Attack on Titan
🖊原作者(Original Story) : 諫山創(Isayama Hajime)
TVアニメ『進撃の巨人』第3期58話ネタバレ
第58話『進撃の巨人』 Attack on Titan
キャスト
🔷グリシャ・イェーガー Grisha Jaeger CV.土田大
🔷エレン・クルーガー Eren Kruger CV.松本保典
🔷エレン・イェーガー Eren Jaeger CV. 梶裕貴
🔷ミカサ・アッカーマン Mikasa Ackerman CV.石川由依
🔷アルミン・アルレルト Armin Arlert CV. 井上麻里奈
🔷リヴァイ・アッカーマン Levi Ackerman CV.神谷浩史
🔷ハンジ・ゾエ Hanji Zoe CV. 朴璐美
🔷ジャン・キルシュタイン Jean Kirstein CV. 谷山紀章
🔷コニー・スプリンガー Connie Springer CV.下野紘
🔷サシャ・ブラウス Sasha Braus CV. 小林ゆう
🔷ヒストリア・レイス Historia Reiss CV. 三上枝織
グリシャ「(当局の兵士は皆果実の搾りかすのようになり海に投げ入れられた)」

グリシャ「(海とは何かを説明しなければならない。海とは地表の7割を占める広大な塩水である)」

グリシャ「フクロウ…あんたは何者だ?」

クルーガー「俺はエレン・クルーガー。今見せたとおり九つの巨人の一つを宿している。つまりはお前と同じユミルの民だ」
グリシャ「マーレ人に成りすまし当局に潜入したのか…?血液検査はどうした!?」
クルーガー「医者に協力者が一人いれば済む話だ。医者は諜報員に向いている。実際お前はよくやってくれた。結果こそは…グライスが嘆いたとおりだったがな」
グリシャ「なのになぜ…俺だけが人の姿のままここに…ダイナは…王家の血を引くユミルの民は特別だ。巨人の真価を引き出す。お前が揉み消したりしなければ…ダイナは…」
グリシャ「答えろ!!なぜ俺だけ生かした!?」

クルーガー「よせ。指が痛むだろう」
グリシャ「お気遣いに感謝するよ…人の指をちょん切るのは気にならないらしいがな!なぁ?あの巨人でもっと早く暴れていればみんなも巨人にされずに済んだんじゃないのか?俺達は何のためにここで巨人にされたんだ!?」

クルーガー「時間がない…グリシャ。お前に最後の任務を託す。他の誰かではなくお前にだ」


クルーガー「あの日…初めてお前と会った日...あんなことが起きなければお前はここまでマーレに強い憎しみを抱くことはなかっただろう」

グリシャ「それが…俺を選んだ理由か?」

クルーガー「それもある。敵国 父親 自分」

クルーガー「お前の目に映る憎悪はこの世を焼き尽くさんとするばかりだった」

クルーガー「かつては俺もそうだった。大陸に留まった王家の残党は革命軍となり父はその一員だった」

クルーガー「しかし何も成し遂げることなく生きたまま焼かれた」

クルーガー「幼かった俺はその様子を戸棚の隙間から見ていることしかできなかった」

クルーガー「それ以来マーレへの復讐とエルディアの復権を誓った。だが俺が実際にやったことは同胞の指を詰めここから蹴落とし巨人に変えることだ」

クルーガー「それに徹した結果今日まで正体を暴かれることはなかった」

クルーガー「俺はいまだあの時のまま戸棚の隙間から世界を見ているだけなのかもしれない」
グリシャ「教えてくれフクロウ…俺に残された任務とは何だ?」
グリシャ「何だって?じゃああんたは…」

クルーガー「巨人化したお前に食われる。同じようにして始祖の巨人を持ち主から奪え」
グリシャ「なぜあんたがやらない?」
クルーガー「九つの巨人の力を継承した者は13年で死ぬ。俺が継承したのも13年前になる」


