TVアニメ『名探偵コナン』 第991話ネタバレ
大出頼太「房矢!どこ行ってたんだ!」
大出頼太「もう少しだ房矢」
大出頼太「どこに行く気だ房矢!」
大出頼太「房矢、ちょっと来なさい」
大出頼太「ははは!」
<大出房矢(22) 大出家長男>
毛利小五郎「それでは!お邪魔しました」
コナン「あ...ちょっと!おじさんー!!」
大出杏「呉美がなにか...」
コナン「協力して欲しい事でもあるんじゃないかなぁ...ねえ、事件の日お昼に2人で帰ってきたら頼太さんが居間で怒ってたんだよね?房矢さんが家出したって」
大出伊緒「居間でじゃなく玄関入ってすぐの上り口でだけど」
コナン「(なのに殺害されたのはそれから30分も経った4時半頃)」
コナン「(狙い通りに眠らせることが出来たのに、どうして犯人はすぐ犯行に及ばなかったんだ?)」
コナン「(30分のタイムラブ...そこにはどんな意味が)」
曽保呉美「確かに妬んでたけどね...今回の事件の事はいい気味だと思ってるし、行く先々に毛利さんもいて笑っちゃったわよ。有名な探偵まで雇って大変だなぁってね!けどその正体はとんだヘボ探偵だったみたいね!」
第991話 オートマティック悲劇(後編)
大出頼太「おお~房矢」
大出頼太「房矢!どこ行ってたんだ!」
大出頼太「もう少しだ房矢」
大出頼太「どこに行く気だ房矢!」
大出頼太「房矢、ちょっと来なさい」
大出頼太「ははは!」
<大出房矢(22) 大出家長男>
大出房矢「笑わないでくれよ。俺なりに真剣なんだから」
大出房矢「それじゃ行ってくるよ父さん」
毛利小五郎「ふ~ん」
コナン「(この事件が大出頼太氏を狙った計画的犯行だとすると、気になるのはあの平って男の)」
平康「そしたらいびきかいて寝てたんだ!この床で!」
大出房矢「それじゃ行ってくるよ父さん」
毛利小五郎「ふ~ん」
コナン「(この事件が大出頼太氏を狙った計画的犯行だとすると、気になるのはあの平って男の)」
平康「そしたらいびきかいて寝てたんだ!この床で!」
コナン「で、何で今日はレンタカーじゃなくて電車なの?」
毛利小五郎「え?そりゃあ今日は "公共交通機関を使うと吉!だからな」
コナン「(さっき真剣に読んでたのこれかよ?)」
毛利小五郎「昨日も電車を使っときゃさっさと解決したかもしれねぇのにな」
毛利小五郎「お!房矢君!」
大出房矢「毛利さん、どうしてここに?」
コナン「(さっき真剣に読んでたのこれかよ?)」
毛利小五郎「昨日も電車を使っときゃさっさと解決したかもしれねぇのにな」
毛利小五郎「お!房矢君!」
大出房矢「毛利さん、どうしてここに?」
毛利小五郎「いやあ...今日も部屋を調べさせてもらおうかと」
大出房矢「いや~違う違う。面接なんだ」
コナン「ネクタイ曲がってるよ」
大出房矢「俺がなかなか就職できないことオヤジは最期まで心配してたから...何としても決めるのが供養だと思って...休日なんだけどお願いして時間を作ってもらったんです」
コナン「ネクタイ曲がってるよ」
大出房矢「俺がなかなか就職できないことオヤジは最期まで心配してたから...何としても決めるのが供養だと思って...休日なんだけどお願いして時間を作ってもらったんです」
毛利小五郎「君の真っすぐな気持ちを訴えれば必ず通じるよ」
コナン「きっとね」
毛利小五郎「うん!事件のことはこの名探偵毛利小五郎に任せて君は面接の方に集中するといい」
毛利小五郎「あ?」
コナン「ソファがあるのにどうして硬い床なんかで」
