吉野順平「"好き"の反対は"無関心"なんて初めて言った人はちゃんと地獄に落ちたでしょうか...悪意を持って人と関わることが、関わらないより正しいなんて...あり得ない...."好き"の反対は"嫌い"です」
吉野順平「日本人って好きですよね。シンプルな答えを複雑にして悦に浸るの」
真人「ん?」
吉野順平「元々どこかの外国の人が言ったのは"愛"の反対は"無関心"ですよね」
吉野順平「"愛"ってのはいろんな定義があるから...対義に無関心が成り立つと思うんです」
吉野順平「"愛"...無関心の対義が成り立つかどうかなんて...誰も考えずに広まったっていうか」
吉野順平「これは...」
真人「一人の人間をどこまで大きくできるのかの実験。逆にそっちはどこまで小さくできるのか試してみた」
吉野順平「でも僕は人間の醜悪さを知っています。だから他人に何も期待していないし」
真人「そんな君が復讐ね~」
吉野順平「矛盾してるって言いたいんですか?」
真人「順平は人に心があると思う?」
吉野順平「じゃう...僕のこの...」
真人「それに触れることで生き物の形を変えているからね。喜怒哀楽は全て魂の代謝によるものだ。"心"と呼ぶにはあまりにも機械的だよ。人は目に見えないものを特別に考えすぎる。見える俺にとって魂は肉体と同じで何も特別じゃない」
真人「ただそこにあるだけだ。わかる?命に価値や重さなんてないんだよ。天地にとっての水のように...命もただ巡るだけだ。それは俺も君も同じ。無意味で無価値」
真人「だからこそ何をしてもいい。どう生きようと自由なんだ。"無関心"という理想にとらわれてはいけないよ」
真人「生き様に一貫性なんて必要ない。お腹が減ったら食べるように憎いなら殺せばいい」
真人「俺は順平の全てを肯定するよ」
伊地知潔高「いました」
虎杖「あれ?私服?」
虎杖「え!?」
伊地知潔高「1。呪いを視認できない一般人の場合」
虎杖「力ずく?」
伊地知潔高「力ずくです。誤認ならそれでいい。あとで謝りましょう」
伊地知潔高「呪霊ならね」
虎杖「え?」
伊地知潔高「ここからは車を降りますよ」
虎杖「なんか自作自演みたいで気が乗らないなぁ」
七海建人「出てくるならさっさとしてください」
七海建人「異形、手遅れとはいえ人を殺めるのは気分が悪い」
真人「いや~よかったよかった。五条悟が来ても困るけど、あんまり弱いと実験にならないからさ」
虎杖「なんか自作自演みたいで気が乗らないなぁ」
七海建人「異形、手遅れとはいえ人を殺めるのは気分が悪い」
真人「いや~よかったよかった。五条悟が来ても困るけど、あんまり弱いと実験にならないからさ」
五条悟「ぶっ殺すぞ~」
真人「ふふっ」
七海建人「(似ている)」
七海建人「(絵に描いたような軽薄。その奥にあるどす黒い強さ)」
真人「ん?俺ちゃんと受けたよね?呪力で...そういう術式?」
真人「よかった。おしゃべりが嫌いなわけじゃないんだ」
七海建人「相手によります(ここまで会話が成り立つ呪霊...五条さんの報告にあった未登録の特級呪霊2体...無関係とする方が不自然か...)」
真人「ねえ、あんたはさ~魂と肉体どっちが先だと思う?」
吉野順平「外村...先生...」
外村「聞いたか?佐山、西村、本田。亡くなったって。お前...仲良かったよな?」
吉野順平「はっ?」
外村「友達もいないお前をよく構ってやってたろ。それなのに葬式にも出ないで...まったくお前は...」
吉野順平「(仲良し?僕が?あいつらと?正気じゃない...教師って学校卒業して学校務めるから...およそ社会と呼べるもの経験してないですよね?だから...あんたみたいなでかい子供ができ上るんでしょうね?)」
伊地知潔高「えっ?」
虎杖「あ...かなり大事な用でして」
吉野順平「わざわざあんな事しなくても...僕だけ引っ張っていけばよかったんじゃ...」
虎杖「うん...まぁ...でもお前...あいつ嫌いだろ?」
吉野順平「え?何で?」
虎杖「ん?なんとなく...あっ、違った?」
七海建人「(形を変えるのに元の人間の質量は関係ないのか?)」
七海建人「(どちらにしろ私の術式とは相性が悪い)」
家入硝子「一度改造された人間はまず助からん。襲われたら迷わず殺せ。それが被害者のためでもある」
七海建人「(どちらにしろ私の術式とは相性が悪い)」
家入硝子「一度改造された人間はまず助からん。襲われたら迷わず殺せ。それが被害者のためでもある」
真人「ああ~ごめんごめん。いっぱい練習したからさ~大きさ変えてもすぐ死ぬことはないけど...脳?意識?の方はまだ精度悪くてさ~そうやって魂の汗が滲み出ることがあるんだ。気にせず続けよー」
七海建人「気にしてなんかいません。仕事に私情は持ち込まない主義なので」
七海建人「気にしてなんかいません。仕事に私情は持ち込まない主義なので」
真人「感謝するよ」
七海建人「うっ....ううっ!!」
真人「急にスピードが上がってびっくりした?自分の魂の形だって変えられるんだよ」
真人「呪術師は呪力で身体を守ることはできても、魂を守ることはしてきてない。第一に己の魂を知覚する。これができなきゃそれはかなわない」
七海建人「うっ....ううっ!!」
真人「呪術師は呪力で身体を守ることはできても、魂を守ることはしてきてない。第一に己の魂を知覚する。これができなきゃそれはかなわない」
虎杖「ははははは!」