虎杖「1年がたった3人って少なすぎねぇ?」
虎杖「っていうか俺が3人目って言ってなかった?」
伏黒「何かしら事情があんだろう」
五条「制服は希望があればいろいろいじって貰えるからね」
虎杖「え?俺そんな希望出してねぇけど」
五条「そりゃ僕が勝手にカスタム頼んだんだもん」
五条「本人がここがいいって」
虎杖「あ~ポップコーン食いたいー!」
「あ、どうも、今お仕事中ですか?」
「いえ、違いますけど」
「実は今モデルさんを探してまして、自分こういうものですけど、興味ないですか?」
釘崎「モデルよモデル。私はどうだって聞いてんの」
虎杖「俺達今からあれに話しかけんの?」
虎杖「ちょっと恥ずかしいな~」
伏黒「チッ、おめぇもだよ」
五条「おーいー!こっちこっち!」
伏黒「伏黒恵」
釘崎「(見るからに芋くさい。絶対カキの頃鼻くそ食ってたタイプね)」
釘崎「(名前だけって!私、エラそうな男って無理!きっと重油まみれのカモメに火つけたりするんだわ)」
釘崎「はぁ...私って...つくづく環境に恵まれないよね」
虎杖 「人の顔見てため息ついてる」
伏黒「これからどっか行くんですか?」
五条「フフフッ せっかく1年が3人揃ったんだ。しかもその内2人はお上りさんときてる。行くでしょ、東京観光」
五条「それでは行先を発表します」
虎杖「やっぱ、墓とかって出やすいの?」
伏黒「墓地そのものじゃなくて"墓地=怖い"って思う人間の心の問題なんだよ」
虎杖「んだと!!」
釘崎「げっ!!」
虎杖「あれ?でも呪いは呪いでしか祓えないんだろ?俺、呪術なんて使えねぇよ」
虎杖「おお~」
五条「呪具"屠坐魔"呪力のこもった武器さ。これなら呪いにも効く」
虎杖「はいはい」
五条「無理しないの。病み上がりなんだから」
伏黒「でも虎杖は要監視でしょ」
五条「まあね、でも今回試されてるのは」
釘崎「何で東京来てまで呪いの相手なんか」
虎杖「はあ?呪い祓いに来たんだろ?」
釘崎「時短時短!二手に分かれましょ!私は上からワンフロアずつ調べるから、あんたは下から」
虎杖「ああああっ!」
釘崎「最近までパンピーだったヤツに言われたくないわよ!さっさと行け!ふんつ!」
虎杖「今日ずっとお前の情緒が分かんねぇんだけど」
釘崎「だからモテないのよ!」
五条「異形とはいえ生き物の形をしたものを 自分を殺そうとしてくるものを」
五条「一切の躊躇なくとりに行く」
五条「君みたいに昔から呪いに触れてきたわけじゃない。普通の高校生活を送っていた男の子が...だ」
五条「才能があってもこの嫌悪と恐怖に打ち勝てず志半ばで挫折した呪術師を」
五条「恵も見たことあるでしょ?今日は彼女のイカレっぷりを確かめたいのさ」
五条「異形とはいえ生き物の形をしたものを 自分を殺そうとしてくるものを」
五条「一切の躊躇なくとりに行く」
五条「君みたいに昔から呪いに触れてきたわけじゃない。普通の高校生活を送っていた男の子が...だ」
五条「才能があってもこの嫌悪と恐怖に打ち勝てず志半ばで挫折した呪術師を」
五条「恵も見たことあるでしょ?今日は彼女のイカレっぷりを確かめたいのさ」
釘崎「おい!そこの呪い!」
五条「呪いは人の心から生まれる。人口に比例して呪いも多く強くなるでしょ。地方と東京じゃレベルが違う」
釘崎「それ、脱いだ方がいいわよ。私の呪力が流れ込むから」
釘崎「(決まったフフフッ)」
子供「ううん...」
子供「待って!おいて行かないで!あああっ!!」
五条「レベルと言っても単純な呪力の総量の話だけじゃない。狡猾さ。知恵を付けた獣は、時に残酷な天秤を突き付けてくる。命の重さをかけた天秤をね」
釘崎「くそくそくそくっそー!(この呪い全然大したことないのに!4級、せいぜい3級の下の下でしょ!それを自覚してるんだ!それ故の人質作戦!落ち着け私...私が死んだらその後子供も死ぬ...子供が死んでも私は死なない...合理的に考えて。私だけでも助かった方がいいてしょ!) 丸腰よ。その子逃がして」
釘崎「くそくそくそくっそー!(この呪い全然大したことないのに!4級、せいぜい3級の下の下でしょ!それを自覚してるんだ!それ故の人質作戦!落ち着け私...私が死んだらその後子供も死ぬ...子供が死んでも私は死なない...合理的に考えて。私だけでも助かった方がいいてしょ!) 丸腰よ。その子逃がして」
虎杖「あれ??外した??」
虎杖「え?」
五条「お?」
伏黒「祓います」
釘崎「私が小1の頃、東京から村に越してきた沙織ちゃん」
釘崎「お人形さんみたいに可愛くて」
釘崎「聖母みたいに優しかった沙織ちゃん」
釘崎「そんな沙織ちゃんを」
釘崎「村の奴らは仲間はずれにした。"田舎者をバカにしている"と勝手に被害妄想膨らませて」
釘崎「沙織ちゃんを追い出した」
釘崎「聞いたことない名前の手作りのお菓子を"お店のはもっと美味しいんだよ"と笑ってごちそうしてくれた沙織ちゃん…あの村に居たら...私は..」
虎杖「だから言ったろ!一人は危ねぇ!真面目にやれって!」
釘崎「一人は危ないって言われてないわよ!!」
虎杖「言ってなかった??」
釘崎「鉄コンじゃなくても無理よー!普通!」
虎杖「普通って...しかしさ、俺もしこたま聞かれたけどさ、お前なんで呪術高専来たんだよ」
釘崎「何でって」
釘崎「田舎が嫌で東京に住みたかったから!」
虎杖「うわっ!!」
釘崎「お金のことを気にせず上京するにはこうするしかなかったの」
釘崎「何でって」
釘崎「田舎が嫌で東京に住みたかったから!」
虎杖「うわっ!!」
釘崎「お金のことを気にせず上京するにはこうするしかなかったの」
釘崎「そういう意味ではあんなにも感謝してる」
釘崎「私が死んでも私だけが生き残っても、明るい未来はなかったわ。ありがとう」
虎杖「まあ理由が重けりゃ偉いわけでもねーか」
釘崎「ハイ!お礼言ったからチャラ!貸し借りなーし!」
釘崎「私が死んでも私だけが生き残っても、明るい未来はなかったわ。ありがとう」
虎杖「まあ理由が重けりゃ偉いわけでもねーか」
釘崎「ハイ!お礼言ったからチャラ!貸し借りなーし!」
釘崎「私、お腹減ると機嫌悪いの知ってた?」
釘崎「あっ!今日一番の収穫忘れてた。アンタ、私の荷物とってきてよ」
釘崎「私の呪力で勝ってたのよー文句ある?」
虎杖「俺の実力知らねぇだろうが!」
釘崎「ゲテモノ食い、バカ力」
伏黒「別に」
「おい、何だあれ」
「どれ?」
「だからどれだよ」
釘崎「うっ!!」