進撃の巨人 | 第60話『海の向こう側』ネタバレ | Attack on Titan Season 4

Attack on Titan

🖊原作者(Original Story) : 諫山創(Isayama Hajime)

TVアニメ『進撃の巨人』 第60話ネタバレ

第60話 海の向こう側 

The Other Side of the Ocean

キャスト

🔷ジーク・イェーガー Zeke Yeager CV.子安武人 

🔷ライナー・ブラウン Reiner Braun CV. 細谷佳正

🔷ポルコ・ガリアード Porco Galliard CV: 増田俊樹

🔷ピーク Pieck CV: 沼倉愛美

🔷コルト・グライス Colt Grice CV:松風雅也

🔷ファルコ・グライス Falco Grice CV: 花江夏樹
🔷ガビ・ブラウン Gabi Braun CV: 佐倉綾音
🔷ウド Udo CV: 村瀬歩
🔷ゾフィア Zofia CV:川島悠美

ファルコ「おーい」

ファルコ「ここはあぶねぇぞ…飛んでいけ...どこか...遠くへな」

コルト「ファルコ！！」

コルト「生きているのか！？オイ！！怪我は？」

ファルコ「あれ？兄さん…どうしたの？その格好」

コルト「よし！口をきけりゃ上出来だ」

コルト「走るぞ！掴まってろ！」

コルト「うわああああああっ！！」


マガト隊長「コルト状況は？」

コルト「榴弾の直撃で前方のエルディア人隊は吹っ飛びました」

マガト隊長「塹壕は？」

コルト「これ以上堀進めるのは無理です！！」

マガト隊長「無理？それは命令か？エルディア人が私に命令するのか？」

兵士「オイお前！！マガト隊長に何言ってんだ！！」

コルト「ですが、このままでは....」

ゾフィア「ファルコ酔っ払ってんの？」

ガビ「頭を強く打ったんだね」

ウド「俺達は4年も戦争してること、覚えているか？」

ファルコ「お前たち...誰だ？...てか...あれ？さっきまで剣持って飛び回ってなかったか？」

ファルコ「ギューーンってさ...巨人を」

ガビ「こりゃ一から作戦を説明しなおさなきゃだね。耳だけ貸してなファルコ」

ガビ「4年も続いた戦争も今ようやく大詰めなんだ！」

ガビ「あのスラバ要塞さえ陥せば...まぁ正確には要塞のすぐ下にある軍港の中東連合艦隊を沈めさえすれば、この戦争は私達マーレの勝ちって事なんだけどね。でもそのためには、高台を守るスラバ要塞を押さえなきゃ軍港に攻め入るのは無理なわけ」

ゾフィア「マーレ海軍が海からやっつけてくれないのかな？」

ウド「ゾフィア！お前あの海軍に何の期待ができるってんだよ！制海権を奪うの4年も掛けやがった無能の肥留めだぞ！？」

ウド「それもあれだけあった戦艦を半分以上沈められてやっとの快挙だ！」

ウド「そのくせ俺ら"壁"には一丁前に要塞ぐらい陥してもらわないと困りますだとクソ野郎お前ぁぁああ！！」

ファルコ「いたああああっ！」

ガビ「ウド、ファルコの頭千切るんじゃないよ」

ウド「ああ....ごめんごめん」

ファルコ「それで？俺達"戦士候補者"が何でこんな前線に駆り出されてるんだ？」

ガビ「そりゃ見極めるためさ」

ガビ「私達の中から」

ガビ「次の戦士を」

ガビ「時期が迫っている！マガト隊長は最終試験をこの最前線に決めたんだよ！次なら対局を見据えて...」

ガビ「パラディ島制圧作戦の主力となる"鎧の巨人"の継承者をね」

ファルコ「(鎧の巨人...)」

ガビ「一体誰が選ばれるんだろうね」

ファルコ「なんだガビ 自分以外の比較対象が他にいねぇって口振りだな」

ガビ「だって他にいないでしょ？」

ゾフィア「まぁ私達とガビじゃね」

ウド「今の所の成績じゃな」

ガビ「いいや！成績じゃないよウド！いつも言ってるでしょ？私があんた達と違うのは覚悟だよ！」

ガビ「エルディア人の運命を背負い私達を苦しめるあの島の悪魔共を皆殺しにする覚悟だ！そしてこの世界に残るのは善良なエルディア人だけだと！この戦いに勝って世界に証明する。私は負けない！私が収容区から皆を開放する！」