コナン「でも頼太さん、その日は房矢さんを探し回ってたんだからそれはなんいじゃ...」
毛利小五郎「ヤケ酒かもな」
コナン「オジさんじゃないんだから」
毛利小五郎「そうすると...よっぽと疲れていたか...もしくは...」
毛利小五郎「!!睡眠薬か!!だとすると平が忍び込むより前、犯人は密かに頼太氏に睡眠薬を飲ませ」
コナン「オジさんじゃないんだから」
毛利小五郎「そうすると...よっぽと疲れていたか...もしくは...」
毛利小五郎「!!睡眠薬か!!だとすると平が忍び込むより前、犯人は密かに頼太氏に睡眠薬を飲ませ」
毛利小五郎「それが効いたのを確認した上で殺害しようとしていた。ところがそこに」
毛利小五郎「平が忍び込んできた」
毛利小五郎「殺害犯はその間どこかに隠れて様子を伺い、盗みを働いた平が逃げるのを見届けたのち」
毛利小五郎「狙い通りに頼太氏を手にかけた!」
毛利小五郎「平が忍び込んできた」
毛利小五郎「殺害犯はその間どこかに隠れて様子を伺い、盗みを働いた平が逃げるのを見届けたのち」
毛利小五郎「狙い通りに頼太氏を手にかけた!」
毛利小五郎「眠らせねぇと抵抗されるから...つまり...犯人は非力な人物」
大出杏「えっ?女の人...ですか?」
毛利小五郎「ええ。おっしゃってませんでしたか?頼太氏は何かでトラブったとか...若い女なんですが...」
コナン「って、誰のこと?」
<大出 杏(24) 房矢の姉>
<大出 伊緒(56) 房矢の母>
毛利小五郎「ええ。おっしゃってませんでしたか?頼太氏は何かでトラブったとか...若い女なんですが...」
コナン「って、誰のこと?」
毛利小五郎「誰のことだと思ったんだよ!?」
コナン「ううん...別に...」
大出杏「え?それって...もしかして呉美のことじゃ...」
毛利小五郎「ご存知なんですね?」
大出杏「ええ。曽保呉美さん...中学校の同級生で昨日の晩ここにお見舞いにも来てくれて」
毛利小五郎「あ、どうも。!!薬剤師!!」
毛利小五郎「つまり手に入れられるワケだ!睡眠薬も!ご協力感謝します」
毛利小五郎「それでは!お邪魔しました」
コナン「あ...ちょっと!おじさんー!!」
大出杏「呉美がなにか...」
コナン「協力して欲しい事でもあるんじゃないかなぁ...ねえ、事件の日お昼に2人で帰ってきたら頼太さんが居間で怒ってたんだよね?房矢さんが家出したって」
大出伊緒「居間でじゃなく玄関入ってすぐの上り口でだけど」
大出杏「棚を直しながらお父さんものすごく怒ってたね」
大出伊緒「でもお父さん房矢の家出はよほどショックだったんだよね~ほら、あんたにかけてきたっていう最後の電話で」
コナン「何かあったの?」
大出杏「うん」
大出頼太「そうか...見かけた人を拾えないのか...スマン...なんか眠くなってきて...急に...後は頼む」
大出杏「え!?ちょっとお父さん!」
コナン「最後のその電話ってかかってきた時間は確か...」
コナン「ううん...へへ...今の話おじさんに伝えとくね。それじゃ」
毛利小五郎「曽保呉美さんですな」
<薬剤師 曽保呉美(24)>
毛利小五郎「どうやら私のことを覚えておられるようで...そしておそらく私が何者なのかもご存知でしょう」
毛利小五郎「曽保呉美さん、あなたにはバッタリ再会した元同級生の大出杏さんから婚約したという話を聞いた」
毛利小五郎「お相手は資産家一族の御曹司。その玉の輿を妬んだあなたは彼女に不幸を背負わせようと企んだ」
コナン「(ん?おかしいぞこの犯人)」
