🏐HAIKYU!!
🖊原作者(Original Story) : 古舘春一 Furudate Haruichi
TVアニメ『ハイキュー!!』 第2期3話ネタバレ放送日(Airdate) : 2015年10月18日
第2期3話 村人B
"Townsperson B"
🔷日向翔陽 Hinata Shoyo CV. 村瀬歩
🔷影山飛雄 Kageyama Tobio CV. 石川界人
🔷山口忠 Yamaguchi Tadashi CV. 斉藤壮馬
🔷西谷夕 Nishinoya Yu CV. 岡本信彦
🔷田中龍之介 Tanaka Ryunosuke CV. 林勇
🔷縁下力 Ennoshita Chikara CV. 増田俊樹
🔷木下久志 Kinoshita Hisashi CV. 相楽信頼
🔷成田一仁 Narita Kazuhito CV. 西山宏太朗
🔷澤村大地 Sawamura Daichi CV. 日野聡
🔷菅原孝支 Sugawara Koshi CV. 入野自由
🔷東峰旭 Azumane Asahi CV. 細谷佳正
清水潔子「あっ、仁花ちゃん、着替え終わった?送るからちょっと待ってて。私も着替えてくる」
谷地仁花「い、いえそんな!逆に私が送るべきというか…なんというか」
清水潔子「いいからいいから」
烏養繋心「どうした先生?難しい顔して…」
武田一鉄「あ…いや…あのですね…東京遠征の際に借りる予定だったバスが、どうも他の部とかぶってしまって、借りられそうにないんです。予定より費用がかさみそうで、どうしたものかと…」
烏養繋心「あ…俺ももうちょいOBとかあたってみるわ。今後もぶつかる問題だろうしな」
武田一鉄「ハァ…すみません…僕もいろいろあたってみます」
武田一鉄「まぁ、いざとなったら、貯金があるんで…」
谷地仁花「あ、えっと…」
日向翔陽「よね?」
西谷・田中「ヘイ!1年ガール!へい!」
西谷夕「君、ぜひとも烏野バレー部に入ってくれたまえよ」
田中龍之介「君がいると、潔子さんがよくしゃべる」
澤村大地「そんな勧誘があるか!バカ!」
菅原孝支「ごめんねーバカでね、まったく」
谷地仁花「いえ、いえ!…その…うれしいです。私、自分から進んで何かをやったりとか、逆に何かに必要とされたりとかなかったので…」
谷地仁花「劇とかやっても、絶対その他大勢の一人なんです。村人Bとか、木とか」
田中・澤村「(木…?)」
谷地仁花「だから、バレーの経験も知識もない村人Bの私を清水先輩があんなに一生懸命、誘ってくれてすごく嬉しかったです。でもやっぱ私ではお役に…」
田中龍之介「わかるぜ、その気持ち。俺も潔子さんに…"君からお金をだまし取るから、ついてきて”って言われてもついていく!」
西谷夕「男らしいぜ、龍!」
谷地仁花「(なんか…違う)」
谷地円「ちょっとちゃんと片付けなさいよ、この辺」
谷地仁花「はーい」
谷地円「ん?何これ?」
谷地仁花「あ!えっと…実は私、男子バレー部のマネージャーに誘われて…」
谷地円「バレー?」
谷地円「烏野バレー部って、前に全国に行ったとこじゃなかった?強豪なんでしょ?」
谷地仁花「そう!最近また強くなってきてるらしくて」
部下「タクシー来ました」
谷地円「そっ、そんなつもりは…!」
清水潔子「何か迷ってる?」
清水潔子「なんだって始める前から好きってこと…ないじゃない?何かを始めるのに揺るぎりない意志とか、崇高な動機なんてなくていい。成り行きで始めたものが少しずつ大事なものになっていったりする」
清水潔子「スタートに必要なのは、ちょこっとの好奇心くらいだよ」
烏養繋心「日向と月島!」
清水潔子「ちなみだけど私、元々スポーツはやってたけど、バレーもマネージャーも未経験だったよ」
清水潔子「なんだって始める前から好きってこと…ないじゃない?何かを始めるのに揺るぎりない意志とか、崇高な動機なんてなくていい。成り行きで始めたものが少しずつ大事なものになっていったりする」
