金田太一「おい!聞いているのか?だから開きっぱなしなんだよ!オートロックのドアが!」
金田太一「先週も言ったよな!」
金田太一「今日中だ!今すぐ点検しろ!聞いてんのか!?殺すぞ!!」
新田明「6月盛岡、金田太一」
新田明「8月横浜、島田治」
新田明「9月名古屋、大和広」
新田明「三人共同じ状況で死んでるんすよ。自宅マンションのエントランスで呪霊による刺殺、しかも全員死ぬ数週間前から同じ苦情を管理会社にチクっている」
虎杖悠仁「なぁなぁ、自動ドアって呪霊のせい?呪霊ってセンサーとか引っかかんの?カメラとか映んねぇよな?」
新田明「で、同じ呪霊の仕業かって話っスけど残穢だけだとちょっと断定はできなかったっス。そんで3人の共通点を調べたっス。3人共同じ中学に2年間同籍してたっス」
釘崎野薔薇「っていうと昔3人が同じ呪いを受けて時が経ってそれが発動したって感じ?」
虎杖悠仁「おお!!」
新田明「そうっす。で、今からその中学と3人の被害者の共通の知人に話を聞くので3人にも術師視点で色々と探って欲しいっス」
虎杖悠仁「すげぇ!釘崎!」
新田明「センサーじゃなくてドアオペレーターの方が呪霊の影響でバカになったみたいっス」
虎杖悠仁「おぉ…オペレーター…」
新田明「で、同じ呪霊の仕業かって話っスけど残穢だけだとちょっと断定はできなかったっス。そんで3人の共通点を調べたっス。3人共同じ中学に2年間同籍してたっス」
釘崎野薔薇「っていうと昔3人が同じ呪いを受けて時が経ってそれが発動したって感じ?」
虎杖悠仁「おお!!」
新田明「そうっす。で、今からその中学と3人の被害者の共通の知人に話を聞くので3人にも術師視点で色々と探って欲しいっス」
虎杖悠仁「すげぇ!釘崎!」
新田明「これは…参ったっス…他の3人と同じ死に方っス」
新田明「実家暮らしなんでオートロックじゃないんスけど玄関の前で殺されてるっス。以前から一人で帰宅した際、"鍵が開いているのにドアが開かない"と他の家族に言ってたみたいっス」
『さいたま市立浦見東中学校』
新田明「ご両親に伺ったんスけど、亡くなった三人との関係はよく知らないって」
釘崎野薔薇「あ~唯一の手掛かりがぁ…」
虎杖悠仁「いや、あいつらに聞いた方が早いな」
釘崎野薔薇「オイ!バカA、バカB!!こいつに何された?」
釘崎野薔薇「アンタこそ何よ!あぁ!!!」
新田明「この人はこの学校長いんスか?」
伏黒恵「多分武田さんは正規の方なんで」
新田明「じゃあ後は任せたっス」
武田「金田、島田、大和…それに森下か…亡くなったことにも驚きだが彼らが卒業してもう20年近く経つのか…昨日のように覚えているよ。伏黒君程ではないが問題児だったからね、何が聞きたい?」
伏黒恵「変な噂、黒い噂、悪い大人との付き合い、あとバチ当たりな話とかあれば」
伏黒恵「変な噂、黒い噂、悪い大人との付き合い、あとバチ当たりな話とかあれば」
釘崎・虎杖「やぁ~問題児~」
武田「おおっ、そうだ!深夜バンジージャンプをするのが不良少年の間で流行ったんだ。所謂度胸試しだね」
武田「黒い噂…問題児とは言え並の中学生の域は出んよ。だが待て…バチ当たり?」
「アレじゃないですか?」
「八十八橋のバンジー」
釘崎野薔薇「まだいたのか?A,B」
虎杖悠仁「八十八橋って?」
伏黒恵「自殺の名所、この辺で有名な心霊スポットだ」
