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「あの…大丈夫ですか？」
「…お気持ちはわかりますが、後の方が控えていらっしゃいますのでそろそろ……あの…」
橘直人「うああああああ！！」
橘直人「なんでだよ！？うまくいったハズなのに！！」
花垣武道「ナオト…」
橘亮子「花垣武道君…？日向の母です」
花垣武道「ご無沙汰してます。ナオトは？」
橘亮子「大丈夫。今はもう落ち着いてるわ」
花垣武道「そうっスか…よかった」
橘亮子「これを」
橘亮子「これを」
花垣武道「自分に？」
橘亮子「開いてみて」
花垣武道「あ…これ…」
橘亮子「開いてみて」
花垣武道「あ…これ…」
橘亮子「お気に入りだったみたい。いつも大事そうに身に着けてたのよ、あの子」
橘亮子「あなたのプレゼントした物なんでしょう？」
橘亮子「あの子はあなたの事が大好きだったのね…」
橘亮子「あなたのプレゼントした物なんでしょう？」
橘亮子「あの子はあなたの事が大好きだったのね…」
花垣武道「…ヒナ…」
橘直人「千堂敦について調べました。今回の彼は結婚して子供もいました」
花垣武道「え？アッくんが！？…なんで家族がいるのにこんな事を？」
橘直人「家族は現在行方不明です」
花垣武道「え？」
橘直人「おそらく家族を人質にされて脅されていたんでしょう…千堂は死ぬ間際になにか言ってませんでしたか？」
花垣武道「ああ…また同じ…」
花垣武道「”東卍の言いなり”だって」
橘直人「また東卍ですか！」
花垣武道「そういえば、なんであそこに”半間”がいたんだ？」
橘直人「結局、ボクらは何も変えられなかったワケですね…何をやっても無駄！結局運命は変えられない！」
花垣武道「それは違うぞナオト！ドラケン君を救っても何も変わらなかったのは、それが原因で東卍が巨悪化したワケじゃないってことだ！ヒナが目の前で死んだ時、燃え上がる炎を見ながら一つわかったんだ」
花垣武道「元を正さなきゃダメだって事が！」
花垣武道「元を正さなきゃダメだって事が！」
橘直人「元を？」
花垣武道「東卍を潰す！その為にオレが過去の東卍のトップになる！」
橘直人「ハハ、何を言い出すかと思えば」
橘直人「ハハ、何を言い出すかと思えば」
花垣武道「本気だぞ」
橘直人「そんな無茶な話」
橘直人「そんな無茶な話」
花垣武道「無茶でいい！ヒナを救えるならどんな無茶でもする！！」
橘直人「随分ぶっ飛んだ発想ですね…でも、ありがとう」
橘直人「落ち込んでるのがバカらしくなりました、アホすぎて」
橘直人「随分ぶっ飛んだ発想ですね…でも、ありがとう」
橘直人「落ち込んでるのがバカらしくなりました、アホすぎて」
花垣武道「ねぇねぇ、なんでいつも一言多いの？」
花垣武道「でも、何でドラケン君を救ったのにこんな事になったんだ？だって、マイキー君とドラケン君が二人揃ってんのに稀咲の入る隙なんてなくない？」
花垣武道「でも、何でドラケン君を救ったのにこんな事になったんだ？だって、マイキー君とドラケン君が二人揃ってんのに稀咲の入る隙なんてなくない？」
花垣武道「ドラケン君が生きてんのに東卍が悪くなるワケねぇだろ！」
橘直人「龍宮寺の今、調べてみる価値はありそうですね」
橘直人「お待たせしました」
橘直人「龍宮寺の今、調べてみる価値はありそうですね」
橘直人「お待たせしました」花垣武道「音沙汰ねえからどうしたのかと思ってたよ」
橘直人「すみません」
花垣武道「でもさ、こんな所に何の用？」
花垣武道「でもさ、こんな所に何の用？」
『東京拘置所』
看守「248番」
看守「面会だ」
橘直人「調べたんですが、今の東卍に龍宮寺堅は存在していませんでした。かといって死亡した記録もない。捜してもいないワケです。龍宮寺堅は今、死刑囚なんです」
看守「面会だ」
