Detective Conan
🖊原作者(Original Story):青山剛昌(Gosho Aoyama)
TVアニメ『名探偵コナン』 第999話ネタバレ
放送日(Airdate): 2021年2月27日
第999話 迷惑な親切心
毛利小五郎「うまい!最高!」
毛利蘭「お父さん、飲みすぎないでね」
毛利小五郎「わかってるよ」
山梨元「はい…店を出てトイレの方へ行こうと歩いていたら、キャップを目深にかぶった男とぶつかりそうなりました。その男はそのまま階段の方へ行きました。私は気にせずトイレの前まで来ました。トイレの中からはハンドドライヤーの音が聞こえましたので、草野はすぐに出てくるかと思ってしばらく待ったんですが…一向に出てきませんでした」
高木刑事「その男の他には誰も?」
草野灯哉「そういえば聞いてくれよ」
『サラレーマン 草野灯哉(30)』
草野灯哉「この前、帰ったら家の前に知らない男がいたんだよ」
草野灯哉「完全に不審者だろ?」
草野灯哉「だから警察に通報したんだ」
「俺が不審者だって!?とんでもない!このアパートに同僚の見舞いに来たんだけど部屋番号忘れてメールで聞いてたんだよ!」
草野灯哉「いやぁ どうもすいません。僕の勘違いでした。ハハッ」
「お前か!!余計なことしてくれたのは!!」
草野灯哉「なんてことがあってさ」
山梨元「お前って本当におせっかいだよなぁ」
『サラレーマン 草野灯哉(30)』
草野灯哉「この前、帰ったら家の前に知らない男がいたんだよ」
草野灯哉「完全に不審者だろ?」
草野灯哉「だから警察に通報したんだ」
「俺が不審者だって!?とんでもない!このアパートに同僚の見舞いに来たんだけど部屋番号忘れてメールで聞いてたんだよ!」
草野灯哉「いやぁ どうもすいません。僕の勘違いでした。ハハッ」
「お前か!!余計なことしてくれたのは!!」
草野灯哉「なんてことがあってさ」
山梨元「お前って本当におせっかいだよなぁ」
草野灯哉「いやいや、親切って言ってほしいな」
草野灯哉「あ!そういえばこないだ、こんなこともあってさ」
草野灯哉「俺はATMの順番待ちをしていたんだけど」
草野灯哉「そこで様子がおかしい男がいることに気付いたんだ。そいつATMの前で操作しないで」
草野灯哉「ずっと電話してんだぜ」
草野灯哉「振り込め詐欺に違いないと思って俺はすぐに警察に通報したよ」
小谷芯「本当に違います!これは実家の母親からの電話で無関係です!」
小谷芯「振り込みは仕事先にです」
草野灯哉「俺はATMの順番待ちをしていたんだけど」
草野灯哉「そこで様子がおかしい男がいることに気付いたんだ。そいつATMの前で操作しないで」
草野灯哉「ずっと電話してんだぜ」
草野灯哉「振り込め詐欺に違いないと思って俺はすぐに警察に通報したよ」
小谷芯「本当に違います!これは実家の母親からの電話で無関係です!」
小谷芯「振り込みは仕事先にです」
草野灯哉「ってことがあってさ、アイツ社会人として失格じゃねぇ?」
小谷芯「あぁ…いえ…ビールのおかわりをお願いします」
店員「はい…ビールですね」
毛利小五郎「どうしました?」
山梨元「草野の帰りが遅いと思って来たら」
毛利小五郎「蘭!救急車!それと警察も!……クソッ…ダメか…」
コナン「ん?」
小谷芯「そんな…嘘だ…嘘だ…ど…どういうことだ…」
コナン「(草野さんは後頭部と前頭部の2か所を殴打されている)」
コナン「(凶器は横にあるデッキブラシ)」
コナン「(なぜかハンドドライヤーにはトイレットペーパーが挟んである)」
山梨元「草野の帰りが遅いと思って来たら」
毛利小五郎「蘭!救急車!それと警察も!……クソッ…ダメか…」
コナン「ん?」
小谷芯「そんな…嘘だ…嘘だ…ど…どういうことだ…」
