🏐HAIKYU!!
🖊原作者(Original Story) : 古舘春一 Furudate Haruichi
TVアニメ『ハイキュー!!』 第2期10話ネタバレ
放送日(Airdate) : 2015年12月5日
第2期10話『歯車』 Gears
KARASUNO HIGH
武田一鉄「いやぁ~しかし、60セット以上やって今のところ勝ったのが3セットとは…いばらの道をきたもんですねぇ」
烏養繋心「はははっ!確かにな~まぁ、もし青城戦の時のあいつらならもう少し勝てただろうけどなぁ」
烏養繋心「日向・影山の変人速攻と囮を軸にした烏野の攻撃スタイルとしてそれなりにまとまっていたからな」
烏養繋心「でも、それだと限界が見えていた。現に青城には負けた。だから新しいことを始めた」
武田一鉄「わかってますよ。今はそれぞれが歯車を作っている最中、すべてが未完成で関東の強豪に勝てるはずもない」
武田一鉄「でも、歯車がかみ合ったら」
武田一鉄「満を持して勝ちます!」
武田一鉄「でも、歯車がかみ合ったら」
猫又育史「おい!音駒に簡単に勝てると思うなよ」
武田一鉄「簡単にだなんてそんな…」
武田一鉄「満を持して勝ちます!」
猫又育史「え?言うようになったなぁ、先生!ハハハハ…」
澤村大地「これが最後の1セット!負けっぱなしのこの遠征、せめてこの合宿メンバー中最強の梟谷から1セットもぎ取って帰ろうや!!」
「ッシャアァァ!!」
日向翔陽「(合宿の成果、見せてやる!!)」
月島蛍「ストレート締めろよ。少しでも隙があると抜かれる」
烏養繋心「ブロックアウトか…」
武田一鉄「惜しい!」
縁下力「あ!4番前衛に上ってきた」
木兎光太郎「ラスト寄越せー!!」
烏養繋心「今、うちの前衛は一番壁の高いローテだ。一本止めてみせろ!」
菅原孝支「なんつう超インナーに打ってくるんだ」
清水潔子「3枚ブロックのさらにインナーへの強打はすごく難しいの。肩が柔らかくないと負担もかかるしね」
木兎光太郎「ョ~ッシャアァァ!!」
木兎光太郎「見た?赤葦?今の俺の超インナースパイク見た?」
赤葦京治「見ました。すごいですね」
木兎光太郎「まぐれだけど!」
黒尾鉄朗「木兎、うるせぇなー」
武田一鉄「すっげぇなぁ、まぐれでも」
東峰旭「打ってみてー」
武田一鉄「あの梟谷の木兎君は不思議ですね。敵であろうと、称賛の拍手を送りたくなる選手というか…格上と思ってしまっているのかもしれませんが」
黒尾鉄朗「お前、何のことかわかんの?」
赤葦京治「予想がつきます」
木兎光太郎「この技はな、逃げる為に使うもんじゃねぇ。完璧なタイミング、完璧なトス、完璧なスパイクの体制、強烈なスパイクがくると誰もが思った時」
木兎光太郎「何より!自分が強烈な一発を打てると思った瞬間が好機!」
木兎光太郎「フェイントだと!?」
武田一鉄「皆心なしか、調子がいいように見えますね。木兎君に感化されたかな~」
赤葦京治「木兎さんが教えたんじゃないですか」
木兎光太郎「うっ!!」
影山飛雄「お前……頭使ったのか?…熱…出るぞ?」
日向翔陽「ほんと!お前にだけは言われたくねぇ!」
木兎光太郎「ふっ!もうあいつらには1点もやんねーぜ!」
赤葦京治「1点もやらないのは無理だと思います」
木兎光太郎「赤葦、たまにノッてきて!くそォ!チビちゃんめ!こっちも負けねぇぞ!」
武田一鉄「皆心なしか、調子がいいように見えますね。木兎君に感化されたかな~」
