Detective Conan
高木渉「殺害されたのは9時前後」
千葉和伸「店を閉めこの先にある自宅へ帰る途中に襲われたものと思われます」
目暮警部「動機はおそらく怨恨のセンと見て間違いなかろう。よし、現場周辺の聞き込みと合わせて交友関係の洗い出しだ」
高木・千葉「はい!」
毛利小五郎「警部殿~!」
目暮警部「やはり現れたか…」
毛利小五郎「何か事件ですか?」
目暮警部「動機はおそらく怨恨のセンと見て間違いなかろう。よし、現場周辺の聞き込みと合わせて交友関係の洗い出しだ」
高木・千葉「はい!」
毛利小五郎「警部殿~!」
目暮警部「やはり現れたか…」
毛利小五郎「何か事件ですか?」
コナン「ニュースでやってたあの事件の聞き込みじゃない?」
目暮警部「夏川洋二さんですね?投資コンサルタントの」
目暮警部「ニュースなどで既にご存知かとも思いますが、ご友人の春山淳兵さんが今朝、他殺体で発見されました」
コナン「あれれ~?このお客さん達も春山さんの事知ってるみたいだよ」
目暮警部「失礼ですが、お二人は?」
冬木隆三郎「関係ないだろ」
目暮警部「失礼ですが、お二人は?」
冬木隆三郎「関係ないだろ」
秋葉都「ニュースでそんな話してたなって思ってただけよ!」
目暮警部「参考までにお名前を」
冬木隆三郎「私、冬木隆三郎といいます。金融業を細々と…」
目暮警部「亡くなった春山さんを恨んでいた人物に心当たりはありませんか?」
夏川洋二「ないですよ。そんなもの」
秋葉都「っていうか春山って男知らないし」
毛利小五郎「あんたらな!」
冬木隆三郎「仮に、私らがその春山っての知ってたとしてもだ。事件が起きたのは昨夜なんだろ?調べてもらえりゃわかるが、私にはアリバイがあるんだ。事件とは無関係ですよ」
毛利小五郎「あんたらな!」
冬木隆三郎「仮に、私らがその春山っての知ってたとしてもだ。事件が起きたのは昨夜なんだろ?調べてもらえりゃわかるが、私にはアリバイがあるんだ。事件とは無関係ですよ」
秋葉都「同じく」
毛利小五郎「よし、この俺が警部殿にかわって絶対聞き出してやる!」
毛利小五郎「出かけてんのか?朝から」
毛利小五郎「ん?開いてる」
コナン「あっ!!」
小五郎・コナン「夏川さん!!」
毛利小五郎「夏川さん!大丈夫ですか?……クソッ…」
毛利小五郎「ボウズ!警部に連絡だ!」
毛利小五郎「出かけてんのか?朝から」
毛利小五郎「ん?開いてる」
小五郎・コナン「夏川さん!!」
毛利小五郎「夏川さん!大丈夫ですか?……クソッ…」
毛利小五郎「ボウズ!警部に連絡だ!」
コナン「わかった!」
高木渉「先程お話した通り、昨夜、夏川洋二さんが殺害されました」
高木渉「春山さんと同じ方法で」
目暮警部「冬木さん、秋葉さん。お二人に来て頂いた理由はおわかりですよね?」
目暮警部「お話頂きますよ。隠していることを洗いざらいね」
高木渉「先程お話した通り、昨夜、夏川洋二さんが殺害されました」
高木渉「春山さんと同じ方法で」
目暮警部「冬木さん、秋葉さん。お二人に来て頂いた理由はおわかりですよね?」
目暮警部「お話頂きますよ。隠していることを洗いざらいね」
冬木隆三郎「甲本だよ」
『10年前』
冬木隆三郎「4人ともそれぞれ夢や野望はあったが金がなかった」
冬木隆三郎「元手さえあれば何とかなるのにとこぼし合った」
秋葉都「そんな時冬木が言ったのよ」
秋葉都「高校の同級生に甲本高士って奴がいる」
秋葉都「親から巨額の遺産を相続した大金持ちだ。そいつから金を騙し取ってやろうぜ」
秋葉都「向こうは世間知らずのお坊ちゃんだ。上手くいくってね」
冬木隆三郎「でたらめな投資話を持ち掛けて」
冬木隆三郎「まんまと騙し取った金を、俺たちは山分けした」
冬木隆三郎「抱き込んだ弁護士を使って、詐欺行為自体を闇に葬りもした」
冬木隆三郎「かつての同級生に裏切られて絶望したんだろう…日本を捨てて南米へと移り住んでいった」
目暮警部「なるほど…つまりその甲本という男性をアンタたち4人は寄ってたかって食い物にしたわけだ!」
秋葉都「だ…だから10年も前のことよ!」