清水潔子「スタートに必要なのは、ちょこっとの好奇心くらいだよ」
烏養繋心「日向と月島!」
日向・月島「はい!」
烏養繋心「お前ら、ミドルブロッカーつーからにはブロックが武器じゃなきゃしょうがねぇ。ウシワカでも止められるようなブロッカーになってもらうぞ。今日の練習試合もその辺、意識して臨め!」
烏養繋心「お前ら、ミドルブロッカーつーからにはブロックが武器じゃなきゃしょうがねぇ。ウシワカでも止められるようなブロッカーになってもらうぞ。今日の練習試合もその辺、意識して臨め!」
日向翔陽「うっす!」
月島蛍「はぁ…(ウシワカとか無理に決まってんじゃん…)」
烏養繋心「よしっ!練習もどれ!」
日向翔陽「うっす!」
烏養繋心「ところで先生よ…テストは大丈夫なんだろうな?特にバカ4人」
清水潔子「扇西高校、到着は4時半だそうです!じゃあ仁花ちゃん、手前のコート脇にパイプ椅子並べてくれる?えっと…8脚」
谷地仁花「は、はい!!」
田中龍之介「潔子さんが笑っている」
西谷夕「世界は今日も平和である」
日向翔陽「手伝う」
谷地仁花「い、いいよ!自分のことやって」
日向翔陽「わかった!ふんっ!!ぜってぇ負けねぇ!」
日向翔陽「お?…強くなって…勝ちたいから」
谷地仁花「そ、そっか、きっと色々理由があるんだね」
日向翔陽「わかった!ふんっ!!ぜってぇ負けねぇ!」
谷地仁花「あの、今日の試合って、練習試合だよね?」
日向翔陽「おう」
谷地仁花「その…遠征に行くための勉強も、本番じゃない試合も、どうしてそんなに頑張れるのかなぁって…」
日向翔陽「お?…強くなって…勝ちたいから」
谷地仁花「そ、そっか、きっと色々理由があるんだね」
日向翔陽「え?理由?勝ちたい理由?」
谷地仁花「う、うん…」
日向翔陽「負けたくないことに理由っている?」
日向翔陽「なぁ、影山、負けたくない理由ってわかる?」
影山飛雄「あぁ?知るかそんなもん。腹が減って飯を食いたいことに理由があんのか」
日向翔陽「だよな~」
澤村大地「集合!!」
日向翔陽「負けたくないことに理由っている?」
清水潔子「何かを始めるのに揺るぎりない意志とか、崇高な動機なんてなくていい」
清水潔子「あっ、私たちも整列するよ」
谷地仁花「はい!(うわぁ……あっちもみんな大っきい…)」
日向翔陽「負けたくないことに理由っている?」
清水潔子「何かを始めるのに揺るぎりない意志とか、崇高な動機なんてなくていい」
菅原孝支「日向、少し下がって…」
日向翔陽「あぁ、はい」
澤村大地「挨拶!!」
「お願いしーます!!」扇西OB「今日の相手は烏野ですか~あれですよね、落ちた強豪、飛べない烏」
扇西監督「ハハッ その呼び名、正直もうそぐわないと思うぞ。インハイ予選で青葉城西相手にフルセット。最後はデュースで30点台まで追い詰めた」
扇西OB「マジですか!?」
澤村大地「そろそろ始まるから、着替えておけよー!」
田中龍之介「旭さん、イメチェンすか?」
谷地仁花「派手な音ですね」
清水潔子「だよね。でも、パワー型二人に気をとられてるとね」
清水潔子「小さい烏を見失う」
日向翔陽「俺は飛べる!」
清水潔子「一歩出遅れたら、もう捉えられないんだよ」
日向翔陽「まだ、もっと!高い打点で打てる!」
影山飛雄「おう!」
谷地仁花「(それでも満足していない…)」
谷地仁花「すごいね!すごかった!私、見てるだけなのに、こう…こう…」
日向翔陽「ぐわって来た?」
谷地仁花「うん!来た!」
日向翔陽「じゃあ、マネージャーやって!」
谷地仁花「え!?えっと…それは…」
月島蛍「ちょっと会話がね…意味不明だよね」
谷地円「本気でやってる人の中に入って、中途半端やるのは一番失礼なことだからね」
谷地仁花「でも、こんな凄い部でスポーツ自体にうとい村人Bの私じゃ、足手まといになるし…」
影山飛雄「村人B フッ」
