釘崎野薔薇「限定的とはいえ術式範囲が広い分本体に攻撃能力がないってこと?」
伏黒恵「あくまで多分な」

伏黒恵「(不安材料だった術式範囲・被害者数・結界全てが本体に引き算として作用してる。ラッキーだ。これなら早い内に祓える。となると問題はその後か…)」

伏黒恵「そのまま追え!釘崎もソイツも結界の外に出たんだ!予想以上に面倒くせぇのとバッティングしてるかもしんねぇ!逆にコッチは想定よりずっと楽だ!一人でなんとかなる!釘崎優先!追え!!」

虎杖悠仁「ヤバくなったら伏黒も出て来いよ」


釘崎野薔薇「さわんな」

壊相「女性でしたか、これは失礼」


釘崎野薔薇「げっ!!」

壊相「我々兄弟に課せられたお遣い、その中に呪術師殺しは含まれていない。退けば見逃しますよ、お嬢さん」

虎杖悠仁「ヤバくなったら伏黒も出て来いよ」



釘崎野薔薇「さわんな」

壊相「女性でしたか、これは失礼」


釘崎野薔薇「げっ!!」

壊相「我々兄弟に課せられたお遣い、その中に呪術師殺しは含まれていない。退けば見逃しますよ、お嬢さん」
釘崎野薔薇「(お遣い?)」
伏黒恵「(呪霊の行動パターンに合理性を求め過ぎてはいけない…それでもずっと引っかかっていた…何故今になってマーキングした人間の呪殺を始めたのか…)」

伏黒恵「(一人目の呪殺は6月…6月…)」
壊相「我々の目的は宿儺の指の回収ですよ」

伏黒恵「(気配が大きすぎるもの、息を潜めているもの、既に呪霊に取り込まれているもの)」

伏黒恵「(これは共振だ)」

伏黒恵「(取り込まれた呪霊の中で力を抑えていた宿儺の指が6月の虎杖の受肉をキッカケに呪力を解放したんだ)」

伏黒恵「(見てくれは同じだが恐らく少年院の奴より)」

伏黒恵「(数段)」

伏黒恵「(一人目の呪殺は6月…6月…)」


伏黒恵「(気配が大きすぎるもの、息を潜めているもの、既に呪霊に取り込まれているもの)」

伏黒恵「(これは共振だ)」

伏黒恵「(取り込まれた呪霊の中で力を抑えていた宿儺の指が6月の虎杖の受肉をキッカケに呪力を解放したんだ)」

伏黒恵「(見てくれは同じだが恐らく少年院の奴より)」

伏黒恵「(数段)」
五条悟「やってないんじゃなくてできてないんだよ。例えばさぁ、この前の野球」

五条悟「なんで送りバントしたの?」


五条悟「自分がアウトになっても野薔薇の塁を進めたかった?それはご立派」

五条悟「でも悠仁や僕なら」

五条悟「常にホームランを狙う」

五条悟「なんで送りバントしたの?」


五条悟「自分がアウトになっても野薔薇の塁を進めたかった?それはご立派」

五条悟「でも悠仁や僕なら」

五条悟「常にホームランを狙う」

五条悟「バントが悪いって言ってんじゃないよ。野球は団体競技、それぞれに役割があるからね。でも呪術師はあくまで個人競技」
伏黒恵「他の術師との連携は大事でしょ」

五条悟「まぁね、でも周りに味方が何人いようと」

五条悟「死ぬときは独りだよ」

五条悟「君は自他を過小評価した材料でしか組み立てができない。少し未来の強くなった自分を想像できない」

五条悟「君の奥の手のせいかな…最悪自分が死ねば全て解決できると思ってる。それじゃ僕どころか七海にもなれないよ。"死んで勝つ"と "死んでも勝つ" は全然違うよ、恵。本気でやれ、もっと欲張れ」

伏黒恵「やめだ」
伏黒恵「影の奥行きを全て吐き出す…具体的なアウトラインは後回し…呪力を練ったそばから押し出していけ…イメージしろ…自由に…限界を超えた未来の自分を…やってやるよ!!」

