『集まる筈の4千200の兵の姿はたった一人の影もなく港に破壊の傷跡あり』
『天候は“嵐” 退路はなし』

錦えもん「モモの助様!」

錦えもん「命ある限り諦めはしません!!」



菊の丞「おかしいですよ…こんなの!」




菊の丞「作戦が漏れてるって事でしょう!?また!!」


カイドウ「ウォロロロ お前の城にスパイでもいるのかもな ウォロロロ」

カン十郎「それがしも、いや、皆同じ事考えていたはず!!」

錦えもん「考えたくなかったが…この中におそらく敵の“内通者”がいる…!正直今更知りたくない…!」

菊の丞「キン様!あなたらしくないですよ!!」

菊の丞「内通者を見つけ切り捨てて、前に進むあなたじゃなければ拙者たちも前に進めません!!」

錦えもん「だが当人は自首などすまい!」

カン十郎「それがしも、いや、皆同じ事考えていたはず!!」

錦えもん「考えたくなかったが…この中におそらく敵の“内通者”がいる…!正直今更知りたくない…!」

菊の丞「キン様!あなたらしくないですよ!!」

菊の丞「内通者を見つけ切り捨てて、前に進むあなたじゃなければ拙者たちも前に進めません!!」

錦えもん「だが当人は自首などすまい!」
雷ぞう「待て!今になって身内を疑うなど!」

河松「ここで疑心暗鬼になり、同志討ちになればそれこそ敵の思うつぼ!!」

菊の丞「内通者を生かしておけば、僅かな勝機も無くなります」

菊の丞「それに…おでん様を裏切った者を」

菊の丞「拙者は許せない!!」

カン十郎「菊の言う通りだ!!錦!!」


河松「ここで疑心暗鬼になり、同志討ちになればそれこそ敵の思うつぼ!!」

菊の丞「内通者を生かしておけば、僅かな勝機も無くなります」

菊の丞「それに…おでん様を裏切った者を」

菊の丞「拙者は許せない!!」

カン十郎「菊の言う通りだ!!錦!!」

錦えもん「内通者がいるとしても何かやむを得ない訳がある筈」

錦えもん「カイドウやオロチに脅されているのか…これまでさぞ辛い思いをしてきたであろう!気付いてやれず、すまなかった!拙者が至らぬせいで、仲間に内通者の道を辿らせてしまった」

菊の丞「何あまい事を…!その者がいなければ、おでん様は今も我らと共にあったかもしれないのに!」

錦えもん「拙者は…仲間同士…争いたくない…」

菊の丞「だけど…」


カン十郎「菊の気持ちもわかる!!錦!!はっきりさせようぞ!!」


錦えもん「カイドウやオロチに脅されているのか…これまでさぞ辛い思いをしてきたであろう!気付いてやれず、すまなかった!拙者が至らぬせいで、仲間に内通者の道を辿らせてしまった」

菊の丞「何あまい事を…!その者がいなければ、おでん様は今も我らと共にあったかもしれないのに!」

錦えもん「拙者は…仲間同士…争いたくない…」

菊の丞「だけど…」


カン十郎「菊の気持ちもわかる!!錦!!はっきりさせようぞ!!」

カン十郎「おれがそうだって事を!」

錦えもん「カン十郎…冗談は止せ…我らみんな釜茹でで処刑されるところだった!」

カン十郎「そうだ。共に死んでこそ完全なる“役”が完成していた。赤鞘九人男、おでんに忠誠を誓った夕立ちカン十郎、そのような男は初めからいない」

錦えもん「カン十郎…冗談は止せ…我らみんな釜茹でで処刑されるところだった!」

カン十郎「そうだ。共に死んでこそ完全なる“役”が完成していた。赤鞘九人男、おでんに忠誠を誓った夕立ちカン十郎、そのような男は初めからいない」



カン十郎「お前らと共に日々一喜一憂し」


カン十郎「誰も恨まず、傷つける気もない」

カン十郎「ただ…唯一情報だけをオロチ様に送り続けた」

錦えもん「はじめから!?全て嘘だったというのか!?」

菊の丞「なぜそんな事!!」

カン十郎「おれはガキの頃から迫害を受け、目の前で両親を殺された」

カン十郎「それから、おれはおれ以外の何者かの役を演じる事でしか生きられなくなった。おれ自身は何も感じられず、何も考えられなかったからだ」


カン十郎「それから、おれはおれ以外の何者かの役を演じる事でしか生きられなくなった。おれ自身は何も感じられず、何も考えられなかったからだ」

黒炭カン十郎「理由はこれでいいか?」

黒炭カン十郎「最初に作戦が漏れたのも」

黒炭カン十郎「ローの部下が口を割ったわけじゃない」

黒炭カン十郎「おれが伝えていたのだ」

黒炭カン十郎「それを己の命と引き換えに集合場所を変えた康イエはさすがだった。が、おれに伝わった時点で奴は犬死にになった」

黒炭カン十郎「最初に作戦が漏れたのも」

黒炭カン十郎「ローの部下が口を割ったわけじゃない」

黒炭カン十郎「おれが伝えていたのだ」

黒炭カン十郎「それを己の命と引き換えに集合場所を変えた康イエはさすがだった。が、おれに伝わった時点で奴は犬死にになった」


黒炭カン十郎「今回はオロチに止められた」

黒炭カン十郎「"よくやった終幕だ"と」

しのぶ「はっ!!」





しのぶ「モモの助様!!」


黒炭カン十郎「オロチ様はこうも仰られた!モモの助を連れ鬼ヶ島へ来いと!!」


モモの助「錦えもんー!!」

錦えもん「モモの助様!!」

錦えもん「なぜ港にカン十郎が!!」


錦えもん「じゃあ こっちは?」
錦えもん「モモの助様!!」
菊の丞「キン様無茶です!!」

ルフィ「うおおおおー!食って寝て起きた おれは一番強ェぞ!」
「誰だ!?」
雷ぞう「あやつは!!」


ユースタスキッド「邪魔で沈めてやろうかと思ったぜ!!」



錦えもん「ルフィ殿!みな無事なのか!?」



ルフィ「結局来んのかよ!ギザ男!」

ユースタスキッド「麦わら!カイドウの首をてめェにやるか!」

トラファルガーロー「チッ」


菊の丞「一体…何が起きて…」


黒炭カン十郎「聞いてない状況だぞ!!」

光月モモの助「ルフィ~~~!!」


ユースタスキッド「邪魔で沈めてやろうかと思ったぜ!!」



錦えもん「ルフィ殿!みな無事なのか!?」



ルフィ「結局来んのかよ!ギザ男!」

ユースタスキッド「麦わら!カイドウの首をてめェにやるか!」

トラファルガーロー「チッ」


菊の丞「一体…何が起きて…」


黒炭カン十郎「聞いてない状況だぞ!!」

光月モモの助「ルフィ~~~!!」

「こいつら!海賊じゃねェか!!?」


ルフィ「お前らー!!」

ルフィ「なに侍いじめてんだ!?」

トラファルガーロー「海の素人が無茶しやがって」


ユースタスキッド「ここはてめェらの出る幕じゃねェ」


ルフィ「海は海賊が相手だ!!!」

