Detective Conan
キャスト
🔷仲買のおじさん CV.松本大
🔷鮫島拓郎 CV.家中宏
🔷警察官 CV.新垣樽助
毛利小五郎「どいつもこいつも大きな荷物運んでやがる」
高木渉「これじゃ見つけようがないですよね」
高木渉「何かありましたか?」
警察官「はい、大至急いらしてもらえませんでしょうか?」
仲買のおじさん「あぁ…少し頭が痛ぇけど、大丈夫だ」
高木渉「何があったんですか?」
仲買のおじさん「腹減ったんで何か食おうと思って歩いてたらよ」
仲買のおじさん「この柱んとこに何か見えたんで、近付いて見てみたらよ、ビニールシートに包まったおっきな塊があってよ」
仲買のおじさん「そしたら…」
高木渉「相手の顔はわかりますか?」
高木渉「何があったんですか?」
仲買のおじさん「腹減ったんで何か食おうと思って歩いてたらよ」
仲買のおじさん「この柱んとこに何か見えたんで、近付いて見てみたらよ、ビニールシートに包まったおっきな塊があってよ」
仲買のおじさん「そしたら…」
高木渉「相手の顔はわかりますか?」
仲買のおじさん「ハァ…俺はビニールシートに包まれた塊を見てたからな…」
高木渉「犯人は見ていない」
高木渉「毛利さん」
毛利小五郎「おそらくそのビニールシートに包まれたその塊を運ぶ為に、目立たないようにこの人の服を盗んだ」
警察官「高木刑事、この方の服と一緒にターレの鍵がなくなっているようです」
仲買のおじさん「おかしなことに財布は無事だった。その人は何で服とターレの鍵だけを盗んだんだのか」
高木渉「毛利さんの考え通り、やはり犯人はこの東都市場に潜り込み」
毛利小五郎「おそらくそのビニールシートに包まれたその塊を運ぶ為に、目立たないようにこの人の服を盗んだ」
警察官「高木刑事、この方の服と一緒にターレの鍵がなくなっているようです」
仲買のおじさん「おかしなことに財布は無事だった。その人は何で服とターレの鍵だけを盗んだんだのか」
高木渉「毛利さんの考え通り、やはり犯人はこの東都市場に潜り込み」
高木渉「千葉からです。もしもし」
千葉和伸「いくつか報告をと思い、連絡しました」
千葉和伸「まずは最初にモノレールで被害にあった丸田大輔さんと」
千葉和伸「車の中に監禁された女性、田村清美さんですが、単純に犯行に巻き込まれた可能性が大きいようです」
千葉和伸「両人共に前科は無し、証言を聞いても怪しいところはありませんでした」
千葉和伸「次にプライム東都湾岸505号室の住人ですが」
千葉和伸「住人は秋山一郎さん。リース会社の営業職をしていたそうですが、先月末で退社しています。普通免許所持で前科はないのですが…」
高木渉「何か気になることがあるのか?」
千葉和伸「ええ、この男、4か月前に米花町で起きた現金輸送車襲撃事件の容疑者として」
千葉和伸「捜査線上に浮上しているんです」
高木渉「なんだって!」
毛利小五郎「荒くなった挙句、しまいには会社まで辞めてしまったってわけか」
コナン「ねえ、高木刑事、その事件って…」
高木渉「ああ、まだ未解決のままだよ。事件が起きたのは4か月前」
高木渉「米花銀行の現金輸送車が何者かに襲撃された」
高木渉「住宅街の狭い道で、突然進路を塞がれ」
高木渉「行き止まりの路地に閉じ込められた」
高木渉「そして警備員2名は銃で脅され」
高木渉「ロープで縛られ自由を奪われたあと」
高木渉「輸送中の現金1億5000万円が現金輸送車ごと強奪された」
高木渉「この時の拳銃は、今回の事件と同じくトカレフだったとの証言があります」
