Detective Conan
第1006話 毒を入れたのは誰
『笹野金融二大目社長 笹野修司(36)』
江ノ島章「これほどのワインを手に入れるとは」
太刀川公之「やれやれ…また明け方まで仕事か…」
大泉七瀬「今夜も大変になりそう」
『シェフ 太刀川公之(30)』
『シェフ 太刀川公之(30)』
小早川緑朗「毛利さんに探し出してほしいんです」
小早川緑朗「心当たりの3人の中から」
小早川緑朗「誰がこんな殺害予告状を送りつけて来たのかを」
太刀川公之「パーティーに呼ばれた客の3人、全員が社長を恨んでいるみたいですよ」
太刀川公之「詳しくは知らないけど、先代の頃からいろいろあったって聞いた事があります」
小早川緑朗「心当たりの3人の中から」
小早川緑朗「誰がこんな殺害予告状を送りつけて来たのかを」
太刀川公之「パーティーに呼ばれた客の3人、全員が社長を恨んでいるみたいですよ」
コナン「あ!あの髭、今の社長とそっくりだ!」
笹野修司「おい、大泉君!何か拭くもの…」
土岐新太郎「いや、お構いなく、ハンカチがありますから」
土岐新太郎「ええ…まぁ…」
花岡てるみ「ご本人の整備ミスなんて…」
花岡てるみ「本当に運が悪ございました」
江ノ島章「生前はお世話になりました。我が江ノ島病院が繫栄していく姿をもっと見て頂きたかった」
📱ピピピ
江ノ島章「ああ、もしもし、江ノ島だが…」
コナン「おかわりください」
太刀川公之「おお、いい飲みっぷりだな」
江ノ島章「何?メールしてないってどういうことだ?」
江ノ島章「そうか…わかった…あとはよろしく」
太刀川公之「お待たせ、勅使河原君」
大泉七瀬「ちょっと太刀川さん!今は大泉です!」
花岡てるみ「ご本人の整備ミスなんて…」
花岡てるみ「本当に運が悪ございました」
江ノ島章「生前はお世話になりました。我が江ノ島病院が繫栄していく姿をもっと見て頂きたかった」
📱ピピピ
江ノ島章「ああ、もしもし、江ノ島だが…」
コナン「おかわりください」
太刀川公之「おお、いい飲みっぷりだな」
江ノ島章「何?メールしてないってどういうことだ?」
江ノ島章「そうか…わかった…あとはよろしく」
太刀川公之「お待たせ、勅使河原君」
大泉七瀬「ちょっと太刀川さん!今は大泉です!」
太刀川公之「ああ、悪い悪い」
土岐新太郎「先代が車の事故に遭い、そして今日2代目が毒殺されるとはな…」
花岡てるみ「先代が長生きしてたら2代目はとうに勘当されてたわ」
花岡てるみ「仲が悪かったくせに商売はそっくり。あごきな手口だった」
江ノ島章「そうそう、親子揃って恨まれていましたな」
大泉七瀬「太刀川さん…私怖い…」
花岡てるみ「先代が長生きしてたら2代目はとうに勘当されてたわ」
花岡てるみ「仲が悪かったくせに商売はそっくり。あごきな手口だった」
江ノ島章「そうそう、親子揃って恨まれていましたな」
大泉七瀬「太刀川さん…私怖い…」
太刀川公之「しっ!気持ちは分かるが今は知らん顔で通した方がいい」
毛利小五郎「実は被害者、笹野修司氏のもとに殺害の予告状が届いていたのです」
毛利小五郎「そんな事情で当家の監視カメラを最大限に活用いたしました」
土岐新太郎「これは!」
毛利小五郎「実は被害者、笹野修司氏のもとに殺害の予告状が届いていたのです」
毛利小五郎「そんな事情で当家の監視カメラを最大限に活用いたしました」
土岐新太郎「これは!」
コナン「おじさん薬みたいなもの拾ってるね」
江ノ島章「まさかあの指輪に毒を仕込んでるんじゃありませんよね?」
花岡てるみ「注射器だわ!」
江ノ島章「医者が注射器を持っていて何が悪い!それに社長が倒れた時、私は彼と離れた場所にいたんだ」
花岡てるみ「私だって指輪をいじっただけで社長を殺害できるわけないじゃない」
江ノ島章「そもそもこの家は個人情報をどう思ってるんですか?」
花岡てるみ「私だって指輪をいじっただけで社長を殺害できるわけないじゃない」
笹野修司「私も公平な立場で3人の反応を見届けられる…そう考えて賛成したのですが…まさかこんなことになるとは…」
土岐新太郎「ちょっと!どういうことかね社長!?我々3人の反応を見届けるとは!」
花岡てるみ「最初から私達、容疑者扱いだったってわけ!?だから防犯カメラで撮影を!」
土岐新太郎「ちょっと!どういうことかね社長!?我々3人の反応を見届けるとは!」
花岡てるみ「最初から私達、容疑者扱いだったってわけ!?だから防犯カメラで撮影を!」