コナン「(草野さんは後頭部と前頭部の2か所を殴打されている)」
コナン「(凶器は横にあるデッキブラシ)」
コナン「(なぜかハンドドライヤーにはトイレットペーパーが挟んである)」
山梨元「はい…店を出てトイレの方へ行こうと歩いていたら、キャップを目深にかぶった男とぶつかりそうなりました。その男はそのまま階段の方へ行きました。私は気にせずトイレの前まで来ました。トイレの中からはハンドドライヤーの音が聞こえましたので、草野はすぐに出てくるかと思ってしばらく待ったんですが…一向に出てきませんでした」
高木刑事「その男の他には誰も?」
高木刑事「その後すぐ山梨さんの声を聞いた毛利さん達が来たんですね?」
毛利小五郎「ああ、来てみると山梨さんがここに座り込んでいて草野さんの脈を確認したんだが既に事切れていた」
高木刑事「毛利さん達はキャップを被った男を見なかったんですか?」
毛利小五郎「ああ、来てみると山梨さんがここに座り込んでいて草野さんの脈を確認したんだが既に事切れていた」
高木刑事「毛利さん達はキャップを被った男を見なかったんですか?」
毛利小五郎「俺達が来た時には誰もいなかったな」
目暮警部「その男は緊急手配して周辺で聞き込みを行っている」
毛利小五郎「財布が残っていたところをみると物盗りじゃなく怨恨ですな」
目暮警部「おそらくな。その線で捜査をしているよ」
目暮警部「その男は緊急手配して周辺で聞き込みを行っている」
毛利小五郎「財布が残っていたところをみると物盗りじゃなく怨恨ですな」
目暮警部「おそらくな。その線で捜査をしているよ」
高木刑事「しかし分らないのがトイレの横にあるエレベーターなんですよね。犯人はなぜエレベーターで逃げずに、わざわざ遠くにある階段で逃げたんでしょう?」
毛利小五郎「んなの決まってんだろ!?エレベーター待ってる間に草野さんを誰かに見つけられちまったら、逃げ場がなくなる!」
目暮警部「だが毛利君、犯人はわざとハンドドライヤーを起動させて逃げているんだ。これは長時間音を立てて早く異変に気付かせる。つまり誰かに見つけてもらいやすくするためじゃないのかね?」
毛利小五郎「なるほど」
高木刑事「トイレの周りをうろつくにはこの階の飲食店利用者に紛れ込むのが自然かと…犯人は草野さんが発見されたどさくさで逃げられますからね」
目暮警部「いや、どの飲食店にもキャップを被った男は来ていないそうだ」
毛利小五郎「んなの決まってんだろ!?エレベーター待ってる間に草野さんを誰かに見つけられちまったら、逃げ場がなくなる!」
目暮警部「だが毛利君、犯人はわざとハンドドライヤーを起動させて逃げているんだ。これは長時間音を立てて早く異変に気付かせる。つまり誰かに見つけてもらいやすくするためじゃないのかね?」
毛利小五郎「なるほど」
高木刑事「トイレの周りをうろつくにはこの階の飲食店利用者に紛れ込むのが自然かと…犯人は草野さんが発見されたどさくさで逃げられますからね」
目暮警部「いや、どの飲食店にもキャップを被った男は来ていないそうだ」
目暮警部「いや、確かに不自然だ」
コナン「ねぇねぇ鑑識のおじさん、排水溝にあった遺留物も回収した?」
高木刑事「まさか!」
小五郎(コナン)「ええ、そのまさかです。この事件の真相がわかりました」
小五郎(コナン)「ズバリ言いましょう!この事件の犯人は」
小五郎(コナン)「第一発見者の山梨さん!あなただ!」
目暮警部「なんだって!?ではキャップを被った男というのは?」
小五郎(コナン)「ええ、そのまさかです。この事件の真相がわかりました」
小五郎(コナン)「ズバリ言いましょう!この事件の犯人は」
小五郎(コナン)「第一発見者の山梨さん!あなただ!」
目暮警部「なんだって!?ではキャップを被った男というのは?」