冬木隆三郎「元手さえあれば何とかなるのにとこぼし合った」
秋葉都「高校の同級生に甲本高士って奴がいる」
秋葉都「親から巨額の遺産を相続した大金持ちだ。そいつから金を騙し取ってやろうぜ」
秋葉都「向こうは世間知らずのお坊ちゃんだ。上手くいくってね」
冬木隆三郎「でたらめな投資話を持ち掛けて」
冬木隆三郎「まんまと騙し取った金を、俺たちは山分けした」
冬木隆三郎「抱き込んだ弁護士を使って、詐欺行為自体を闇に葬りもした」
冬木隆三郎「かつての同級生に裏切られて絶望したんだろう…日本を捨てて南米へと移り住んでいった」
目暮警部「なるほど…つまりその甲本という男性をアンタたち4人は寄ってたかって食い物にしたわけだ!」
秋葉都「だ…だから10年も前のことよ!」
秋葉都「甲本が自分の店を覗いてた。もしかしたら復讐するために帰国したんじゃないかって」
冬木隆三郎「だが、俺たち3人は人違いだろう…思い過ごしだと笑い飛ばした」
冬木隆三郎「でも、その春山が殺害されたとニュースで知って」
冬木隆三郎「もしかして本当に甲本がと…」
冬木隆三郎「だが、俺たち3人は人違いだろう…思い過ごしだと笑い飛ばした」
冬木隆三郎「でも、その春山が殺害されたとニュースで知って」
冬木隆三郎「もしかして本当に甲本がと…」
高木・千葉「はい!」
高木渉「入管の話では1週間前、甲本高士は日本に帰ってきています」
千葉和伸「既にチェックアウトしていますが、宿泊していたホテルも判明し、保管されていた甲本の忘れ物から指紋も採取できました」
千葉和伸「春山氏、夏川氏 双方の殺害現場で採取された遺留指紋と一致しました」
千葉和伸「既にチェックアウトしていますが、宿泊していたホテルも判明し、保管されていた甲本の忘れ物から指紋も採取できました」
千葉和伸「春山氏、夏川氏 双方の殺害現場で採取された遺留指紋と一致しました」
千葉和伸「それから、甲本が従業員にもらしていたそうです。自分は不治の病で余命幾許もない身だと」
目暮警部「なるほど 死期が迫ってきた甲本は帰国し、かつて自分を騙した恨めしい春山氏と夏川氏を」
目暮警部「あの世へ道連れにしてやろうと次々に殺害した」
秋葉都「なによ…おかしいんじゃないの…アイツ…」
目暮警部「なるほど 死期が迫ってきた甲本は帰国し、かつて自分を騙した恨めしい春山氏と夏川氏を」
目暮警部「あの世へ道連れにしてやろうと次々に殺害した」
秋葉都「なによ…おかしいんじゃないの…アイツ…」
目暮警部「うん…動機はともかくこれ以上凶行を重ねさせるわけにはいかん!この2人の警護と共に何としても甲本高士の行方を捜せ!」
『翌日 四季川渓谷』
『上田夫妻』
目暮警部「刃物で滅多刺し…同じ手口だな」
目暮警部「T.K」
千葉和伸「あ!甲本高士!」
目暮警部「秋葉さんが殺害されたのは昨夜11時頃。そして遺体のそばに落ちていたライターから甲本高士の指紋が検出された」
毛利小五郎「あの崖から落ちながら生きていたのか…甲本は」
目暮警部「そして復讐殺人を再開した」
下田妻「でもこの四季川渓谷は見晴らしが素晴らしいから」
上田夫妻「そうですね!」
『下田夫妻』
秋葉都「出歩かない方がいいのはわかってるわよ。でも取引相手が自然の中で話したいってんだからしょうがないでしょ?下見をしとく必要があるのよ」
千葉和伸「何も言ってないじゃないですか」
千葉和伸「ほぉ~これはなかなか…」
💥爆竹の破裂音
千葉和伸「秋葉さん!様子を見てきますからそこ動かないで!」
秋葉都「出歩かない方がいいのはわかってるわよ。でも取引相手が自然の中で話したいってんだからしょうがないでしょ?下見をしとく必要があるのよ」
千葉和伸「何も言ってないじゃないですか」
千葉和伸「ほぉ~これはなかなか…」
💥爆竹の破裂音
千葉和伸「秋葉さん!様子を見てきますからそこ動かないで!」
甲本高士「秋葉」
秋葉都「キャーッ!!」
目暮警部「甲本が転落した瞬間は見ていないんだな?」
秋葉都「ん?なによ!私が突き落としたって言いたいの?」
下田妻「あの男の人、あやまって自分で落ちてったんです」
上田夫「僕らも見てたし…」
