Detective Conan
第1010話『笑顔を消したアイドル』
キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV: 高山みなみ
🔷鈴木園子 Suzuki Sonoko CV: 松井菜桜子
🔷山里太志 Yamazato Futoshi CV.岸尾だいすけ
店員「食い逃げ?」
山里太志「失礼いたします!」
毛利小五郎「御推理?」
山里太志「ええっ!?ファミリーレストランで食い逃げ事件!?すぐ伺います!」
山里太志「すぐに伺ったのですが」
山里太志「ええー!食い逃げ事件解決!?」
山里太志「何でも私がかけつけるほんの数秒前に、食い逃げした金髪の娘が母親に付き添われて謝りに来たそうで」
山里太志「すぐに伺ったのですが」
山里太志「ええー!食い逃げ事件解決!?」
山里太志「何でも私がかけつけるほんの数秒前に、食い逃げした金髪の娘が母親に付き添われて謝りに来たそうで」
毛利小五郎「ほんの数秒前ねぇ…」
山里太志「すれ違ったんです」
山里太志「私がファミレスに着いた時、店の前でボロボロ泣いている金髪の女とその女を支えて歩いている母親」
山里太志「母親曰く"娘は財布を忘れて気が動転して"との事」
毛利小五郎「解決してるじゃねぇか?」
山里太志「私がファミレスに着いた時、店の前でボロボロ泣いている金髪の女とその女を支えて歩いている母親」
山里太志「母親曰く"娘は財布を忘れて気が動転して"との事」
毛利小五郎「解決してるじゃねぇか?」
山里太志「事件はまだ終わっていません!問題になってくるのはホールスタッフの言葉です」
山里太志「食い逃げした女とその後、謝りに来た女は全然別人のような気がすると証言しまして」
ホールスタッフ「その女の人の席にチョコレートパフェを持って行った時、顔をチラッと見たんですけど」
ホールスタッフ「その時の笑顔がそっくりだったんです!」
ホールスタッフ「あの…彼女に!」
山里太志「アイドルの加倉井加代子の笑顔にそっくりだったというのです!そしてもう1件あったのです!同じような事件が!3ヶ月前、私が当時勤務していた杯戸町の交番での事です」
山里太志「食い逃げした女とその後、謝りに来た女は全然別人のような気がすると証言しまして」
ホールスタッフ「その時の笑顔がそっくりだったんです!」
ホールスタッフ「あの…彼女に!」
山里太志「アイドルの加倉井加代子の笑顔にそっくりだったというのです!そしてもう1件あったのです!同じような事件が!3ヶ月前、私が当時勤務していた杯戸町の交番での事です」
山里太志「ええっ!?ラーメン店で食い逃げ事件!?はっ!すぐ伺います!」
山里太志「すぐに伺ったのですが」
山里太志「ええっ!?事件解決!?」
山里太志「店主が言うには今日のファミレスの事件と同じく食い逃げしたのは、金髪サングラスの女だったらしいのです」
山里太志「その女が、ラーメンを食べるやいなや突然走って出て行ったもんだから」
山里太志「慌てて通報したそうなのですが、10分もしたところで」
山里太志「すぐに伺ったのですが」
山里太志「ええっ!?事件解決!?」
山里太志「店主が言うには今日のファミレスの事件と同じく食い逃げしたのは、金髪サングラスの女だったらしいのです」
山里太志「その女が、ラーメンを食べるやいなや突然走って出て行ったもんだから」
山里太志「慌てて通報したそうなのですが、10分もしたところで」
山里太志「その金髪の女と金髪の女の姉を名乗る女性が現れて、姉曰く"妹は財布を忘れて気が動転して"との事で」
毛利小五郎「なるほど!似た話だな。これでラーメン店の店主も金髪サングラスの女が加倉井加代子に似ていると?」
毛利小五郎「DDPP?」
山里太志「加倉井加代子が所属するアイドルグループですよ」
