🏐HAIKYU!!
🖊原作者(Original Story) : 古舘春一 Furudate Haruichi
TVアニメ『ハイキュー!!』 第2期6話ネタバレ放送日(Airdate) : 2015年11月8日

CAST
🔷日向翔陽 Hinata Shoyo CV. 村瀬歩
🔷影山飛雄 Kageyama Tobio CV. 石川界人
🔷及川徹 Oikawa Toru CV.浪川大輔
🔷烏養繋心 Ukai Keishin CV.田中一成
🔷烏養一繋 Ukai Ikkei CV. 中博史

子供「帰って練習しよう!」
烏養繋心「うちのじいさん」

日向翔陽「じ、烏養監督!?」



烏養一繋「おめぇのチームだろうが!!根性無しが!!オラァ!!」
日向翔陽「コーチー!!」

田中龍之介「無名だった烏野を全国へ導いた名将。烏野の烏養って名前がもう有名だった」

田中龍之介「凶暴な烏飼ってるっつって」

日向翔陽「お、お願いしまーすぅ!」
烏養一繋「何をだ?誰彼構わず、ぶん投げたりしねーよ。根性無しだけだ」
烏養繋心「くそじじい…!」

日向翔陽「お、おれは!!自分で戦えるようになりたくて来ました!!」

烏養一繋「その身長で、空中戦を制したいと?」

日向翔陽「この身長だからです!」


日向翔陽「俺、変なこと言ってるのかもしれないけど…」
烏養一繋「何が変なんだ?」

烏養一繋「たとえ、どんな天才セッターが相手だろうと」

烏養一繋「速攻という攻撃において絶対的主導者は”お前”だ」
及川徹「甥っ子の付き添い」
及川徹「聞こえないーなんーも聞こえないー!」



及川徹「何でわざわざ敵の話、聞いてやんなきゃいけないのさ」
影山飛雄「お願いします、及川さん!お願いします!」

影山飛雄「おねがい、しやーーす!!」


及川徹「猛、写真撮って、こう持ってこうして」

及川徹「イェ~イ!飛雄、及川さんに頭を上がらないの図」

猛「徹、こんな写真がうれしいのか?ダッセー」

及川徹「で、何?俺忙しいんだよねぇ」

猛「彼女にフラれたから暇だって言ったじゃん!」
及川徹「猛!ちょっと黙ってなさい!」
猛「え~?来るとき何がいけなかったんだろう?って」
及川徹「黙ってなさいって言ってんの!」

影山飛雄「あ…あの…もし大会が近いのに…えっと…」

影山飛雄「岩泉さんが無茶な攻撃をやるって言い出したら…」

及川徹「ちょっと!相談したいならへたくそなたとえ話止めて直球できなよ」
及川徹「お前は考えたの?チビちゃんがほしいトスに100%応えているか、応える努力をしたのか」

日向翔陽「影山!トス上げてくれよ」

及川徹「現状がベストだと思い込んで守りに入るとは随分ビビリだね?」

及川徹「勘違いするな!速攻の主導権を握っているのは、お前じゃなくチビちゃんだ」

及川徹「それを理解できないなら、お前は独裁の王様に逆戻りだね」

及川徹「行くよ、猛」

日向翔陽「影山!トス上げてくれよ」

及川徹「現状がベストだと思い込んで守りに入るとは随分ビビリだね?」

及川徹「勘違いするな!速攻の主導権を握っているのは、お前じゃなくチビちゃんだ」

及川徹「それを理解できないなら、お前は独裁の王様に逆戻りだね」

及川徹「行くよ、猛」
及川徹「フンヌフーン♬」
猛「ゴキゲンか、徹」

及川徹「思ってた以上に飛雄がボンコツで嬉しいね~」

及川徹「俺だけブレブレじゃんか!」

烏養繋心「いや、つまり、こいつが目を瞑って飛んだ所に影山ってセッターがピンポイントでトスをくれるんで」

烏養一繋「まぁ言いたいことはわかった。しかし、間違ってるぞチビ助。その変人速攻って奴も速攻である限り、主導権はお前が握っている。それはちゃんと頭で理解しろ。自分が持っている武器を未知のものと思うな」

