🏐NEKOMA HIGH
🔸主将 黒尾鉄朗 Kuroo Tetsurō CV.中村悠一
🔸夜久衛輔 Yaku Morisuke CV.立花慎之介
🔸海信行 Kai Nobuyuki CV.星野貴紀
🔸孤爪研磨 Kenma Kozume CV.梶裕貴
🔸灰羽リエーフ Lev Haiba CV.石井マーク
🔸山本 猛虎 Yamamoto Taketora CV.横田成吾
🔸福永招平 Fukunaga Shohei CV.長南翔太
🔸犬岡 走 Inuoka Sō CV.池田恭祐
🔸芝山優生 Shibayama Yuki CV.渡辺拓海
第4期18話『罠』
実況「ここでまた早流川ブレイク!!第2セット中盤、初めて早流川がリードを奪っています」
早流川「(潰せ!)」
音駒「ナイスレシーブ!!」
「そこまでナイスでもねぇじゃん」
音駒「ナイスキー」
福永招平「低かった」
孤爪研磨「ごめん」
早流川工23 VS 音駒21
猫又監督「例え単調な一点の繰り返しに見えていても、それは着実に積み重なっているもんだ。1本のシャットより5本のワンタッチ、10本のプレッシャー。1本の完璧なAパスより、必ず上げる5本のBパス 10本のCパス」
猫又監督「強大な相手と対峙した時ほど、試合全体の流れを考えなくちゃらんねぇよ。今完璧な1本より最後に活きてくる目立たない100本を積み重ねなさい」
猫又監督「強大な相手と対峙した時ほど、試合全体の流れを考えなくちゃらんねぇよ。今完璧な1本より最後に活きてくる目立たない100本を積み重ねなさい」
「はい!!」
孤爪研磨「ちょっと...嬉しそうにすんのの止めてくれる?」
大将優「このセットは早流川優勢だし、ファイナルセットのために一回孤爪下げるのもアリじゃねぇか?」
大将優「あっ、ほら!噂をすれば」
早流川「(よし!もう一押しだ!)」
大将優「このセットは早流川優勢だし、ファイナルセットのために一回孤爪下げるのもアリじゃねぇか?」
大将優「あっ、ほら!噂をすれば」
早流川「(よし!もう一押しだ!)」
早流川工23 VS 音駒23
実況「音駒高校終盤で追いついてきた!ここで同点!」
実況「乱されましたが、うまくブロックが手薄だったライトへ振りましたね」
早流川主将「向こうも大分こっちに慣れてきてる。でも、完璧じゃない。焦るなよ」
早流川「はい!!」
実況「緩く前へ落とすサーブ」
大将優「おいおいおいおい!そこはしっかり上げてやれよ。!!ん?」
孤爪研磨「(こっちだよ)」
早流川「(!!これは?ブロックをレフト側から引き離すために意図的な返球…!?)」
早流川「ーーステイッ」
孤爪研磨 「(気付いた?じゃあライトにする)」
実況「ライトから海信行!!今度は敢えて狭いライト側を選択してきましたね」
早流川「今のは意図的にレシーブの返球位置をずらしてる可能性がある」
早流川「ブロックを誘うためか」
早流川「え?でも!それって...」
早流川監督「(一体...いつから...)」
第1セットの2回目のTOの時
夜久衛輔「だな」
灰羽リエーフ「え?何すか?それ?」
犬岡走「えっとね...」
孤爪研磨「はぁ...パッと秘策みたいの思いついて全然疲れずに勝てたりしないかな…」
黒尾鉄朗「バカ言ってる」
猫又監督「相手の根気と忍耐の策を破るには、こちらも同じだけの粘りが要るだろなぁ」
黒尾鉄朗「慣れてみせますよ」
黒尾鉄朗「レシーバーのみなさんが!!」
夜久衛輔「おおよ!過保護上等!セッターを動かさねえのが音駒品質だ」
孤爪研磨「…でも...ただのガマン比べはつまんないな」
灰羽リエーフ「え?わざとレシーブ乱すってことっすか?」
芝山優生「たまに使う手ではありますが」
孤爪研磨「毎回エンドラインまで走って上げろと言われたら嫌だけど...」
孤爪研磨「それにみんなの方が大変だよ。早流川の攻撃に慣れた上で」
孤爪研磨「俺の欲しいところへボールをよこしてって言ってるんだから」