武田一鉄「おぉーツーアタック!影山君もいいですね~ジャンプサーブも今日はミスありませんし!」
烏養繋心「ああ、今日の影山はなんつうか…落ち着いてるっつうか、穏やかだよな。嵐の前の静けさみたいな怖さがあるな」
影山飛雄「(朝食ったものが腹に無くなった感じがする。でも、まだ腹はすかない。いつもより身体がよく動くし、周りの動きもよく見える)」
影山飛雄「(自分の調子がいい事を自分で分かる。他の人もそうだ。バーベキュー効果か?)」
影山飛雄「(日向の調子もいい。無駄な動きもない)」
影山飛雄「(今なら…)」
影山飛雄「(新しい速攻が使えるかもしれない。でも…)」
「!!!!」
影山飛雄「(あの速攻やる気か?でも、今ミスすればチームの良い空気を壊すかもしれない。新しい速攻はもっと成功率を上げてからに…)」
日向翔陽「(やんねーの?)」
日向翔陽「(ボール来る…)」
日向翔陽「(そんで……止まる)」
日向・影山「うおおおおおおおお!!」
日向翔陽「だって!今、イケるって感じしたろ!?したろ?」
木兎光太郎「なぁ赤葦、今のそんなすげぇの!?俺たちもやれる?」
日向翔陽「でもすっげぇな!すっげぇ!目の前で止まったぞ!こうシューって!今回絶対来る感じしたけど、実際目の前で止まるとビビるな!」
日向翔陽「やっぱりお前すげぇな!!」
影山飛雄「…うっ!!」
谷地仁花「(約3週間ぶり。あの喧嘩以来、日向と影山君は口も利かなくなった。だけど、二人はそれぞれの課題にひたむきに取り組んできた。そして今)」
日向翔陽「もう一回!」
赤葦京治「あれは…お手本にしちゃいけないもんですよ。日向は平然と打ってますけど、相当慣れないと打ちづらいと思いますよ、あのトス」
赤葦京治「あとそもそも、打点で止めるなんて神技、俺には技術的に無理です」
日向翔陽「やんねーの?」
影山飛雄「(またこいつに引っ張られた…クッソ…)」
日向翔陽「でもすっげぇな!すっげぇ!目の前で止まったぞ!こうシューって!今回絶対来る感じしたけど、実際目の前で止まるとビビるな!」
日向翔陽「やっぱりお前すげぇな!!」
影山飛雄「…うっ!!」
影山飛雄「あ……なんだぼけ…」
日向翔陽「すっげー!すっげー!」
澤村大地「影山がなんとも形容しがたい顔になってる」
田中龍之介「表情筋どうした?」
東峰旭「日向が影山をストレートに褒めるってなかなかないもんな。信じて待っててよかったな」
澤村大地「あぁ」
谷地仁花「やったあ!!やったやった!ナイスキー日向、影山君!」
谷地仁花「(約3週間ぶり。あの喧嘩以来、日向と影山君は口も利かなくなった。だけど、二人はそれぞれの課題にひたむきに取り組んできた。そして今)」
谷地仁花「(変人コンビ、再起動だ!)」
日向翔陽「もう一回!」
田中龍之介「くそうらやましい!俺にも決めさせろ!」
澤村大地「負けてらんないな」
東峰旭「続くぞォ!」
孤爪研磨「翔陽と一緒のチームは無理」
黒尾鉄朗「何で?」
孤爪研磨「常に新しくなっていかなくちゃ、翔陽についていけなくなる。俺がどんなに上手にサボっても、たぶん翔陽にはバレる。あの天才1年セッターでさえ、一瞬立ち止まっただけで見抜かれた。そんなの疲れるじゃん」
黒尾鉄朗「ほぉ~じゃ、ちびちゃんが敵として練習相手にいてくれたら、お前もちゃんとやる気出すのか?」
影山飛雄「(ボールの勢いを殺す……殺す……)」
影山飛雄「(クソッ!さっきとイメージは一緒なのに!)」
