🏐HAIKYU!!
🖊原作者(Original Story) : 古舘春一 Furudate Haruichi
TVアニメ『ハイキュー!!』 第2期5話ネタバレ放送日(Airdate) : 2015年11月1日
第2期5話『欲』 "Greed"
CAST
🔷孤爪研磨 Kozume Kenma CV.梶裕貴
🔷灰羽リエーフ Haiba Lev CV.石井マーク
🔷烏養繋心 Ukai Keishin CV.田中一成
🔷武田一鉄 Takeda Ittetsu CV. 神谷浩史
烏養繋心「今日の一発目は音駒だ。昨日の成績はどうだっけか?」
清水潔子「音駒戦はこれが通算3セット目、昨日は2セット戦って、17:25、19:25で負けてます」
烏養繋心「つまり、1セットも取ってねぇってことだ。ただ、落ち着いて力を出しきれば、十分戦える相手のはずだ」
烏養繋心「日向と影山は久しぶりの音駒戦だよな?ここらでいっちょかましてこい!」
日向・影山「はい!!」
灰羽リエーフ「クソッ すっげ!」
山本猛虎「ドンマイ、リエーフ、惜しかったぞ」
孤爪研磨「(AからCに飛んだ)」
森然コーチ「やはり烏野の10番、速攻を打つ瞬間、目を瞑ってますね」
森然監督「う~ん、あの神業のような速攻の正体は、セッターの超絶技巧ってわけだ」
孤爪研磨「(AからCに飛んだ)」
武田一鉄「と、止められた!?あの速攻があんなに早く?」
烏養繋心「前から音駒はあの速攻への対処が優れているからなぁ。加えて、あの新入りミドルブロッカーのタッパ+反応の速さがすげぇ」
影山飛雄「おい、普通の速攻を増やしていくぞ。ふわっとの方な……おい!聞いてんのか!?」
日向翔陽「おう」
孤爪研磨「リエーフ、多分、向こうは普通の速攻をいっぱい使ってくるようになるから、リードブロックに切り替えて」
灰羽リエーフ「リードブロックってなんでしたっけ?」
孤爪研磨「トスがどこにあがるのか、見てから飛ぶブロック」
灰羽リエーフ「あ~!うっす」
孤爪研磨「トスがどこにあがるのか見てから」
灰羽リエーフ「くそ!ワンタッチ!」
山口忠「日向につられたと思ったのに!」
菅原孝支「一歩出遅れてもブロック高い…」
影山飛雄「クソッ」
烏養繋心「まあ、落ち着け、最初から速攻はがっちり警戒されてんだ。とりあえず音駒相手には東峰・田中のレフト中心で攻めてけ」
烏養繋心「(で、いいのか俺…?…弱腰じゃねぇのか…)」
猫又育史「(守りに入って進化はあるのか?繁心よ)」
東峰旭「うわああああ!!」
東峰旭「俺は無傷だよ…」
田中龍之介「おい、気をつけろよ」
西谷夕「どうしたって翔陽がぶっ飛ぶんだからな」
烏養繋心「ちゃんと周りみろやボケっ!!何のための声掛けだ!!」
影山飛雄「ボケ!日向ボケ!」
烏養繋心「(日向は完全に無意識だろうが、今、エースへのトスを奪おうとしたように見えた)」猫又育史「(お前がそれを求めるならば、コートの花形であれ、英雄あれ、勝利を引き寄せるエースであれ、貪欲に自分こそが頂点であると、言え)」
日向翔陽「なぁ、影山」
影山飛雄「あ?」
日向翔陽「"ぎゅん!"の方の速攻、おれ、目ぇ瞑んのやめる」
影山飛雄「あァ!」
日向翔陽「今のままじゃダメだ。おれが打たせてもらう速攻じゃ、ダメだ」
影山飛雄「それが出来なかったから、普通の速攻覚えたんだろう。お前が何考えてんのか知らねぇけど、話ならあとで聞いてやる」
影山飛雄「でも、今すぐそれをやるっつうんなら、ミスるってわかっている奴にトスあげるつもりはねぇ」
谷地仁花「(さっきの会話が何かわかんないけど…) 日向と影山君がぎくしゃくし始めたの、気のせいじゃないですよね?」
清水潔子「うん…でも日向と影山だけじゃない。日向と東峰がぶつかってから全員に緊張が走ってる」
澤村大地「(薄々感じていたことを日向に突き付けられたな…)」
東峰旭「(あの時のあれは…漠然とした恐怖だ)」
東峰旭「(このままではひたすら貪欲に成長し続ける日向に)」
東峰旭「(喰われる)」
烏養繋心「(確かに行き詰った今が成長のチャンス…でもどういえば…)」
武田一鉄「皆さんはここにいるチームの中で一番弱いですね」
田中・西谷・東峰・澤村「(でも言い返せない…)」
武田一鉄「どのチームも公式戦で当たったんなら、とてもやっかいな相手」
武田一鉄「彼らをただの敵と見るのか、それとも技を吸収すべき師とみるのか」
武田一鉄「君達が弱いということは、伸びしろがあるということ。こんなに楽しみなことはないでしょう!」