孤爪研磨「…でもできるよ。皆は根性の使い手だから」
孤爪研磨「毎回じゃないよ。有効なタイミングの時にね」
夜久衛輔「それは...指示通りの位置に上げろと言われたらやるけど、お前既にバテバテなのに大丈夫かよ?」
孤爪研磨「俺だってちょっとくらいなら動けるから」
孤爪研磨「毎回エンドラインまで走って上げろと言われたら嫌だけど...」
孤爪研磨「それにみんなの方が大変だよ。早流川の攻撃に慣れた上で」
孤爪研磨「俺の欲しいところへボールをよこしてって言ってるんだから」
孤爪研磨「…でもできるよ。皆は根性の使い手だから」
「了解!」
孤爪研磨「(だからこそ信じる)」
早流川監督「(一体...いつから...)」
早流川「たまたまかもだろ。一本を意識しすぎんな。このセット、取り切る事だけ考えよう」
早流川「(まさか序盤から?操っていたつもりが操られていた?)」
猫又監督「素晴らしい選手たちだな~でもやっぱり、ホワイトボードの上ようにはいかんのよ」
早流川監督「疑心暗鬼を生ず」
猫又監督「ナイスタイミングッ…!」
早流川「(試合が長引いて苦しくなるのはそっちだ)」
孤爪研磨「(かつ早流川が勝ち急ぐ瞬間に)」
孤爪研磨「(確実に連続得点して一気に獲る)」
孤爪研磨「(ーーって流れさっきまで順調だったのに)」
孤爪研磨「(しつっっこいっ…!!)」
早流川「(いい加減落とせよ…!!)」
早流川「(粘りで負けて)」
孤爪研磨「(3セット目がんばるから2セット目休ませてって言えばよかった…)」
孤爪研磨「(重力なんでこの世にあんの…重力ムカツク…!)」
孤爪研磨「(重力が無ければボールが落ちて来ないし!重力が…あるからボールが落ちてきて)」
黒尾鉄朗「研磨集中!」
黒尾鉄朗「(集中力が並外れている研磨の集中力が切れてきた...そろそろ限界が近い)」
猫又監督「身体温め直しといて」
山本猛虎「お前はどうだよ!!」
山本猛虎「根性無しは根性について語るな!!」
孤爪研磨「(虎にそう言われてから根性ってなんだろって考える)」
孤爪研磨「("根性"漠然と嫌っていた言葉)」
孤爪研磨「(近頃世間でも煙たがれがちであろうその言葉は、まるでキモチ次第でいつでも発揮できるもののような言われ方だ)」
孤爪研磨「(でも最近思う「根性」って響きを好む人も嫌う人も)」
孤爪研磨「(両方が思ってる以上に「根性見せる」って難易度高い事なんじゃないかなって)」
孤爪研磨「(根性って多分 最終奥義。精神と体力を鍛えた者が、満を持して発動できるもの)」
孤爪研磨「(俺には使えない必殺技)」
山本猛虎「(でもビリだろうが文句たれようが)」
山本猛虎「(先生・先輩が見てようがいまいが)」
山本猛虎「(だいたい最後までやる)」
早流川工30 VS 音駒31
孤爪研磨「(今、レフトには福永)」
孤爪研磨「(福永は器用だしブロックが居てもうまいこと決めてくれるよね)」
日向翔陽「じゃあさ!お前の学校強い!?」
孤爪研磨「強いのは俺じゃなくて」
孤爪研磨「皆だから」
早流川監督「(Aパスが返った時にしか見せなかったはずの)」
早流川監督「(極少のモーションからのセットアップ!!)」
猫又監督「ーが、お前達も強かった!早流川工業」
孤爪研磨「なんて言うか…なんだろ義務感ていうか…皆頑張ってレシーブ上げてるから...俺もちゃんとしないとみたいな…」
黒尾鉄朗「糖分が不足してるんだな~バナナ食べなさいよ」
孤爪研磨「"仲間のためにがんばる"はオカシイこと??」
孤爪研磨「(はぁ...はぁ...はぁ...勝負は2セット目終盤。皆が慣れて来て)」
孤爪研磨「(かつ早流川が勝ち急ぐ瞬間に)」
孤爪研磨「(確実に連続得点して一気に獲る)」
孤爪研磨「(ーーって流れさっきまで順調だったのに)」
孤爪研磨「(しつっっこいっ…!!)」
早流川「(いい加減落とせよ…!!)」
早流川「(粘りで負けて)」
早流川工28 VS 音駒28
実況「守備も固い者同士。一歩も譲らず!コートの緊迫が実況席まで伝わってくるようです」
