Detective Conan
第998話 憎しみのフライパン
大村直行「バカみてぇに時間ばっかりかけてできたのはこれか!?売れねぇんだよ!こんなもん!!」
古城真一「私が作ったのは最高だ!売れないのはあんたが無能だからだよ」
大村直行「うるせぇ!!」
水沢都美「なんと当社の最新のコーティング技術はそれらの金属をもっと固くすることが可能なのです」
毛利小五郎「うん~どれどれ?」
毛利小五郎「あっ!!イテーッ!!」
田口哲雄「それではここで当社の社長大村より挨拶させていただきます。社長?」
「あああああっ!!!!」
毛利小五郎「ダメだ…警察を呼んでください。早く」
ベンチャー企業「オーシロ」社員 水沢都美(26)
ベンチャー企業「オーシロ」社員 田口哲雄(43)
毛利小五郎「うん~どれどれ?」
毛利小五郎「あっ!!イテーッ!!」
田口哲雄「それではここで当社の社長大村より挨拶させていただきます。社長?」
「あああああっ!!!!」
毛利小五郎「ダメだ…警察を呼んでください。早く」
コナン 「おじさん、窓」
毛利小五郎「いねぇ…逃げたか…」
コナン 「ねぇおじさん、あれ何かな?」
毛利小五郎「何って?ん?」
高木刑事「大村社長は外部から侵入した何者かにナイフらしき刃物で胸を刺され死亡」
高木刑事「社長の財布が見当たらないことから強盗犯の可能性があります」
田口哲雄「嘘だ…強盗なんかに…」
毛利小五郎「いねぇ…逃げたか…」
コナン 「ねぇおじさん、あれ何かな?」
毛利小五郎「何って?ん?」
高木刑事「大村社長は外部から侵入した何者かにナイフらしき刃物で胸を刺され死亡」
高木刑事「社長の財布が見当たらないことから強盗犯の可能性があります」
田口哲雄「嘘だ…強盗なんかに…」
田口哲雄「じ…事故ですか?」
毛利小五郎「古城さんの遺体はソファーのすぐ近くだった。もしかすると睡眠薬でも飲んで寝ていたかもしれませんな」
水沢都美「それって」
毛利小五郎「古城さんは睡眠薬を飲んでガスボンベのバルブをひねって自殺したのかも。何か火の気のものがあってガスが引火してしまったんでしょう」
コナン 「ん?」
毛利小五郎「ボウズ!捜査の邪魔すんな!」
コナン 「あれれ?おじさん~何か変なモノが落ちてるよ」
コナン 「ん?」
毛利小五郎「ボウズ!捜査の邪魔すんな!」
コナン 「あれれ?おじさん~何か変なモノが落ちてるよ」
毛利小五郎「変なのモノ?財布とナイフ?」
コナン 「ねぇ」
水沢都美「分かったんですか?」
田口哲雄「えぇ…ここのところケンカばかりしていました」
水沢都美「実は昨日も派手に…」
田口哲雄「はい、元々この会社は10年前ベンチャー企業として大村社長と古城主任の共同経営で始まったんです」
水沢都美「このところヒット商品がいくつも出てマスコミにも注目されているんです」
田口哲雄「でも最近は一部上場の計画が立ち上がってそれから社長と主任、会社の主導権を握りたがるようになって…ケンカばかり…」
目暮警部「なるほど…爆発した古城主任の研究室でこんなものが発見されました」
水沢都美「このところヒット商品がいくつも出てマスコミにも注目されているんです」
目暮警部「なるほど…爆発した古城主任の研究室でこんなものが発見されました」
田口哲雄「それは!社長の財布!?」
高木刑事「いえ、それがですね、この二つが社長室にあったんです」
高木刑事「鑑識さんの話によると薬瓶は睡眠薬だそうです」
田口哲雄「待ってください。もしかしてもう一つはガスボンベのバルブ?」
高木刑事「はい、ということはこう考えることが出来ます。大村社長は古城主任が殺害しに来る前に研究室行っていた。室内にある仕掛けをするために」
高木刑事「まず睡眠薬をお茶に入れ」
高木刑事「カスのバルブを交換して」