上田妻「あの人、いなくなってるね」
コナン「目撃者が何人もいるんだね」
毛利小五郎「ああ、つまり甲本高士の転落事故ってことで決まりですな」
高木渉「しかし…遺体はどこに…あ!命はとりとめて逃げ去ったという可能性は?」
千葉和伸「あ!ここに降りてくるまでに結構時間がかかったから!」
コナン「目撃者が何人もいるんだね」
毛利小五郎「ああ、つまり甲本高士の転落事故ってことで決まりですな」
高木渉「しかし…遺体はどこに…あ!命はとりとめて逃げ去ったという可能性は?」
千葉和伸「あ!ここに降りてくるまでに結構時間がかかったから!」
目暮警部「その間に姿を消したというのか?」
高木渉「ないとは言えません」
毛利小五郎「しかしこの高さからなぁ…」
コナン「だったらその人命をとりとめたとしたらケガをしてたとしても、あの車を使って逃げるんじゃない?」
高木渉「う~ん 車を運転できないぐらいの大ケガをしていたのかもしれないよね」
コナン「え?」
高木渉「とにかく付近の病院をあたってみます」
高木渉「う~ん 車を運転できないぐらいの大ケガをしていたのかもしれないよね」
コナン「え?」
高木渉「とにかく付近の病院をあたってみます」
千葉和伸「はい!」
秋葉都「はあ?警護はもういいんじゃない?アイツも死んじゃったんだし」
高木渉「ええ…」
冬木隆三郎「なら自爆したってわけか、甲本の奴」
秋葉都「悲鳴を上げながら真っ逆さまに落ちてたわよ。あの世までね」
冬木隆三郎「ふふっ つまり勝ち残ったわけだ。俺たち二人は」
秋葉都「悪運強くね」
秋葉・冬木「ハハハハハ」
『二日後』
目暮警部「刃物で滅多刺し…同じ手口だな」
目暮警部「T.K」
目暮警部「秋葉さんが殺害されたのは昨夜11時頃。そして遺体のそばに落ちていたライターから甲本高士の指紋が検出された」
毛利小五郎「あの崖から落ちながら生きていたのか…甲本は」
目暮警部「そして復讐殺人を再開した」
高木渉「目暮警部!甲本が今になって復讐に走った背景がわかりました!」
高木渉「南米に移り住んだ当初、甲本高士は突然意識を失う発作に度々見舞われていたそうです」
高木渉「強い人間不信からくる心因性のもので、命に関わるようなことはなかったそうなんですが」
高木渉「南米に移り住んだ当初、甲本高士は突然意識を失う発作に度々見舞われていたそうです」
高木渉「強い人間不信からくる心因性のもので、命に関わるようなことはなかったそうなんですが」
目暮警部「4人に騙されたことが原因だな」
高木渉「ここ数年は発症していなかったので治ったものと思っていたらしいんです」
高木渉「が、ひと月余命幾許もないと甲本は医師に告げられ残された時間を、精一杯幸せなものにしようと」
高木渉「最愛の奥さんを連れて旅にでたらしいんです。しかしそこでその発作が悲劇を引き起こすことになったんです」
高木渉「旅の途中で事故に遭い、重傷を負った奥さんのために」
高木渉「救急車を呼ぼうとした時、例の発作に襲われて」
高木渉「甲本は気を失い」
高木渉「奥さんは命を落としたという事です」
コナン「4人に騙されたことが10年たった今も尾を引いてたんだね」
毛利小五郎「それが元で愛妻の命まで奪われたとなりゃあ、復讐してやりたくなる気持ちもわからなくは…」
📱『ピピピピ』
冬木隆三郎「もしもし」
高木渉「が、ひと月余命幾許もないと甲本は医師に告げられ残された時間を、精一杯幸せなものにしようと」
高木渉「最愛の奥さんを連れて旅にでたらしいんです。しかしそこでその発作が悲劇を引き起こすことになったんです」
高木渉「旅の途中で事故に遭い、重傷を負った奥さんのために」
高木渉「救急車を呼ぼうとした時、例の発作に襲われて」
高木渉「甲本は気を失い」
高木渉「奥さんは命を落としたという事です」
コナン「4人に騙されたことが10年たった今も尾を引いてたんだね」
毛利小五郎「それが元で愛妻の命まで奪われたとなりゃあ、復讐してやりたくなる気持ちもわからなくは…」
冬木隆三郎「もしもし」
📱「金金金…金で罪を消せるって?自分の命も金で買えると思ってるわけだな。ゲスだな、相変わらず」