Detective Conan
第1014話 魔王と呼ばれた小説家
キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV: 高山みなみ🔷毛利小五郎 Mōri Kogoro CV: 小山力也
🔷目暮十三 Megure Jūzō CV: 茶風林
🔷高木渉 Takagi Wataru CV: 高木渉
🔷千葉和伸 Chiba Kazunobu CV: 千葉一伸
🔷田分晋太郎 CV.相沢まさき
🔷赤池直哉 CV.木内秀信
🔷出川みゆき CV.小林沙苗
🔷尾藤龍之介 CV.岡野浩介
🔷茅ヶ崎春夫 CV.高戸靖広
🔷赤池直哉 CV.木内秀信
🔷出川みゆき CV.小林沙苗
🔷尾藤龍之介 CV.岡野浩介
🔷茅ヶ崎春夫 CV.高戸靖広
毛利小五郎「やべっ!3時半だ!早く帰らねぇとオヤツ食いそびれる!」
コナン「(オヤツって)」
コナン「あっ!?何だろ?」
毛利小五郎「あの辺りはたしか…田分晋太郎の屋敷だよな?作家の」
コナン「ああ…ミステリー専門のね」
毛利小五郎「捜査1課が来るということは…」
高木渉「死因は腹部の銃創による出血で、凶器は遺体の近くに落ちていたこの散弾銃と思われます」
目暮警部「なるほど、ガイシャはソファで寝ていたところを銃撃されたわけか」
高木渉「この書斎は窓が北向きなんで、昼間でも照明をつけていたようです」
毛利小五郎「確かに窓が北向きじゃ陽が入らねぇわな」
目暮警部「推理すると、田分氏がソファで寝ているところ」
目暮警部「犯人が侵入して来て」
目暮警部「散弾銃で射殺し」
目暮警部「凶器の散弾銃を捨てて逃げ去った」
高木渉「おそらく…居間のガラス戸が半開きになっていたので犯人はそこから出入りしたものと」
目暮警部「犯人が侵入して来て」
目暮警部「散弾銃で射殺し」
目暮警部「凶器の散弾銃を捨てて逃げ去った」
毛利小五郎「怨恨ですかね」
コナン「これは?」
毛利小五郎「血痕だな。撃たれた時に飛び散ったか」
コナン「でもカーテンにはついてないから、その時は開いてたってことだよね」
コナン「わざわざ犯人が閉めたのかな?」
コナン「そうだとしたら何のためだろう…」
コナン「これは?」
毛利小五郎「血痕だな。撃たれた時に飛び散ったか」
コナン「でもカーテンにはついてないから、その時は開いてたってことだよね」
コナン「わざわざ犯人が閉めたのかな?」
コナン「そうだとしたら何のためだろう…」
コナン「でも!こんな窓から誰が覗くの?」
高木渉「どうやら隣の住居は先週引っ越していかれ、今は無人のようです」
鑑識「警部、これにも血痕が付着してるんですが」
高木渉「居間で待ってもらっています」
『田分の弟子 赤池直哉(38)』
赤池直哉「赤池直哉です」出川みゆき「出川みゆきです」
赤池直哉「この2人も先生の弟子で連絡したらとんで来てくれて」
赤池直哉「僕達は日替わり交代で先生の雑用をしていました。今日は僕の番だったんで朝からこのお屋敷に詰めてたんですが」
田分晋太郎「一旦帰っていいぞ赤池。後で頼みたいことがあるんで3時頃また来てくれ」
田分晋太郎「その時、話があるからみゆきも連れてこい」
赤池直哉「僕達は日替わり交代で先生の雑用をしていました。今日は僕の番だったんで朝からこのお屋敷に詰めてたんですが」
田分晋太郎「一旦帰っていいぞ赤池。後で頼みたいことがあるんで3時頃また来てくれ」
田分晋太郎「その時、話があるからみゆきも連れてこい」
出川みゆき「現場にはもちろん一切手はつけてはいません!」
出川みゆき「あっ、赤池さん、そういえばあれ…連絡しておいた方が」
赤池直哉「だね、早く連絡しておかないと迷惑になるな…少しすみません」
コナン「迷惑って誰に?」
赤池直哉「だね、早く連絡しておかないと迷惑になるな…少しすみません」
コナン「迷惑って誰に?」
出川みゆき「歯医者さんなの」
出川みゆき「昨日予約を取るよう赤池さんが先生に言われて」
赤池直哉「明日の夜7時が取れました」
出川みゆき「でも先生は亡くなったんですから」
コナン「田分さんて歯が悪かったんだ」
尾藤龍之介「ふっ…虫歯の悩みから解放されたってわけだ。魔王も永遠に」
