松野千冬「ぶっとんでんな、オマエ、空気読めねぇとか通り越してんわ」
花垣武道「…ですよね…オレもなんであんな事を」
松野千冬「1ミリも思ってない」
松野千冬「ちなみにオレ、オマエとタメだからタメ口でいーよ」
花垣武道「え?タ…タメ?もっと早く言えよ!」
松野千冬「ハハッ!切り替え早ぇな」
花垣武道「当ては?」
花垣武道「(こいつは!!元愛美愛主の総長長内!!)」
長内信高「最初の印象は地味なガキ」
稀咲鉄太「オレと組めばすぐに東京のトップとれますよ。見返りは求めないです。自分でもらう」
稀咲鉄太「オレは自分を知っている。月は一人じゃ輝けない」
長内信高「それが稀咲鉄太との出会いだった」
長内信高「気に入らねー奴はみんなボコしてきたし、歯向かう奴なんていなかった。そしたらいつの間にか周りに誰もいなくなった。そんな時に稀咲はオレに近寄ってきた」
花垣武道「(あの稀咲が”地味なガキ”?)」
長内信高「不思議な事に、稀咲の言う事を聞いてたら全て上手くいった。オレはたった一年でただ喧嘩だけが取り柄のバカから新宿を仕切る総長にのし上がったんだ」
花垣武道「1年で…」
長内信高「不思議な事に、稀咲の言う事を聞いてたら全て上手くいった。オレはたった一年でただ喧嘩だけが取り柄のバカから新宿を仕切る総長にのし上がったんだ」
花垣武道「1年で…」
松野千冬「じゃあ、長内君が愛美愛主の総長になれたのは稀咲がいたからって事ですか?」
松野千冬「なら稀咲は長内君の腹心の部下って事?」
長内信高「稀咲にとってオレはただの踏み台だった!それがわかったのは8・3抗争だ!」
花垣武道「8・3抗争ってドラケン君が刺された、あの?」
長内信高「そもそもあの抗争自体が稀咲が仕組んだもんだ」
長内信高「稀咲にとってオレはただの踏み台だった!それがわかったのは8・3抗争だ!」
花垣武道「8・3抗争ってドラケン君が刺された、あの?」
長内信高「そもそもあの抗争自体が稀咲が仕組んだもんだ」
長内信高「稀咲はパーちんを追い詰めて東卍と喧嘩の理由を作った!全部オレのせいにしてな!」
長内信高「そして、オレが刺された後」
長内信高「”パーちんを無罪にできる”ってエサでマイキーに取り入った」
松野千冬「なんで稀咲はそんなメンドくせぇ事を?」
長内信高「8・3抗争での稀咲の目的は、抗争に乗じてドラケンを殺し、空いた東卍のNo.2の座に座る事だったから」
花垣武道「(あの裏に、稀咲がいたんだ!!)」
松野千冬「そこまでわかってて、なんで稀咲をヤっちまわないんスか?長内君、稀咲にいいように使われただけじゃないっスか!」
長内信高「ただ喧嘩の強えー奴だったり、ちょっと悪知恵働くぐれーの奴ならオレもやっちまうよ。でも、稀咲はもっと…なんて言うかヤベぇんだよ!自分の手ぇ汚さずに人を殺す計画立てるような奴だぞ?手ェ出したら何されるか…」
長内信高「とにかく、オレはもう稀咲とは関わりたくねーんだ」
松野千冬「これで一つわかった」
長内信高「ただ喧嘩の強えー奴だったり、ちょっと悪知恵働くぐれーの奴ならオレもやっちまうよ。でも、稀咲はもっと…なんて言うかヤベぇんだよ!自分の手ぇ汚さずに人を殺す計画立てるような奴だぞ?手ェ出したら何されるか…」
長内信高「とにかく、オレはもう稀咲とは関わりたくねーんだ」
松野千冬「これで一つわかった」
花垣武道「え?」
松野千冬「芭流覇羅のトップの事だ。トップ不在の謎多きチーム、ついた異名が”首のない天使”」
松野千冬「誰も知らないトップ…それは、稀咲鉄太だ」
松野千冬「今稀咲は東卍にいる!だから、玉座は空席なんだよ!!」
花垣武道「(稀咲が芭流覇羅のトップ!?なら稀咲はなんで東卍に?なんで芭流覇羅と決闘を?稀咲は何がしてぇんだ!?わかんねぇ事が多すぎる!)」
松野千冬「タケミっち?」
花垣武道「(こうなったら)」
『現代』
松野千冬「芭流覇羅のトップの事だ。トップ不在の謎多きチーム、ついた異名が”首のない天使”」
松野千冬「誰も知らないトップ…それは、稀咲鉄太だ」
松野千冬「今稀咲は東卍にいる!だから、玉座は空席なんだよ!!」
花垣武道「(稀咲が芭流覇羅のトップ!?なら稀咲はなんで東卍に?なんで芭流覇羅と決闘を?稀咲は何がしてぇんだ!?わかんねぇ事が多すぎる!)」
松野千冬「タケミっち?」
花垣武道「(こうなったら)」
花垣武道「何度も押しかけちゃってすみません、ドラケン君」
花垣武道「12年前、総長不明の暴走族、芭流覇羅がいたのを覚えてますよね?」
ドラケン「ああ」
花垣武道「そのトップは稀咲なんですか?」
ドラケン「いや違う。芭流覇羅のトップはマイキーだ」
花垣武道「え!?」
ドラケン「芭流覇羅は、マイキーの為に作られたチームだ」
花垣武道「そんなの…そんなのありえないじゃないですか!!マイキー君は東卍のトップですよ!?」
ドラケン「いや違う。芭流覇羅のトップはマイキーだ」
花垣武道「え!?」
ドラケン「芭流覇羅は、マイキーの為に作られたチームだ」
花垣武道「そんなの…そんなのありえないじゃないですか!!マイキー君は東卍のトップですよ!?」
ドラケン「ありえない?お前も覚えてるだろ?」
花垣武道「(何のことだ!?オレもその場にいたのか!?)」
ドラケン「12年前の10月31日 ”血のハロウィン”。東卍は芭流覇羅に乗っ取られ、芭流覇羅を母体とした新生・東京卍會ができた。それが今の東卍だ」
花垣武道「(何のことだ!?オレもその場にいたのか!?)」
ドラケン「12年前の10月31日 ”血のハロウィン”。東卍は芭流覇羅に乗っ取られ、芭流覇羅を母体とした新生・東京卍會ができた。それが今の東卍だ」
ドラケン「そう、あの日、東卍は初めて負けた」