光月おでん「十人全員で釜に入る。もしお前達の決めた時間耐えきった者がいたら解放してくれ!!」

カイドウ「ふっ」

カイドウ「オイ、時計を持ってこい」

黒炭オロチ「オイ、カイドウ!」


カイドウ「ウォロロロ!面白い!一時間だ!耐えてみろ!風呂でものぼせる時間だ」

錦えもん「お待ちくださいおでん様!!」

菊の丞「おでん様!!」





錦えもん「あの世で会おうぞ お前達!!!」




ネコマムシ「これは立場が逆ぜよおでん様!!」
カイドウ「くるしうねェぞ!!おでん!さあ!始めよう!ウォロロロ!」


ネコマムシ「つまらん弱音吐きよったら張り回すぞ雷ぞう!乗せて貰うちゅうだけやろが!!」

傳ジロー「動くなネコ!!下に振動が行く!!」


「先急いでんだ!バカ殿にこれ以上つき合えねェな!」

しのぶ「バカ殿だと!?お前!!」

しのぶ「誰がバカ殿だ!!もう一度言ったら殺してやる!!」


傳ジロー「動くなネコ!!下に振動が行く!!」


「一瞬で終わるって聞いたのにつまらねェ…」
「もっと悲鳴が上がったりハデに死ぬものと思ってたのに」

「先急いでんだ!バカ殿にこれ以上つき合えねェな!」

しのぶ「バカ殿だと!?お前!!」

しのぶ「誰がバカ殿だ!!もう一度言ったら殺してやる!!」

しのぶ「バカはお前達だ!!」

しのぶ「誰のお陰であんた達が今平和に生きてられてると思う!?ここでおでん様を失ったらみんな思い知ることになる!どれ程の不幸が食い止められていたか!」


しのぶ「オロチは“将軍”でも“独裁者”でもない!オロチは人の上に立ちたいんじゃない!」

黒炭オロチ「いいか、おれにとってはこの国の奴ら全員が」

黒炭オロチ「黒炭家を虐げた罪人達だ!皆いつ死んでくれてもかまわねェ。おれが将軍の座に就いたのは、この国を滅ぼす為だ!!復讐するためだ!!」


光月おでん「国を滅ぼす…なぜそこまで国を憎む?」

黒炭オロチ「昔おれの爺は将軍の座を狙っていた!お前が生まれる前の話だ!」

黒炭オロチ「各郷の大名達を次々に殺し、その罪で切腹させられた!!お家は転落…そこまではいい…その後だ!!黒炭家の悪夢が始まったんだ!!」

黒炭オロチ「残された親族まで見ず知らずの“正義の味方“に追い回され!!殴られ!川へ投げ込まれ!!殺された!!」

黒炭オロチ「おれはバカが怖くて眠れなかった!!罪を犯した張本人はとうに死んでんのによ!!」





光月おでん「ふざけんな!」


光月おでん「あっ!!こ…これはどうする気だ?」


光月おでん「オロチ!この者達をどうするつもりだ!?」

しのぶ「奥の部屋から出したものは大量の武器と誘拐された数百人もの人々!!」

カイドウ「光月おでん!」




光月おでん「おれは海賊だ!!」

黒炭オロチ「やろめ!ここはおれの城だ!」

光月おでん「許さねェ!!オロチ!!カイドウ!!」

しのぶ「おでん様は怒った!でもそこでオロチからの提案が入った」



黒炭オロチ「“人攫い”を止めたいか?おでん!!」

黒炭オロチ「このままおれ達と戦争しても失うものは」

黒炭オロチ「あまりにもでけぇぞ!!さあ!!どうする?」






光月おでん「おれは海賊だ!!」

黒炭オロチ「やろめ!ここはおれの城だ!」

光月おでん「許さねェ!!オロチ!!カイドウ!!」





黒炭オロチ「“人攫い”を止めたいか?おでん!!」

黒炭オロチ「このままおれ達と戦争しても失うものは」

黒炭オロチ「あまりにもでけぇぞ!!さあ!!どうする?」


「家族に会いてェ…」
光月おでん「オロチ!!」
光月おでん「本当に出ていくのか?」
黒炭オロチ「お前次第だよ!!」
しのぶ「自分はあらゆるものを失えど一回踊るたび100人の命を救える!!」




しのぶ「毎週各郷を巡り変わりはないかと確認しながら…」


しのぶ「おでん様は…」

しのぶ「おでん様はずっとこの国を守り続けてたんだ!誰がバカ殿だ!?言ってみろ!」

