『兎丼 囚人採掘場』
ルフィ「おおー!教えてくれ!それだよ!」
ルフィ「ジジイすげェな!覇気をどうやったんだ?」
マジロマン「貴様らあ~!」
ルフィ「よーし!」
ルフィ「覇気が流れて……」
『えびす町』
トの康「なるほどなるほど!あっしらはこの札のお陰でくしくもその"決戦"の事を知ったんだ」
トの康「なるほどなるほど!あっしらはこの札のお陰でくしくもその"決戦"の事を知ったんだ」
トの康「火を纏った鳥が二羽、これは火祭りの日の夕刻だ。そして場所はハブ港で討ち入りときた」
トの康「いやあ~考えたね~錦えもん君は」
トの康「錦えもん…君?」
トの康「どうした?そんな顔して…しのぶちゃん」
トの康「そりゃあ…そうだね…そんな顔になるのもしょうがない…作戦壊れちまったね…敵にも知れ渡っちまって」
トの康「今からでも"ウソでした"って事にできりゃいいが…それじゃ味方も信じちゃうか…しかしあっしは“足に逆さ三日月”を彫るってのも知らなかった…そんな同志もいる!」
トの康「これを見て奮い立った者は大勢いるはずよ」
トの康「錦えもん君達にも伝えておくんない!」
トの康「これを見て奮い立った者は大勢いるはずよ」
トの康「錦えもん君達にも伝えておくんない!」
トの康「あっしらも必ず共に戦わして貰ェやすよって!」
トの康「2人の顔も見れてよかった~さァ コレ忙しくなってきた!なにしろね!決戦までの一週間も待たずに死んじゃいそうな人達が大勢いるんだ!」
トの康「そんじゃ、ゴメンなすって」
トの康「色男に、べっぴんさんに、町娘」
サンジ「どういうことだ?わからねェままずと喋ってたのか!?」
カン十郎「イヤ一方的でもあったゆえ」
フランキー「あんな濃いやつ忘れるか!?」
カン十郎「それがし達を“君”や“ちゃん”で呼ぶもので、もしやかつて偉い方であったなら聞くも無礼かと!」
ロビン「気易いんだから、幼馴染とか習い事の先生?先輩?」
カン十郎「ああ~~!誰だったか~~~~!」
「え~~~~~~!」
「え~~~~~~!」
『兎丼 囚人採掘場』
看守「就寝だ!寝ろ!」
ルフィ「畜生……!また明日だとーー!?」
ルフィ「もっとやらせろーーー!」
ヒョウ五郎「聞いてもいいか?麦わらの人」
ルフィ「もっとやらせろーーー!」
ルフィ「腹へった……メシも食わせてくんねェのか!」
看守「犬みたいに吠えやがって!大人しく寝てろ!」
ルフィ「明日はおれミイラになってんぞ!」
ヒョウ五郎「聞いてもいいか?麦わらの人」
ルフィ「ん?何だ?」
ルフィ「よし これでいい」
ルフィ「ジジイ、四皇わかるか?」
ヒョウ五郎「いや……」
ルフィ「世界の海で皇帝って言われる大海賊が4人いて“カイドウ”もその一人だ。おれは海賊王になる男だから、そいつら全員倒さなきゃならねェ!」
ヒョウ五郎「海賊王……ロジャーの様な男かい?」
ヒョウ五郎「なぜ生きておる!?雷ぞう!」
ヒョウ五郎「本当なのか?雷ぞう」
雷ぞう「拙者もあなたがあのヒョウ五郎殿だとは…」
ヒョウ五郎「し…信じがたい…お前達…本当に20年の時を越えて、あの日のワノ国からやって来たと言うのか?」
ルフィ「何だよ雷ぞう!おれの手錠の鍵だと思ったらコイツのだったって!」
カリブー「そう嫌わねェでくれよ~きっと役に立つからよ~今からおれァ旦那の子分だ!で…そのかわりィイ♪帰りの船に乗せちゃってくれよォ~」
ルフィ「なんだお前、帰れねェのか!」
カリブー「昔の事は反省してる!心を入れかえたんだおれァ」
ルフィ「よしいいぞ!心入れかえたんなら」
カリブー「え!?あ……あァあァりがとうごぜェやす~~~~!」
カリブー「(何だ罠か!?あっさりしてて逆にコエー)」
雷ぞう「ルフィ太郎殿こやつ中々に面白き妖術を使う。使える男でござる」
ヒョウ五郎「…危なかった…もうここで野垂れ死ぬだけと…死を受け入れていた」
ヒョウ五郎「今一息遅ければ…何も知らず死んでいた…」
ヒョウ五郎「(赤鞘の侍達は生きていたのか…おでんの子、光月モモの助は生きていたのか…まだ反逆の火は消えていなかったか…!)」
ヒョウ五郎「雷ぞう!麦わらの人!こうなればまだこの老いぼれにもやれる事はある筈!どうかおれにも尽力させてくれ…!」
雷ぞう「おお!願ってもない助っ人!ルフィ殿、この方はかつてワノ国一のヤクザの大親分でござる!」
ヒョウ五郎「今一息遅ければ…何も知らず死んでいた…」
ヒョウ五郎「(赤鞘の侍達は生きていたのか…おでんの子、光月モモの助は生きていたのか…まだ反逆の火は消えていなかったか…!)」
ヒョウ五郎「雷ぞう!麦わらの人!こうなればまだこの老いぼれにもやれる事はある筈!どうかおれにも尽力させてくれ…!」
雷ぞう「おお!願ってもない助っ人!ルフィ殿、この方はかつてワノ国一のヤクザの大親分でござる!」
ヒョウ五郎「時にお前さん達、今、花の都で同志を集めていると言ったな」
雷ぞう「さよう」
ヒョウ五郎「だがこうして兎丼へ来たのもきっと何かの“縁”!この採掘場にはな、更にここと同じ広さの作業場が四ヶ所ある。何万人という囚人達がこの兎丼にいる。しかし、全員が盗みや傷害で捕まったわけじゃない。ここにいるほとんどの囚人達の“罪状”は"オロチへの反逆"だ!」
雷ぞう「そうか!それは盲点でござった!」
雷ぞう「存じております」
ルフィ「うひょー!」