山里太志「加倉井加代子はDDPPのスターです。その笑顔がひときわ可愛くて」
山里太志「杯戸町の握手会でも加倉井加代子の前にだけ大行列」
山里太志「ですが、他のメンバーからは良く思われていなかったようで」
山里太志「ある時は、プレゼントの量を妬まれ」
山里太志「またある時は、ダンスレッスンに遅れてやって来た」
山里太志「加倉井加代子をみんなして無視したり」
山里太志「更にまたある時には化粧室で」
山里太志「その一連の出来事で彼女の表情からは」
山里太志「ついに笑顔が消え…」
山里太志「またある時は、ダンスレッスンに遅れてやって来た」
山里太志「加倉井加代子をみんなして無視したり」
山里太志「更にまたある時には化粧室で」
山里太志「その一連の出来事で彼女の表情からは」
山里太志「ついに笑顔が消え…」
山里太志「救急車で緊急搬送されるに至ったらしいのです」
山里太志「その夜、金髪でサングラスの女が杯戸町でラーメンを食い逃げしました。その時はわかりませんでしたか、本日米花町のファミレスのホールスタッフの発言で…ピンと来たのです」
山里太志「3ヶ月前の夜に杯戸町のラーメン店で食い逃げした金髪サングラスの女もまた、加倉井加代子ではないかと」
山里太志「あの日、DDPP他のメンバーたちの妬みにあい、心を病んだ加倉井加代子は…」
山里太志「その夜、金髪でサングラスの女が杯戸町でラーメンを食い逃げしました。その時はわかりませんでしたか、本日米花町のファミレスのホールスタッフの発言で…ピンと来たのです」
山里太志「3ヶ月前の夜に杯戸町のラーメン店で食い逃げした金髪サングラスの女もまた、加倉井加代子ではないかと」
山里太志「病室で目を覚まし、空腹を覚え、周囲を見渡すと自分のバッグが置いてあった」
山里太志「そしてバッグの中には、ステージ用の金髪のカツラとサングラスが」
山里太志「それを使って変装した彼女は病室を抜け出し」
山里太志「夜の街をさまよい…ラーメンを食い逃げするに至った」
山里太志「現在、加倉井加代子は芸能活動を休止して地方の病院で静養中です」
山里太志「心を病み、静養中の加倉井加代子が今度は静養中の地方の病院から抜け出し、金髪サングラスの女となって、米花町のファミレスでチョコレートパフェを食い逃げしたのでしょうか」
山里太志「毛利小五郎名探偵、改めてお願いします。どうか、御推理を!」
山里太志「はっ!ああーっ!!すごい!すでに眠って得意の居眠り推理!!いや、居眠り御推理している!!」
コナン「えええっ!!」
コナン「(いや…缶ビール飲み過ぎのただの居眠りだって!)」
毛利蘭「ただいま!お父さん聞いて聞いて!さっきね米花公園で」
毛利蘭「あっ!ごめんなさい。お取込み中」
山里太志「そしてバッグの中には、ステージ用の金髪のカツラとサングラスが」
山里太志「それを使って変装した彼女は病室を抜け出し」
山里太志「夜の街をさまよい…ラーメンを食い逃げするに至った」
山里太志「現在、加倉井加代子は芸能活動を休止して地方の病院で静養中です」
山里太志「心を病み、静養中の加倉井加代子が今度は静養中の地方の病院から抜け出し、金髪サングラスの女となって、米花町のファミレスでチョコレートパフェを食い逃げしたのでしょうか」
山里太志「毛利小五郎名探偵、改めてお願いします。どうか、御推理を!」
山里太志「はっ!ああーっ!!すごい!すでに眠って得意の居眠り推理!!いや、居眠り御推理している!!」
コナン「えええっ!!」
コナン「(いや…缶ビール飲み過ぎのただの居眠りだって!)」
毛利蘭「あっ!ごめんなさい。お取込み中」
小五郎(コナン)「御推理中だ」
山里太志「はい、私が頼みました。米花町四丁目交番の山里です」
コナン「(なにっ!?)」
山里太志「どこでです?一体どこで見たんですか?」