五条悟「確かな土壌、一握りのセンスと想像力、あとは些細なキッカケで人は変わる」


五条悟「確かな土壌、一握りのセンスと想像力、あとは些細なキッカケで人は変わる」


伏黒恵「疲れた…」


伏黒恵「どこだよ…アイツら…」

宿儺「いい、それでいい」



伏黒恵「次俺の前でやったら殺すからな」


伏黒恵「どこだよ…アイツら…」

宿儺「いい、それでいい」


伏黒恵「他人と関わる上での最低限のルール、分かるか?」
生徒「わかりません」

伏黒恵「"私はアナタを殺しません。だからアナタも私を殺さないで下さい"だ。殺しを何に置き換えてもいい。要は相手の尊厳を脅かさない線引き、互いの実在を成す過程、それがルールだ。それを破って威張って腫れ物みたいに扱われてさぞ居心地良かったろうな」

伏黒恵「次俺の前でやったら殺すからな」
生徒「俺らオマエに何かしたか?」
伏黒恵「てめぇで考えろ、それか死ね」
伏黒恵「気持ち悪ィ」



伏黒津美紀「あ!ゴメン…中身が出るとは…」

伏黒恵「(白髪の怪しい男が言ってた)」

五条悟「君のお父さんさ、禪院っていういいとこの呪術師の家系なんだけど僕が引くレベルのろくでなしで」

五条悟「お家出てって君を作ったってわけ」

五条悟「恵君はさ、君のお父さんが禪院家に対してとっておいた最高のカードだったんだよ」

五条悟「ムカつくでしょ」

伏黒恵「(蒸発資金の謎が解けた。俺は禪院家とやらに売られたらしい)」

伏黒恵「(あぁ、ムカつくよ。アンタのそのデリカシーのなさが特に)」

伏黒恵「(しかもそのムカつく男が禪院家の件を帳消しにして俺が将来呪術師として働くことを担保に)」



伏黒津美紀「あ!ゴメン…中身が出るとは…」

伏黒恵「(小1の時、俺の父親と津美紀の母親、それぞれの片親がくっついて蒸発した)」

伏黒恵「(白髪の怪しい男が言ってた)」

五条悟「君のお父さんさ、禪院っていういいとこの呪術師の家系なんだけど僕が引くレベルのろくでなしで」

五条悟「お家出てって君を作ったってわけ」

五条悟「恵君はさ、君のお父さんが禪院家に対してとっておいた最高のカードだったんだよ」

五条悟「ムカつくでしょ」

伏黒恵「(蒸発資金の謎が解けた。俺は禪院家とやらに売られたらしい)」

伏黒恵「(あぁ、ムカつくよ。アンタのそのデリカシーのなさが特に)」

伏黒恵「(しかもそのムカつく男が禪院家の件を帳消しにして俺が将来呪術師として働くことを担保に)」

伏黒恵「(俺が中3に上がって間もなく津美紀が呪われた)」

伏黒恵「(正体不明、出自不明、全国に同じような被呪者がいるらしい。何も分からないということだけが分かって、津美紀は寝たきりになった)」

伏黒津美紀「誰かを呪う暇があったら、大切な人のことを考えていたいの」
伏黒恵「(いつも笑って綺麗事はいて)」
伏黒恵「(俺の性根すら肯定する)」

伏黒恵「(俺が助ける人間を選ぶように俺を選んで心配してくれてたんだろ…悪かったよ…ガキだったんだ)」

伏黒恵「(謝るからさ、さっさと起きろよ…バカ姉貴)」

伏黒恵「クソッ…頭痛ぇ…(この八十八橋の呪いも重複してただけで津美紀が寝たきりの原因になった呪いは解けてないだろうな…あとは指の事を虎杖に何て…)」
壊相「(急に現れた大きな気配…宿儺の指が結界から出たのか…もし指の寄主を祓ったのが術師だとしたら…なかなか)」

釘崎野薔薇「(だとしても指の特級相当の呪霊と殺り合って勝ったとしても無傷で済むわけないでしょ、アイツら無事かしら)」

壊相「失言、私が話したことは忘れてください」

釘崎野薔薇「(だとしても指の特級相当の呪霊と殺り合って勝ったとしても無傷で済むわけないでしょ、アイツら無事かしら)」

壊相「失言、私が話したことは忘れてください」
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