高木刑事「遺書を隠した」
高木刑事「研究室のガスバルブに一部ガスが漏れるよう細工された跡ががありました。鑑識さんによると細工してから30分ほどで爆発したのではないかとのことです」
高木刑事「おそらく大村社長は古城主任を自殺に見せかけて殺害しようとしたんです。社長室にあった大村社長のパソコンから遺書を作成した証拠が見つかりました。社長は工作をした後、社長室に帰っていった。しかしそこで古城主任に殺害されてしまった」
高木刑事「一方、研究室に帰ってきた古城主任は」
田口哲雄「そんな…嘘だ…」
高木刑事「遺書を隠した」
高木刑事「研究室のガスバルブに一部ガスが漏れるよう細工された跡ががありました。鑑識さんによると細工してから30分ほどで爆発したのではないかとのことです」
高木刑事「おそらく大村社長は古城主任を自殺に見せかけて殺害しようとしたんです。社長室にあった大村社長のパソコンから遺書を作成した証拠が見つかりました。社長は工作をした後、社長室に帰っていった。しかしそこで古城主任に殺害されてしまった」
高木刑事「一方、研究室に帰ってきた古城主任は」
田口哲雄「そんな…嘘だ…」
毛利小五郎「あの時って?」
水沢都美「ええ…二人とも私たちに言っていたじゃないですか」
田口哲雄「あぁ…あの時のことか…」
大村直行「古城とは分かり合えたこともあった。でも今はもうダメだ。憎しみしかない」
大村直行「あいつは俺をこの会社から追い出そうとしている。しかしな、その時は道連れにしてやる。そうなったら後のことは全て任せるからな」
大村直行「あいつは俺をこの会社から追い出そうとしている。しかしな、その時は道連れにしてやる。そうなったら後のことは全て任せるからな」
古城真一「私は自分の全てを捧げて商品を作り続けてきた。社長はそれを全部自分の手柄にしている。それが許せないんです」
田口哲雄「もろともって…」
毛利小五郎「元々は同じ志を持っていた友人だったろうに…」
毛利小五郎「同じタイミングだ運ばれるなんて…」
コナン「(あれ?)」
コナン「(ん?これは?)」
毛利蘭「あ、コナン君こんなとこにいた」
コナン「そっか!今日のソースだ!こんな風に赤かったもんね」
毛利蘭「どうしてこんなとこに」
コナン「ねぇ、今度こっち!」
コナン「(ん?)」
コナン「(アルコールランプのフタ…)」
コナン「(光ってる…)」
コナン「(溶けた…まさか!)」
高木刑事「二人ともこんな所で何してるの?捜査の邪魔しちゃダメだよ?」
コナン「社長室の壁になんか付いてたよ。それにここ銀色に光ってるでしょ?」
高木刑事「鑑識さんはもう気付いてると思うけど」
コナン「これ小五郎のおじさんが何か知りたいからすぐ教えてくれって」
コナン「ねぇ、今度こっち!」
コナン「(ん?)」
コナン「(アルコールランプのフタ…)」
コナン「(光ってる…)」
コナン「(溶けた…まさか!)」
高木刑事「二人ともこんな所で何してるの?捜査の邪魔しちゃダメだよ?」
コナン「社長室の壁になんか付いてたよ。それにここ銀色に光ってるでしょ?」
高木刑事「鑑識さんはもう気付いてると思うけど」
コナン「これ小五郎のおじさんが何か知りたいからすぐ教えてくれって」
コナン「(ソース…溶ける…そういえば)」
毛利小五郎「おい!ボウズ!蘭!こんなとこにいたのか?さっさと帰るぞ!」
小五郎(コナン)「お待ちください皆さん」
小五郎(コナン)「古城さんが大村さんをナイフで刺した際、随分と血も飛び散ったはず、しかし古城さんの服には返り血が全く見られなかった」
高木刑事「毛利さん!鑑識結果が出ました!」
小五郎(コナン)「高木刑事、社長室のシミは?」
水沢都美「今日の午前中です。でもどうして社長室に…」