高木渉「その後、提無津川(ていむずがわ)堤防付近で車を発見されるも」
高木渉「中にあった現金は、一緒に輸送していた小銭や追跡用の発信機を仕込んだダミーの札束以外、すべて盗まれていたそうです」
高木渉「犯行の手口から現金輸送車の移動日、時間、ルートその全てが漏れていたと考えられます」
コナン「ねえ、情報が漏れてたって事は、その時は銀行の人達に容疑者はいなかったんだよね?」
高木渉「ああ、当時はとくに怪しい人物はいなかったようだね…あっ、そうか!銀行関係者の中に情報をリークしていた者がいたとして、当時は目立たないようにしていても」
高木渉「ああ、まだ未解決のままだよ。事件が起きたのは4か月前」
高木渉「米花銀行の現金輸送車が何者かに襲撃された」
高木渉「住宅街の狭い道で、突然進路を塞がれ」
高木渉「行き止まりの路地に閉じ込められた」
高木渉「そして警備員2名は銃で脅され」
高木渉「ロープで縛られ自由を奪われたあと」
高木渉「輸送中の現金1億5000万円が現金輸送車ごと強奪された」
高木渉「この時の拳銃は、今回の事件と同じくトカレフだったとの証言があります」
高木渉「その後、提無津川(ていむずがわ)堤防付近で車を発見されるも」
高木渉「中にあった現金は、一緒に輸送していた小銭や追跡用の発信機を仕込んだダミーの札束以外、すべて盗まれていたそうです」
高木渉「犯行の手口から現金輸送車の移動日、時間、ルートその全てが漏れていたと考えられます」
コナン「ねえ、情報が漏れてたって事は、その時は銀行の人達に容疑者はいなかったんだよね?」
高木渉「ああ、当時はとくに怪しい人物はいなかったようだね…あっ、そうか!銀行関係者の中に情報をリークしていた者がいたとして、当時は目立たないようにしていても」
千葉和伸「了解です。銀行関係者が今どうしているかの追跡調査、すぐに取りかかります」
警察官「高木刑事」
高木渉「どうかしたか?」
毛利小五郎「門の近くに乗り捨てられているように見える。大勢の警察官の姿を見て外へ逃げたとも考えられるな」
高木渉「ですか、なぜこんな目立つ場所にターレを乗り捨てたんでしょうか?」
高木渉「僕には、わざと外に逃げたと思わせようとしてるかに見えますけど」
毛利小五郎「裏の裏をかいて実は外に逃げている可能性もあるだろ!よし、では新たな可能性を求めて」
コナン「小五郎のおじさん、犯人はここに何をしに来たのかなぁ?」
毛利小五郎「そりゃ大勢の中に紛れ込むために決まってるだろう」
高木渉「ですか、なぜこんな目立つ場所にターレを乗り捨てたんでしょうか?」
高木渉「僕には、わざと外に逃げたと思わせようとしてるかに見えますけど」
毛利小五郎「裏の裏をかいて実は外に逃げている可能性もあるだろ!よし、では新たな可能性を求めて」
コナン「小五郎のおじさん、犯人はここに何をしに来たのかなぁ?」
毛利小五郎「そりゃ大勢の中に紛れ込むために決まってるだろう」
高木渉「ひとけのない所でしょうか?」
毛利小五郎「んな所、このひとけの多い市場にあるわけ…」
毛利小五郎「なるほど」
高木渉「ここなら誰もこない」
毛利小五郎「とにかく開けるか」
毛利小五郎「何やってんだよ!?犯人が隠れてるかもしれないんだ!集中しろ、高木!」
高木渉「す…すみません、毛利さん…千葉からのメールで」
高木渉「あ!!」
コナン「おじさん!」
毛利小五郎「ああ」
鮫島拓郎「う…撃たれた…」
警察官「撃たれた?誰に撃たれたんですか?」
警察官「すぐに救急車を呼びますからね」
