ホリミヤ | 第9話『難しいけど無理じゃない』ネタバレ | HORIMIYA

HORIMIYA

🖊原作者(Original Story): HERO 

TVアニメ『ホリミヤ』 第9話ネタバレ

第9話『難しいけど無理じゃない』

It's Hard, but Not Impossible

キャスト

🔶宮村伊澄 Miyamura Izumi CV.内山昂輝

🔶堀京子 Hori Kyōko CV.戸松遥

🔶石川透 Ishikawa Tōru CV.山下誠一郎

🔶吉川由紀 Yoshikawa Yuki CV.小坂井祐莉絵

🔶井浦秀 Iura Shū CV.山下大輝

🔶進藤晃一 Shindō Kōichi CV.八代拓　

🔶堀京介 Hori Kyōsuke CV.小野大輔

🔶堀創太 Hori Sōta CV.寺崎裕香

🔶谷原マキオ Tanihara Makio CV.千葉翔也

🔶溝内大樹 Mizouchi Taiki CV. 石谷春貴

吉川由紀「お～」

堀京子「前は三つ編みも出来たんだよ」

石川透「されるがままか」


「宮村君かわいい！！」

「髪結んでる」

「ねぇ、ずっとこのままでいなよ」

「顔小っちゃい！」

「あっ、チャイム鳴った」

「また明日ね」

宮村伊澄「痛っ！」

石川透「堀！宮村は悪くない！！」

堀京子「早く！！帰るわよ！！」

宮村伊澄「あっ！！ちょっ！！」

宮村伊澄「ん？」

宮村伊澄「えっと…俺のカバン…」

宮村伊澄「怒ってる…？もしかして先の女子のこと？」

堀京子「だってイヤでしょうが！！前は空気みたいに宮村のことを見てたくせに！！髪を切った途端これですよ！！しかも私の目の前でベタベタベタベタ！！毎日毎日！！」

堀京子「そんなんじゃないもん」

宮村伊澄「そう…？」


谷原マキオ「宮村？」

谷原マキオ「宮村じゃん」

谷原マキオ「あいつさ、やめておいた方がいいって！マジ！暗いし」

谷原マキオ「元気だった？」

宮村伊澄「谷原君達も元気そう…」

谷原マキオ「お前に名前呼ばれっと胸糞悪ぃんだな」

谷原マキオ「高校入って調子こいてるわけ？バカじゃん」

谷原マキオ「つーかアレ、オマエ弱い女に荷物持たせてんの？」

谷原マキオ「いいもん手に入れたじゃん。よかったね宮村」

堀京子「話、終わった？」

「アンタ、宮村の彼女？コイツの中学時代知ってる？すっげぇ暗くてさ」

堀京子「ねぇ、話は終わったかって聞いてんのよ、私が」

堀京子「失せろ！このバカ高校生が！」

堀京子「まぁね、第一に私機嫌悪かったじゃん？それで！あいつらに対してこう…ムカッときたわけよ」

宮村伊澄「うん」

堀京子「だってさ！宮村の悪口をさ」

宮村伊澄「うん」

谷原マキオ「ん？」

宮村伊澄「痛くない？」

堀京子「ん？何が？」

宮村伊澄「ううん、ありがとう堀さん」

堀京子「なに～はっきり言ってよ」

宮村伊澄「はははは」

宮村伊澄「(俺のために怒ってくれる人がそばにいる)」

宮村伊澄「(そばにいるよ)」

堀京子「平手でいいから」

宮村伊澄「イヤです」

堀京子「何で？前みたいにさ」

宮村伊澄「イーヤーでーす」

堀京子「ねぇお願い～もっかい」

宮村伊澄「(暴力を要求する顔じゃない)」

進藤晃一「お願いつってんじゃん宮村」

宮村伊澄「どっから現れた進藤！！」

進藤晃一「あの辺から」

進藤晃一「遠くから見てたけどあんまりお前が堀さんに冷たいから見てらんなくなったんだよ！！それでも男か！！」

宮村伊澄「(見てたんだ)」

宮村伊澄「事情も知らないくせに口出しするな！！」

進藤晃一「どうせアレだろ？」