武田「おおっ、そうだ!深夜バンジージャンプをするのが不良少年の間で流行ったんだ。所謂度胸試しだね」
釘崎野薔薇「どこの部族よ」
虎杖悠仁「俺よりバカって意外といるよな」
伏黒恵「紐どうすんだよ」
生徒「俺達はやんないっスよ。親世代の先輩とかが話してんの聞いただけで」
武田「ある日、金田達4人が無断欠席をしてね、そう珍しいことではなかったんだが家に連絡してみると前日から帰ってないと言うじゃないか。結構な騒ぎになってね…そしたら橋の下で倒れているのが見つかってね」
武田「大説教になったが本人達は何も覚えていないの一点張りだったよ」
伏黒恵「心霊スポットとかは学校とかと同じで呪いが溜まりやすい。だから高専関係者が定期的に巡回するんだ。そん時は何ともなかったですね。有名っちゃ有名でしたけど普通に使われてる橋ですし」
伏黒恵「はい」
虎杖悠仁「津美紀って誰?」
生徒「俺達はやんないっスよ。親世代の先輩とかが話してんの聞いただけで」
武田「大説教になったが本人達は何も覚えていないの一点張りだったよ」
新田明「当たりっスかね」
伏黒恵「八十八橋なら俺も行ったことあります」
虎杖悠仁「バンジーしに?」
伏黒恵「心霊スポットとかは学校とかと同じで呪いが溜まりやすい。だから高専関係者が定期的に巡回するんだ。そん時は何ともなかったですね。有名っちゃ有名でしたけど普通に使われてる橋ですし」
伏黒恵「どうしたんすか?」
武田「学校にいた時はいろいろ世話になってたんでな、津美紀君は元気か?」
伏黒恵「はい」
虎杖悠仁「津美紀って誰?」
伏黒恵「姉貴」
釘崎野薔薇「はあ!?アンタ自分の話しなさすぎじゃない!?」
虎杖悠仁「でも時間かけるのはマズくねぇ?」
釘崎野薔薇「何で?」
虎杖悠仁「だって有名な心霊スポットなんだろ?」
虎杖悠仁「呪われてる人はまだまだいるかも…しかも今ん所致死率100%。これ以上人死には勘弁だろ」
釘崎野薔薇「確かにね…」
新田明「ピコ~~ン!!流行ってたのはバンジーっスよね!"飛び降りる"って行為が鍵なんじゃないっスか?」
虎杖悠仁「ピコーンって言った!?今言った!」新田明「え゛!!もしかしてあのビニール紐でとんだんスか!?」
藤沼(弟)「あ!いた!よかった!伏黒さーん!」
藤沼(弟)「姉ちゃんです」
藤沼(姉)「よかった覚えてくれてて」
伏黒恵「関係って?」
藤沼(姉)「だから森下さんが亡くなったことと橋が…」
藤沼(姉)「私の家、地方のアンテナショップやってるんですけど」
藤沼(姉)「私が帰るときだけお店の自動ドアが開きっぱなしなんです。お父さんもお母さんもたまたまだって言うんですけど絶対何かいるんです」
虎杖悠仁「(まだ少し余裕あるな)」
釘崎野薔薇「当時八十八橋に1人で行ったわけじゃないわよね?誰と行ったか覚えてる?」
藤沼(姉)「私が帰るときだけお店の自動ドアが開きっぱなしなんです。お父さんもお母さんもたまたまだって言うんですけど絶対何かいるんです」
新田明「自動ドアの話はいつ頃からっスか?」
藤沼(姉)「丁度1週間前から1日置き位」
伏黒恵「(被害者4人共異常発覚から亡くなるまで最低でも2週間は空いてる)」
虎杖悠仁「(まだ少し余裕あるな)」
釘崎野薔薇「当時八十八橋に1人で行ったわけじゃないわよね?誰と行ったか覚えてる?」
藤沼(姉)「あの、やっぱり何か関係が」
