TVアニメ『名探偵コナン』 第990話ネタバレ
第990話『オートマティック悲劇(前編)』
大出房矢「もうここにすがるくらいしか」
コナン「毛利探偵事務所に何か依頼ですか?あの窓見ながら何か言ってたみたいだから」
コナン「あの僕、毛利探偵にお世話になってるっていうか、弟子みたいなもので」
大出房矢「本当に...本当にどんな事件でも解決できる名探偵...なんだよな?」
毛利小五郎「先週起きた強盗殺人事件ですか...確か...」
コナン「発生したのは先週の水曜日」
コナン「手倍町の自宅にいた会社員、大出頼太さん58歳が何者かに頭を殴打されてなくなり現金30万ほどが盗まれたんだよね」
コナン「そして10日経った今でも犯人はまだ見つかっていない」
コナン「発生したのは先週の水曜日」
コナン「手倍町の自宅にいた会社員、大出頼太さん58歳が何者かに頭を殴打されてなくなり現金30万ほどが盗まれたんだよね」
コナン「そして10日経った今でも犯人はまだ見つかっていない」
大出房矢「あ...?うん」
毛利小五郎「ん?大出ってことは...」
大出房矢「オヤジは....」
大出房矢「オヤジは俺が死なせたんです」
毛利小五郎「君が死なせた?それは一体...」
大出房矢「オヤジはすごく真面目な人でしたが、俺はちょっとグレてた時期があって...そのせいでなかなか働き口が見つからなくて...」
毛利小五郎「君が死なせた?それは一体...」
大出房矢「オヤジはすごく真面目な人でしたが、俺はちょっとグレてた時期があって...そのせいでなかなか働き口が見つからなくて...」
大出房矢「で、先日姉ちゃん...姉貴が婚約したんです。相手は地元で有名な資産家一族の御曹司でそれを俺の昔のダチが嗅ぎつけてその婚約相手にタカろうともちかけてきたんです。俺は姉貴に迷惑をかけたくなかったので...それで家出を計画したんです」
大出房矢「お袋と姉ちゃんが一緒に出掛けることになってたんでその隙にと...」
大出杏「房矢~!房矢~!」
<大出 伊緒(56) 房矢の母>
大出房矢「オヤジは会社務めなので二人が外出すれば家には俺一人。絶好のチャンスだと思いました。ところがその時」
大出房矢「父さん...どうしてこんな早く」
大出頼太「おお...房矢...いや実は会社を休んだんだ。お前の先行きについて二人でじっくり話し合おうと思ってな」
大出房矢「父さん...どうしてこんな早く」
大出頼太「おお...房矢...いや実は会社を休んだんだ。お前の先行きについて二人でじっくり話し合おうと思ってな」
大出房矢「俺のために....」
<大出頼太(58) 房矢の父>
大出房矢「泣けるほどありがたかったけどもう決めたことだったし」
大出頼太「何だ?お前もどこか出かけるところだったのか?」
大出頼太「え?」
大出房矢「出るんだよ俺!この家を!あんたの顔を見てると息が詰まるんだ!」
大出房矢「余計なお世話だ!」
大出頼太「あぁ~俺だ一度家に戻ってきたんだが...どうだ?見かけた人とかは...」
大出房矢「その後3時半頃に家から姉ちゃんに電話を入れたそうなんですが...それがオヤジの最後の声に...」
大出房矢「そして4時半」
大出房矢「その後3時半頃に家から姉ちゃんに電話を入れたそうなんですが...それがオヤジの最後の声に...」
大出房矢「そして4時半」
大出房矢「普通ならオヤジは夕方家に居るはずがない」
大出房矢「俺のために会社を休んだんだし」
大出房矢「俺が家出なんてしなきゃ盗人も忍び込みはしなかった。俺がオヤジを死なせたんです。その上、姉ちゃんにも迷惑を...犯人が見つからないのに話は進められないって...結婚式の日取り決めとかがすべて延期に...疫病神だよ俺...悲劇の歯車を回しちまったんだから...」
毛利小五郎「あまりそういう言い方は...」
田桐刑事「ええ。当日午後4時半少し前近くの公衆電話から大出家に無言電話が入ってるんです。おそらく犯人からだと」
