ドラケン「あの日マイキーは一虎を殺した。マイキーは捕まらなかった」
ドラケン「なぜなら、稀咲が身代わりを用意したからだ」
ドラケン「マイキーは堕ちた」
ドラケン「東卍は芭流覇羅に乗っ取られ、総長マイキー、そして、”総長代理”稀咲を筆頭とした巨大組織に膨れ上がった」
ドラケン「今思えば、稀咲が東卍に入ったのは初めからマイキーが目当てだったんだろうな…」
花垣武道「ちょっと待ってくださいよ!マイキー君が一虎君を殺した?嘘だ…マイキー君が人を殺すワケないっ!!」
ドラケン「オマエはあの時のマイキーの立場になっても一虎を殺さないと言い切れるのか?兄を殺した仇だぞ?」
ドラケン「そしてあの日、場地を目の前で殺されたんだぞ」
花垣武道「マイキー君は絕ッ対ェ人を殺したりしない。わかってんのに…信じてるのに…」
花垣武道「ドラケン君と話してるとなぜか浮かんでくるんだ、その時の光景がっ!!どうして出てくんのかわかんねえけど、憶えてないはずの記憶が溢れ出てくるんだ!!」
花垣武道「倒れてる場地君、一虎君、そして、血まみれのマイキー君…全部本当なのかなんてわかんねえ!!けど!!あのマイキー君の悲しそうな顔…」
花垣武道「ドラケン君と話してるとなぜか浮かんでくるんだ、その時の光景がっ!!どうして出てくんのかわかんねえけど、憶えてないはずの記憶が溢れ出てくるんだ!!」
花垣武道「倒れてる場地君、一虎君、そして、血まみれのマイキー君…全部本当なのかなんてわかんねえ!!けど!!あのマイキー君の悲しそうな顔…」
花垣武道「オレ…マイキー君を助けないと!!」
橘直人「”血のハロウィン”抗争は東卍の敗北に終わった。それは佐野万次郎が羽宮一虎を殺害したのが原因。しかも、それは稀咲が仕組んだ。佐野が羽宮を殺したのは、佐野の親友である」
花垣武道「場地君を一虎君が殺してしまったからだ!!だったら場地君を助ける!!そうすればマイキー君は過ちを犯さない!」
橘直人「そして、稀咲の思惑も阻止できる!"場地圭介を守る"それが今回のミッションですね」
橘直人「龍宮寺堅の時といい、ボクたちこんなのばっかりですね」
花垣武道「そろそろキメねぇとな!」
花垣武道「おう!行って来るぜナオト」
花垣武道「(マイキー君)」
花垣武道「(場地君は絕ッ対ェ、オレが守る!)」
羽宮一虎「急に呼び出して何の用?」
羽宮一虎「ドラケン」
ドラケン「久しぶりだな一虎」
ドラケン「やめねぇか?こんな抗争」
ドラケン「オマエに勝とうが負けようが、オレは笑えねぇよ」
ドラケン「わかんねぇよ、一虎、なんでオマエがマイキーを恨むんだ?」
羽宮一虎「そういうトコが気に入らねぇんだよ、ドラケン。明後日の決戦で東卍は潰す」
花垣武道「いよいよ明日だな」
松野千冬「ああ、その前にちょっと付き合え、タケミっち」
松野千冬「急に呼び出してすいません」
場地圭介「千冬ぅー、殴られ足んねーの?」
松野千冬「稀咲のシッポ掴めました?」
場地圭介「あ?」
松野千冬「東卍の為にスパイやってんスよね?」
松野千冬「オレなりに調べて、稀咲がヤベぇ奴だってわかりました!だからもう、芭流覇羅にいる必要ないっスよ!」
場地圭介「何言ってんだテメー?」
松野千冬「明日になったら抗争始まっちまったら」
松野千冬「場地さん本当に東卍の敵になっちゃいますよ!?」
松野千冬「ああ、その前にちょっと付き合え、タケミっち」
松野千冬「急に呼び出してすいません」