新田明「自動ドアとはね、でも森下さんが亡くなったのには関係ないっスよ。私の大学のレポートを伏黒君達に手伝ってもらってるんス。"心霊スポットにおける電磁波と電化製品への影響" ゲロダルいっス」
新田明「でも色んな人の話聞きたいから一緒に行った人教えてほしいっス」
新田明「(嘘つくからには助けないと)」
新田明「自動ドアとはね、でも森下さんが亡くなったのには関係ないっスよ。私の大学のレポートを伏黒君達に手伝ってもらってるんス。"心霊スポットにおける電磁波と電化製品への影響" ゲロダルいっス」
新田明「でも色んな人の話聞きたいから一緒に行った人教えてほしいっス」
新田明「(嘘つくからには助けないと)」
伊地知潔高「被呪者の数がこちらの想定よりずっと多いとなると呪いの等級も見直さねばなりません。恐らく虎杖君の成長を加味した上で割り振られた任務、そこから更に危険度が上がるとなると2級術師の手には余るかと」
伊地知潔高「皆さんも同様、危険です。個人的には撤退をすすめます」
伏黒恵「(どうする…俺だけでも今すぐ戻るか?いやもう3人でも危険な任務だ…2人だけには任せられない…来週には五条先生も帰ってくる…その時改めて…違ぇだろ!!問題はタイムリミットだ)」
伏黒恵「(呪霊が襲ってくるタイプじゃなくマーキングした人間の内側から術式が発動するタイプなら側で守り続けても意味がない!今すぐ祓うしかない!)」
釘崎野薔薇「なんで伊地知さんと話してんの?」
伊地知潔高「皆さんも同様、危険です。個人的には撤退をすすめます」
伏黒恵「(どうする…俺だけでも今すぐ戻るか?いやもう3人でも危険な任務だ…2人だけには任せられない…来週には五条先生も帰ってくる…その時改めて…違ぇだろ!!問題はタイムリミットだ)」
伏黒恵「(呪霊が襲ってくるタイプじゃなくマーキングした人間の内側から術式が発動するタイプなら側で守り続けても意味がない!今すぐ祓うしかない!)」
釘崎野薔薇「なんで伊地知さんと話してんの?」
虎杖悠仁「津美紀の姉ちゃん無事だったか?」
新田明「藤沼さんは八十八橋の上には行ってないっス。肝試しは橋の下で行われたっス」
新田明「多分上から降りちゃ駄目なんスよ。呪霊が結界内にいるなら手順は大事っス。夜に下から、それからもう一つ」
伏黒恵「(術式を付与した領域を延々と展開し続けるのは不可能だ。となるとこの結界は少年院の時のような未完成の領域だ。今回は逆に助かった。帳の必要がない)」
釘崎野薔薇「自分の話をしなさすぎ」
伏黒恵「(術式を付与した領域を延々と展開し続けるのは不可能だ。となるとこの結界は少年院の時のような未完成の領域だ。今回は逆に助かった。帳の必要がない)」
伏黒恵「津美紀は寝たきりだ」
伏黒恵「この八十八橋の呪いは被呪者の前にだけ現れる」
伏黒恵「本人が申告できない以上」
伏黒恵「いつ呪い殺されるか分からない」
伏黒恵「だから今すぐ祓いたい…でも任務の危険度が上がったのはほんと」
釘崎野薔薇「はいはい、もうわかったわよ」
伏黒恵「この八十八橋の呪いは被呪者の前にだけ現れる」
伏黒恵「本人が申告できない以上」
伏黒恵「いつ呪い殺されるか分からない」
伏黒恵「だから今すぐ祓いたい…でも任務の危険度が上がったのはほんと」
釘崎野薔薇「はいはい、もうわかったわよ」
「お待たせしました。当店自慢、代々伝わる餃子定食です」