<手倍署刑事 田桐義亜 警部補(45)>
田桐刑事「ええ。その電話に大出頼太氏は出ず、留守電が応答しています」
田桐刑事「で、大出氏の頭部に叩き込まれた凶器というのは角ばった鈍器らしいんですが、まだ発見されていません。おそらく犯人が持ち去ったものと」
コナン「(角ばった鈍器...その凶器のこともなんだよな)」
毛利小五郎「これで犯人の目星は?」
コナン「(角ばった鈍器...その凶器のこともなんだよな)」
毛利小五郎「これで犯人の目星は?」
田桐刑事「ピッキングでの侵入の前歴がある者をあたっているんですが...」
毛利小五郎「鉢合わせして咄嗟にやっちまったんだろう」
大出房矢「毛利さんすみません。お待たせして....お袋は2~3日入院することになりました」
大出房矢「大出家はもうガタガタです」
毛利小五郎「房矢君、悲劇の歯車がどうのこうのと君は言ったが、それを回したのは君ではなく犯人だ」
毛利小五郎「10日も経っちまったとはいえ、現場百遍!」
毛利小五郎「何か手掛かりが残されている可能性は大いにあるからな」
毛利小五郎「よっしゃー!探すぜ手がかり!!」
毛利小五郎「出てこーい 手がかり!!」
毛利小五郎「ちょっと休憩...」
コナン「ねぇ房矢さん、このドアってさ」
コナン「壁に比べて妙に新しく見えるけど」
大出房矢「ああ 1か月くらい前に新しいのに取り替えたんだけど」
大出房矢「は...はい」
<平康(33) 工務店の職人>
平康「えぇ!? ...ってあの有名な?」
毛利小五郎「ちょっとお伺いしたいことがあるんですがね。10日前に起こった強盗殺人事件のことで」
平康「あ...あのぉ...今ちょっと...立て込んでるっつうか...取り込んでるっていうか」
平康「...いや...だから」
平康「ああーーっ!!」
毛利小五郎「あっ!おい!てめぇ」
毛利小五郎「待てこら!!」
平康「ふんっ へへ」
毛利小五郎「ちょっとお伺いしたいことがあるんですがね。10日前に起こった強盗殺人事件のことで」
平康「あ...あのぉ...今ちょっと...立て込んでるっつうか...取り込んでるっていうか」
平康「...いや...だから」
平康「ああーーっ!!」
毛利小五郎「あっ!おい!てめぇ」
毛利小五郎「待てこら!!」
平康「ふんっ へへ」
コナン「ねぇねぇ」
コナン「逃げずに全部喋った方がいいと思うけど」
毛利小五郎「そのガキの言う通りだな」
毛利小五郎「鬼ごっこはここまでだ!さぁ!質問に答えて貰おうか?」
毛利小五郎「盗んだ30万を使って払ったんだろ?4か月分の部屋代」
毛利小五郎「そのガキの言う通りだな」
毛利小五郎「鬼ごっこはここまでだ!さぁ!質問に答えて貰おうか?」
毛利小五郎「盗んだ30万を使って払ったんだろ?4か月分の部屋代」
毛利小五郎「ん?なにが違うって?」
平康「白状する!知ってることは全部話すから!」
平康「俺の無実を証明してくれ!」
毛利小五郎「何?」
平康「毛利さんの見抜いた通りだよ」
平康「金に困った俺は、あの日確かに空き巣に入った。留守なのを確かめて作っておいた合カギで」
平康「裏口から忍び込んだんだ。そしたらいびきかいて寝てたんだ!」
平康「この床で!!」
平康「俺の無実を証明してくれ!」
毛利小五郎「何?」
平康「毛利さんの見抜いた通りだよ」
平康「金に困った俺は、あの日確かに空き巣に入った。留守なのを確かめて作っておいた合カギで」
平康「裏口から忍び込んだんだ。そしたらいびきかいて寝てたんだ!」
田桐刑事「なるほど!とすると頼太氏は熟睡していたので電話に出なかったと」
平康「ああ。それでも起こさないようにやれば平気と思って」
平康「こっそり金を盗み、玄関のカギ穴に細工をして」
平康「そのまま立ち去ったんだ」
コナン「それって何時頃の話?」
平康「えっと...4時半過ぎだよ。ちょうど時報が鳴ってたんだ」
毛利小五郎「ふ~ん 大出頼太さんの死亡推定時刻も4時半過ぎ...おい!逃げる時玄関のドアのカギは?」