菅原孝支「でも、試すくらいならいいべ。ほら、前回音駒とやった時も、ぶっつけで普通の速攻、できたわけだしさ」
影山飛雄「あの時は、普通の速攻ができる可能性があったし、それしか突破口がないと思ったからです」
日向翔陽「青城戦のラスト、気付いたら負けてた」
日向翔陽「青城戦のラスト、気付いたら負けてた」
日向翔陽「気づいたら…打ったボールは俺の後ろで…床に落ちてた…」
影山飛雄「悪かった…最後、完全に読まれた…」
日向翔陽「空中での最後の一瞬まで自分で戦いたい!」
影山飛雄「青城戦でスパイカーの100%の力を引き出すのはセッターだって、ちょっとわかった。あの速攻は、お前の最大の武器だ」
影山飛雄「そんであの速攻にとってほんの少しのズレは致命的なズレになる」
影山飛雄「あの速攻にお前の意志は必要ない」
菅原孝支「(影山は感情的に否定しているんじゃない。ただ事実を言っている)」
菅原孝支「ごめん日向。俺も今、影山の意見を聞いてたら、今回は影山の言うことが正しいと思ったよ」
菅原孝支「あの速攻は十分すごい。あれを軸にほかの攻撃を磨いていくのがベストなんじゃないかな」
烏養繋心「あぁ、俺も菅原派だな。自分で戦いたいって言っても、変人速攻はほんの一瞬勝負。あの一瞬を空中でどうこうしようってのも正直難しい話だと思うぜ」
日向翔陽「俺が負けたのに…影山に謝られるなんて嫌だ!」
日向翔陽「空中での最後の一瞬まで自分で戦いたい!」
影山飛雄「青城戦でスパイカーの100%の力を引き出すのはセッターだって、ちょっとわかった。あの速攻は、お前の最大の武器だ」
影山飛雄「そんであの速攻にとってほんの少しのズレは致命的なズレになる」
影山飛雄「あの速攻にお前の意志は必要ない」
菅原孝支「(影山は感情的に否定しているんじゃない。ただ事実を言っている)」
菅原孝支「ごめん日向。俺も今、影山の意見を聞いてたら、今回は影山の言うことが正しいと思ったよ」
菅原孝支「あの速攻は十分すごい。あれを軸にほかの攻撃を磨いていくのがベストなんじゃないかな」
烏養繋心「あぁ、俺も菅原派だな。自分で戦いたいって言っても、変人速攻はほんの一瞬勝負。あの一瞬を空中でどうこうしようってのも正直難しい話だと思うぜ」
田中龍之介「たまにな、空中でスローモーションみたく相手のブロックが見えることがあんだよ。こう…すぅーっと光が通ったみたいに」
日向翔陽「最後の一点」
烏養繋心「まぁ、ブロックがいつもより見えることがあるよな?」
菅原孝支「うん」
日向翔陽「青城と練習試合をやった時の」
日向翔陽「最後の一点」
烏養繋心「(顔…?目…?)」
烏養一繋「成田」
成田一仁「はい」
烏養一繋「次、日向と代われ」
成田一仁「あ…はい」
烏養一繋「お前のやりたいことをどうするかはともかく」
烏養一繋「今日は一旦、頭を冷やせ。今の状況で試しても上手くいくとも思えねぇし、またさっきみたいな接触プレイで怪我されたら、たまらんからな」
猫又育史「次は再来週、夏休みの合宿だな」
武田・烏養「はい、よろしくお願いします!」
烏養一繋「今日は一旦、頭を冷やせ。今の状況で試しても上手くいくとも思えねぇし、またさっきみたいな接触プレイで怪我されたら、たまらんからな」
猫又育史「次は再来週、夏休みの合宿だな」
武田・烏養「はい、よろしくお願いします!」
黒尾鉄朗「あぁ、ベスト8止まりだ」
澤村大地「東京都のベスト8とか、すげぇな」
黒尾鉄朗「勝ち残んなきゃ意味ねぇよ」
澤村大地「そうだな」
灰羽リエーフ「またな、日向。次も止めてやる」
日向翔陽「負けねぇし!194センチに163センチが勝ってやるよ!」
烏養繋心「まぁ、持ち帰って一個ずつクリアしていかないといけないけどなぁ」
武田一鉄「はい、皆さん、お疲れ様でした」
武田一鉄「で、明日はお伝えしてた通り、体育館に点検作業が入るので部活はお休みです。このところ休みなしでしたので、ゆっくり休んでください」
日向翔陽「影山、トス上げてくれよ」
谷地仁花「あれ?二人はまだ帰らないの?」
武田一鉄「ですね。向こうに帰ってじっくり考えましょう」
烏養繋心「帰るか…」
武田一鉄「烏養くん?」
烏養繋心「帰るといや、やっかいな身内が帰ってくるんだよなー」
武田一鉄「で、明日はお伝えしてた通り、体育館に点検作業が入るので部活はお休みです。このところ休みなしでしたので、ゆっくり休んでください」