コナン「あれれ?おじさん何かガソリンの匂いがするよ?」
鮫島拓郎「そ…そういえば、さっきターレにガソリンを入れる時にうっかりして足元に少しかかっちゃったんだ」
毛利小五郎「なるほど、うっかりですか、私も時々うっかりビールをズボンにこぼして娘に…」
高木渉「毛利さん?」
鮫島拓郎「そ…そういえば、さっきターレにガソリンを入れる時にうっかりして足元に少しかかっちゃったんだ」
毛利小五郎「なるほど、うっかりですか、私も時々うっかりビールをズボンにこぼして娘に…」
高木渉「毛利さん?」
警察官「これがあの有名な眠りの小五郎!」
小五郎(コナン)「いい加減とぼけるのはやめにしたらどうです?あなたの服を調べれば、仲買のおやじさんから盗んだものとすぐわかるし、そこの遺体を調べれば、あなたが何をしようとしていたのかもすぐに明らかになるんですよ」
小五郎(コナン)「いい加減とぼけるのはやめにしたらどうです?あなたの服を調べれば、仲買のおやじさんから盗んだものとすぐわかるし、そこの遺体を調べれば、あなたが何をしようとしていたのかもすぐに明らかになるんですよ」
小五郎(コナン)「そしてこの横に置いてあるナイフ、あなたそのナイフで何をしようとしていたんですか?もしかしたら、遺体の損壊…」
小五郎(コナン)「遺体を傷つけようとしていたのではありませんか?」
鮫島拓郎「な…何でそんなこと俺がするんだ?」
コナン「高木刑事」
小五郎(コナン)「あなたがどうしてそんなことをしようとしたのか、ご説明しましょうか」
小五郎(コナン)「いくつかの情報のもとに少し考えたら見えてきたんですよ。ひょっとしたらあなたは、4か月前に起きた現金輸送車襲撃事件の犯人ではありませんか?」
小五郎(コナン)「そしてそこに倒れている被害者は、おそらくあなたの共犯者で、襲撃して獲た金を一人占めしようとしていた」
小五郎(コナン)「それを知ったあなたは、金の在り処を吐かせようと」
小五郎(コナン)「マンションに踏み込んだ。命の危険を感じた被害者は」
小五郎(コナン)「あなたに従うように見せかけ、隙を見て何かを飲み込んだ」
小五郎(コナン)「逆上したあなたは被害者ともみ合いとなり」
小五郎(コナン)「それを知ったあなたは、金の在り処を吐かせようと」
小五郎(コナン)「マンションに踏み込んだ。命の危険を感じた被害者は」
小五郎(コナン)「あなたに従うように見せかけ、隙を見て何かを飲み込んだ」
小五郎(コナン)「逆上したあなたは被害者ともみ合いとなり」
鮫島拓郎「けっ!俺が誰かも知らないくせによく言うぜ」
鮫島拓郎「高木刑事!千葉刑事からもらったリストを読んでくれ」
高木渉「鮫島拓郎42歳。米花銀行本店に勤務」
高木渉「2日前から有給休暇をとっていますね。同僚には台湾旅行に行くと言っているそうじゃないですか」
鮫島拓郎「チッ」
鮫島拓郎「高木刑事!千葉刑事からもらったリストを読んでくれ」
高木渉「鮫島拓郎42歳。米花銀行本店に勤務」
高木渉「2日前から有給休暇をとっていますね。同僚には台湾旅行に行くと言っているそうじゃないですか」
鮫島拓郎「チッ」
高木渉「なぜ台湾に行くなんて嘘をついたんですか?」
鮫島拓郎「なんだよ!ちょっと同僚に嘘ついたぐらいで罪になるのかよ!」
小五郎(コナン)「なりませんよ。だが人を襲い服とターレを奪うのは犯罪だ」
鮫島拓郎「たまたま同じ服をきているだけだ!偶然だよ、偶然!」
高木渉「拳銃を持ち歩くのも強盗をするのも人を殺めるのも犯罪だ!!」