毛利小五郎「その証拠は?」
大出房矢「毛利さんは本当にあの男が殺人犯だと思いますか?」
大出房矢「万が一本当に犯人が別にいるとすれば、やっぱりそれを推理できるのは警察じゃなく毛利さん、あなたしかいない!だから」
コナン「(おいおい)」
大出房矢「えぇ...じゃあ病院まで」
コナン「(へぇ....まぁいっか...正直俺もあの平って男が犯人だと思えねぇし)」
コナン「(何かウラがありそうなんだよな...この事件)」
毛利小五郎「頼太さんが誰かに恨まれていたと...そういうような事を知っている方は居ませんか?」
大出房矢「人付き合いとかには慎重だったからなぁ...ねぇ?」
大出杏「うん。慎重すぎるくらいにね...」
大出杏「私の婚約になかなか乗り気になってくれなくて...資産家一族と一緒になると人間関係で苦労するに違いないって...気の回しすぎなのにね」
大出伊緒「でも、それはもう解決してたのよ。俺の取り越し苦労だなって...お父さん笑ってたんだから」
毛利小五郎「あのもう一点!あの日頼太氏が家にいたことをご存知だったのはどなたでしょう?」
大出杏「私達3人だけだと」
大出伊緒「でも、それはもう解決してたのよ。俺の取り越し苦労だなって...お父さん笑ってたんだから」
毛利小五郎「あのもう一点!あの日頼太氏が家にいたことをご存知だったのはどなたでしょう?」
大出杏「私達3人だけだと」
大出伊緒「でもお父さんは誰がに話してたかも」
コナン「ねぇ、その日の4時半頃ってお姉さんとお母さんは二人で一緒に房矢さを捜してたんだよね?」
大出杏「う~ん...一緒にじゃなくて二手に分かれてだけど」
コナン「なるほど~そっか!でも帰ってきた時は一緒だったでしょ?」
大出杏「う~ん...一緒にじゃなくて二手に分かれてだけど」
コナン「なるほど~そっか!でも帰ってきた時は一緒だったでしょ?」
大出杏「うん!夜になって合流したの。捜すの諦めてね」
大出杏「そうみたいだね~てか房矢の笑顔久しぶりに見たよ」
大出房矢「それは...姉ちゃんこそ...」
大出房矢「これで我が家に回りはじめた悲劇の歯車をようやく止めることが出来るんだな」
大出杏「そうね。お父さんが婚約を認めてくれていたんなら結婚の準備も早く進めておかなきゃ」
大出杏「何よりお父さんのためにも」
大出房矢「これで我が家に回りはじめた悲劇の歯車をようやく止めることが出来るんだな」
大出杏「そうね。お父さんが婚約を認めてくれていたんなら結婚の準備も早く進めておかなきゃ」
大出杏「何よりお父さんのためにも」
毛利小五郎「うん?」
コナン「大出頼太さんが家にいた事を知っていたのはあの3人だけだったこと」
コナン「そして娘さんの婚約に難色を示していたのに、それはもう解決したことだとお母さんだけが知っていたこと」
コナン「あと殺害された頃その娘さんとお母さんは別々に行動していたこと」
毛利小五郎「いや待てよ~考えたくねぇが...ん?娘を婚約させるためこっそり帰ってきたあの母親が難色を示し続ける頼太氏をまさか...あの病弱っぷりも芝居ってことは!!」
コナン「大出頼太さんが家にいた事を知っていたのはあの3人だけだったこと」
コナン「そして娘さんの婚約に難色を示していたのに、それはもう解決したことだとお母さんだけが知っていたこと」
コナン「あと殺害された頃その娘さんとお母さんは別々に行動していたこと」
毛利小五郎「いや待てよ~考えたくねぇが...ん?娘を婚約させるためこっそり帰ってきたあの母親が難色を示し続ける頼太氏をまさか...あの病弱っぷりも芝居ってことは!!」
医者「あの...いくら毛利さんといえど患者さんのことを詳しくお教えするわけにはいきませんので」
コナン「(疑われないという不安が心労に...って可能性もあるかな)」
毛利小五郎「クソ...ひらめかねぇな~!今日のところはメシ食って帰るか」
コナン「僕お寿司がいいな」
コナン「気のせいだったみたい」
毛利小五郎「ったく...早く行くぞ」