出川みゆき「昨日予約を取るよう赤池さんが先生に言われて」
赤池直哉「明日の夜7時が取れました」
出川みゆき「でも先生は亡くなったんですから」
コナン「田分さんて歯が悪かったんだ」
尾藤龍之介「ふっ…虫歯の悩みから解放されたってわけだ。魔王も永遠に」
コナン「魔王!?」
目暮警部「どういう意味です?魔王とは?」
目暮警部「どういう意味です?魔王とは?」
尾藤龍之介「捜査が進めばわかることだし」
赤池直哉「刑事さん…実を言うと田分先生は驚異のヒットメーカーと言われてますが、実際は年に十何冊も書けるはずもなく」
赤池直哉「あれらのうちここ何年かの作品は僕ら4人が書いたものなんです」
「はあ!?」
赤池直哉「僕らに書かせ、先生はそれにほんの少し手を加えるだけで」
尾藤龍之介「業界では有名な公然の秘密でね」
出川みゆき「それなりにお金はもらえてたけど…ゴーストライターみたいな仕事はイヤだった…でも逆らえなかった…」
田分晋太郎「俺に仕えていれば、頃合いを見てデビューさせてやる。だが逃げ出したら、一生デビューできないようにしてやるからな!」
田分晋太郎「ハハハハハハハ」
出川みゆき「とにかく!本が売れてるんで出版業界では絶対的に顔が利くんです!」
赤池直哉「刑事さん…実を言うと田分先生は驚異のヒットメーカーと言われてますが、実際は年に十何冊も書けるはずもなく」
赤池直哉「あれらのうちここ何年かの作品は僕ら4人が書いたものなんです」
「はあ!?」
赤池直哉「僕らに書かせ、先生はそれにほんの少し手を加えるだけで」
尾藤龍之介「業界では有名な公然の秘密でね」
出川みゆき「それなりにお金はもらえてたけど…ゴーストライターみたいな仕事はイヤだった…でも逆らえなかった…」
田分晋太郎「ハハハハハハハ」
出川みゆき「とにかく!本が売れてるんで出版業界では絶対的に顔が利くんです!」
茅ヶ崎春夫「でもデビューさせてくれるなんて嘘なんだ…憧れてたから弟子の募集に飛びついたらタコ部屋だった」
コナン「4人とも田分さんには困ってたんだね」
毛利小五郎「この世から消えてもらうしか独立するチャンスはなかったんだからな」
コナン「4人とも田分さんには困ってたんだね」
毛利小五郎「この世から消えてもらうしか独立するチャンスはなかったんだからな」
目暮警部「つまり皆さんは田分さんを恨んでおり」
千葉和伸「目暮警部、撤収するそうです」
目暮警部「うん、わしらはもう少しここで」
尾藤龍之介「あれで撃たれたのか?」
毛利小五郎「そのことを皆さんは知っていた」
赤池直哉「だから僕らは無実なんです。あんなものを使えば疑われるのはわかっているんですから」
出川みゆき「そんな愚かなマネをするわけが!」
高木渉「赤池さんのアリバイは確認できました」
尾藤龍之介「ああ」
茅ヶ崎春夫「うん」
毛利小五郎「とりあえず容疑者4人が3人に」
出川みゆき「待ってください!それじゃ…」
目暮警部「無論、あなた達の中に犯人がと決めつけてはおりません。ただ、アリバイがハッキリしない事には…」
尾藤龍之介「茅ケ崎!お前がバカな真似するから俺まで疑われるんだ!」
目暮警部「無論、あなた達の中に犯人がと決めつけてはおりません。ただ、アリバイがハッキリしない事には…」
尾藤龍之介「茅ケ崎!お前がバカな真似するから俺まで疑われるんだ!」
茅ヶ崎春夫「えっ!?やりかねないのはみゆきの方だろ」
茅ヶ崎春夫「赤池さんはアリバイがあるからそんな事言えるんだ!」
尾藤龍之介「そもそもアンタに責任があるんだぞ、赤池さん!最年長者なのに魔王の横暴に何の手を打ってこなかったろう!」
出川みゆき「そうよ」
茅ヶ崎春夫「そうだよ」
出川みゆき「犯人がこっそり飲ませたんだろうけど…どうして眠らせる必要が?」
赤池直哉「そうせず射殺した…そこには犯人なりの何かの狙いが」
コナン「(なるほど、一応4人ともミステリー作家。推理の専門家みたいなもんだからな)」
赤池直哉「そうか!あの銃を凶器に使う事で真犯人は僕達弟子の中に犯人がいると思わせようとしたんだ!」
コナン「(なるほど、一応4人ともミステリー作家。推理の専門家みたいなもんだからな)」
茅ヶ崎・出川「そうとしか!」