ファルコ「で、お前さっきから何してんだ？」

ガビ「これ？いいでしょ」

コルト「なぜですかマガト隊長？我々歩兵の力ではあの機関銃の奥にある線路を破壊することなど到底できません！」

コルト「敵の塹壕は抜け目がなく付け入る隙はどこにも...この状況に加え要塞からの支援砲撃もあります。このままここに留まっていてもいずれ榴弾が降り注ぐだけです」

マガト隊長「何か考えがありそうだなコルト」

コルト「ここで顎(あぎと)と車力(しゃりき)を放ちましょう。ガリアードとピークの二人ならやってくれます。一瞬でトーチカと塹壕の敵を殲滅できるハズです」

マガト隊長「ダメだ。カードの切り方を間違えれば負けだ」

兵士「マガト隊長、奴が現れました」

コルト「奴...とは...」

マガト隊長「奴だ。装甲列車...その先頭と最後尾に計四問乗っかってる。連合の新兵器"対巨人砲"だ」

マガト隊長「あの1000mmの口径から放たれる徹甲弾なら巨人を一撃で仕留められる。"九つの巨人"といえどな」

コルト「しかし我らの巨人は2体共素早いです。とてもうなじを撃ち抜くなど」

マガト隊長「撃ち抜いたら？」

コルト「...我々は巨人の力と戦士を失い、再び巨人の力を取り戻せる保証はありません」

マガト隊長「そうだ。9年前から始まった"始祖奪還計画"が返り討ちに終わり、超大型と女型を失ったようにな。マーレの軍事力は低下したと見なされ今日まで続く戦闘の引き金となり、パラディ島作戦は後回しとなったのだ」

マガト隊長「我々が祖国マーレを超大国たらしめるものは何だ？」

コルト「巨人の力です」

マガト隊長「そうだ。これ以上失えばこの国は維持できない。巨人の力は絶対である。そうでなくてはならんのだ。エルディア人隊、突撃準備を急げ！」

兵士「ハッ！！」

コルト「マガト隊長！それは！」

マガト隊長「何だ？エルディア人お前達はマーレに忠誠を誓った戦士だろ？」

マガト隊長「我々が祖国から栄誉を得るチャンスだぞ？ここにいる800人のエルディア人がだ」

兵士「全員立て！！突撃準備だ！！」

マガト隊長「お前達戦士候補生はここで待機。エルディア人隊800の突撃をもって何としてでも線路を突破しなくてはならん。あの装甲列車に要塞の周りをうろつかれているうちは鎧も獣もここに呼ぶわけにはいかんからだ」