小五郎(コナン)「そんな男はいません。私達は山梨さんの嘘に騙されていたんですよ」
山梨元「いい加減なこと言うな!何を根拠に!私は本当に見たんだ!!」
小五郎(コナン)「では、ご説明しましょう」
小五郎(コナン)「この事件は、山梨さんたちの後すぐここにやって来た私じゃないと、分からなかったかもしれません。現に一つ、既に手掛かりが無くなりかけている」
小五郎(コナン)「あなたは犯行時の悲鳴をかき消すため、ハンドドライヤーに手を入れた瞬間の草野さんを襲い」
小五郎(コナン)「再度、ハンドドライヤーを作動させた」
小五郎(コナン)「これは第三者に発見させるための工作です」
草野灯哉「うっ…うっ…」
小五郎(コナン)「しかしそこで予想外のことが起きた」
草野灯哉「お前よくも…」
山梨元「いい加減なこと言うな!何を根拠に!私は本当に見たんだ!!」
小五郎(コナン)「では、ご説明しましょう」
小五郎(コナン)「この事件は、山梨さんたちの後すぐここにやって来た私じゃないと、分からなかったかもしれません。現に一つ、既に手掛かりが無くなりかけている」
小五郎(コナン)「あなたは犯行時の悲鳴をかき消すため、ハンドドライヤーに手を入れた瞬間の草野さんを襲い」
小五郎(コナン)「これは第三者に発見させるための工作です」
草野灯哉「うっ…うっ…」
小五郎(コナン)「しかしそこで予想外のことが起きた」
草野灯哉「お前よくも…」
小五郎(コナン)「そこで急きょ計画を変更して第一発見者になることにした」
小五郎(コナン)「当然キャップを被った男などいない。捜査のかく乱を狙った山梨さんの嘘ですよ」
山梨元「そんなの言い掛かりだ!何の根拠もなく!何か証拠あるんですか?」
小五郎(コナン)「当然キャップを被った男などいない。捜査のかく乱を狙った山梨さんの嘘ですよ」
山梨元「そんなの言い掛かりだ!何の根拠もなく!何か証拠あるんですか?」
小五郎(コナン)「先ほど申し上げた一つ目の手掛かりはもう消えかかっています。私はトイレの前で山梨さんを見た時、違和感を覚えました。ズボンの裾が濡れていたんです。それはおそらく目を覚ました草野さんに掴まれたからでしょう」
山梨元「はあ?なんですかそれ?ただの推測じゃないですか。くだらない」
小五郎(コナン)「では確認ですが、山梨さんがトイレのドアを開けたら、草野さんが倒れていたので驚き叫んで人を呼んだ。つまりトイレには一歩も入っていないんですよね?」
山梨元「はあ?なんですかそれ?ただの推測じゃないですか。くだらない」
小五郎(コナン)「では確認ですが、山梨さんがトイレのドアを開けたら、草野さんが倒れていたので驚き叫んで人を呼んだ。つまりトイレには一歩も入っていないんですよね?」
山梨元「シャツの袖ボタン?」
小五郎(コナン)「それはいつ取れてなくなったんでしょうか」
山梨元「こ…これは」
小五郎(コナン)「先ほど鑑識捜査官がトイレの排水溝からボタンを回収しました」
小五郎(コナン)「トイレの排水溝は草野さんが塞ぐように倒れていたはずですが、トイレに一歩も入っていないあなたのボタンがどうして落ちていたんでしょうか?」
小五郎(コナン)「そう!そのボタンは草野さんともみ合った際に取れたんです。あなたが犯人だという証拠ですよ」
小五郎(コナン)「それはいつ取れてなくなったんでしょうか」
山梨元「こ…これは」
小五郎(コナン)「トイレの排水溝は草野さんが塞ぐように倒れていたはずですが、トイレに一歩も入っていないあなたのボタンがどうして落ちていたんでしょうか?」
小五郎(コナン)「そう!そのボタンは草野さんともみ合った際に取れたんです。あなたが犯人だという証拠ですよ」
目暮警部「山梨さん、どうなんです?」
山梨元「あいつのことを恨んでいました。あいつのおせっかいのせいで」