小五郎(コナン)「まず、こんな風に推理できます。今日新製品のフライパンのモニターテストが行われる前、真犯人は社長室に忍び込み、大村さんをナイフで殺害」
小五郎(コナン)「その後、犯人は窓を開け」
小五郎(コナン)「遺書の工作をした後、ガスボンベのバルブと睡眠薬を机の上に置いた」
小五郎(コナン)「古城さん殺害は大村さんの犯行だと見せかけるために」
小五郎(コナン)「その後、真犯人は研究棟の古城さんの研究室に向かった。そして彼に睡眠薬を入れたお茶を飲ませ眠らせた」
小五郎(コナン)「そしてナイフと財布を置き」
小五郎(コナン)「遺書を仕込み」
小五郎(コナン)「あたかも古城さんか自殺したように見せかけて」
小五郎(コナン)「ガスボンベのバルブを細工したものと取り換えた。そして約30分後、爆発が起こった」
小五郎(コナン)「全ては別の人物によって仕組まれていたんです。そういえば田口さん」
小五郎(コナン)「その後、犯人は窓を開け」
小五郎(コナン)「遺書の工作をした後、ガスボンベのバルブと睡眠薬を机の上に置いた」
小五郎(コナン)「古城さん殺害は大村さんの犯行だと見せかけるために」
小五郎(コナン)「その後、真犯人は研究棟の古城さんの研究室に向かった。そして彼に睡眠薬を入れたお茶を飲ませ眠らせた」
小五郎(コナン)「そしてナイフと財布を置き」
小五郎(コナン)「遺書を仕込み」
小五郎(コナン)「あたかも古城さんか自殺したように見せかけて」
小五郎(コナン)「ガスボンベのバルブを細工したものと取り換えた。そして約30分後、爆発が起こった」
小五郎(コナン)「全ては別の人物によって仕組まれていたんです。そういえば田口さん」
田口哲雄「えっ」
田口哲雄「えっ!!私が!?」
小五郎(コナン)「ええ あなたはモニターテストの準備をしている時、赤いソースを袖につけてしまい」
小五郎(コナン)「それこそがあなたがやったという証拠なんですよ」
田口哲雄「違う!待ってくれ!こ…これは…い…いや…」
田口哲雄「でも…俺は研究室には行っていない!そう!俺にはアリバイがある!爆発した時、いやそれよりも30分以上前からずっとみなさんの前にいてバルブを取り替えるなんて不可能だ」
小五郎(コナン)「余計なことしましたね」
田口哲雄「余計なこと?」
田口哲雄「それが何なんですか?」
小五郎(コナン)「でも29℃で溶ける金属があるんですよ。その名はガリウム」
高木刑事「そうです!鑑識さん壁のスイッチに残ってたのはガリウムじゃないかって」
小五郎(コナン)「えぇ、ガリウムも普段はガチガチの固い金属です。しかし融点はわずか29℃、極めて低温で溶けてしまう」
小五郎(コナン)「でも29℃で溶ける金属があるんですよ。その名はガリウム」
高木刑事「そうです!鑑識さん壁のスイッチに残ってたのはガリウムじゃないかって」
小五郎(コナン)「えぇ、ガリウムも普段はガチガチの固い金属です。しかし融点はわずか29℃、極めて低温で溶けてしまう」
小五郎(コナン)「真犯人はバルブの削った部分をそのガリウムで埋めた」
小五郎(コナン)「元々自殺に見せかけるだけなら、ガス爆発までさせる必要はなかった」
小五郎(コナン)「しかしあなたはどうしてもアリバイが欲しかった。自分が容疑者にならないように」
小五郎(コナン)「だからガリウムを使って時間差を作り、そのことを隠すために爆発させた。しかしそれが逆に証拠になってしまった」
田口哲雄「デタラメだ!お…俺はやっていない!!」
コナン「田口さん、僕が貸したハンカチに涙と銀色の汗が付いてたよ」
コナン「これ、ガリウムだよね?人の体温でも溶けるから」
水沢都美「どうしてこんなこと…」
コナン「うん…3日連続だね」
毛利小五郎「なんとかしろ」
コナン「すごい!キズ一つないよ」