コルト「しかし...」

マガト隊長「コルトお前も獣を受け継ぐ身ならいい加減に上に立つ者としての覚悟を持て」

マガト隊長「いいぞ！列車ごと破壊するチャンスだ！」

ガビ「それ、私にやらせてください」

マガト隊長「あ？」

ガビ「ジャーン！！私なら一人で装甲列車を無力化できます」

ファルコ「おい...ガビ...」

マガト隊長「お前らを鍛えるのに国がいくら費用をかけたと思ってる？却下だ」

ガビ「確かに私はファルコ達なんかと違って逸材ですし、今後私のような優秀に戦士は二度と現れないでしょう」

ガビ「しかもすごくかわいいし。ですが、私が成功すれば800人のエルディア兵を失わずに済みます」

マガト隊長「失敗すれば？」

ガビ「１人の有望な戦士候補生と７本の手榴弾を失います」

ガビ「やはり私に800人のエルディア兵以上の価値があるとなればしかたありませんが」

ガビ「隊長殿がもし私を愛するあまり800の兵を捧げるということでしたら」

マガト隊長「わかった。いけ」

ファルコ「ダメだ...ガビ...」

ガビ「必ずや私が鎧を継ぐに値する戦士であることを証明して参ります」

マガト隊長「何をする？」

ガビ「作戦成功のため、今だけ腕章を外すことお許しください」

マガト隊長「いいだろう」

敵兵「おい！誰か来る！一人で」

敵兵「女？... それも子供...投降しに来るようだ」

敵兵「いや待て。エルディア人かもしれんだろ」

敵兵「しかし様子がおかしい...足枷を引きずっているぞ」

敵兵「近い。きっとエルディア人だ。巨人化する前に撃て」


ガビ「まだ...」

ガビ「まだだ...」

ガビ「ここだあああ！！」


マーレ兵「やりやがった！」

マガト隊長「ガリアード急げ！」

ガビ「あははははは」

ファルコ「ガビ！！」

コルト「よせ！！ファルコ！！」





ガビ「ガリアードさん」

マーレ兵「これより降下作戦を開始する。ジークが矛となり」

マーレ兵「ライナーが盾となるのだ」

現在公開可能な情報

軍事国家マーレ

巨人大戦を終戦に導いた英雄ヘーロスの元、再興を果たした巨大な軍事国家。九つの巨人の内、七体を『戦士』として有し、その圧倒的な力で他国への侵略を続けてきた。戦士のほかに陸軍、海軍、飛行船による航空部隊が存在し、その戦力は他国を蹂躙する威力を持つ。

ガビ「何してんのファルコ？」

ファルコ「見りゃわかるだろ！？彼はもう戦闘能力のない捕虜だ！」

ファルコ「ウド！止血帯をくれ」

ウド「はい」

マーレ兵「ガキめ...敵なんかほっとけよ」

ガビ「それがあんたの売り所ってわけ？」

ファルコ「知るかよ」

ガビ「変な奴」

中東連合兵「ん～～～」

ファルコ「ん？何か言ってる」

ファルコ「訳してくれウド。彼に出血は収まってるから安心しろって」

ウド「"触るな...穢れる...悪魔"...だとさ」

マーレ兵「ぷっ！あはははは！！」

ガビ「始まった」







ジーク「おほん！」

ジーク「ウオオオオオ！！！」

マーレ兵「まさしく悪魔だ...俺達マーレの先祖もああやって食われたんだな。お前らエルディア人に」

ライナー「質量爆弾の威力は十分。だが高度が高すぎた分、半分は落下の衝撃で死んじまった。対巨人砲もまだ多く機能してる」

ライナー「28、29...位置と数は把握した」

ライナー「しかし...また壁かよ」

ライナー「壁はもう」

ライナー「うんざりだ」

敵兵「鎧だ！！殺せぇ！！」

敵兵「撃て！！！！」

ライナー「(対巨人砲徹甲弾！！俺の鎧も貫くか！)」

ライナー「(なんだ！！何をくらった！！)」


ライナー「(装甲列車....まだいたか)」

ライナー「ツ！！」

ライナー「ガリアード！」

ライナー「うわああああ！！」

ライナー「よし！！」


ジーク「制圧したか」

ジーク「俺達の敗北が招いた戦争だライナー」

ジーク「戦争ってよくないよな」

ウド「あ...これでようやく戦争が終わる」






ジーク「ええっ！？」

アルミン「連合艦隊の壊滅を受け、中東連合はマーレとの講和条約を締結。4年に及んだ戦争はマーレの勝利で終結した」

アルミン「だが、世界には巨人の力がすべてを支配する時代が終わりつつあることを知られ」

アルミン「マーレは一刻も早く"始祖の巨人"を手に入れる必要に迫られた」