Attack on Titan
🖌原作者(Original Story) : 諫山創(Isayama Hajime)TVアニメ『進撃の巨人』 第3期57話ネタバレ
第57話『あの日』That Day
グリシャ「あの幼き日私は、この世の真実と向かい合った」
クルーガー「お前達も飛行船を見に来たのか?」
グリシャ「…はい」
クルーガー「労働か?制裁か?」
フェイ「兄さん」
クルーガー「もう1発だ」
グロス 「まったく容赦ねぇなクルーガー。ほら嬢ちゃんは先に帰ろうね」
クルーガー「腕章を外さなかったことは賢い、たとえガキでも腕章を外したエルディア人は楽園送りだからな」
グリシャ「もう…帰ります…」
クルーガー「待て、飛行船を見に来たんだろ?せっかくだから見て行けよ」
グロス 「まったく容赦ねぇなクルーガー。ほら嬢ちゃんは先に帰ろうね」
クルーガー「腕章を外さなかったことは賢い、たとえガキでも腕章を外したエルディア人は楽園送りだからな」
グリシャ「もう…帰ります…」
クルーガー「待て、飛行船を見に来たんだろ?せっかくだから見て行けよ」
グリシャ「(妹は翌日川で発見された)」
グロス 「私があの子を送ったのはレベリオの手前までだ。仕事が忙しくてな。そもそもエルディア人の子供が許可もなく街をうろつくのが悪い」
グロス「お前の息子は一族の立場をよく理解していないようだが、お前らの先祖が犯した過ちはしっかり教育しているんだろうな?」
グリシャ「(私はこのマーレ治安局の男が嘘をついていることがわかった。彼らは仕事をサボって、川原で寝てたのだ。忙しかったわけがない)」
グリシャ「(母は悲しみに暮れ父は…)」
父親 「ご指導頂きありがとうございます。我が愚息には教育し直しておきますので…」
グリシャ「(この男達にへりくだった)」
グリシャ「(私は父に、この男に目眩のするような憎しみを覚え、それ以上に自分の愚かさを呪った)」
グリシャ「(母は悲しみに暮れ父は…)」
父親 「ご指導頂きありがとうございます。我が愚息には教育し直しておきますので…」
グリシャ「(この男達にへりくだった)」
グリシャ「(私は父に、この男に目眩のするような憎しみを覚え、それ以上に自分の愚かさを呪った)」
父親 「そして大国マーレを滅ぼし、この大陸の支配者となる。そこからは暗黒の時代だ」
父親 「ユミルの民は他の民族を下等人種と決めつけ、弾圧を始めた。土地や財産を奪い、他民族に無理やり子を産ませユミルの民を増やした。その民族浄化が約1700年続いた」
父親 「だが、かつての大国マーレは増長を極めたエルディアに内部工作を挑み、さらには九つの巨人の内七つを手駒に従え、80年前の巨人大戦に勝利したのだ!」
父親 「当時のエルディアの王は、このパラディ島に三重の壁を築き、国民と共にそこへ逃げ込んだ」
父親 「我々の祖先は見捨てられ、この大陸に取り残されたが、寛大なマーレは我々を殺さずに…」
グリシャ「(娘を失った直後の父親にしては饒舌だった)」
グリシャ「(ご主人様の言いつけを守り、嬉々として己の祖先を卑下する姿は、犬さながらであった)」
父親 「いいかグリシャ...我々が直接の加害者でなくても関係ないことだ...我々にできることは...この収容区でただ慎ましく生きることだ...」
父親 「頼むから...父さんと母さんをフェイと同じ目に遭わせないでくれ...」
グリシャ 「...うん…わかった...」
グリシャ「(何の感慨もなく父の診療所を継ごうとしていた頃だった)」
グリシャ「この切り傷はどうしました?」
グライス「これは同胞の証です」
グリシャ「同胞?」
グライス 「あなたの妹はマーレ当局の男に殺された」
グライス 「我々にはマーレ政府の内通者がいます。詳しい話をお聞かせしましょう」
グリシャ「(我々の祖先がやったことは正しかったのだ)」
グリシャ「(再び世界を正すためには、エルディアを復活させなくてはならない)」
グリシャ「(マーレ政府の内通者はフクロウと呼ばれ、姿を見せることなく復権派を導いた)」
グリシャ「見ろ!これが真実だ!」
グリシャ「我々の始祖ユミルは、巨人の力に目覚め、荒れ地を耕し、道を造り、峠には橋を架けた!人々を豊かにし、この大陸を発展させたんだ!」
グリシャ「俺達が教わった歴史は、すべてマーレに都合のいい妄想だったわけか!」
グライス 「しかしグリシャ、よくこの古語が読めたな!」
グリシャ 「いいや、まだほとんど解読できてないんだ」
グライス「では、なぜ真実がわかった?」グリシャ 「そんなことすぐにわかるだろ!なぜなら俺は始祖ユミルを信じている!俺達は選ばれし神の子!ユミルの民だ!」
「おおおおおっ!!」」
グリシャ 「(彼女は大陸に存在する王家の末裔の最後の一人であり、王家だけが持つ巨人の情報を復権派にもたらした)」
グリシャ「(それはまさしく勝利への活路だった」