毛利小五郎「どうやら私のことを覚えておられるようで...そしておそらく私が何者なのかもご存知でしょう」
毛利小五郎「曽保呉美さん、あなたにはバッタリ再会した元同級生の大出杏さんから婚約したという話を聞いた」
毛利小五郎「お相手は資産家一族の御曹司。その玉の輿を妬んだあなたは彼女に不幸を背負わせようと企んだ」
コナン「(ん?おかしいぞこの犯人)」
毛利小五郎「あの日あなたは大出家を訪ねて上がり込み職場から調達しておいた睡眠薬を頼太氏にこっそり服薬させ」
コナン「(頼太氏の言った急な眠気ってのは飲まされた睡眠薬が効いてきたから...つまりその直後の4時間過ぎには頼太氏は眠り込んだはずだ)」
コナン「(なのに殺害されたのはそれから30分も経った4時半頃)」
コナン「(狙い通りに眠らせることが出来たのに、どうして犯人はすぐ犯行に及ばなかったんだ?)」
コナン「(30分のタイムラブ...そこにはどんな意味が)」
曽保呉美「確かに妬んでたけどね...今回の事件の事はいい気味だと思ってるし、行く先々に毛利さんもいて笑っちゃったわよ。有名な探偵まで雇って大変だなぁってね!けどその正体はとんだヘボ探偵だったみたいね!」
毛利小五郎「な...なに!」
曽保呉美「遠くから見たり見舞いのフリしてせせら笑ったりするのが犯罪になるってんの?」
毛利小五郎「怪しい行動をとってるのは事実じゃねぇか!」
曽保呉美「証拠もないのに犯罪者扱いしないでよ」
毛利小五郎「ならせめてこっちの捜査に協力を...」
曽保呉美「あぁもう!しつこい!とっておきの情報教えるからさっさと帰ってくれる?」
毛利小五郎「な...何だよ...そりゃあ...」
毛利小五郎「なに~!それはどういった...」
曽保呉美「モジャモジャ頭で鼻が高くて帽子被った背の小さい男」
毛利小五郎「ってそりゃあ平じゃねぇか!!」
曽保呉美「何?そいつ犯人じゃないの?せっかくあの家族に恩を売るためにとっといた情報なのに」
毛利小五郎「いや待って。その男何か大きな荷物とか持ってなかったか?」
『手倍警察署』
田桐刑事「え?司法解剖した時のかい?」
田桐刑事「毛利さんに頼まれたんなら見せるのはいいけど...わかるかなぁ君に...解剖所見なんて」
コナン 「ちゃんと正確に伝えるから大丈夫だよ」
大出房矢「ああ。本当に決まったんだ」
大出杏「お母さん正夢だよそれ」
大出伊緒「え?じゃあ...」
大出房矢「毛利さんだよ。犯人が分かったんだって。やっぱりお願いして正解だったんだ」
大出房矢「姉ちゃんの結婚も俺の就職も決まってこれでようやく止まるんだ。悲劇の歯車が...それじゃあ俺、話を聞きに行ってくるから」
小五郎(コナン)「それではご自宅で」
毛利小五郎「ん?おめぇどこ行ってたんだよ?」
コナン「おじさんこそ。どうだったの?あの怪しい女の人」
毛利小五郎「ただ怪しいってだけで証拠は何一つねぇよ」
小五郎(コナン)「それではご自宅で」
毛利小五郎「ん?おめぇどこ行ってたんだよ?」
コナン「おじさんこそ。どうだったの?あの怪しい女の人」
毛利小五郎「ただ怪しいってだけで証拠は何一つねぇよ」
コナン「そうなんだ。証拠といえば頼太さんの遺体からは睡眠薬なんて全く検出されなかったんだって」
コナン「もちろんアルコールもね」
毛利小五郎「何だと!!それじゃ俺の読みは根本的に成立しねぇじゃねぇかよ」
毛利小五郎「てか!そんなことどうしておめぇが知ってんだよ!!」
コナン「もちろんアルコールもね」
