Attack on Titan
🖊原作者(Original Story): 諫山創(Isayama Hajime)
🖊原作者(Original Story): 諫山創(Isayama Hajime)

進撃の巨人 The Final Season EPISODE 69
第4期10話(69話)『正論』ネタバレ
第69話『正論』 A Sound Argument

キャスト
🔷リヴァイ・アッカーマン Levi Ackerman CV.神谷浩史
🔷ハンジ・ゾエ Hans Zoe CV. 朴璐美
🔷エレン・イェーガー Eren Yeager CV. 梶裕貴
🔷ミカサ・アッカーマン Mikasa Ackerman CV.石川由依
🔷アルミン・アルレルト Armin Arlert CV. 井上麻里奈
🔷ジャン・キルシュタイン Jean Kirstein CV. 谷山紀章
🔷コニー・スプリンガー Connie Springer CV.下野紘
🔷サシャ・ブラウス Sasha Braus CV. 小林ゆう
🔷ヒストリア・レイス Historia Reiss CV. 三上枝織
🔷オニャンコポン Onyankopon CV.樋渡宏嗣
🔷イェレナ Yelena CV.斎賀みつき
🔷ニコロ Nicolol CV.花輪英司
エレン「戦え 戦え」

ハンジ「何してるの?鏡に向かって話しかけてたの?」

ハンジ「ねぇ?戦え戦えって」

ハンジ「戦え戦えって言ってたんだよね?」

ハンジ「戦え戦えって 何と戦うの?」

ハンジ「戦え戦えって2回言ったってことは、2回戦あるのかな?」


ハンジ「黙ってちゃわからないよ。普通はそんな一人で喋ったりしないと思うんだ。私は鏡に映る自分に話しかけたりしたことがないからさ。その髪型かっこいいと思うよ、私は。ちょっと乱れてる感じとか、頑張って無造作に見えるような努力が伝わってくるし」
エレン「何しに来たんですか!?」

ハンジ「何って…話に来たんだよ。初めて会った時なんて一晩中巨人について語り明かしたじゃないか。私の一方的な話を君は聞いてくれた」

ハンジ「私は確信してた、君がヒストリアを犠牲にすることは無いって」
2年前
リヴァイ兵長「今後もお前らとの接触は無い」
ミカサ「でもこれはお母さんが秘密にしてろって」
エレン「子供の頃オレには見せただろう?その秘密はきっとこの日のためだ。さあ」