孤爪研磨「(3セット目がんばるから2セット目休ませてって言えばよかった…)」
孤爪研磨「(重力なんでこの世にあんの…重力ムカツク…!)」
孤爪研磨「(重力が無ければボールが落ちて来ないし!重力が…あるからボールが落ちてきて)」
黒尾鉄朗「研磨集中!」
黒尾鉄朗「(集中力が並外れている研磨の集中力が切れてきた...そろそろ限界が近い)」
猫又監督「身体温め直しといて」
山本猛虎「お前はどうだよ!!」
山本猛虎「根性無しは根性について語るな!!」
孤爪研磨「(虎にそう言われてから根性ってなんだろって考える)」
孤爪研磨「("根性"漠然と嫌っていた言葉)」
孤爪研磨「(近頃世間でも煙たがれがちであろうその言葉は、まるでキモチ次第でいつでも発揮できるもののような言われ方だ)」
孤爪研磨「(でも最近思う「根性」って響きを好む人も嫌う人も)」
孤爪研磨「(両方が思ってる以上に「根性見せる」って難易度高い事なんじゃないかなって)」
孤爪研磨「(根性って多分 最終奥義。精神と体力を鍛えた者が、満を持して発動できるもの)」
孤爪研磨「(俺には使えない必殺技)」
早流川監督「(疲労は必ず蓄積してるはず...しかしプレーはどこまでも丁寧)」
孤爪研磨「(こっちの誘導・両サイドからの攻撃。ちゃんと全部警戒してる)」
孤爪研磨「(そんな時は、シンプルに“早い真ん中”)」
実況「ここでブレイク!均衡を破ったのは音駒高校!」
早流川工28 VS 音駒29
孤爪研磨「皆は根性の使い手だから」
山本猛虎「(どうせお前は自分はそうじゃないって思ってんだろ!?)」
山本猛虎「(確かにおめえは踏ん張りきかねえし、サボる方法とかすぐ考え出す)」
孤爪研磨「(こっちの誘導・両サイドからの攻撃。ちゃんと全部警戒してる)」
孤爪研磨「(そんな時は、シンプルに“早い真ん中”)」
実況「ここでブレイク!均衡を破ったのは音駒高校!」
早流川工28 VS 音駒29
孤爪研磨「皆は根性の使い手だから」
山本猛虎「(どうせお前は自分はそうじゃないって思ってんだろ!?)」
山本猛虎「(確かにおめえは踏ん張りきかねえし、サボる方法とかすぐ考え出す)」
山本猛虎「(でもビリだろうが文句たれようが)」
山本猛虎「(先生・先輩が見てようがいまいが)」
山本猛虎「(だいたい最後までやる)」
早流川工30 VS 音駒31
孤爪研磨「(今、レフトには福永)」
孤爪研磨「(福永は器用だしブロックが居てもうまいこと決めてくれるよね)」
日向翔陽「じゃあさ!お前の学校強い!?」
孤爪研磨「強いのは俺じゃなくて」
孤爪研磨「皆だから」
早流川監督「(Aパスが返った時にしか見せなかったはずの)」
早流川監督「(極少のモーションからのセットアップ!!)」
猫又監督「時には俺が思っている以上に好戦的だよ」
猫又監督「ーが、お前達も強かった!早流川工業」
夜久衛輔「研磨にしては今日は踏ん張ったなー!」
黒尾鉄朗 「まさか自分がもっと追い込まれる作戦出して来るとはな~~」
孤爪研磨「3セット目に行かない為の2セット目の無茶だよ。あの調子で3セット目とかは無理!早流川に完全に潰されるよ」
孤爪研磨「そんな器用なことできるわけないじゃん」
灰羽リエーフ「で...ですよね~!」
孤爪研磨「…違うよ。俺は“根性”が使えるレベルじゃない」
山本猛虎「は?」
孤爪研磨「なんて言うか…なんだろ義務感ていうか…皆頑張ってレシーブ上げてるから...俺もちゃんとしないとみたいな…」
山本猛虎「だからそれが"根性"だって」
孤爪研磨「ていうか頑張る事に明確な名前つけないと駄目なの??」
孤爪研磨「おれががんばったら変???」
山本猛虎「なにキレてんだよ」
海信行「試合中はなんか空に向かって怒ってたな~」
山本猛虎「お前、疲れてると人格変わりすぎだろ」
黒尾鉄朗「糖分が不足してるんだな~バナナ食べなさいよ」
孤爪研磨「"仲間のためにがんばる"はオカシイこと??」