橘直人「調べたんですが、今の東卍に龍宮寺堅は存在していませんでした。かといって死亡した記録もない。捜してもいないワケです。龍宮寺堅は今、死刑囚なんです」
ドラケン「久しぶりだなタケミっち。無事でよかった」
花垣武道「ドラケン君！」
花垣武道「元気にしてた？」
ドラケン「まぁな」
橘直人「初めまして、橘直人です」
ドラケン「コイツのおかげで面会できたんです」
ドラケン「そっか、で、用は？」
ドラケン「そっか、で、用は？」
花垣武道「オレ…知らなくて…ドラケン君が死刑囚だって…何があったんですか？なんでドラケン君が殺人なんか…東卍はどうなっちまったんですか？」
ドラケン「タケミっち、オレは自分のした事を後悔してねぇ。ここにいるのも当然の報いだ」
ドラケン「東卍がこんな事になっちまったのもオレのせいだ…オレが”アイツ”を止められなかったから」
花垣武道「アイツ？」
ドラケン「東卍か…ガキの頃はよかったな…ただ、チームをでかくするって突っ走ってよ…喧嘩喧嘩で毎日が祭りみてぇで…東卍はオレの全てだった…もう一回人生やり直してもオレは同じ生き方を選ぶ…後悔はねぇ」
花垣武道「(やっぱりドラケン君はドラケン君だ、変わってない)」
ドラケン「けどよ、本当にもう一度人生をやり直せるなら、一つだけやんなきゃいけねぇ事がある」
ドラケン「稀咲を殺す！」
ドラケン「東卍か…ガキの頃はよかったな…ただ、チームをでかくするって突っ走ってよ…喧嘩喧嘩で毎日が祭りみてぇで…東卍はオレの全てだった…もう一回人生やり直してもオレは同じ生き方を選ぶ…後悔はねぇ」
花垣武道「(やっぱりドラケン君はドラケン君だ、変わってない)」
ドラケン「けどよ、本当にもう一度人生をやり直せるなら、一つだけやんなきゃいけねぇ事がある」
ドラケン「稀咲を殺す！」
花垣武道「稀咲ってあの！？」
🔊『ピーーーー』
看守「時間です」
花垣武道「ドラケン君！」
ドラケン「タケミチ、東京から離れろ」
ドラケン「殺されかけたんだろ？だからここを訪ねて来た」
ドラケン「稀咲にとって人を殺すのは虫を殺すぐらいの事だ」
花垣武道「待って下さい！！なんで！？なんでオレが命を狙われるんですか！？」
ドラケン「稀咲はマイキーに心酔している。でも、それがいつの間にか憎悪に変わってた。稀咲は、マイキーの大事なモン全てを奪いたいんだよ」
稀咲鉄太「ドラケン君」
稀咲鉄太「ご苦労さま」
ドラケン「稀咲…」
花垣武道「ドラケン君が死刑囚だったなんて…ナオト、稀咲って奴は一体何者なんだ？」
橘直人「稀咲鉄太。現・東京卍會の最重要人物の一人にして”総長代理”。おそらく彼が姉を”殺し続けている”張本人」
橘直人「我々警察も総力をあげて捜索していますが」
ドラケン「殺されかけたんだろ？だからここを訪ねて来た」
ドラケン「稀咲にとって人を殺すのは虫を殺すぐらいの事だ」
花垣武道「待って下さい！！なんで！？なんでオレが命を狙われるんですか！？」
ドラケン「稀咲はマイキーに心酔している。でも、それがいつの間にか憎悪に変わってた。稀咲は、マイキーの大事なモン全てを奪いたいんだよ」
稀咲鉄太「ドラケン君」
稀咲鉄太「ご苦労さま」
ドラケン「稀咲…」
花垣武道「ドラケン君が死刑囚だったなんて…ナオト、稀咲って奴は一体何者なんだ？」
橘直人「稀咲鉄太。現・東京卍會の最重要人物の一人にして”総長代理”。おそらく彼が姉を”殺し続けている”張本人」
橘直人「我々警察も総力をあげて捜索していますが」
橘直人「尻尾さえ掴めていません」
花垣武道「過去でもまだ一度も会えてない…ぶっ倒そうにも手がかりゼロか」
花垣武道「ナオト、やっぱりもう道は一つしかない」
花垣武道「オレが東卍のトップになる」
橘直人「あれ本気だったんですか？」
花垣武道「そうだよ！オレが東卍のトップになれば稀咲も止められるし、ドラケンもマイキーもヒナも皆守れるじゃん！」