エレン「13年は始祖ユミルが力に目覚めてから死ぬまでの年月に相当する時間だと」

アルミン「僕はあと13年…」


エレン「残り8年…もないな」

ミカサ「違う」

ミカサ「これは…何かの間違い…」

ミカサ「間違ってる…」


エレン「九つの巨人を宿す者が力を継承させることなく死んだ場合…」

エレン「巨人の力はそれ以降に誕生するユミルの民の赤子に突如として継承される」

エレン「あたかもユミルの民とは皆一様に見えない何かでつながっていると考えざるをえない」

エレン「ある継承者は道を見たと言った。巨人を形成する血や骨、時には記憶や意思もその道を通り送られてくる」

エレン「そしてその道はすべて一つの座標で交わる。つまりそれが」

エレン・クルーガー「始祖の巨人だ」
グリシャ「は?」
クルーガー「この世に真実などない。それが現実だ。誰だって神でも悪魔にでもなれる。誰かがそれを真実だと言えばな」




グリシャ「面白くなかったよ。奴の断末魔は聞くに堪えないおぞましさだった」

グリシャ「俺は…何もわかっていなかった…これが自由の代償だとわかっていたなら払わなかった…」

クルーガー「この世に真実などない。それが現実だ。誰だって神でも悪魔にでもなれる。誰かがそれを真実だと言えばな」

グリシャ「ダイナは王家の血を引く者だと言ったのもあんただ。それもあんたの真実か?」
クルーガー「残念なことにダイナが王家の血を引くのは事実だ」
グリシャ「ではなぜ見捨てた!?」

クルーガー「王家の血を引く者だからだ。敵の手に渡すべきではなかった。ジークがマーレにすべてを話す前に」
グリシャ「それでも…」
クルーガー「それでも?死ぬまで敵国のための子を産まされ続ける生涯の方が良かっただろうか?」

クルーガー「俺は務めを果たした。お前もそうしろ。ここから生きて壁まで辿り着けるのは巨人の力を宿した者ただ一人だけ」
グリシャ「正直に言って…俺に務まるとは思えない」
クルーガー「お前がやるんだ」
グリシャ「あれを見ろよ…生きたまま巨人に食われて死んだ。あんたは俺に聞いた。これが面白いか?って」

グリシャ「面白くなかったよ。奴の断末魔は聞くに堪えないおぞましさだった」

グリシャ「俺は…何もわかっていなかった…これが自由の代償だとわかっていたなら払わなかった…」

クルーガー「立て!戦え!エルディアに自由と尊厳を取り戻すために立て!」
クルーガー「見ろ。お前の家から持ってきた」
クルーガー「それで十分だ。お前を選んだ一番の理由はお前があの日壁の外に出たからだ」


クルーガー「俺はここで初めて同胞を蹴落とした日から、お前は妹を連れて壁の外に出た日から、その行いが報われる日まで進み続けるんだ」
グリシャ「見られない…」

クルーガー「見られない。立てない。戦えない。タマもないか?マーレに去勢されたか?」
グリシャ「俺に憎しみを思い出させようとしても無駄だ。俺に残されたのは…罪だけだ」


クルーガー「あの日お前が妹を連れて壁の外に出ていなければ、いずれ父親の診療所を継ぎ、大人になった妹は結婚し子供を産んでいたかもしれない。だがお前は壁の外に出た」

クルーガー「俺はここで初めて同胞を蹴落とした日から、お前は妹を連れて壁の外に出た日から、その行いが報われる日まで進み続けるんだ」
クルーガー「これは…」
クルーガー「お前が始めた物語だろ」