鮫島拓郎「銃を持ってりゃ犯罪ってワケか?じゃあ警察官も犯罪者みたいなもんだよな!」
小五郎(コナン)「その銃が暴発したおかげで、遺体を抱えて逃げる羽目になった気分は?」
小五郎(コナン)「なりませんよ。だが人を襲い服とターレを奪うのは犯罪だ」
鮫島拓郎「たまたま同じ服をきているだけだ!偶然だよ、偶然!」
高木渉「拳銃を持ち歩くのも強盗をするのも人を殺めるのも犯罪だ!!」
鮫島拓郎「銃を持ってりゃ犯罪ってワケか?じゃあ警察官も犯罪者みたいなもんだよな!」
鮫島拓郎「だから何の話だ?」
小五郎(コナン)「ずいぶんと綺麗に掃除をしたようだが、被害者の部屋には発射残渣や血痕が大量に残っていましたよ」
鮫島拓郎「何の話かわからないって言ってんだろ!!」
コナン「でも現金輸送車は襲ったんだよね?」
鮫島拓郎「ふふっ 俺に何を言わせたいか知らねぇが、俺は現金輸送車も襲ってなければ、秋山も殺しちゃいねぇよ!!」
コナン「ふっ」
鮫島拓郎「な…何だよ…」
小五郎(コナン)「高木刑事」
小五郎(コナン)「ずいぶんと綺麗に掃除をしたようだが、被害者の部屋には発射残渣や血痕が大量に残っていましたよ」
鮫島拓郎「何の話かわからないって言ってんだろ!!」
コナン「でも現金輸送車は襲ったんだよね?」
鮫島拓郎「ふふっ 俺に何を言わせたいか知らねぇが、俺は現金輸送車も襲ってなければ、秋山も殺しちゃいねぇよ!!」
コナン「ふっ」
鮫島拓郎「な…何だよ…」
小五郎(コナン)「高木刑事」
鮫島拓郎「あっ!!!!」
高木渉「さすがです、毛利さん!あの時コナン君からのメールがなければ」
高木渉「ぽろっと名前を言ってしまうところでした」
高木渉「犯人をあぶり出す名推理と、巧妙な罠!さすがです!」
小五郎(コナン)「今回は不確定要素が多かったからな。確実に逮捕するには犯人の自供不可欠だったんだ」
警察官「さすが眠りの小五郎だ!」
鮫島拓郎「何がさすがだ!!よし決めたぞ!!お前も地獄へ道づれにしてやる!!」
鮫島拓郎「死ねぇえええ!!」
高木渉「さすがです、毛利さん!あの時コナン君からのメールがなければ」
高木渉「ぽろっと名前を言ってしまうところでした」
高木渉「犯人をあぶり出す名推理と、巧妙な罠!さすがです!」
小五郎(コナン)「今回は不確定要素が多かったからな。確実に逮捕するには犯人の自供不可欠だったんだ」
警察官「さすが眠りの小五郎だ!」
鮫島拓郎「何がさすがだ!!よし決めたぞ!!お前も地獄へ道づれにしてやる!!」
高木渉「鮫島拓郎!殺人未遂の現行犯で逮捕する」
鮫島拓郎「とんだドジだよ…俺は…いつも大事なところでしくじるんだ…結局金も手に入らずじまいじゃねえかよ…ったく…どこで間違えた?銃が暴発した時か?それとも一人占めしようと金を隠したロッカーの鍵を飲み込まれたあの時か?」
高木渉「強盗をはたらこうと考えた時だよ」
鮫島拓郎「とんだドジだよ…俺は…いつも大事なところでしくじるんだ…結局金も手に入らずじまいじゃねえかよ…ったく…どこで間違えた?銃が暴発した時か?それとも一人占めしようと金を隠したロッカーの鍵を飲み込まれたあの時か?」
高木渉「強盗をはたらこうと考えた時だよ」
『その後、被害者の胃の中からコインロッカーの鍵が見つかり』
コナン「ねえ…市場なのに普通のラーメンなの?」
毛利小五郎「ラーメンが食えるだけでも感謝してもらいてぇな~」
コナン「お寿司なら蘭ねえちゃんにお土産だって…」
毛利小五郎「いいから黙って食え」
コナン「はーい…」
コナン「美味しいけど…」