武田一鉄「あらら…さっきまでの神がかり的な集中は途切れちゃったかなぁ」
東峰旭「まぁ、早々うまくいくもんでもないよな」
澤村大地「そんな時こそ」
田中龍之介「先輩の出番ですな」
菅原孝支「(変な音した!でも、ドリブルはとられてない!)」
菅原孝支「(リベロのトスから……エースのバックアタック!)」
武田一鉄「歯車、2つ目!」
菅原孝支「アウトかあぁあ!!おっしいー!!」
西谷夕「すんません!トス低かったちくしょー!」
東峰旭「あ…いや、よかったよ、逆に今のは俺のミスだと思うし…」
西谷夕「ダメなもんはダメって言わないとダメっすよ!旭さーん!」
東峰旭「あ…はい…」
澤村大地「(守りに入って、強豪と渡り合えるだけの地力は、俺達にはまだない)」
澤村大地「(多方向から複数のスパイカーがほぼ同時に助走へ)」
澤村大地「(うちのチームが勝つためには、下手くそだろうが、新しい武器を磨くのに)」
澤村大地「(多方向から複数のスパイカーがほぼ同時に助走へ)」
田中龍之介「ッシャアァァ!!」
月島蛍「泣いてる…」
東峰旭「片言になってる…」
田中龍之介「だって、こんなに気持ちよく決まるの久々っすもん」
木兎光太郎「ちくしょー!あっちこっちから攻撃しやがって!!」
黒尾鉄朗「常に新しく、か…」武田一鉄「歯車、3つ目!」
山口忠「今の、ファーストテンポのシンクロ攻撃、きれいに決まりましたね」
田中龍之介「よしよしよし!梟谷相手に終盤まで同点できたな!」
西谷夕「おう!」
烏養繋心「だからといって浮かれんなよ!こっからが勝負だ」
武田一鉄「確かに油断は禁物です。でも、皆の作り上げた歯車が今、噛み合いつつあるのは確か!この試合を戦う中で更に磨きをかけていってください!」
烏養繋心「あと今回は作戦通り、いい感じにあまり相手のエースに気持ちのいいスパイクを打たせてない。ひとつ、とんでもねぇインナースパイクはあったけどなー」
烏養繋心「月島がワンタッチとってるおかげだな」
月島蛍「あ、はい」
烏養繋心「4番を抑えられれば、勝機が見えてくる。締めていくぞ!」
赤葦京治「苦戦してますが、うちらは烏野の多彩な攻撃に惑わされずに、落ち着いてやっていきましょう」
赤葦京治「木兎さん、話聞いてました?」
木兎光太郎「あぁん!聞いてたっつうの!」
木兎光太郎「ほら、ささっとはじめんぞ」
白福雪絵「あれってまさか…」
田中龍之介「(やっべ!端っこ狙いすぎた!)」
田中龍之介「(うぉーっ!ギリ入ったラッキー!)」
木兎光太郎「俺に寄越せ!一本で切ってやる!」
赤葦京治「(少し熱くなりすぎてる木兎さんにトスを上げた場合…)」
赤葦京治「(A、普通に決まると問題なし)」
赤葦京治「(B、ミスる、またはブロックされると、いつもより割増しでテンションが下がる可能性があり)」
赤葦京治「(C、上げなかった場合、いじける恐れあり)」
木兎光太郎「ふん!もう知らない!」
赤葦京治「(Cが一番めんどくさいな)」
谷地仁花「今のはブロックですかね?」
清水潔子「ううん、今のはネットを越えなかったみたいだからスパイクミスだね」
木葉秋紀「(あ、もしかして…)」
猿杙大和「(あれ、きちゃった?)」
小見春樹「(うっそ早くね?)」
鷲尾辰生「(えっ、もう?)」
尾長渉「(早いな…)」
赤葦京治「(あ…来た…)」
澤村大地「よくわかんなんけど、向こうのエースが不調っぽい!畳みかけるぞ!」