クルーガー「九つの巨人にはそれぞれ名前がある。これからお前へ継承される巨人にもだ」

クルーガー「その巨人はいついかなる時代においても自由を求めて進み続けた」

クルーガー「自由のために戦った」

クルーガー「名は...」



クルーガー「九つの巨人にはそれぞれ名前がある。これからお前へ継承される巨人にもだ」

クルーガー「その巨人はいついかなる時代においても自由を求めて進み続けた」

クルーガー「自由のために戦った」

クルーガー「名は...」


ハンジ「何してるの?」

ハンジ「進撃の巨人…ってやってたよね?今」

エレン「いえ...」
ハンジ「えぇ!?やってたよねぇ!?」

ハンジ「二人とも今の見たでしょ!?」
アルミン「えぇ...でもまぁそれは…」

エレン「いえ…別に…」

ハンジ「君の巨人の名前でしょ?何で誰もいないのにひとりで喋っていたの?」

リヴァイ「もういいだろハンジ…こいつは15だぞ。そういう時期は誰にでもある」

ハンジ「はぁ?何だよそういう時期って?」
ハンジ「はぁ?何それ?どういうこと?」

エレン「何しに来たんですか!?」

リヴァイ「出ろ」

エレン「懲罰ならまだ10日ほど残っていますが…」

リヴァイ「終わりだ。10日分の罰なら今ハンジが与えた」

エレン「そんなことは…」

ユミルの手紙
ユミル「親愛なるヒストリアへ」


ユミル「だがお前にこの手紙を届けると約束してくれた。あの時こいつらを救った借りを返したいのだと」

ユミル「あの時はすまない」

ユミル「まさか私がお前よりこいつらを選んでしまうなんて」


ユミル「私はこれから死ぬ。でも後悔はしてない」

ユミル「そう言いたいところだが正直心残りがある。まだお前と結婚できてないことだ。ユミルより」



ユミル「だがお前にこの手紙を届けると約束してくれた。あの時こいつらを救った借りを返したいのだと」

ユミル「あの時はすまない」

ユミル「まさか私がお前よりこいつらを選んでしまうなんて」


ユミル「私はこれから死ぬ。でも後悔はしてない」

ユミル「そう言いたいところだが正直心残りがある。まだお前と結婚できてないことだ。ユミルより」

ハンジ「どうかした?」


ヒストリア「はぁ…バカだなぁユミルって…バカだったんだ。照れくさくなるとすぐごまかす。これじゃわかんないよ」
リヴァイ「連れてきた」

ヒストリア「あ…いえ…これで全部ですか?」
ハンジ「うん…もちろん私達の有益な情報を書いたりはできなかっただろうけど」
ジャン「何かお前だけにわかるメッセージはなかったか?暗号とか」
ヒストリア「わからない…でも多分そんなことはしてないと思う」

ヒストリア「はぁ…バカだなぁユミルって…バカだったんだ。照れくさくなるとすぐごまかす。これじゃわかんないよ」

ミカサ「陛下」
エレン「陛下」
ヒストリア「本当に…色々あったね...私は壁の真ん中で南の空を見てただけ…」
アルミン「君が生きてることは大事な務めだよ」
エレン「あぁ そうだ」
ヒストリア「みんなが思ったよりいつもどおりでよかった」
エレン「それは…まだ誰も実感できてないだけだな」