日向翔陽「あぁ!そういえば、俺もやったことあるよ、村人B」
谷地仁花「え?」
日向翔陽「んで、主役より目立とうとして怒られた」
影山飛雄「村人B フッ」
日向翔陽「いやぁ、ほんと助かった~!谷地さん、土曜まで勉強教えてくれてありがとうな!」
影山飛雄「あざーす」
谷地仁花「うん、テスト頑張ろうね!」
日向翔陽「あ、お邪魔しました!」
谷地仁花「(たぶん…か)」
日向翔陽「というか、無駄にはしません!谷地さんの厚意を」
影山飛雄「厚意…思いやりの心、他人が自分に示してくれた気持ちについていう言葉」
谷地仁花「(あ…さっき、勉強した方の意味ね…)」
谷地円「そうね。テスト頑張ってね」
日向翔陽「はい!谷地さんも一緒に東京、行こうね!」
谷地仁花「あ、う…うん…(うわっ、私、お母さんに、まだ何も説明してないのに…)」
日向翔陽「じゃ、また来週~!」
谷地仁花「バイバイ」
谷地円「仁花、東京遠征って何?」
谷地仁花「あのね…その…」
部下「すみません!遅くなりました!行きましょう」
谷地仁花「ううん、なんでもないよ…いってらっしゃい」
部下「あぁ…じゃあまたね」
谷地仁花「うん」
日向翔陽「やっぱ、谷地さんのノートすげぇ~!ノートのお手本だな!谷地さんが入ったら、マネージャーが二人か!なんか強豪校みてぇだな!」
影山飛雄「あぁ」
日向翔陽「なんだよ!入ってほしくねぇのか?」
影山飛雄「そんなもん、本人次第だろ」
日向翔陽「お前、ホントつれねぇな。モテないだろ」
影山飛雄「余計なお世話だ!」
日向翔陽「あっ!やべぇ、谷地さん家に教科書忘れた!俺、戻ってとってくるわ!じゃあな、影山」
谷地仁花「はい」
日向翔陽「ありがとう~谷地さん、あぶねー気付いてよかった」
日向翔陽「とりあえず俺は、影山の後頭部にサーブぶつけたり」
日向翔陽「田中さんの股間にゲロ吐いたり」
日向翔陽「教頭のヅラ吹っ飛ばしたけど」
谷地仁花「あ、あの!日向さん、ちょっといいっすか?」
日向翔陽「いいっすよ」
日向翔陽「え?そんなことで入部しようか、迷ってんの?」
日向翔陽「とりあえず俺は、影山の後頭部にサーブぶつけたり」
日向翔陽「田中さんの股間にゲロ吐いたり」
日向翔陽「教頭のヅラ吹っ飛ばしたけど」
谷地仁花「それ本当に無事だったんです?」
谷地仁花「え、あ、なんていうか…その…」
日向翔陽「駅に向かったんだよね?」
谷地仁花「う、うん」
谷地仁花「(うぉぉ、なにこれ!少女マンガのような…つーか、速っ!走んの速い!)」
谷地仁花「ちょっと待って…」
日向翔陽「谷地さん!今のままじゃ進めないよ。やりたいなら言わなきゃ!」
谷地仁花「(バレー部に入るかどうかは関係なく、このままではヘタれな自分と変わらないのだ。自分の口で言え!)」
谷地仁花「うん、言わなきゃダメだね!ありがとう日向!」
部下「先輩だって、最初から強かったわけじゃないでしょ?仁花ちゃんに同じ強さを求めちゃだめですよ。仁花ちゃんはこれから強くなるんだから」谷地仁花「お母さーん!!」
谷地円「仁花!?」
谷地仁花「村人Bも戦えます!!」
谷地円「うるさい!ティッシュちょうだい」
谷地仁花「あの、私、遠征の資金が足りないって話聞いちゃって…そのことでちょっといいですか?」
谷地円「あんた、そんなの全然ダメじゃん」
谷地仁花「お母さん!」
谷地仁花「武田先生」
武田一鉄「はいはい」
谷地仁花「あの、私、遠征の資金が足りないって話聞いちゃって…そのことでちょっといいですか?」
谷地円「あんた、そんなの全然ダメじゃん」
谷地仁花「お母さん!」
日向翔陽「おーい、行くぞ、影山」
菅原孝支「ちょっとの間だけだから。ほれ、月島もこっち来い、並べ」
清水潔子「はい」
谷地仁花「おおお!!」
澤村大地「せーの!」
澤村大地「えー、テストも終わって今日から谷地さんがマネージャーとして、正式に入部ということで」
清水潔子「はい」
谷地仁花「おおお!!」
澤村大地「せーの!」