ミカサ「この印は死んだ母の一族から受け継いできたものです。私も自分の子に託すよう言われました」

キヨミ「おお~!なんとけなげなことでしょう」

キヨミ「およそ100年以上前、アズマビト家の御祖にあたる我が将軍家子息はフリッツ王家と懇意にしており、このパラディ島に逗留しておられたのです」

キヨミ「そして巨人大戦後、ヒィズル国は敗戦国として立場を追われその混乱の最中、将軍家の忘れ形見はこの島に取り残されたのです」

キヨミ「あなたは我々が失った一国の主の末裔、ヒィズル国の希望です」



ミカサ「この印は死んだ母の一族から受け継いできたものです。私も自分の子に託すよう言われました」

キヨミ「おお~!なんとけなげなことでしょう」

キヨミ「およそ100年以上前、アズマビト家の御祖にあたる我が将軍家子息はフリッツ王家と懇意にしており、このパラディ島に逗留しておられたのです」

キヨミ「そして巨人大戦後、ヒィズル国は敗戦国として立場を追われその混乱の最中、将軍家の忘れ形見はこの島に取り残されたのです」

キヨミ「あなたは我々が失った一国の主の末裔、ヒィズル国の希望です」

ミカサ「え?」
ジーク「あれ?ご存知でしたか?」

ジーク「マーレの機密案件でしたが…」

ジーク「この立体機動装置はパラディ島で開発された巨人を殺す兵器です。私が個人的に調達した物ですのでご安心を」

ジーク「こちらを差し上げます。しかし、この兵器を動かすためにはある特殊な燃料が必要です」

ジーク「それを彼らは"氷爆石"と呼んでいました。未だパラディ島以外では採掘されたことの無い未知の地下資源です。その兵器の中にも痕跡が残っているでしょう」


ジーク「マーレの機密案件でしたが…」

ジーク「この立体機動装置はパラディ島で開発された巨人を殺す兵器です。私が個人的に調達した物ですのでご安心を」

ジーク「こちらを差し上げます。しかし、この兵器を動かすためにはある特殊な燃料が必要です」

ジーク「それを彼らは"氷爆石"と呼んでいました。未だパラディ島以外では採掘されたことの無い未知の地下資源です。その兵器の中にも痕跡が残っているでしょう」


キヨミ「まだ埋蔵量も調査したわけではございませんのにねぇ。ですがそれが事実ならこの近代化の時代において金銀財宝に等しい資源が眠っておられるのです」

ミカサ「(私はダシに使われただけでは)」

ハンジ「(アズマビトは金の匂いに鋭いから交渉は上手くいくってイェレナが言ってたな)」

ピクシス「(やはり儲け話も無しにこの島に来る危険は冒せんというわけじゃな)」
ヒストリア「それでジーク・イェーガーとの取り計らいとは一体何でしょうか?」

キヨミ「ご存知の通りジーク・イェーガーは秘策があると主張し、それにはヒィズルの介入が不可欠だとしています」

キヨミ「こちらは地鳴らしでこの島を守るために必要な三つの過程のです。まず一つ目は地鳴らしの実験的活用、その力の一部を公開し世界に破壊力を見せつけるのです。二つ目がヒィズルの介入、地鳴らしが必要なくなるまでこの島の軍事力を世界の水準並みに底上げすることが目的です」

キヨミ「そして始祖および王家の血を引く巨人、両者の継続的な維持。これが三つ目の過程」

キヨミ「ジークは獣の巨人を王家の血を引く者へと継承」

キヨミ「その者は13年の任期を終えるまで可能な限り子を増やすこと」

キヨミ「ご存知の通りジーク・イェーガーは秘策があると主張し、それにはヒィズルの介入が不可欠だとしています」

キヨミ「こちらは地鳴らしでこの島を守るために必要な三つの過程のです。まず一つ目は地鳴らしの実験的活用、その力の一部を公開し世界に破壊力を見せつけるのです。二つ目がヒィズルの介入、地鳴らしが必要なくなるまでこの島の軍事力を世界の水準並みに底上げすることが目的です」

キヨミ「そして始祖および王家の血を引く巨人、両者の継続的な維持。これが三つ目の過程」

キヨミ「ジークは獣の巨人を王家の血を引く者へと継承」

キヨミ「その者は13年の任期を終えるまで可能な限り子を増やすこと」

ハンジ「(他の兵器が発達しても地鳴らしは強力な兵器だ。手放すことができなければ)」

ハンジ「(何世代にも亘り継承は繰り返されていく。今私達が助かるためならこんな解決不能の問題を未来の子孫達に残していいのか?いいわけが無い!しかし…)」

ヒストリア「わかりました。私は獣の巨人の継承を受け入れます。地鳴らしが我々の存続に不可欠である以上は」

エレン「壁を破壊し蹂躙された挙げ句、家畜みてぇに子供を産まされ殺されてやっと生きることが許されるって言うのなら」

エレン「オレはジーク・イェーガーの計画は到底受け入れられません!」




ハンジ「君と焦燥感を共にしたつもりだった。でも君がなぜ単独行動に出てこの島を危機に追い込んだのかがわからない。もうヒストリアはどうなってもよかったのかい?」

エレン「オレは戦鎚の巨人を食いました。この巨人の能力は地面から自在に硬質化を操り、武器でも何でも生み出すわけです。つまり、どれだけ深く硬い地下にオレを幽閉しても無駄だってことです。オレはいつでも好きな時にここを出られる」

