竈門炭治郎「すみませんが、あそこの篭と藁に竹を少々いただけますか?」
竈門炭治郎「はい、お金は払います」
竈門炭治郎「禰豆子!…あれ?禰豆子?」
竈門炭治郎「いない!」
竈門炭治郎「あっ!いた!」
竈門炭治郎「(禰豆子...穴を掘ったのか...妹がモグラみたいになってしまった)」
「いやぁいらんよ。穴の開いた篭だし」
竈門炭治郎「いえ!払います!」
「いやぁいらん。竹も藁もやるよ」
竈門炭治郎「でも払います!」
「いやいらんて!頭の固い子供だな!」
竈門炭治郎「収めてください小銭ですがぁー!!」
竈門炭治郎「ありがとうございました!!」
「いてぇ~!」
竈門炭治郎「禰豆子!…あれ?禰豆子?」
竈門炭治郎「いない!」
竈門炭治郎「あっ!いた!」
竈門炭治郎「(禰豆子...穴を掘ったのか...妹がモグラみたいになってしまった)」
竈門炭治郎「はみ出るな…」
竈門炭治郎「(禰豆子も大きくなったなぁ~この間までもっと小さかったのに)」
竈門炭治郎「ん…?禰豆子、お前大人の女の人くらい大きくなっただろ。あれと逆に小さくなれないか?小さく~禰豆子~小さくなれ~」
竈門炭治郎「あ!御堂があるぞ!明かりが漏れてるから誰かいるみたいだけど、行ってみよう…」
竈門炭治郎「大丈夫ですか!?」
お堂の鬼「二度はやられねぇよー!さぁ、首を折るぞ!!」
竈門炭治郎「ね...禰豆子(信じられない!首が捥げてるのに動いたのか!?今!?)」
竈門炭治郎「やめるぉー!!」
竈門炭治郎「禰豆子!!」
竈門炭治郎「禰豆子!!」
竈門炭治郎「(なんなんだよこいつ…頭から腕生やして!禰豆子を助けるんだ!)」
お堂の鬼「斧を奪うつもりで絡めた髪がもつれた!くそ!」
竈門炭治郎「禰豆子!どこだ!!」
竈門炭治郎「やめろー!!」
竈門炭治郎「うわぁ!」
竈門炭治郎「どけぇー!!」
お堂の鬼「(こいつ…固…!頭が…固い!)」
竈門炭治郎「禰豆子!どこだ!!」
竈門炭治郎「やめろー!!」
竈門炭治郎「うわぁ!」
竈門炭治郎「(やれ!! )」
鱗滝左近次「そんなものではとどめは刺せん」
竈門炭治郎「(天狗の面…?この人、足音がしなかった!)」
竈門炭治郎「ど…どうしたらとどめを刺せますか?」
鱗滝左近次「人に聞くな!自分の頭で考えられないのか」
竈門炭治郎「(刺しても駄目なら…頭を潰すしか…)」
鱗滝左近次「そんなものではとどめは刺せん」
竈門炭治郎「(天狗の面…?この人、足音がしなかった!)」
竈門炭治郎「ど…どうしたらとどめを刺せますか?」
鱗滝左近次「人に聞くな!自分の頭で考えられないのか」
竈門炭治郎「(刺しても駄目なら…頭を潰すしか…)」
お堂の鬼「(気を失っていた…体の方が死んだのか?気分が悪い…)」
鱗滝左近次「儂は鱗滝左近次だ。 冨岡義勇の紹介はお前で間違いないな?」
竈門炭治郎「あ…はい!竈門炭治郎 といいます。妹は禰豆子で…」
鱗滝左近次「炭治郎、妹が人を喰った時お前はどうする?」
竈門炭治郎「え…」
鱗滝左近次「妹が人を喰った時やることは二つ!妹を殺す!お前は腹を切って死ぬ!鬼になった妹を連れて行くと言うのはそういう事だ!」
鱗滝左近次「しかしこれは絶対にあってはならないと肝に銘じておけ!罪なき人の命をお前の妹が奪う、それだけは絶対にあってはならない!儂の言っていることが分かるか?」
竈門炭治郎「はい!!」
竈門禰豆子「それよりも下の子達にもっとたくさん食べさせてあげてよ」
竈門炭治郎「(きっと…人間に戻してやるから!きっと!いつか綺麗な着物を買ってやる!みんなにしてやれなかった分まで…全部お前に…)」
竈門炭治郎「はぁ…はぁ…こ…これで…俺は…認めてもらえましたか…」
竈門炭治郎「よろしくお願いします」
竈門炭治郎「(疲れて…足にうまく力が入らなくなってきた…頭もくらくらする…)」
鱗滝左近次「ここから山の麓の家まで下りてくること。今度は夜明けまで待たない」
竈門炭治郎「(え…?それだけ…?)」
竈門炭治郎「(落とし穴!)」
竈門炭治郎「(なるほど…仕掛けが…あるわけだ!そういうことか!)」
竈門炭治郎「(まずいまずいまずい!この調子で罠にかかっていたら朝までに山を下れないぞ!それにこの山…この山は空気が薄いんだ!俺が住んでいた山よりもはるかに薄い!だからこんなに息が苦しくてくらくらするんだ…)」
竈門炭治郎「(必ず…戻る!禰豆子!!)」
竈門炭治郎「も…どり…ました…」
冨岡義勇「略敬、鱗滝左近次殿」
冨岡義勇「鬼殺の剣士になりたいという少年を、そちらに向かわせました」
冨岡義勇「丸腰で私に挑んでくる度胸があります。
身内が鬼により殺され、生き残った妹は鬼に変貌していますが、人間を襲わないと判断致しました。」
冨岡義勇「この二人には何か他とは違うものを感じます。少年の方は、あなたと同じく鼻が利くようです。もしかしたら、突破して受け継ぐことができるかもしれません」
冨岡義勇「この二人には何か他とは違うものを感じます。少年の方は、あなたと同じく鼻が利くようです。もしかしたら、突破して受け継ぐことができるかもしれません」
冨岡義勇「どうか育てていただきたい。手前勝手な頼みとは承知しておりますが、何卒ご容赦を。ご自愛専一にて精励くださいますよう、お願い申し上げます。匆々 冨岡義勇」
鱗滝左近次「お前を認める。竈門炭治郎 」
次回予告
竈門炭治郎「御堂にいた鬼にはびっくりしたな~まさか頭から腕が生えるなんて」
禰豆子「んー」
鱗滝左近次「炭治郎!」
竈門炭治郎「はい!!」
鱗滝左近次「晩飯は肉じゃがとおでん、どっちがいい?」