ザックレー「グリシャ・イェーガー氏の半生。巨人と知りうる歴史の全て壁外世界の情報」

ザックレー「この3冊の本の存在を知る者はこの部屋にいる者のみである。これは彼ら調査兵団9名とここにはいない199名の戦果だ」

ザックレー「本日は女王の御前で今一度我々の状況を整理しこの会議の場で意思の共有を図りたい。調査兵団団長ハンジ・ゾエ」

ザックレー「この3冊の本の存在を知る者はこの部屋にいる者のみである。これは彼ら調査兵団9名とここにはいない199名の戦果だ」

ザックレー「本日は女王の御前で今一度我々の状況を整理しこの会議の場で意思の共有を図りたい。調査兵団団長ハンジ・ゾエ」
ハンジ「はっ」


ハンジ「ですが我々壁内人類はいまだ極めて危険な状態にあります。敵が巨人という化け物だけであればどんなによかったことでしょうか」

ハンジ「しかし我々が相手にしていた敵の正体は」

ハンジ「人であり」

ハンジ「文明であり」


ハンジ「ですが我々壁内人類はいまだ極めて危険な状態にあります。敵が巨人という化け物だけであればどんなによかったことでしょうか」

ハンジ「しかし我々が相手にしていた敵の正体は」

ハンジ「人であり」

ハンジ「文明であり」
クルーガー「始祖の巨人がマーレの手に落ちればエルディア人は終わりだ」


クルーガー「エルディアが再び罪を犯すというのなら我々は滅ぶべくして滅ぶ。我は始祖の巨人と不戦の契りを交わした。壁の王は大陸の王家にそう言い残し壁の門を閉ざした」

グリシャ「そんなことを壁の王が許すわけない…」
クルーガー「壁の王は戦わない」

クルーガー「エルディアが再び罪を犯すというのなら我々は滅ぶべくして滅ぶ。我は始祖の巨人と不戦の契りを交わした。壁の王は大陸の王家にそう言い残し壁の門を閉ざした」
グリシャ「壁の巨人が世界を平らにならすとも言い残したのではないのか?」

クルーガー「その言葉が抑止力になる間に束の間の平和を享受するらしい。壁の王は民から記憶を奪い壁外の人類は滅んだと思い込ませた」

クルーガー「無垢の民に囲まれそこを楽園だとほざいている」

クルーガー「もはや民を守らぬ王は王ではない。必ず見つけ出して臆した王から始祖の巨人を取り上げろ。それが俺達の使命だ」

ハンジ「イェーガー氏はその後使命を果たし始祖の巨人は息子エレンに託されました」

ハンジ「始祖の巨人がその真価を発揮する条件は王家の血を引く者がその力を宿すこと。だがその者が始祖の巨人を宿しても壁の王の思想に捕らわれ残される選択肢は自死の道のみとなる。おそらくそれが不戦の契り」

ハンジ「しかしながら過去にエレンは無垢の巨人を操り窮地を逃れたことがあります。王家の血を引く者ではないエレンにもその力を使える可能性があるのかもしれません」

エレン「(そうだ。あの時は一瞬だけすべてがつながった気がした)」

エレン「(どうして…)」

エレン「(あの一瞬だけ...)」


ダイナ「私はダイナ・フリッツと申します。王家の血を引く者です」

ハンジ「あぁ…なるほど...そっか」
エレン「(あのことは二人にも話していない)」

エレン「(母さんとハンネスさんを殺したあの巨人が父親が前に結婚してた相手だったなんて…何よりこんなことを話したら…)」

エレン「(王家の血を引く者を巨人にして俺が接触すれば始祖の巨人の力を扱える…かもしれない…そうだかもしれないだ)」


エレン「(母さんとハンネスさんを殺したあの巨人が父親が前に結婚してた相手だったなんて…何よりこんなことを話したら…)」

エレン「(王家の血を引く者を巨人にして俺が接触すれば始祖の巨人の力を扱える…かもしれない…そうだかもしれないだ)」

エレン「(だが…その可能性があると言えば兵団はヒストリアをどうする?)」


クルーガー「家庭を持て。壁の中に入ったら所帯を持つんだ」

グリシャ「何を言ってる?俺にはダイナがいる…それにそんなことを言われても巨人になる直前の記憶はなくなるんだろう?」


クルーガー「家庭を持て。壁の中に入ったら所帯を持つんだ」

グリシャ「何を言ってる?俺にはダイナがいる…それにそんなことを言われても巨人になる直前の記憶はなくなるんだろう?」
クルーガー「そうとも限らん。後で誰かが見てるかもしれん」



クルーガー「壁の中で人を愛せ。それができなければ繰り返すだけだ。同じ歴史を同じ過ちを何度も」
クルーガー「ミカサやアルミン、みんなを救いたいなら使命を全うしろ」
グリシャ「ミカサ?アルミン?誰のことだ?」