毛利小五郎「何だと!!それじゃ俺の読みは根本的に成立しねぇじゃねぇかよ」
毛利小五郎「てか!そんなことどうしておめぇが知ってんだよ!!」
コナン「アハハハハ...田桐警部補がおじさんに伝えといてくれって」
毛利小五郎「ひぃ~あれれ」
大出房矢「これが噂の眠りの小五郎!!」
小五郎(コナン)「では私の推理をお話ししましょう。この家に忍び込みあなたのお父さんを殺害したと思われていた犯人ですが、存在しなかったんですよ。そんなものは初めから」
大出房矢「どういう意味ですか?毛利さん」
小五郎(コナン)「では私の推理をお話ししましょう。この家に忍び込みあなたのお父さんを殺害したと思われていた犯人ですが、存在しなかったんですよ。そんなものは初めから」
大出房矢「どういう意味ですか?毛利さん」
小五郎(コナン)「真相を話す前にまず少し確認させて欲しいんですが」
小五郎(コナン)「事件当日の朝、お姉さんやその婚約者に迷惑がかかることを避けるため、あなたが家出しようとしていたところにちょうど頼太氏が帰ってきた」
小五郎(コナン)「先行きについてあなたと話し合うためでしたが、成り行きで二人は揉めることに...」
小五郎(コナン)「事件当日の朝、お姉さんやその婚約者に迷惑がかかることを避けるため、あなたが家出しようとしていたところにちょうど頼太氏が帰ってきた」
小五郎(コナン)「先行きについてあなたと話し合うためでしたが、成り行きで二人は揉めることに...」
大出房矢「そうですけど...どうして今そんなことを...」
小五郎(コナン)「亡くなった...死因は聞いてますよね?」
大出房矢「はい...確かそんな名前だったと...」
小五郎(コナン)「これがなかなかに曲者で頭を殴られた時刻と死亡時刻は必ずしも一致しないんです。頭を強く打ち脳震盪を起こして気絶した人が間もなく回復して何事もなったかのように意識がハッキリすることがあります。これを意識清明期・ルシッド・インターバルといい、その状態は3時間から6時間も続くことがある。しかしやがて急速な意識の低下が始まり時間差で死に至る」
小五郎(コナン)「これがなかなかに曲者で頭を殴られた時刻と死亡時刻は必ずしも一致しないんです。頭を強く打ち脳震盪を起こして気絶した人が間もなく回復して何事もなったかのように意識がハッキリすることがあります。これを意識清明期・ルシッド・インターバルといい、その状態は3時間から6時間も続くことがある。しかしやがて急速な意識の低下が始まり時間差で死に至る」
大出房矢「オヤジがそのケースだったと...」
小五郎(コナン)「そこの吊り棚が落ち棚板の角が頼太氏の頭を直撃」
小五郎(コナン)「その時に急性硬膜外血種を発症した。頼太氏は一瞬気絶していたのでしょうが、ルシッド・インターバルがはじまると何事もなかったかのように起き上がり」
小五郎(コナン)「他の家族と一緒に君を探したりと活動を続けたが」
小五郎(コナン)「やがて意識の低下による眠気に襲われ」
小五郎(コナン)「盗っ人に入られたことに気付かないまま」
小五郎(コナン)「死に至った」
大出房矢「でもそれは一つの推理...ですよね?やっぱり真犯人はいてあの盗っ人が逃げ去った後忍び込んできてオヤジを殴り殺したかもしれないでしょう!!」
小五郎(コナン)「それはあり得ない」
小五郎(コナン)「頼太氏の頭部には致命傷となったもの以外には傷は残っていなかったんです」
毛利小五郎「迷宮入りの名探偵」
コナン「オイおっちゃん!!いい加減起きてくれよ!」