エレン「当然、始祖を持つオレを殺すこともできない。いくら脅したところでジークを殺すわけにもいかない。つまりハンジさん、あなたに何ができるって言うんですか?」



エレン「教えて下さいよハンジさん」

エレン「他のやり方があったら、教えて下さいよ」


ハンジ「エレンのエッチ!未だに反抗期かよバカ!若者!」

ハンジ「エルヴィン…あんたの唯一の失策だ…」

ハンジ「何で私なんか団長にしたんだよ…」

「中に入ろうヒストリア」

「もっと体をいたわらないと」
現在公開可能な情報


ナイル「女王には相手を選ぶ権利がある。誰の息もかかっていない相手であることは調査済みだろ?」

ナイル「同じ地で生まれた青年だ。幼少期は女王に石を投げつけていたらしい。構ってほしかったそうだ」

ナイル「孤児院を手伝っていたのも罪悪感からだと。何年も顔を伏せたまま下働きを務める彼に気付いたのは」

ナイル「女王の方からだった」


ローグ「イェレナに違いない!あの女は一番イカれていて頭が切れる危険な奴だからな!女王が妊娠してジークは命拾いしたんだぞ!?今ならまだ間に合う。身重だろうと巨人にしちまえば」


「将軍」と呼ばれる国家元首の下、独自の文化を築き上げてきた東洋の小国。優秀な技術者を多く輩出しており、最新兵器や航空機などの開発も盛んに行っている。かつてはエルディア帝国とは同盟国であった。「将軍家」の家紋には三本の片刃の剣を模した図柄が用いられている。

ナイル「女王には相手を選ぶ権利がある。誰の息もかかっていない相手であることは調査済みだろ?」

ナイル「同じ地で生まれた青年だ。幼少期は女王に石を投げつけていたらしい。構ってほしかったそうだ」

ナイル「孤児院を手伝っていたのも罪悪感からだと。何年も顔を伏せたまま下働きを務める彼に気付いたのは」

ナイル「女王の方からだった」

ローグ「馴れ初めなんてどうでもいい!!問題はなぜ女王が今この時期にそんな身勝手な行為に及んだのかだ!誰かが助言したんだ!妊娠しちまえば巨人にされずに済むと」

ローグ「イェレナに違いない!あの女は一番イカれていて頭が切れる危険な奴だからな!女王が妊娠してジークは命拾いしたんだぞ!?今ならまだ間に合う。身重だろうと巨人にしちまえば」
ローグ「その正論で国は滅ぶのかもな!オイ!もう一本持ってこい!マーレ人!!」
ハンジ「おーいー!!」
ハンジ「たった今アズマビトから返事が来た」

ハンジ「ダメだった。ヒィズル国は取りつく島も無いそうだ」

ハンジ「やはり、ヒィズルはパラディ島の資源を独占取引したいのだから、他国との貿易に協力などしない」

ハンジ「そして世界はパラディ島が災いの種であり続けることを望んでいる」

ハンジ「それが国々の団結を促し世界の安定を担保するからだ」




リヴァイ兵長「そうなる」

アルミン「そんな…!こちらの意図も量らず勝手に悪魔だって決めつけて…どうしてみんなが平和になる道を考えられないんだ」

ミカサ「それは…わからないからだと思う」

ミカサ「私達が何者か…わからないから恐れている」

ハンジ「そうだ。顔の見えない相手なんかを信用するわけにいかないからね」

ハンジ「だから会いに行こう!わからないものがあれば理解しに行けばいい」


ハンジ「それが調査兵団だろ?」


アルミン「僕達が平和を望んでいることを世界が知れば何かが変わるかもしれない」




エレン「もう少し時間があればな…オレの寿命は5年とあと少ししかねぇ」

エレン「そろそろ決めなきゃいけない、オレの巨人の継承者を」



ジャン「お前じゃダメだろ!?アッカーマン家が何なのかまだわかってねぇんだ。何よりヒィズルと色々やっていこうって奴が巨人になってどうする?お前じゃダメな理由は多過ぎんだよ」

