河松「姫様、お下がりください!カイドウめ!未だ執拗な残党狩りとは!!」
河松「河童流 寄り斬り!!」
光月日和「たくさん話したいことがあるけど、なぜ河松はここに?」
河松「あなたがいなくなった後、つまらぬ用事でここにやって来たのでござる」
河松「この北の大地、鈴後は隣の白舞同様に屈強で名高き"霜月"の一族が郷を治めていました。大名の名は"霜月牛マル"様。いつもキツネと二人連れの剣の達人でござった」
河松「この北の大地、鈴後は隣の白舞同様に屈強で名高き"霜月"の一族が郷を治めていました。大名の名は"霜月牛マル"様。いつもキツネと二人連れの剣の達人でござった」
河松「しかし、鈴後もまたカイドウの手により廃墟と化しました。姫、鈴後の風習"常世の墓"をご存知ですか?」
光月日和「ええ、ここは寒くて桶に入れた遺体は何百年腐らないとか…」
河松「そうです。そして墓標は"刀"と決まってます。鈴後の人々は生まれれば刀を贈られます。そして刀と共に成長し、老いていき、死ねば共に生きたその刀を墓標とします。人々は永久に刀と共にある」
河松「それで常世の墓と言われるわけです。しかし、中には名だたる名刀もあり、墓荒らしは後を絶ちません。それが鈴後というこの土地。13年前、拙者がこの地を訪ねた時のことでござる」
河松「腹を切るなら…この地と決めていた…姫様…どうかご無事で…」
河松「騒々しい…大人しく死なせてもくれぬか…おぬし、そう、拙者は一度おぬしと会ったことがある」
河松「そなたは!オニ丸であろう!?」
河松「その狛狐の名は"オニ丸"。亡くなった鈴後の大名、霜月牛マル様の相棒にござった」
河松「これは…!!」
河松「おぬし!だった一人でこれを!?」
河松「鈴後が滅んで5年以上、オニ丸は一人、常世の墓の武器を狙う墓荒らしと戦い続けていたのです」
河松「オニ丸!しっかりしろ!」
河松「ほら、食料だ」
河松「キツネの好物は油揚げだろう?」
河松「どうした?食わねばその傷も治らぬ。死んでは主人の墓も守れぬぞ」
河松「カッパッパ!やぁ、拙者、今腹痛でな、ちっと食い過ぎたようでござる~カッパッパッパ」
河松「遠慮はいらぬ」
河松「オニ丸か…騒ぐでない!許せ!わかっておる!!」
河松「うわああっ!!離せ!!」
河松「お前にどう説明すればよいのだ!?拙者とて、死者の眠りを妨げたくない!だが今!やらねばならぬのだ!13年の後、再び大きな戦が起きる!」
河松「うわああああ!!」
河松「いいか!必ずや国中の侍達が士気高らかに立ち上がる日が来る!その時に必ず必要になるのだ!"大量の刀"が!戦場では、目の前で死んだ仲間の刀を手に取り前進する!刀に宿る魂が侍を強くし敵を打ち破る!ここはまだ戦場なのだ!」
河松「聞けオニ丸!百獣海賊団とワノ国の戦はまだ終わってはおらぬ!刀を眠らせるにはまだ早い!来るべきその日までに、刀をそこらの盗っ人に奪われるわけにはいかぬのだ!その前に全てを回収し隠す!それがせめて…拙者に与えられた任務と心得た!」
河松「いいか!必ずや国中の侍達が士気高らかに立ち上がる日が来る!その時に必ず必要になるのだ!"大量の刀"が!戦場では、目の前で死んだ仲間の刀を手に取り前進する!刀に宿る魂が侍を強くし敵を打ち破る!ここはまだ戦場なのだ!」
河松「聞けオニ丸!百獣海賊団とワノ国の戦はまだ終わってはおらぬ!刀を眠らせるにはまだ早い!来るべきその日までに、刀をそこらの盗っ人に奪われるわけにはいかぬのだ!その前に全てを回収し隠す!それがせめて…拙者に与えられた任務と心得た!」
河松「日和様をお守りできなかった拙者には…せめてこれくらいのことしかやることがないのだ…!!」