毛利蘭「さっき学校から帰ってくる途中、友達と一緒に米花公園を歩いてると」毛利蘭「ドラマか映画のロケをやるみたいだったんで、誰が出るのか見たくなっちゃって」
毛利蘭「それで周りをコッソリ探してみたんです。そしたら」
毛利蘭「いかにも付き人って感じの女性が前に立っているボックス車があったんです」
毛利蘭「彼女の目を盗んで、こっそり裏に回って車内を覗いて見ると」
マネージャー「Start」
マネージャー「NO!NO!」
山里太志「加倉井加代子の女性マネージャーの年齢は?」
毛利蘭「女性の年齢…ハタチくらい?」
毛利蘭「あ…あの…私ちょっと用があるのでこの辺で」
山里太志「どうやら私が個人的に一番恐れていたことが起きてしまったようです…心を病んで静養した加倉井加代子はそのまま芸能活動を引退するべきだったのです…」
山里太志「でもそれを所属事務所が…いや芸能界が!まだ心の病が癒えていない加倉井加代子を復帰させようとしている!」
山里太志「どうやら私が個人的に一番恐れていたことが起きてしまったようです…心を病んで静養した加倉井加代子はそのまま芸能活動を引退するべきだったのです…」
山里太志「毛利小五郎探偵、今から話す内容は私の独り言です。決して推理ではありません。お聞きください。加倉井加代子は復帰第1作の映画のロケのため米花町に来た」
山里太志「しかし加倉井加代子の心の病はまだ治っておらず、プレッシャーに耐えかね」
山里太志「金髪サングラス女に変装して」
山里太志「撮影現場を抜け出してファミレスへ向かい、チョコレートパフェを食い逃げするに至った」
山里太志「のちに、その事実を隠すため女性マネージャーは母親に付き人の女性は娘に変装して」
山里太志「代金を払いに行った。これが私の拙い独り言です」
山里太志「さあ、毛利小五郎探偵!どうか御推理を!」
小五郎(コナン)「この後、何を御推理しろというのだ?」
コナン「(この人、自分の推理を名探偵に披露したいだけじゃねぇのか?)」
山里太志「御推理を!!」
小五郎(コナン)「コナン、蘭と連絡をとってくれ」
コナン「はーい」
毛利蘭「どうしたの?お父さん」
小五郎(コナン)「蘭、米花公園の映画のロケの車の中で見た加倉井加代子の涙はどこに落ちた?」
毛利蘭「加倉井加代子ちゃんの履いていた赤い靴の上」
毛利蘭「スニーカー」
小五郎(コナン)「山里巡査、ファミレスの前で見た母に抱かれて泣く娘の涙はどこに落ちていた?スニーカーなら娘の正体は付き人の女性。赤い靴なら、あるいは…」
山里太志「赤い靴」
小五郎(コナン)「あ、いや」
山里太志「まさか…加倉井加代子本人が代金を払いに行っていた?」
小五郎(コナン)「事実は小説より奇なり。自分で言うのもなんだが、あえて言わせてもらう。名探偵毛利小五郎もこの結末に少々驚いている」
山里太志「まさか…加倉井加代子本人が代金を払いに行っていた?」
小五郎(コナン)「事実は小説より奇なり。自分で言うのもなんだが、あえて言わせてもらう。名探偵毛利小五郎もこの結末に少々驚いている」
小五郎(コナン)「米花町のファミレスに謝りに行った母と娘は、女性マネージャーと加倉井加代子本人であり」
山里太志「加倉井加代子は心なんか病んでなかったという事ですか?」
小五郎(コナン)「加倉井加代子は心を病んでいない。おそらく3ヶ月前、杯戸町のラーメン店の事件があった日、DDPPの他のメンバーの妬みを受け、救急車で病院に運ばれた加倉井加代子は、君の推理通り、空腹に目覚め、自分のバッグから変装道具を出して病室を抜け出した」
マネージャー「妹は財布を忘れて気が動転して…」
小五郎(コナン)「おそらく真実であろう」
山里太志「それが真実なら…」
山里太志「じゃあ…彼女は…」
山里太志「本当に財布を忘れて…気が動転して…?」
山里太志「それじゃあ 加倉井加代子はただの天然ってことですか?」
山里太志「それが真実なら…」