ミカサ「じゃあ他に誰が」

ジャン「お前のお下がりは気に入らねぇが、実際俺以上の人材がいるか?」

コニー「そんなすげぇ奴を13年でみすみす死なすわけにはいかねぇだろ!アホか!?」
ジャン「はぁ!」

エレン「コニー…」

サシャ「よくないですよ、あなたはバカなんですよ」
コニー「え?」
サシャ「"え?"じゃなくてバカにそんな重要なこと任せられるわけないじゃないですか」

コニー「え?」

サシャ「よだきぃなぁもおおぉ、私が継ぎますよ。実戦経験もあって信頼できるのも私達ぐらいなら、消去法で私しかいないじゃないですか」
エレン「お前ら…」

サシャ「せれれんよ?せれれんっちゃけどね?」

コニー「え?それはおかしいだろ?」




サシャ「せれれんよ?せれれんっちゃけどね?」

コニー「え?それはおかしいだろ?」

サシャ「え?」
コニー「いや、だからバカには任せられないって、お前が言ったんだろ?」

コニー「お前は俺よりもバカなんだから、お前、言ってることが矛盾してるんだぞ?」
サシャ「え?」
コニー「え?」

エレン「オレはお前らに継承させるつもりは無い」
ジャン「何でだ?」

エレン「お前らが大事だからだ。他の誰よりも…だから…長生きしてほしい」



ジャン「は!?てめぇ何赤くなってんだ!?」

ジャン「どうすんだよ!この空気をよぉ!?」

ジャン「義勇兵の拘束か…まさかピクシス司令がそんな強行策に出るとはな」

アルミン「調査兵団は彼らと距離が近いから事前に知らされなかったらしい」

ジャン「そうせざるを得ないだろうな…ジークの思惑が確定してない以上、俺達は危険な状態にあるな。そして突然ジークの計画に乗ったエレン」

ジャン「ジークと接触して何を話したのか…真相は本人達にしかわからない」
ミカサ「そんなことにはならないと思う。エレンは誰よりも私達を想っている。みんなも分かっているはず…」



ミカサ「だから私達以外の外部に対して攻撃的になったのかもしれない。きっとその想いが強すぎたから…」

ジャン「それは違うぞ。かつてのあいつはいくらお前が強くても巨人のいる前線から遠ざけようとする奴だった」

ジャン「だがアルミンに軍港を破壊させ、お前を戦場に呼んだ」


コニー「ミカサ、サシャが死んだ時エレンはどうしたと思う?」

コニー「涙を流したと思うか?悔しがったと思うか?」
ジャン「コニー、止せ」

コニー「笑いやがった」


コニー「一体何がそんなおかしかったんだろうな…サシャが死んだことのどこが」

コニー「説明してくれよミカサ。何でエレンは笑ったのか」

コニー「エレンのことは何でもわかるんだろ?なぁ?」

アルミン「エレンと話そう。僕とミカサと3人だけで。エレンの真意を確かめるんだ」

ジャン「話し合ってどうするんだ?もしジークと同じ目的だったら?」

アルミン「巨人化の薬を入手した兵団には選択肢がある」

ミカサ「まさか!」

アルミン「信頼できる他の誰かを巨人にして、エレンの始祖を継承させる選択だ」







ミカサ「だから私達以外の外部に対して攻撃的になったのかもしれない。きっとその想いが強すぎたから…」

ジャン「それは違うぞ。かつてのあいつはいくらお前が強くても巨人のいる前線から遠ざけようとする奴だった」

ジャン「だがアルミンに軍港を破壊させ、お前を戦場に呼んだ」

ミカサ「それは、私達が信頼されているから…実際、私達が行かなければ何もできなかった」

コニー「ミカサ、サシャが死んだ時エレンはどうしたと思う?」

コニー「涙を流したと思うか?悔しがったと思うか?」


コニー「笑いやがった」


コニー「一体何がそんなおかしかったんだろうな…サシャが死んだことのどこが」

コニー「説明してくれよミカサ。何でエレンは笑ったのか」

コニー「エレンのことは何でもわかるんだろ?なぁ?」

アルミン「エレンと話そう。僕とミカサと3人だけで。エレンの真意を確かめるんだ」

ジャン「話し合ってどうするんだ?もしジークと同じ目的だったら?」

アルミン「巨人化の薬を入手した兵団には選択肢がある」

ミカサ「まさか!」

アルミン「信頼できる他の誰かを巨人にして、エレンの始祖を継承させる選択だ」



