ドラケン「あしたパーちん呼べるか?」
三ツ谷隆「ああ、ペーも行かせるよ。二中近くの倉庫でいいな?」
ドラケン「頼む」
花垣武道「(マイキーとドラケンが抗争なんてありえねえ)」
花垣武道「(ドラケンが死ぬのは8月3日。それまでに愛美愛主を…調べるぞ!)」
ドラケン「(渋谷の風俗街で生まれた)」
ドラケン「(オヤジは知らねー、オフクロは風俗嬢)」
ドラケン「(2歳のオレを残して消えた)」
ドラケン「(オレの家はファッションヘルスだ)」
ドラケン「(小学校5年生、ピンクのタオルとローションの匂いにまみれてオレは育った)」
「おはようございます!ケン君」
ドラケン「ケンじゃねえよ、”ドラケン”だ!」
彫り師「本当に入れんの?」
ドラケン「当たり前じゃん。サクッとやってよ」
彫り師「ほら、できたぞ」
ドラケン「うおー!かっけー!」
彫り師「小5でスミか。ロクな大人になんねえな」
ドラケン「ありがとう!みんなに自慢してくる!」
彫り師「腫れが引くまでしばらくかかるぞ」
ドラケン「分かった!」
ドラケン「(体はその辺の中学生よりでかかった)」
ドラケン「(小5で龍の刺青、逆らう奴なんて中学生でもほとんどいなかった)」
ドラケン「オレは四小の龍宮寺堅!“ドラケン”だ」
ドラケン「このドラゴン見つけたら隠れとけ!」
「ケーン、最近調子こきすぎじゃねーのか?」
ドラケン「(小5で龍の刺青、逆らう奴なんて中学生でもほとんどいなかった)」
ドラケン「オレは四小の龍宮寺堅!“ドラケン”だ」
ドラケン「このドラゴン見つけたら隠れとけ!」
「ケーン、最近調子こきすぎじゃねーのか?」
「中学生相手にハネすぎだろ!?」
ドラケン「(何つうガキだ!さすがのオレも高校生、しかも強え奴相手に勝てる自信はねえ。あいつらんとこ連れてったらシメられんのがオチだ)」
ドラケン「想像と違う!」
橘直人「いきなり帰ってきて調べろなんて…裏取る時間ないですよ」
花垣武道「悪ぃ悪ぃ、緊急事態で」
花垣武道「それに、マイキー君とドラケン君が抗争だなんて”デマ情報”教えんだもん!あの二人がモメるなんて100%ないぞ!?」
橘直人「むしろ過去では東卍VS愛美愛主の抗争が始まろうとしている…龍宮寺が死ぬのはその抗争」
花垣武道「ああ、だからこっちで愛美愛主の長内に抗争について聞けば、ドラケン君の死を止める手がかりが分かるかもしれない」
花垣武道「ああ、だからこっちで愛美愛主の長内に抗争について聞けば、ドラケン君の死を止める手がかりが分かるかもしれない」
「あの…すいません。通してもらっていいですか?」
長内信高「あの…ボクが何か?」
橘直人「いえ、先日事件を起こした東京卍會を調べてまして」
橘直人「あなたは12年前、暴走族愛美愛主の総長として、東京卍會と対立していましたね?その時のことについて」
長内信高「話すことはありません」
橘直人「あなたは龍宮寺堅の死に関与している」
長内信高「違う…それは…」
橘直人「愛美愛主のメンバーが彼を刺した」
長内信高「違う…」
橘直人「あなたが命令して殺したんじゃないですか!?」
長内信高「確かに東卍と抗争はした…でも、殺したのはオレらじゃない!」
長内信高「あれはキッカケに過ぎなかったんだ…あの後、東卍は内部抗争を始めた」
花垣武道「え!!?」
長内信高「そして、8月3日…ドラケンが死んだ…全部アイツの策略だったんだ」
橘直人「アイツ?」
長内信高「すまん、これ以上は話せない…東卍とは関わりたくないんだ…すいません…親方に怒られるんで…もう行きます」
長内信高「あれはキッカケに過ぎなかったんだ…あの後、東卍は内部抗争を始めた」
花垣武道「え!!?」
長内信高「そして、8月3日…ドラケンが死んだ…全部アイツの策略だったんだ」
橘直人「アイツ?」