江ノ島章「元々パーティーは猿芝居だったのかね!?失敬極まりない!!」
毛利小五郎「それが何だと言うのです?笹野社長のもとに殺害予告があり、現に社長の身代わりになって小早川さんが亡くなっているんですよ!やがて警察が到着します。お手持ちの品を提出して頂きますのでそのおつもりで」
毛利小五郎「それが何だと言うのです?笹野社長のもとに殺害予告があり、現に社長の身代わりになって小早川さんが亡くなっているんですよ!やがて警察が到着します。お手持ちの品を提出して頂きますのでそのおつもりで」
大泉七瀬「コーヒーをお持ちしました」
笹野修司「ありがとう、勅使河原さん」
大泉七瀬「いいえ」
花岡てるみ「笹野金融一番の被害者一家ね」
江ノ島章「何でも強引な取り立てを苦にして当主が自殺したとか…」
花岡てるみ「この子に違いないわ」
笹野修司「そうだ!そもそもグラスを配ったのはこの女だ!」
太刀川公之「でもいくつかあるグラスの中から毒入りのグラスを取ったのは、小早川さん自身ですよ。そうでしたね?毛利先生?」
笹野修司「聞くところによると手品師はトランプを客に選ばせたと見せて、自分の思う札を取らせる技術があるそうですからね」
太刀川公之「ちょっと待ってください!七瀬は手品師じゃない!」
笹野修司「なるほどね…アンタ、この女の恋人か?つまりグルだったということか」
太刀川公之「ちょっと待ってください!七瀬は手品師じゃない!」
笹野修司「なるほどね…アンタ、この女の恋人か?つまりグルだったということか」
太刀川公之「七瀬は今日たまたま呼んだだけです!笹野金融との事も今初めて聞きました!」
笹野修司「2人が共犯なら簡単な話だ。まず貴様がグラスに毒を入れる。そして愛しの勅使河原ちゃんがそれを渡すだけ」
太刀川公之「おい!!」
笹野修司「2人が共犯なら簡単な話だ。まず貴様がグラスに毒を入れる。そして愛しの勅使河原ちゃんがそれを渡すだけ」
太刀川公之「おい!!」
笹野修司「おっと これは失礼」
笹野修司「もういいでしょう?」
コナン「なんかさぁ 小早川さん、最初に取ろうとしたグラスと違うグラスを取ったよね」
毛利小五郎「確かに…彼女の誘導と関係なくグラスを選んだのは被害者本人だ」
コナン「そうだね」
コナン「なんかさぁ 小早川さん、最初に取ろうとしたグラスと違うグラスを取ったよね」
毛利小五郎「確かに…彼女の誘導と関係なくグラスを選んだのは被害者本人だ」
コナン「そうだね」
花岡てるみ「するとどうなりますの?」
笹野修司「待ってください!トレイに残ったグラスはいくつかあった!そしてシェフか、あの女がその全てに毒を入れていたらどうなります?」
コナン「かっこいいスマホだね。ちょっと見せて」
江ノ島章「ちょっと難しいかな」
コナン「うん、ありがと」
毛利蘭「お父さん!?」
小五郎(コナン)「真に不可解な事件ですが」
小五郎(コナン)「すくなくとも太刀川さん、大泉さんは犯人ではありません」
小五郎(コナン)「毒殺犯は他にいます!もちろんこの場に」
毛利蘭「お父さん!?」
小五郎(コナン)「真に不可解な事件ですが」
小五郎(コナン)「すくなくとも太刀川さん、大泉さんは犯人ではありません」
小五郎(コナン)「毒殺犯は他にいます!もちろんこの場に」
小五郎(コナン)「みなさんそれぞれ、笹野金融の詐欺当然の商法で危機にあったことは、調べがついています。従ってあなた方3人には確かに殺害の動機はある。しかしながら3人ともモニターで明らかなように、毒を飲ませる機会は全くなかったと言える」
毛利蘭「でも!それじゃ犯人はここにないってことになっちゃうじゃ…」
小五郎(コナン)「そんなことはないだろ。残っているじゃないか、たった一人だけ」
太刀川公之「…まさか…!!」
笹野修司「まさか…私の事じゃないでしようね?いい加減にしないか!狙われたのは私だぞ!」
小五郎(コナン)「不可能なものを除外して残ったのが、たとえどんなに信じられなくても、それが真相なんですよ。つまりあなたが犯人であってこそ、この毒殺は成立するんです」
太刀川公之「…まさか…!!」
笹野修司「まさか…私の事じゃないでしようね?いい加減にしないか!狙われたのは私だぞ!」
小五郎(コナン)「不可能なものを除外して残ったのが、たとえどんなに信じられなくても、それが真相なんですよ。つまりあなたが犯人であってこそ、この毒殺は成立するんです」