山梨元「私の妹は仕事で夜遅くなった帰り道で」
山梨元「偶然、通り魔の刺殺事件を目撃してしまったんです」
山梨元「犯人に追われ」
山梨元「交番に助けを求めようとしましたが」
山梨元「警官は草野のせいで不審者のパトロールに出払っていました」
山梨元「妹は守ってもらうことができなかった…」
山梨元「妹が助けられなかった原因は草野だと知った時…猛烈に殺意が…ちくしょう!ちくしょう!あいつは本当に最低の野郎だ!何が親切心だ!余計なことばっかりしやがって!!」
小五郎(コナン)「理不尽な目に遭ったとしても山梨さんの行動は犯罪で、許されるべきことではありません。山梨さんと同じ理不尽な目に遭っても、犯罪を思いとどまった人がこの場にいるんですよ」
山梨元「私の妹は仕事で夜遅くなった帰り道で」
山梨元「偶然、通り魔の刺殺事件を目撃してしまったんです」
山梨元「犯人に追われ」
山梨元「交番に助けを求めようとしましたが」
山梨元「警官は草野のせいで不審者のパトロールに出払っていました」
山梨元「妹は守ってもらうことができなかった…」
小五郎(コナン)「理不尽な目に遭ったとしても山梨さんの行動は犯罪で、許されるべきことではありません。山梨さんと同じ理不尽な目に遭っても、犯罪を思いとどまった人がこの場にいるんですよ」
小五郎(コナン)「そう、あなたです。草野さんをずっと狙っていたんですね?」
小五郎(コナン)「あなたは草野さんに明らかにし憎しみを持っている様子でした」
小谷芯「はい、私は彼のおせっかいのせいで会社をクビになってここ最近はずっと彼をつけ狙い、殺害のリハーサルをしていました。しかも私は今日毛利さんの推理と全く同じ方法で彼を殺害する事を考えていました」
小谷芯「だからさっきこの事件が起きた時は…もしかしたら私の犯行ではないかと怖くなりました」
小五郎(コナン)「しかしあなたはやっていない!居酒屋さんで我慢するよう自分を律していた」
小谷芯「でも…もしこの人が犯行に及ばなかったらきっと私が草野さんを襲ったのではないかと思います」
小五郎(コナン)「ずっと草野さんをつけ狙っていたあなたです。殺害するチャンスはおそらく今まで何回もあったでしょう。私はあなたが自分の意思で犯罪に手を染めなかったのだと…そう思いますけどね」
小谷芯「も…毛利さん…」
おばあさん「よっこらしょ」
毛利小五郎「ああ おばあさん!私が持ちましょう」
おばあさん「何するんだい!?泥棒するつもりじゃないだろうね!」
毛利小五郎「えっ!!そんな!まさか!」
毛利小五郎「あ!ちょっ…ちょっと待って!」
毛利小五郎「ったくもう!親切ってやつ難しいな」
小五郎(コナン)「あなたは草野さんに明らかにし憎しみを持っている様子でした」
小谷芯「はい、私は彼のおせっかいのせいで会社をクビになってここ最近はずっと彼をつけ狙い、殺害のリハーサルをしていました。しかも私は今日毛利さんの推理と全く同じ方法で彼を殺害する事を考えていました」
小谷芯「だからさっきこの事件が起きた時は…もしかしたら私の犯行ではないかと怖くなりました」
小五郎(コナン)「しかしあなたはやっていない!居酒屋さんで我慢するよう自分を律していた」
小五郎(コナン)「ずっと草野さんをつけ狙っていたあなたです。殺害するチャンスはおそらく今まで何回もあったでしょう。私はあなたが自分の意思で犯罪に手を染めなかったのだと…そう思いますけどね」
小谷芯「も…毛利さん…」
おばあさん「よっこらしょ」
毛利小五郎「ああ おばあさん!私が持ちましょう」
おばあさん「何するんだい!?泥棒するつもりじゃないだろうね!」
毛利小五郎「えっ!!そんな!まさか!」
毛利小五郎「あ!ちょっ…ちょっと待って!」
毛利小五郎「ったくもう!親切ってやつ難しいな」