長内信高「すまん、これ以上は話せない…東卍とは関わりたくないんだ…すいません…親方に怒られるんで…もう行きます」
橘直人「お手間を取らせてしまい、すみません」
花垣武道「どう思う?」
橘直人「長内のあのおびえよう…ウソはなさそうでした」
橘直人「彼の話を信じるなら…愛美愛主との抗争は、火種でしかないということ。そして彼の言う”誰か”が東卍の内部分裂をたくらみ、長内は利用された」
花垣武道「…てことはマイキー君とドラケン君を対立させようとしている奴がいる?なんでそんな事を…」
橘直人「とにかく”愛美愛主”との抗争がすべてのキッカケです」
橘直人「彼の話を信じるなら…愛美愛主との抗争は、火種でしかないということ。そして彼の言う”誰か”が東卍の内部分裂をたくらみ、長内は利用された」
花垣武道「…てことはマイキー君とドラケン君を対立させようとしている奴がいる?なんでそんな事を…」
橘直人「とにかく”愛美愛主”との抗争がすべてのキッカケです」
花垣武道「じゃあ、東卍は”愛美愛主”と争っちゃダメだ!止めないと」
橘直人「マイキーに伝えてください」
千堂敦「そうなんだよな~山岸って、この前も大事なところで屁えこいてたし、ホント、いっつもやらかしてばっかだよな~ハハハッ あ?どうした?タケミチ」
花垣武道「(アッくん)」
千堂敦「みんなを助けてくれ。泣き虫のヒーロー」
花垣武道「(アッくん)」
千堂敦「みんなを助けてくれ。泣き虫のヒーロー」
千堂敦「おい、タケミチ」
花垣武道「あっ…ごめん、聞いてなかった」
花垣武道「ははははは!」
花垣武道「アッくん夢ってある?」
千堂敦「は?なんだよ急に…その青春モード」
花垣武道「ゼッテェなれる!」
花垣武道「オレ、応援してっから、ゼッテェなってよ」
千堂敦「は?なんだよ急に…その青春モード」
花垣武道「いいから」
千堂敦「うーん…夢?美容師とか?」
花垣武道「ゼッテェなれよ」
千堂敦「は?何言ってんの?そんなんまだ分かんねえし」
花垣武道「ゼッテェなれる!」
花垣武道「オレ、応援してっから、ゼッテェなってよ」
花垣武道「この抗争は、根拠は言えないスけど誰かが裏で糸引いてるんス」
パーちん「で、どう攻める」
花垣武道「ダメっす。愛美愛主と抗争はダメっす。東卍はハメられてるんです」
パーちん「立て」
マイキー「タケミっち、お前の話はわかった」
マイキー「愛美愛主とヤる。オマエはなんもわかってねえ」
マイキー「オレがヤるって決めた以上、東卍は愛美愛主とヤるんだよ」
パーちん「立て」
パーちん「抗争はダメ!!?根拠は言えねえ!!?じゃあ、誰がオレのダチと女ボコったんだよ」
花垣武道「わかんねーっスよ!でもッ!」
マイキー「タケミっち、お前の話はわかった」
マイキー「愛美愛主とヤる。オマエはなんもわかってねえ」
マイキー「オレがヤるって決めた以上、東卍は愛美愛主とヤるんだよ」
パーちん「ちっ、ホントわかんねーヤローだな」
パーちん「何すんだよ、ドラケン」
ドラケン「タケミっちが退かねーって言ってんだ。少し愛美愛主調べてみてもいいんじゃねーの?マイキー」
マイキー「あ?ケンチン、オマエ、東卍に楯突くの?」
ドラケン「あ?そういう話じゃねぇだろ?」
マイキー「そういう話だよ」
長内信高「内輪モメしているトコ悪ぃーんだけどさぁ」
長内信高「”愛美愛主””愛美愛主”ってよーウチの名前連呼すんのやめてくんねー」
長内信高「中坊どもがよー」
ドラケン「タケミっちが退かねーって言ってんだ。少し愛美愛主調べてみてもいいんじゃねーの?マイキー」
マイキー「あ?ケンチン、オマエ、東卍に楯突くの?」
ドラケン「あ?そういう話じゃねぇだろ?」
マイキー「そういう話だよ」
長内信高「”愛美愛主””愛美愛主”ってよーウチの名前連呼すんのやめてくんねー」
長内信高「中坊どもがよー」
パーちん「テメーは…長内!!」