コナン「(やっぱりな!あとは天気だが……明日一日中快晴か、これならいける!)」
小五郎(コナン)「ハウダニット、どうやって犯人は田分氏を殺害したのかをね」
目暮警部「睡眠薬で眠らせておき、そこへ侵入して来て射殺しただけだろ!」
小五郎(コナン)「まずは高木刑事、今朝伝えたことを」
高木渉「あ…はい!千葉!」
千葉和伸「はい!こんな感じかな…」
小五郎(コナン)「ありがとう千葉刑事」
小五郎(コナン)「次にこの部屋の入り口にあった台に、銃をくくりつけて、今私のイスの横に置いてあります」
高木渉「それで例の銃には実弾ではなくペイント弾を入れてあります。全て毛利さんの言う通りにしておきました」
小五郎(コナン)「次にこの部屋の入り口にあった台に、銃をくくりつけて、今私のイスの横に置いてあります」
高木渉「それで例の銃には実弾ではなくペイント弾を入れてあります。全て毛利さんの言う通りにしておきました」
出川みゆき「まさかこれって」
赤池直哉「不可能だよ、この書斎では」
千葉和伸「何だあれ!」
目暮警部「鏡!?」
小五郎(コナン)「凹面鏡です。木製の型にアルミホイルを貼り付けた手製のものですね。もうすぐ現れますよ」
目暮警部「こ…これは!!太陽光による収れん発火」
小五郎(コナン)「ええ、時々火災の原因にもなる発火現象です」
千葉和伸「あの工事の騒音を利用して!」
目暮警部「睡眠薬にも説明が!標的に動かれては命中させられないので眠らせておく必要が!」
小五郎(コナン)「そしてこの手口がバレないよう、銃の固定に使った台を犯行後、犯人は移動させた」
小五郎(コナン)「また収れんさせた太陽光の妨げにならないよう、カーテンを開けておく必要があり」
小五郎(コナン)「万一にも気づかれないため、これも犯行後犯人が閉じたんです」
小五郎(コナン)「弟子の皆さんになら誰でもこの手が使えた。有名なトリックなので当然知っていましたからね」
小五郎(コナン)「しかしどうしてこんな手を使ったのかといえば、無論田分氏殺害時のアリバイを作っておくことで容疑者圏外へと逃れる為。つまり確かなアリバイを持つ者こそが、犯人ということに」
赤池直哉「でも…毛利さん…」
小五郎(コナン)「昨日雑用当番だったあなたは、田分氏に密かに睡眠薬を飲ませ」
小五郎(コナン)「そして銃をロッカーから出し」
小五郎(コナン)「台に銃を仕掛け、カーテンを開け」
小五郎(コナン)「隣家の雨戸を開け、凹面鏡をセットして」
小五郎(コナン)「正午頃アリバイを作り」
小五郎(コナン)「田分氏を殺害し」
赤池直哉「でも…毛利さん…」
小五郎(コナン)「昨日雑用当番だったあなたは、田分氏に密かに睡眠薬を飲ませ」
小五郎(コナン)「そして銃をロッカーから出し」
小五郎(コナン)「台に銃を仕掛け、カーテンを開け」
小五郎(コナン)「隣家の雨戸を開け、凹面鏡をセットして」
小五郎(コナン)「正午頃アリバイを作り」
小五郎(コナン)「田分氏を殺害し」
小五郎(コナン)「そして現場に戻り、仕掛けを始末し、いかにも犯人の侵入があったように居間のガラス戸を薄く開けた。隣家のアルミホイルで作った凹面鏡は、破壊して処分し」
小五郎(コナン)「雨戸を閉めた」
赤池直哉「全て憶測じゃないですか!?毛利さん」
小五郎(コナン)「歯医者への予約です。確認したら田分氏の予約など、はじめから入っていませんでした」
小五郎(コナン)「一昨日の予約を取ったのも、フリをしただけだし、昨日のキャンセルの電話もかけたフリだった」
小五郎(コナン)「予約を取らなかったのは、無駄だとわかっていたからですよね?そう!田分氏が亡くなる事をあなたは予め知っていた!」
小五郎(コナン)「犯人しか知りえない事をね!」
赤池直哉「これまでも先生はよく予約をすっぽかしてたんだ…キャンセルすることになる予約なんかしたら相手にまた迷惑をかけますからね」
赤池直哉「だから僕は思ったんだ!!僕の手であの人に迷惑しかかけない魔王を…倒して…」
赤池直哉「4人揃って解放されようと思ったんだ…僕がやらなきゃって…最年長なんだから…」
毛利小五郎「しかし呆れたよな~田分晋太郎にも弟子に書かせてたとはよ~」