花岡てるみ「だって小早川さんはグラスを自分で決めて取ったのよ」
小五郎(コナン)「いかにも、我々は被害者が直前に飲んだグラスに毒が仕込まれていたと考えた。
小五郎(コナン)「しかしそれが全て芝居だとしたら、どうでしょう?」
太刀川公之「芝居だって!?」
小五郎(コナン)「その通りです。そもそも殺害の予告から犯人の計画の一部だった…そう仮定してみればわかることなんですよ」
小五郎(コナン)「しかしそれが全て芝居だとしたら、どうでしょう?」
太刀川公之「芝居だって!?」
小五郎(コナン)「その通りです。そもそも殺害の予告から犯人の計画の一部だった…そう仮定してみればわかることなんですよ」
小五郎(コナン)「殺害予告を本物と信じた秘書に替え玉作戦を提案したのは、実は社長の方だったと考えてみれば、同じ背格好の二人なら可能な話です」
小五郎(コナン)「示し合わせてうまく変装して」
小五郎(コナン)「すっかり入れ替わるというわけです。直接面識のない人なら、気付かなくても不思議はない」
小五郎(コナン)「示し合わせてうまく変装して」
小五郎(コナン)「すっかり入れ替わるというわけです。直接面識のない人なら、気付かなくても不思議はない」
小五郎(コナン)「笹野社長に扮した小早川さんが毒を盛られた芝居をして、動機のある3人を動揺させ」
小五郎(コナン)「そこに小早川さんに扮した笹野さんが割って入って、殺害予告の主をあぶり出す」
小五郎(コナン)「こんな具合に被害者に持ち掛けたとすればいかがです」
太刀川公之「だが、小早川さんが亡くなったのは芝居じゃない」
土岐新太郎「まさか!あの水に」
花岡てるみ「あれに毒が入っていたのね!」
小五郎(コナン)「私が被害者の死亡を確認した直後、笹野さんはコップを被害者が落としたグラスの上に落とた」
小五郎(コナン)「鑑識が調べた時、あたかもワインに毒が混入していたように見せかけるためにね。この事件の真相は、社長の殺害予告に見せかけて、実は秘書を殺害する計画だったのです」
笹野修司「ちょっと待て!俺になんの動機があるというんだ!」
小五郎(コナン)「私が被害者の死亡を確認した直後、笹野さんはコップを被害者が落としたグラスの上に落とた」
小五郎(コナン)「鑑識が調べた時、あたかもワインに毒が混入していたように見せかけるためにね。この事件の真相は、社長の殺害予告に見せかけて、実は秘書を殺害する計画だったのです」
笹野修司「ちょっと待て!俺になんの動機があるというんだ!」
小五郎(コナン)「あのお3方の会話から想像がつきましたよ。先代が事故死しなければ2代目は会社を継げなかった。そして先代はたまたま車を整備することが趣味だった」
小五郎(コナン)「大方あなたは秘書の小早川さんと共謀して、事故を先代の整備ミスに装ったんでしょう」
小五郎(コナン)「となれば共犯の小早川さんはあなたにとって目の上のコブ」
小五郎(コナン)「となれば共犯の小早川さんはあなたにとって目の上のコブ」
笹野修司「くっ…私が犯人だという証拠はどこにあるんだ?」
小五郎(コナン)「この計画の最大の弱点はゲストに医師がいたという事です」
小五郎(コナン)「毒の芝居を見抜かれては致命的だ。そこであなたはあたかも急用を装ったメールを送信し」
小五郎(コナン)「江ノ島さんを現場から遠ざけるよう仕組んだ。作成済みのイタズラメールならば、隙を見計らって一瞬で送信できたはず」
小五郎(コナン)「だがスマホに残るメールの送信履歴は、削除の必要がある。事件のドタバタの中、あなたにその時間があったようには見えなかった。というわけで、あなたのスマホの履歴を見せて頂きたい」
笹野修司「スマホは持っていない!私はパーティーの時はスマホは持たないんだ」
小五郎(コナン)「この計画の最大の弱点はゲストに医師がいたという事です」
小五郎(コナン)「毒の芝居を見抜かれては致命的だ。そこであなたはあたかも急用を装ったメールを送信し」
小五郎(コナン)「江ノ島さんを現場から遠ざけるよう仕組んだ。作成済みのイタズラメールならば、隙を見計らって一瞬で送信できたはず」
小五郎(コナン)「だがスマホに残るメールの送信履歴は、削除の必要がある。事件のドタバタの中、あなたにその時間があったようには見えなかった。というわけで、あなたのスマホの履歴を見せて頂きたい」
笹野修司「スマホは持っていない!私はパーティーの時はスマホは持たないんだ」
毛利蘭「早く来ないとご飯冷めちゃうよ」