山里太志「じゃあ…彼女は…」
山里太志「本当に財布を忘れて…気が動転して…?」
山里太志「それじゃあ 加倉井加代子はただの天然ってことですか?」
小五郎(コナン)「そうかもしれない」
山里太志「そ、そんな…加倉井加代子が…天然?」
山里太志「私の加倉井加代子は天然じゃないっ!」
小五郎(コナン)「山里巡査」
山里太志「私も飲みたくなった~!!」
小五郎(コナン)「勤務中だ!山里巡査!」
小五郎(コナン)「山里巡査、君の加倉井加代子が天然で何が悪い?」
小五郎(コナン)「山里巡査、君はアイドルを侮っている」
山里太志「そ、そんな…加倉井加代子が…天然?」
山里太志「私の加倉井加代子は天然じゃないっ!」
山里太志「私も飲みたくなった~!!」
小五郎(コナン)「勤務中だ!山里巡査!」
小五郎(コナン)「山里巡査、君の加倉井加代子が天然で何が悪い?」
小五郎(コナン)「山里巡査、君はアイドルを侮っている」
山里太志「アイドルを…侮っている?」
小五郎(コナン)「これからのアイドルは強くなければいけない。蘭が見たという笑顔の練習は、もしかすると笑顔の練習じゃなく」
小五郎(コナン)「笑顔を消す練習だったのかも」
小五郎(コナン)「これからのアイドルは強くなければいけない。蘭が見たという笑顔の練習は、もしかすると笑顔の練習じゃなく」
小五郎(コナン)「笑顔を消す練習だったのかも」
山里太志「そうかもしれない…」
小五郎(コナン)「加倉井加代子は新しい加倉井加代子になろうとしている。君の加倉井加代子は強い。DDPPの他のメンバーの妬みに負けない強さがある。そして何より、加倉井加代子には確かな演技力がある」
山里太志「加倉井加代子の演技力…?…まさかそれはないですよ。加倉井加代子は笑顔がかわいい。それだけのアイドル」
小五郎(コナン)「それだけのアイドルじゃない!女性マネージャーが米花町のファミレスでは、なぜ母に見えた?杯戸町のラーメン店ではなぜ姉に見えた?」
小五郎(コナン)「ホールスタッフも言っていたんだろう?食い逃げした女と母親に付き添われてきた女が全然別人のように見えたと。それは加倉井加代子が演じたからに他ならないんだ。米花町のファミレスでは娘を。杯戸町のラーメン店では妹を」
小五郎(コナン)「これが確かな演技力でなくて何であろう!?」
小五郎(コナン)「加倉井加代子は新しい加倉井加代子になろうとしている。君の加倉井加代子は強い。DDPPの他のメンバーの妬みに負けない強さがある。そして何より、加倉井加代子には確かな演技力がある」
山里太志「加倉井加代子の演技力…?…まさかそれはないですよ。加倉井加代子は笑顔がかわいい。それだけのアイドル」
小五郎(コナン)「それだけのアイドルじゃない!女性マネージャーが米花町のファミレスでは、なぜ母に見えた?杯戸町のラーメン店ではなぜ姉に見えた?」
小五郎(コナン)「ホールスタッフも言っていたんだろう?食い逃げした女と母親に付き添われてきた女が全然別人のように見えたと。それは加倉井加代子が演じたからに他ならないんだ。米花町のファミレスでは娘を。杯戸町のラーメン店では妹を」
小五郎(コナン)「これが確かな演技力でなくて何であろう!?」
山里太志「加倉井加代子は…演技派?」
小五郎(コナン)「そう!今まさに加倉井加代子は、新しい加倉井加代子に生まれ変わろうとしているのだ」
小五郎(コナン)「ところで山里巡査、交番の勤務の方は大丈夫なのかな?」
山里太志「ええ、もうとっくに勤務時間外ですから」
コナン「はぁ…やっと帰ったよ」
監督「そこで太陽に向かって吠える!」
加倉井加代子「ウオォォォォォォ~!!」
山里太志「ええ、もうとっくに勤務時間外ですから」
コナン「はぁ…やっと帰ったよ」
監督「そこで太陽に向かって吠える!」
加倉井加代子「ウオォォォォォォ~!!」