花垣武道「今までのやり方じゃダメなんだよ！根っこを叩く！考えてみたんだ。まずは”隊長”になる。パーちん君が抜けた今、参番隊の隊長枠が空いてるんだ。そこを狙う！」
花垣武道「そうだよ！オレが東卍のトップになれば稀咲も止められるし、ドラケンもマイキーもヒナも皆守れるじゃん！」
花垣武道「今までのやり方じゃダメなんだよ！根っこを叩く！考えてみたんだ。まずは”隊長”になる。パーちん君が抜けた今、参番隊の隊長枠が空いてるんだ。そこを狙う！」
橘直人「メチャクチャな案ですね」
花垣武道「でもナオト、これくらいしかないと思うんだ」
橘直人「分かりました。タケミチ君はなんだかんだでこれまでミッションを成功させてきましたし、信じます」
橘直人「今回は長旅になりそうですね」
橘直人「分かりました。タケミチ君はなんだかんだでこれまでミッションを成功させてきましたし、信じます」
橘直人「今回は長旅になりそうですね」
花垣武道「ああ！」
花垣武道「(なぜオレはヒナをふった事になっているのか、なぜヒナの事件現場に”半間”がいたのか、なぜドラケン君は死刑囚になったのか、そして稀咲は何者で、なぜマイキー君を憎むようになったのか…パズルみたいに散らばった謎…全部繋げてぶっ壊してみせる！！)」
花垣武道「え？銭湯！？」
マイキー「ばあ♡」
マイキー「ばあ♡」
花垣武道「マ…マイキー君！？」
マイキー「ハハハ！そんなに驚く？」
ドラケン「おい！うっせーよ」
ドラケン「ガキじゃねーんだからよー銭湯でハシャぐんじゃねぇよ」
マイキー「中3にもなってシャンプーハットしてる奴に言われたくねーし」
マイキー「ウケるだろ？あの図体でシャンプー目に入るの怖いとか」
ドラケン「ガキじゃねーんだからよー銭湯でハシャぐんじゃねぇよ」
マイキー「中3にもなってシャンプーハットしてる奴に言われたくねーし」
マイキー「ウケるだろ？あの図体でシャンプー目に入るの怖いとか」
ドラケン「ウッセェ」
花垣武道「アッハハハ…」
花垣武道「(何だこの状況！？マイキー君とドラケン君と仲良く銭湯！？」)」
花垣武道「ドラケン君、ケガはもう大丈夫なんスか？」
ドラケン「あン、こんなの屁でもねーよ。鍛えてるからな」
ドラケン「ホラ、見ろよ」
花垣武道「アッハハ…中学生の体じゃないっスね、傷も」
ドラケン「だろう？」
マイキー「まだちゃんと治ってねぇって、ムリすんなよ」
ドラケン「ふざけんなコノヤロー治ってるとかの問題じゃねーぞ、オラ！」
マイキー「まだちゃんと治ってねぇって、ムリすんなよ」
ドラケン「ふざけんなコノヤロー治ってるとかの問題じゃねーぞ、オラ！」
マイキー「うわっ痛っ！何すんだ！」
ドラケン「あっちょっ、オレのリンスインシャンプー！」
マイキー「シャレてんじゃねえぞ！」
マイキー・ドラケン「あははははは！！」
ドラケン「タケミっち！オマエいっつも頭に何かのってんな！ハハハハ」
マイキー「思い出した！うんこ！アッハハ！」
マイキー「でもオマエは1回死んで来い！」
マイキー「ふざけんなコラ！」
マイキー「でもオマエは1回死んで来い！」
マイキー「ふざけんなコラ！」
ドラケン「オマエがやったんだろ」
ドラケン「あの頃はよかったな」
花垣武道「ずっとこんな毎日が続くといいっスね」
ドラケン「あァ！！」
ドラケン「行くぞ！タケミっち」
花垣武道「ずっとこんな毎日が続くといいっスね」
ドラケン「あァ！！」
ドラケン「行くぞ！タケミっち」
花垣武道「へ？どこに？」
三ツ谷隆「いよいよだな」
マイキー「タケミっち、行くぞ」
マイキー「新参番隊隊長任命式だ！」
三ツ谷隆「いよいよだな」
マイキー「タケミっち、行くぞ」
マイキー「新参番隊隊長任命式だ！」
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