烏養一繋「ま、やってみるのが速ぇな。チビ助、ちょっとブロックしてみろ。ミドルブロッカーなんだろ?止めてみな」

「中学生?」
「どこ中?」
日向翔陽「こ、高校生だよ!!」

烏養一繋「よーし、行くぞ」
日向翔陽「(3rdテンポ…?)」




烏養一繋「(確かにこりゃすげぇバネだな)」

烏養一繋「じゃ、次、2ndテンポ!」

日向翔陽「(さっきより速い!でも)」

烏養一繋「じゃ次!1stテンポ!」







「すっげぇ、ジャンプ!ネットから顔が出た!」
日向翔陽「まぁな」

烏養一繋「(確かにこりゃすげぇバネだな)」

烏養一繋「じゃ、次、2ndテンポ!」

日向翔陽「(さっきより速い!でも)」

烏養一繋「じゃ次!1stテンポ!」




烏養一繋「どうだ?」
日向翔陽「速い!」
烏養一繋「ブロックできるか?」
日向翔陽「少なくとも一人じゃ無理!と思います」

烏養一繋「今の3つのテンポ、スパイカーの打ち方に大きな違いはあるか?」
日向翔陽「ないと思う、ます!」
烏養一繋「じゃ、何が違った?」
日向翔陽「……助走始めるタイミング?」
烏養一繋「そうだ!それが”テンポ”だ!」

烏養一繋「いいか、攻撃の速さはすべてこの”テンポ”で区分される」

烏養一繋「トスのボールのスピードが速いとか遅いとかじゃなく、スパイカーの助走開始のタイミングの違い」

烏養一繋「それのもっとも速いのが1stテンポ。敵ブロックの回避にもっとも有効な技術で、おそらくお前が無意識にやっていた攻撃だ」

烏養一繋「でも、ちゃんと頭で理解しろ」

烏養一繋「セッターのトスより先に助走を開始。セッターはスパイカーに合わせてトスをあげる。つまり、変人速攻もスパイカー主導の攻撃だ」
烏養繋心「片方じゃだめだ」



日向翔陽「でも、それだけじゃ足りないんです。今まで俺が意志を持って動くのは”てっぺん”までだったけど」

烏養繋心「ちょっと日向!ここで練習してろ!!」

日向翔陽「スパイカーの助走タイミングがすべて…1センチを、1ミリを、1秒速く、てっぺんへ」

日向翔陽「でも、それだけじゃ足りないんです。今まで俺が意志を持って動くのは”てっぺん”までだったけど」
烏養一繋「これからはてっぺんでも戦いたいということか」

烏養一繋「それにはお前の相棒にも改善が必要なわけだが…おそらくそれは繁心がなんとかするだろうよ」



烏養一繋「それにはお前の相棒にも改善が必要なわけだが…おそらくそれは繁心がなんとかするだろうよ」

日向翔陽「影山はすげぇ奴だから、きっと大丈夫です。だから俺も置いてかれないように”てっぺん”での戦い方、教えてください」

烏養繋心「影山!今、どこにいる!?」
影山飛雄「烏養さん?今、学校に向かう途中ですけど…」
烏養繋心「なんだと!?」
影山飛雄「体育館の点検終わってねぇかなと思って…」

烏養繋心「ああ!!影山ァアア!!通り過ぎるな!置いて来い!!」

影山飛雄「はい?」
烏養繋心「止まるトスだ!!」
影山飛雄「は?」

烏養一繋「チビ助、お前自身がてっぺんで戦うためには、その根っこになる基礎から鍛えなきゃいけねぇ。そんなわけでこれからお前は速攻を打ちまくる。足りない練習量をひたすら補え」

「こんにちわー!」
烏養一繋「おう、来たな」
日向翔陽「こんにちわっす」

烏養一繋「チビ助の当面の課題は、誰とでも1stテンポだ。トス上げんのはお前んとこの天才セッターじゃねぇから、そう簡単にはいかねぇぞ」
日向翔陽「はい!」

烏養一繋「それとな、できるだけボールに慣れる為に常に触ってろ、常にだ」
日向翔陽「オッス」
烏養一繋「手でも足でもいいぞ」

烏養一繋「バレーはボールを持てない球技、ボールに触れられるのはわずかゼロコンマ数秒、その一瞬をあ操れ!ボールが体の一部であるようにだ。体が小さい分、他のすべてを補うんだ」
烏養繋心「まぁ、俺も理論として頭に入ってるだけで全然応用できてなかった。お前の速攻を特別と身構えすぎて、根本的なことを忘れるとこだった」