日向翔陽「影山、トス上げてくれよ」
谷地仁花「あれ?二人はまだ帰らないの?」
日向翔陽「谷地さん、よかったらちょっとだけボール出してくれない?」
谷地仁花「え?私にできる?」
日向翔陽「影山の頭上に山なりのボールを投げるだけ」
谷地仁花「うっす!やってみる」
日向翔陽「お願いしやす!!」
日向翔陽「もう一回」
影山飛雄「このできるかわかんねぇ攻撃を繰り返すより、今までの攻撃とかサーブとかブロックとか、他にやること山ほどあんだろうが!!」
影山飛雄「(くっそ…俺の言ってる事の方が正しいはずなのに…なんで…)」
日向翔陽「俺は!自分で戦える強さが欲しい!」
谷地仁花「仲良く…」
谷地仁花「…仲良くしよう…」
影山飛雄「このできるかわかんねぇ攻撃を繰り返すより、今までの攻撃とかサーブとかブロックとか、他にやること山ほどあんだろうが!!」
日向翔陽「でも俺は…この速攻が通用しなきゃ、コートにいる意味がなくなる!」
影山飛雄「だから!この速攻にお前の意志は必要ないって言ったんだ!俺がブロックに捕まんないトスをあげてやる!」
日向翔陽「それじゃ俺はうまくなれないままだ!」
影山飛雄「春高の一次予選は来月だ。すぐそこだ。そん時武器になんのは、完成された速攻とまったく使えない速攻、どっちだよ!!」
谷地仁花「喧嘩はダメだよ…影山君…落ち着いて…」
影山飛雄「(くっそ…俺の言ってる事の方が正しいはずなのに…なんで…)」
影山飛雄「(何でこいつは食い下がる!?)」
日向翔陽「俺は!自分で戦える強さが欲しい!」
影山飛雄「てめぇのわがままでチームのバランスが崩れんだろうが!!」
谷地仁花「仲良く…」
谷地仁花「…仲良くしよう…」
影山飛雄「離せ!!」
影山飛雄「てめぇ!俺のトスが悪かったって言いてぇのか!」
日向翔陽「違う!!そうじゃない!完璧だった!どんぴしゃだった!なのに止められた!俺が今のままじゃ上にはもう通用しないんだ!!」
田中龍之介「おい!!お前らやめろぉおおおお!」
谷地仁花「私、すぐそこのバス停だからここで大丈夫。ありがとう」
日向翔陽「谷地さん、ごめんね」
日向翔陽「じゃ、またね」
東峰旭「えぇ…!取っ組み合いの喧嘩って…」
菅原孝支「合宿の時からギクシャクしてたからなぁ…あいつら」
田中龍之介「春高予選も近いのに…大丈夫なんすかね」
澤村大地「でもさ、あいつらの喧嘩って今に始まった事じゃないだろう」
田中龍之介「そういやあいつら、入部届け出す前から喧嘩してましたよね」
東峰旭「え?そうなの?」
菅原孝支「初日から教頭のカツラ、吹っ飛ばすわ、大地に体育館締め出されるまで…大変だったよな~」
田中龍之介「まぁ、確かに…そういうのをいろいろ乗り越えてきたわけだし…」
澤村大地「な?だからさ」
澤村大地「俺たちは信じて待とう、あいつらを」
烏養一繋「(元々見たことねぇ速攻だったのに、それをさらにパワーアップさせるなんて、どだい無理な話…)」
日向翔陽「向こう側が見えました。てっぺんからの景色が見えました」
烏養一繋「(あの目…)」
烏養一繋「(自分がジャンプの最高点にいる時間など、文字通り一瞬。ブロックが見えるといっても、普通はぼんやりと認識する程度…でも、稀にブロッカーの指先までくっきりと、更には奥の位置まで瞬時に見えるスパイカーがいるって聞く)」
烏養一繋「(日向にはそれが見えている?)」
烏養一繋「(神業的セットアップから繰り出される速攻)」
烏養一繋「(それを空中で日向が自分の意志でさばく事ができたら…?)」
烏養一繋「(いやいやいや、できるか、んなもん…机上の空論だろう)」
烏養一繋「(でも、もしもできたら、あのコンビは小さな巨人をも超える、空中戦の覇者となる)」
烏養一繋「いらっしゃい」
烏養一繋「日向か」
烏養一繋「(自分がジャンプの最高点にいる時間など、文字通り一瞬。ブロックが見えるといっても、普通はぼんやりと認識する程度…でも、稀にブロッカーの指先までくっきりと、更には奥の位置まで瞬時に見えるスパイカーがいるって聞く)」
烏養一繋「(日向にはそれが見えている?)」
烏養一繋「(神業的セットアップから繰り出される速攻)」
烏養一繋「(それを空中で日向が自分の意志でさばく事ができたら…?)」
烏養一繋「(いやいやいや、できるか、んなもん…机上の空論だろう)」
烏養一繋「(でも、もしもできたら、あのコンビは小さな巨人をも超える、空中戦の覇者となる)」
烏養一繋「いらっしゃい」
烏養一繋「日向か」