竈門禰豆子「善逸さん、どうしよう…私泳げないの」


竈門炭治郎「親分!!」

我妻善逸「親分!!」

嘴平伊之助「どうした?子分その一、その二!」

竈門炭治郎「あっちからこの洞窟の主の匂いがしますポンポコ」

我妻善逸「寝息も聞こえてますぜチュー」


嘴平伊之助「よし行くぞ!!勝負だ!!」

嘴平伊之助「おいコラ!!ついて来い、子分その三!!こっち来い!ホラ!」

我妻善逸「寝息も聞こえてますぜチュー」


嘴平伊之助「よし行くぞ!!勝負だ!!」

嘴平伊之助「おいコラ!!ついて来い、子分その三!!こっち来い!ホラ!」

煉󠄁獄千寿郎「兄上、父上は喜んでくれましたか?」

煉󠄁獄千寿郎「俺も柱になったら父上に認めてもらえるでしょうか?」

煉󠄁獄杏寿郎「(昔からああではなかった。鬼殺隊で柱にまでなった父だ。情熱のある人だったのにある日、突然剣士をやめた……突然)」


煉󠄁獄杏寿郎「(あんなにも熱心に俺たちを育ててくれていた人が…)」

煉󠄁獄杏寿郎「(考えても仕方がないことは考えるな)」

煉󠄁獄杏寿郎「(千寿郎はもっと可哀想だろう…物心つく前に病死した母の記憶はほとんど無く父はあの状態だ…)」

煉󠄁獄杏寿郎「正直に言う、父上は喜んでくれなかった」

煉󠄁獄杏寿郎「どうでもいいとのことだ」

煉󠄁獄杏寿郎「しかし、そんなことで俺の情熱は無くならない」

煉󠄁獄杏寿郎「心の炎が消えることはない!俺は決して挫けない!」

煉󠄁獄杏寿郎「そして千寿郎、お前は俺とは違う!お前には兄がいる、兄は弟を信じている!」

煉󠄁獄杏寿郎「どんな道を歩んでもお前は立派な人間になる!燃えるような情熱を胸に頑張ろう!」

煉󠄁獄杏寿郎「頑張って生きて行こう!寂しくとも」
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魘夢「俺が見せる夢の世界は無限ではない」

魘夢「夢を見ているものを中心に円形となっている。夢の外側には、無意識の領域があり、そこに"精神の核"が存在する」

魘夢「それを破壊しろ。そうすれば、夢の持ち主は廃人となる」

「あった!」

「(早くコイツの精神の核を破壊して)」


「(私も幸せな夢を見せてもらうんだ!!)」

「(変な無意識領域…暑い…燃えてる…急がないと…)」

「(見つけた!精神の核!)」

「(赤いのは初めて見た…)」

「これを壊せば!私も!!」






竈門炭治郎「ただいま」
竈門竹雄「姉ちゃん山に山菜採りに行ってるよ」
竈門炭治郎「起きろ!攻撃されてる!夢だ、これは夢だ!目覚めろ!」
竈門炭治郎「(そうか、そうだ、俺は汽車の中だ)」
竈門炭治郎「お兄ちゃん!!どうしよう…火が!!」
竈門炭治郎「(禰豆子の匂いだ!禰豆子の血だ!)」

竈門炭治郎「(禰豆子!禰豆子!)」

竈門炭治郎「(隊服!日輪刀!覚醒してる!少しずつ!少しずつ!)」

竈門炭治郎「ごめん、行かないと…」

竈門炭治郎「(早く戻らないと…)ごめんな…」

竈門炭治郎「(禰豆子!禰豆子!)」

竈門炭治郎「(隊服!日輪刀!覚醒してる!少しずつ!少しずつ!)」

竈門炭治郎「ごめん、行かないと…」

竈門炭治郎「(早く戻らないと…)ごめんな…」
「兄ちゃん!兄ちゃん!」
竈門炭治郎「(俺に夢を見せてる鬼が近くにいるなら早く見つけて斬らなければ!)」

竈門炭治郎「(どこだ?早く!)」
竈門禰豆子「お兄ちゃん、どこ行くの?」

竈門禰豆子「今日は山菜いっぱい採れたよ」

竈門竹雄「母ちゃんこっちこっち!」

竈門炭治郎「(どこだ?早く!)」


竈門禰豆子「今日は山菜いっぱい採れたよ」

竈門竹雄「母ちゃんこっちこっち!」
竈門炭治郎「ああ…ここに居たいなあ…ずっと…振り返って戻りたいなあ」

竈門炭治郎「(本当ならずっとこうして暮らせていたはずなんだ…ここで…本当ならみんな今も元気で)」

竈門炭治郎「(禰豆子も日の光の中で、青空の下で)」

竈門炭治郎「(本当なら…本当なら…俺は今日もここで炭を焼いていた…刀なんて触ることもなかった)」

竈門炭治郎「(本当なら…本当なら…)」

竈門炭治郎「(でももう俺は失った)」

竈門炭治郎「(本当ならずっとこうして暮らせていたはずなんだ…ここで…本当ならみんな今も元気で)」

竈門炭治郎「(禰豆子も日の光の中で、青空の下で)」

竈門炭治郎「(本当なら…本当なら…俺は今日もここで炭を焼いていた…刀なんて触ることもなかった)」

竈門炭治郎「(本当なら…本当なら…)」

竈門炭治郎「(でももう俺は失った)」
竈門炭治郎「(ごめん…ごめんなあ、六太…もう一緒にはいられないんだよ…だけどいつだってにいちゃんはお前のことを想っているから、みんなのことを想っているから…)」
「(これが…彼の心の中…)」
「(何という美しさ…どこまでも広い…そして暖かい)」
「知らねぇよ!!」



魘夢「手こずってるな、どうしたのかな?まだ誰の核も破壊できてないじゃないか」

魘夢「まぁ、時間稼ぎができているからいいけれど」

竈門炭治郎「(いない…匂いはするんだ、微かに…でも何だこれは?幕がかってるようだ!どこからでも微かに鬼の匂いがする!場所を特定できない!)」





魘夢「まぁ、時間稼ぎができているからいいけれど」

竈門炭治郎「(いない…匂いはするんだ、微かに…でも何だこれは?幕がかってるようだ!どこからでも微かに鬼の匂いがする!場所を特定できない!)」
竈門炭十郎「炭治郎」
「!!!!!!」

竈門炭十郎「刃を持って」

竈門炭十郎「斬るべきものはもう在る」

竈門炭治郎「(斬るべきものはもう在る…斬るべきもの…目覚めるために…わかったと思う…でも、もし違っていたら、夢の中の出来事が現実にも影響する場合、取り返しが…)」

竈門炭治郎「(迷うな!やれ!やるんだ!!夢の中の死が現実に繋がる!つまり、斬るのは、自分の頚だ!!)」

竈門炭十郎「刃を持って」

竈門炭十郎「斬るべきものはもう在る」

竈門炭治郎「(斬るべきものはもう在る…斬るべきもの…目覚めるために…わかったと思う…でも、もし違っていたら、夢の中の出来事が現実にも影響する場合、取り返しが…)」

竈門炭治郎「(迷うな!やれ!やるんだ!!夢の中の死が現実に繋がる!つまり、斬るのは、自分の頚だ!!)」
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