進藤晃一「俺でも良ければいつでも相談に乗るのに。何でもするよ。俺じゃダメなこと？」

堀京子「うん、進藤君じゃ意味のないこと」

進藤晃一「やっぱりエロい事じゃねぇか！！」

宮村伊澄「お前の頭の中覗いて見てぇよ！！」

宮村伊澄「もー帰るんだから！行こう堀さん」

堀京子「もっと激しく」

宮村伊澄「あぁ…もう…」

宮村伊澄「行くぞ！！京子！！」

宮村伊澄「じゃあな！進藤！」

堀京子「コンビニ前でたむろってんじゃないわよ」

谷原マキオ「違うんす。ゴミ拾ってたんすよ」

堀京子「あら、そうなの？ご苦労様」

「あれ？あいつ宮村じゃねぇ？」

堀京子「買って来たよ」

宮村伊澄「遅ぇよ！何してんだ！」

宮村伊澄「さっさと歩けこのノロマ」

堀京子「ごめんなさいごめんなさい」

「宮村にも逆らえねぇ！！」

宮村伊澄「堀さん…あのさ…」



宮村伊澄「(もう…何でもいい…そういうもんだと思うことにしよう)」

堀創太「行ってきまーす」

堀京介「夕飯までには帰んのよ」

堀京子「京介まだいたの？」

堀京介「…ここ…俺の家だぞ」

宮村伊澄「あぁ…京介さん」

宮村伊澄「あの…相談したいことが」

堀京介「おう！任せろ！」

堀京介「で、何だ？どうした？」

宮村伊澄「(なぜ風呂場？)」

宮村伊澄「あのですね…堀さんのことなんですが」

堀京介「おー何だ何だ？2人目か？」

宮村伊澄「(1人目どこ！？)」

宮村伊澄「あの…そうじゃなくて…俺が怒ったりすると堀さん喜ぶんですけど」

堀京介「え？何？それなんてプレイ？」

宮村伊澄「ですよね…」

堀京介「あれじゃん？単にギャップを楽しんでんじゃないの？」

宮村伊澄「ギャップ？」

宮村伊澄「京介さんがきちっとして仕事に行くようなもんですか」

堀京介「近い…悲しくも」

堀京介「まぁ、ゴーレムを飼い慣らしたと思って」

宮村伊澄「そうっすね」

堀京子「ちょっと、早く出てよ」

堀京介「京子、いいから座りなさい」

堀京子「イヤだよ」

堀京介「オマエ、宮村君がこんなに悩んでるっつーのに」

🔊ピピピ


宮村伊澄「何！この程よい温度！」

堀京介「うわっ！」

石川透「ん？溝内！あ…シカトかよ」

宮村伊澄「たぶん…俺いるからだ…なんかね、堀さんのこと好きっぽいよ」

宮村・石川「(でも、今なら言える。半端な気持ちで好きになるんじゃないと)」

宮村伊澄「あれ？携帯がない！探してくる」

理科室

宮村伊澄「溝内君も忘れ物？携帯どっかで見なかった？」

溝内大樹「見てない」

宮村伊澄「そう」

溝内大樹「そんなどこにあるわけないだろ」

宮村伊澄「うーん…でも俺らが使った後、授業なかったみたいだし…この部屋のどっかにあるはずなんだよね」

溝内大樹「はぁ…番号は？かける」

宮村伊澄「あ…えっと…090」

宮村伊澄「はっ！！あった………」

溝内大樹「ケツのポケットに入ってんじゃねぇか！！」

宮村伊澄「ありがとう。本当に助か…あ！あれ？画面黒くなっちゃった」

溝内大樹「見つけたのに壊してんじゃねぇよ！何でお前みたいなやつが！」

宮村伊澄「溝内くん、堀さんのことさ、殴れる？」

溝内大樹「な…殴る？ケンカとかで？」

宮村伊澄「うん…まぁそんな感じかな」

溝内大樹「堀に暴力なんて出来ねぇ」

宮村伊澄「そっか…じゃあ…溝内君に堀さんは無理だよ」

堀京子「あっ宮村！携帯あった？その辺ポンポン置くからこうなるのよーもうドジなんだから」

宮村伊澄「うるせぇよ！クソ女が！お前は黙ってろ！」


宮村伊澄「退け」

宮村伊澄「溝内君！ほっときな」

堀京子「へ～♡」