場地圭介「千冬ぅー、殴られ足んねーの?」
松野千冬「稀咲のシッポ掴めました?」
場地圭介「あ?」
松野千冬「東卍の為にスパイやってんスよね?」
松野千冬「オレなりに調べて、稀咲がヤベぇ奴だってわかりました!だからもう、芭流覇羅にいる必要ないっスよ!」
場地圭介「何言ってんだテメー?」
松野千冬「明日になったら抗争始まっちまったら」
松野千冬「場地さん本当に東卍の敵になっちゃいますよ!?」
マイキー「そっか…ガキの頃よく、このジャングルジムで場地と遊んだんだ」
花垣武道「連れ戻せなくてすいません」
マイキー「オマエは悪くねぇよ。場地が引かねぇならしょうがねぇ。場地は東卍を裏切った。明日は決戦。東卍の連中は戦闘モードだ」
マイキー「もう、腹くくったよ」
花垣武道「(マイキー君はもう、東卍の総長として場地君とヤるしかねぇんだ)」
マイキー「オマエは悪くねぇよ。場地が引かねぇならしょうがねぇ。場地は東卍を裏切った。明日は決戦。東卍の連中は戦闘モードだ」
マイキー「もう、腹くくったよ」
花垣武道「(マイキー君はもう、東卍の総長として場地君とヤるしかねぇんだ)」
マイキー「みんな、よく集まってくれた」
マイキー「明日オレ達は芭流覇羅とぶつかる!売られた喧嘩だ!オレらに得るモノはねぇ」
マイキー「そして、敵の中には場地もいる!裏切り者には容赦しねぇ!それが東卍のやり方だ!」
松野千冬「もう止めらんねぇんだな…タケミっち…」
マイキー「オレ、ガキになっていーか?」
マイキー「オレはダチとは戦えねぇ」
「うおおおおおお!!」
「東卍!東卍!東卍!!」
稀咲鉄太「(これだ!オレが欲しかったのは)」
マイキー「ゴメンケンチン、オレ総長失格かな?」
ドラケン「この歓声が答えじゃね?」
2005年10月31日 決戦当日
花垣武道「え!?何この人達!?」
松野千冬「みんなギャラリーだよ」
松野千冬「灰谷兄弟。一声かけりゃあ百人以上が集まる、六本木のカリスマ兄弟」
松野千冬「で、あそこのデブ。上野仕切ってる”ガリ男”、バケモンみてぇに強えーらしい」
阪泉「ははー!!お祭りだなぁー東卍と芭流覇羅がなんぼのもんじゃい!」
阪泉「オレが今日の喧嘩の仕切り任されてるICBM(池袋クリミナルブラックメンバーズ)の阪泉だ」
松野千冬「S63の大物!アイツが今日の”仕切り”だ」
花垣武道「仕切り?」
松野千冬「レフェリーみてぇなモンだよ。阪泉も灰谷兄弟も”ガリ男”も今日はおとなしくしてっけど、本来東卍ともバチバチのヤベぇ奴らだ」
阪泉「腕に自信ある奴5対5のタイマン、それとも全員で乱戦。どっちにするぅ?」
ドラケン「芭流覇羅の売ってきた喧嘩だ。そっちが決めろや一虎」
羽宮一虎「あ?」
ドラケン「オレらの条件は一つ!場地圭介の奪還!」
ドラケン「東卍が勝利した暁には場地を返してもらおう!それだけだ」
羽宮一虎「は?場地は自分でウチに来たんだぞ?返すも何もねーだろーが!」
ドラケン「場地を返してもらう!!それだけだ!!」
ドラケン「芭流覇羅の売ってきた喧嘩だ。そっちが決めろや一虎」
羽宮一虎「あ?」
ドラケン「オレらの条件は一つ!場地圭介の奪還!」
ドラケン「東卍が勝利した暁には場地を返してもらおう!それだけだ」
羽宮一虎「は?場地は自分でウチに来たんだぞ?返すも何もねーだろーが!」
ドラケン「場地を返してもらう!!それだけだ!!」
第18話 ちびりべ 『ハロウィン』