河松「何かしていなければ自責の念に取り殺される!腹が減ったのなら、さっさとこの腕食いちぎって持っていけ!拙者、墓荒らしはやめぬぞ!!」
河松「何かしていなければ自責の念に取り殺される!腹が減ったのなら、さっさとこの腕食いちぎって持っていけ!拙者、墓荒らしはやめぬぞ!!」
河松「なんと!いかなる風の吹き回し…!意味がわかっておるのか?」
河松「よし!オニ丸、拙者もやるぞ!」
河松「よぉし!今日も墓を荒らすぞ!」
河松「このままでは拙者たち寝る場所がなくなってしまう」
河松「地下を掘って隠し場所を作ろう」
河松「腹が減った…あの刀一本二本、都で売れば、当分の腹の足しには困らん金が手に入るだろうなぁ…」
河松「冗談、冗談だ、カッパッパッパ」
河松「(腹が減っては戦もできん。許せ)」
河松「よし!オニ丸、拙者もやるぞ!」
河松「よぉし!今日も墓を荒らすぞ!」
河松「地下を掘って隠し場所を作ろう」
河松「腹が減った…あの刀一本二本、都で売れば、当分の腹の足しには困らん金が手に入るだろうなぁ…」
河松「冗談、冗談だ、カッパッパッパ」
河松「(腹が減っては戦もできん。許せ)」
河松「拝借してきた食糧でござる。ほら、お前の好物、油揚げだ」
河松「カッパッパッパ」
「こんなところに儲け話だと?」
河松「カッパッパ~カッパッパッパ」
河松「立ち去れ!盗っ人共!」
河松「オニ丸!!」
河松「拙者の名は、おいはぎ橋の牛鬼丸ゥ~」
河松「不覚でござった」
光月日和「じゃあ、今日はその狐さんを会いにここへ?」
光月日和「ゾロ十郎さん!」
ゾロ「あいつ、この扉を開いてどこかへ消えやがった」
河松「扉を!?ここは!!」
河松「まさか…!ここは拙者たちが作った地下への通路!」
河松「錦えもんか!?」
錦えもん「おお~!!河松か!?よくぞ生きておった!」
河松「積もる話は山ほどあるが、先に拙者から重要な話がある。おぬし兎丼が制圧されたのは知っておるな?」
ゾロ「あいつ、この扉を開いてどこかへ消えやがった」
河松「扉を!?ここは!!」
河松「まさか…!ここは拙者たちが作った地下への通路!」
河松「錦えもんか!?」
錦えもん「おお~!!河松か!?よくぞ生きておった!」
河松「積もる話は山ほどあるが、先に拙者から重要な話がある。おぬし兎丼が制圧されたのは知っておるな?」
錦えもん「うん!その件ならルフィ太郎殿の活躍で兵の数が一気に増えたと雷ぞうから報告がござった」
河松「しかし刀が足りぬのではないか?」
錦えもん「よくぞ気づいた!その通り!困っておるところなのだ!オロチの奴め、20年で国中の刀を没収しおって」
河松「やはりそうか…だが安心しろ!たとえ何千の兵が集まろうと…刀ならいくらでもまかなえる!」
錦えもん「何ィ!?まことか!?」
錦えもん「よくぞ気づいた!その通り!困っておるところなのだ!オロチの奴め、20年で国中の刀を没収しおって」
河松「やはりそうか…だが安心しろ!たとえ何千の兵が集まろうと…刀ならいくらでもまかなえる!」
錦えもん「何ィ!?まことか!?」
河松「拙者の言う場所へ人手を送ってくれ」
錦えもん「あいわかった、すぐに!」
光月日和「ゾロ十郎さん、あなたの刀が、もし本当に"秋水"なら、ワノ国にお返しください」
ゾロ「だから!あれはおれのなんだよ!!」
光月日和「替わりを差し上げます。私が亡き父から譲り受けた刀"閻魔"。カイドウに唯一傷をつけた伝説の刀です」
ゾロ「だから!あれはおれのなんだよ!!」
光月日和「替わりを差し上げます。私が亡き父から譲り受けた刀"閻魔"。カイドウに唯一傷をつけた伝説の刀です」