溝内大樹「宮村！俺…宮村ってあんまりはっきりものとか言わない奴だと思ってちょっとバカにしてた。自分の彼女に対しては堂々としんだな」

宮村伊澄「当たり前じゃん」

溝内大樹「えっ！！どした？目元すごい赤いぞ！こすっちゃったか？」

谷原マキオ「宮村？あっ！出ろよ！狭いだろ！」

宮村伊澄「どこに出んの？」

谷原マキオ「外だよ外！つーかどこだよ！！ここ！！」

宮村伊澄「ソトだよ」

谷原マキオ「はあ！？」

宮村伊澄「ソト、ここが"ソト"なの。唯一のフリースペース」

谷原マキオ「ふざけんな！こんなロッカーみたいな場所がソトなわけねぇだろ！」

宮村伊澄「ロッカーみたいなどこなんだよ。ソトっていうのは」

宮村伊澄「谷原君、いつも内側にいたから分かんないと思うけど」

谷原マキオ「何だよ！さっきからウチとかソトとか」

宮村伊澄「谷原君から言い出したんじゃん」

宮村伊澄「っていうか初めてじゃない？こんなまともに話してんの」

宮村伊澄「狭い所は嫌い？」

谷原マキオ「嫌いだよ」

宮村伊澄「そっか、俺も嫌い。ウチは楽しい？」

谷原マキオ「楽しいよ。ここよりはな」
宮村伊澄「ウチに誰もいなくなっても？ウチの人達が谷原君以外全員ソトに来ちゃったら谷原君は一人になるね」

谷原マキオ「…！！」

宮村伊澄「谷原君が拘ってんのってソトとかウチとかじゃなくて、人がいるかいないかでしょ？」

宮村伊澄「味方がいるかいないか…それだけ」

谷原マキオ「俺…は…」


📱「宮村の番号？」

谷原マキオ「いいから教えろっての」

📱「ちょっと待て」

谷原マキオ「宮村に一番懐いてたの…分かってたはずなのにな…ウサギ」

📱「あ？なに？ウサギが何？」

谷原マキオ「うるせぇよ！早く番号教えろっつーの」

谷原マキオ「今日はもう終わり？」

宮村伊澄「すみません。明日はお休みなので明後日…」

宮村伊澄「そこの角曲がって真っすぐ行くとちょっと大きいケーキ屋があるんだけど、そこならまだ開いて」

谷原マキオ「ここのがいいんだけど」

宮村伊澄「え？あ…ホント？」

谷原マキオ「まぁ…いいや…明後日ね…明後日…チーズケーキが美味いんでしょ？」

宮村伊澄「美味いよ」

谷原マキオ「そう…じゃまた明後日来るわ」

宮村伊澄「あっ！」

宮村伊澄「フルーツタルトも！」

宮村伊澄「…美味しい…よ…」

谷原マキオ「うん…じゃあ…それも２個ずつ」

宮村伊澄「うん…２個ずつ」

谷原マキオ「じゃあまた来るわ…あ！！携帯！！」

宮村伊澄「携帯？今は壊れてて明日修理に出すんだけど」

谷原マキオ「あぁ…そう…」

谷原マキオ「(なんだ…シカトされてんのかと思っ…あ！)」

谷原マキオ「(シカトしてたのは…俺の方じゃんか…ずっと…)」

谷原マキオ「不安だった」

宮村伊澄「え？」

谷原マキオ「あ、いや、なんでも…帰るわ」

宮村伊澄「谷原君」

宮村伊澄「来てくれてありがとう」


谷原マキオ「餌…忘れたんだ…当番だったのに…夏休みが終わって死んでたろ？ウサギ…アレ宮村のせいにしたの俺なんだ」

谷原マキオ「俺なんだ！！」


宮村伊澄「…そう」

谷原マキオ「(ごめん…あの日その一言が言えていたらと…今更胸が痛かった…)」

宮村伊澄「よし！これで最後」

宮村伊澄「あ！卒アルだ」

堀京子「あーそれ中学のやつね」
宮村伊澄「(中学の頃の堀さん…)」

堀京子「勝手に見たら潰す」

堀京子「宮村は？もう捨てちゃった？」

宮村伊澄「捨てたかったんだけどね」

宮村伊澄「重いし大きいし…どうしたらいいか分からないから」

宮村伊澄「でも結局捨ててない…自分にとって大事なものだったんだなぁって今思うよ」