影山飛雄「テンポはだいたいわかったんですけど、止まるトスってなんですか?」

烏養繋心「いいか、まず、お前の変人速攻の時のトスはスパイカーの打点を通過するトスだ」
影山飛雄「はい」

烏養繋心「でもそこを止めるんだよ!打点の所で」


烏養繋心「力加減と逆回転のかけ方の難しさは今までの比じゃねぇ。それにBクイック、Dクイック、ブロード。距離が離れるだけ、難易度は格段に上がっていく。…出来るか?」

及川徹「チビちゃんが欲しいトスに100%応えているか、応える努力をしたのか」

影山飛雄「やってみせます」


日向翔陽「田中さん、おとといはすみませんでした!」
田中龍之介「おう、さっき影山も来たぞ。俺も殴って悪かったな」

「やめなさい!!」
谷地仁花「うあああ~!!死ぬ!!死ぬ!!」
田中龍之介「……コエー」



烏養繋心「菅原頼む」

田中龍之介「あと、教頭の前でもダメだぞ。それ以外でやれ」
日向翔陽「オッス!!」
烏養繋心「日向、ちょっと来い」

烏養繋心「よし、日向はしばらく試合形式の時はBチームに入れ」

烏養繋心「菅原頼む」
道宮結「あぁ、うん。ちょっと聞いてみるよ。第2体育館どうかしたの?」
澤村大地「ちょっとさ、全く別の自主練をやりたい奴が多くて…場所が足りないんだよね」


東峰旭「(でもそんなんじゃ、武器とは言えない!)」

西谷夕「旭さーん!!」

東峰旭「うわぁ…」

西谷夕「ちょっといいっスか?」
東峰旭「あ…うん…いいよ(登場ついでにさらっと拾われた…ちくしょう)」

西谷夕「俺のトス!打ってもらっていいっスか?」

東峰旭「うん、いいよ、…えっ!!?西谷がトス?」

東峰旭「(もしかして、青城のリベロのあれを?)」

西谷夕「旭さんのサーブ練習も手伝いますから!」
東峰旭「(置いていかれるわけにはいかないな!) いいよ、やろう」
西谷夕「ッシャアァ!!」

菅原孝支「これってブラジルの攻撃の動画?……一斉に動き出した」

澤村大地「確かに、森然の攻撃がこんなだったなぁ…シンクロ攻撃」



烏養一繋「おう!来たなチビ助!」

日向翔陽「あの、烏養監督…前から言おうと思ってたんですけど、俺”チビ助”じゃないんですけど…」
烏養一繋「へたくそはチビ助で充分だ」
日向翔陽「うっ…」




山口忠「なぁ、ツッキー」


月島蛍「あぁ、うん、じゃあね」

烏養一繋「おら行くぞ、チビ助!!」

烏養一繋「全力で飛ぶことを意識むけろ!」

烏養一繋「できるじゃねぇか。いつでも誰がセッターでも自分の意志でボールをさばけようになるんだ!!」
日向翔陽「うっす!!」

烏養一繋「合わせようとするな!自分のタイミングで飛ぶんだ!他の誰でもねぇ、自分の意志で戦え!」
日向翔陽「お願いしやす!」


山口忠「じゃ、俺こっち。島田さんとこ、サーブの練習行ってくる」

月島蛍「あぁ、うん、じゃあね」

「あ!ごめん!短いかも」



「すごい翔くん、ナイスカバー!」

「前はちょっと合わないと、あわあわってなってたのに…」
日向翔陽「うっせぇな」

日向翔陽「俺、今まですげぇセッターのおかげであんま考えなくても打てたけど、今はみんな技術もくせも違うから、空中で対処しなくちゃいけない。ちょびっとだけ前より、ボールがよく見えるよ」


「チビ助からチビ太郎になった!昇格した!」
「昇格なの?」

烏養一繋「明後日から東京だな?音駒もくんだろ?」
日向翔陽「はい!そもそも猫又監督が呼んでくれたって先生が」

烏養一繋「めんどくせぇ奴だが、バレーを見る目だけは確かだ。あいつが指導している選手も一筋縄ではいかねぇだろうな」

烏養一繋「いやというほど、もまれてこい」

日向翔陽「はい!!」


烏養一繋「めんどくせぇ奴だが、バレーを見る目だけは確かだ。あいつが指導している選手も一筋縄ではいかねぇだろうな」

烏養一繋「いやというほど、もまれてこい」

日向翔陽「はい!!」