グリシャ 「間違いない!王が壁の中に持ち去った始祖の巨人!」
グライス 「しかしそのような絶対的な力を持っておきながらなぜ島まで退くことに…」
ダイナ「それは...戦うことを否定したからです」
ダイナ「当時の王は、巨人大戦時大陸内の力の均衡を保つという役目を放棄し、辺境の島に都を移したのです」
グリシャ 「同志諸君よ!マーレを打倒し!エルディアの誇りを取り戻すのだ!」
「おぉおおおおおおっ!」
グリシャ 「(翌年私達は結婚し、男子を授かった。名はジーク)」
グリシャ 「王家の血を引く子だ…きっとこの子は私達を勝利に導いてくれるぞ」
グリシャ 「(時代は移り、人は変わる)」
「聞け!エルディア人よ!これより大陸各地の・・・」
グリシャ 「フクロウからの情報によると、マーレ政府が動き出した理由は、軍事技術の発展による資源争奪の時代にいち早く対応するためらしい」
「そうなったらもう永久にエルディアは日の目を見れないぞ…!」
グリシャ 「いや…手段は残されている」
グリシャ 「我々の息子ジークをマーレの戦士にするのだ!」
グリシャ 「いいかジーク、マーレの人間が言っていることはすべて間違っている」
グリシャ 「だがお前は誰よりもマーレの教えに従順に従わなければならない」
ダイナ「エルディアの屈辱はあなたが晴らすのよ」
ジーク「うん…わかった」
クルーガー「着いたぞ」
グリシャ「ここが…楽園…」
クルーガー「そうだ。エルディア人反逆者の流刑地・パラディ島。お前達はここで終身刑となる。無垢の巨人となってな」
グリシャ「うわぁぁぁー!!」
グライス 「グリシャか?」
グライス 「どうなってる!?何でジークが俺達を密告するんだ!?お前の息子だろ!?」
グライス 「お前にすべてを託したのが間違いだったんだ!!復権派も!!ダイナも!!何とか言えよ!!」
グライス 「どうなってる!?何でジークが俺達を密告するんだ!?お前の息子だろ!?」
グライス 「お前にすべてを託したのが間違いだったんだ!!復権派も!!ダイナも!!何とか言えよ!!」
クルーガー「あぁ」
グロス 「さぁ今回は数が多いぞ!どんどんやっていこう!」
グロス 「お~次は女か。もったいねぇ。悪魔の血じゃなきゃなぁ…」
グリシャ「ダイナ...」
グリシャ「(まさか…こいつがもみ消したのか!?)」
エレン 「うわぁぁぁぁー!!」
エレン 「ここは…私は…なぜ…」
アルミン 「エレン落ち着いて」
アルミン 「ここは懲罰室でエレンとミカサは兵規違反のお務め中だよ」
ミカサ 「怖い夢でも見たの!?エレン」
アルミン 「今さ…"私は"って言った?」
ミカサ 「言ってた。泣いてるの?エレン?」
エレン 「なんかすっげー長い夢を見ていた気がするんだけど…」
エレン 「ここは…私は…なぜ…」
アルミン 「エレン落ち着いて」
アルミン 「ここは懲罰室でエレンとミカサは兵規違反のお務め中だよ」
ミカサ 「怖い夢でも見たの!?エレン」
アルミン 「今さ…"私は"って言った?」
ミカサ 「言ってた。泣いてるの?エレン?」
「どういうことですか?」
「ここからは曹長の趣味の時間だ新入り。まぁあまり触れてやるな」
グロス 「クルーガー、尋問はもう済んだろ?今回はそいつに踊ってもらうぞ」
グリシャ「は…踊る…?」
グロス 「思い出したよ少年」
グロス 「お前は巨人にしないでやる3~4mくらいの巨人に調整するからこいつと戦ってくれ」
グリシャ「何で…こんなことするんだ?人が巨人に食われるのが見たいとでもいうのか…?」
グロス 「何でってそりゃ…面白いからだろ」
グロス 「どうかしてると思うか?でも人は残酷なのが見たいんだよ。平和ってのは大変結構なことだが何か物足りんのだろうな」
グロス 「生の実感ってやつか?自分が死ぬのは今日かもしれんと感じて生きる。それが生き物の正常な思考なのだよ。俺はその日を受け入れる心構えがある。なぜならこうやって残酷な世界と向き合い理解を深めているからだ」
グロス 「あぁ、お前の妹を息子達の犬に食わせたのも教育だ」
グロス 「まぁ言いたいことはわかる。もし息子が同じ目に遭ったらと思うと胸が締めつけられる。かわいそうに...エルディア人でさえなければなぁ…」
グロス 「見ろ、あれがお前らの正体なんだぞ。巨人の脊髄液を体内に吸収しただけで巨大な化け物になる。お前らエルディア人をこの世から一匹残らず駆逐する!これは全人類の願いなんだよ!
グリシャ「なんだと!」
グロス 「心が痛むわけないだろ?人殺しはそっちだろ?お前ら復権派は俺達マーレに何をしようとした?心は痛まなかったのか?」
グロス 「あぁわかったよ。偉大な歴史があったんだろ?下にいる友達と語り合うといい!」
グリシャ「やめろ!ふざけるなあぁ!」
グロス 「ほら!?妹が呼んでるぞ!?」
グリシャ 「くそおぉおおおおお!」
クルーガー「どうだ?これが面白いと思うか?」
グリシャ「あんたは…」