橘直人「タイムリープ。この君の能力について、ボクなりの見解がある」
花垣武道「(眠い…あれから2日間、ナオトの部屋に監禁され、ほぼ寝ていない)」橘直人「東京卍會についてできるだけ頭に詰め込んでもらいます」
花垣武道「(ナオトはぶっ飛んでいる…オレを殺す気だ)」
花垣武道「(5日前の7月1日、”橘ヒナタ”は犯罪組織”東京卍會”の抗争に巻き込まれ”死亡”した。祭りの最中、屋台を狙ってトラックが突っ込み巻き込まれたんだ。26歳だった)」
橘直人「(ナオトはオレに”東京卍會”についてのありとあらゆる知識を叩き込もうとしている)」
花垣武道「はァ…でもこれ…橘を救う為に必要なの?」
橘直人「君の能力に問題があるとすれば、12年前の今日にしか行けないという事」
花垣武道「それはお前の見解だろ?また過去に戻れるかどーかも…」
橘直人「姉の死んだ日に戻り!姉が祭りに行くのを無理矢理にでも止めれば、姉を救う事が可能かもしれない!でも…思いどおりの時間へと飛ぶことができない以上、今できることをする」
橘直人「すぐにタイムリープして…12年前の中学時代に戻り、ある人と会ってください」
花垣武道「ある人?」
橘直人「タケミチ君、戻ってくる時、ボクと握手をしたと言っていましたね」
花垣武道「あ?ああ」
花垣武道「握手…が?」
橘直人「あの時、ボクは君に助けられた。それによってボクは…君の能力の一部になったのかもしれません」

花垣武道「(そうか…!ぶっ飛んだヤツと思ったけど、ナオトはオレがタイムリープできると信じているからここまで本気なんだ)」

橘直人「タケミチ君、準備はいいですか?」
花垣武道「(オレだって、橘を救いたいって気持ちは…ナオトに負けてねえ!)」
花垣武道「(気絶してたのか)」



花垣武道「(あの額の傷!渋谷三中のトップ清水将貴(きよみずまさたか)!!)」
キヨマサ「ギャラリー集まんなくなったらこの喧嘩賭博も終わりだ」

赤石仁「テメーワンパンでのされてんじゃねえよボケ!みんな金賭けてんだぞ!」
「ショボい試合見せんじゃねえよ」
花垣武道「(試合?)」
赤石仁「なあ?キヨマサ」


花垣武道「(あの額の傷!渋谷三中のトップ清水将貴(きよみずまさたか)!!)」
キヨマサ「ギャラリー集まんなくなったらこの喧嘩賭博も終わりだ」
花垣武道「(喧嘩賭博…そうか…さっきのは金を賭けた喧嘩。思い出してきた!こいつらはその胴元だった)」
キヨマサ「とりあえずそのカスに、焼き入れとけ」

花垣武道「(そうだった…オレはコイツらの奴隷だった!こいつらの言いなり)」
花垣武道「あの…えっと…キヨマサ君達って東京卍會っスよね?」

花垣武道「オレ、トップの佐野って人か稀咲って人に会いたいんスけど、何とかならないのかなぁって…無理ならいいんスけど」

キヨマサ「バット持ってこい」


キヨマサ「オラ、起きろ花垣!次テメーの口から佐野君の名前が出てきたら、わかってんな?殺すぞ」

花垣武道「(怖えええええええ!なんだよコイツ!?会話になってねぇじゃん!無理じゃん!会えねぇじゃん!名前出したら殺すってホントに死んじゃうよ!!?コイツ本当に中学生かよ!!?)」

花垣武道「(そうだった…オレはコイツらの奴隷だった!こいつらの言いなり)」


花垣武道「オレ、トップの佐野って人か稀咲って人に会いたいんスけど、何とかならないのかなぁって…無理ならいいんスけど」

キヨマサ「バット持ってこい」


キヨマサ「オラ、起きろ花垣!次テメーの口から佐野君の名前が出てきたら、わかってんな?殺すぞ」

花垣武道「(怖えええええええ!なんだよコイツ!?会話になってねぇじゃん!無理じゃん!会えねぇじゃん!名前出したら殺すってホントに死んじゃうよ!!?コイツ本当に中学生かよ!!?)」
花垣武道「無理だ!無理だよナオトぉお!」

花垣武道「(忘れてた…完全に忘れてた…”オレ”は”オレ”だ…2度目の人生でも、ダメなヤツはダメなんだよ…帰ろう…未来に帰ろう…どーやったら帰れるんだ?そうだ!握手が”トリガー”…ナオトに会えば)」


花垣武道「(忘れてた…完全に忘れてた…”オレ”は”オレ”だ…2度目の人生でも、ダメなヤツはダメなんだよ…帰ろう…未来に帰ろう…どーやったら帰れるんだ?そうだ!握手が”トリガー”…ナオトに会えば)」

花垣武道 「…そっか…そりゃ…」
橘日向「またケンカしたの?」
花垣武道 「ゴメン…」

橘日向「今日特にひどい…大丈夫?」

花垣武道 「ああ、全然平気!」

橘日向「男の子ってなんでケンカばっかするの!?ヒナも男の子だったらなーそしたらねー、花垣君の事ヒナが守ってあげるの」

橘日向「ヒナ、空手やってたから男の子だったら強いよー」
花垣武道 「そしたらさ、オレもヒナの事守る!」


橘日向「今日特にひどい…大丈夫?」

花垣武道 「ああ、全然平気!」

橘日向「男の子ってなんでケンカばっかするの!?ヒナも男の子だったらなーそしたらねー、花垣君の事ヒナが守ってあげるの」

橘日向「ヒナ、空手やってたから男の子だったら強いよー」


花垣武道「タクヤ」
山本タクヤ「なんであんなヤツに負けたんだよ!いつものオマエらしくねーじゃん」
山本タクヤ「なんであんなヤツに負けたんだよ!いつものオマエらしくねーじゃん」

花垣武道「(山本タクヤ…こいつ体が弱くて確かあの日、死にかけたんだ)」

山岸一司「無理だろタクヤは!」
鈴木マコト「喧嘩得意じゃねえし!」
千堂敦「キヨマサ君に言えよ」

千堂敦「できんのかよ?オレだって代われるなら代わってやりてえよ」
花垣武道「(アッくん…自分が代わるって言ったのか…)」

千堂敦「あいつら、人の話なんか聞かねえだろ」


山本タクヤ「タケミチ、見てろよ!オマエの仇取ってくる!」



花垣武道「(ダセーと思ってたけど、やっぱカッケーヤツらだ)」

花垣武道「(オレ、中学の時こんな良い友達いたんだな)」

赤石仁「ハーイ、お集まりのみなさーん」

赤石仁「本日の対戦カードはメールで送ったとーり!」

赤石仁「桜中の小島!」

赤石仁「そして、溝中の山本だぁ!」

赤石仁「オッズは4対6で小島やや有利!」




千堂敦「あいつら、人の話なんか聞かねえだろ」

山本タクヤ「ありがとアッくん」
千堂敦「何もやれてねえよ」

山本タクヤ「タケミチ、見てろよ!オマエの仇取ってくる!」

山本タクヤ「勝ったら牛丼おごれよ」


花垣武道「(ダセーと思ってたけど、やっぱカッケーヤツらだ)」

花垣武道「(オレ、中学の時こんな良い友達いたんだな)」



赤石仁「本日の対戦カードはメールで送ったとーり!」

赤石仁「桜中の小島!」

赤石仁「そして、溝中の山本だぁ!」

赤石仁「オッズは4対6で小島やや有利!」



花垣武道「キヨマサ先輩」