竈門炭治郎「ハァ…ハァ…大丈夫…生きてる…」
竈門炭治郎「禰豆子!大丈夫か?」
竈門炭治郎「善逸!伊之助!煉獄さん!」
竈門炭治郎「誰なんだ?この人達…手首を縄で繋がれている?」
竈門炭治郎「(縄?…何だこれ…焼き切れてる…)」
竈門炭治郎「(禰豆子の燃える血か?僅かだけど鬼の匂いもするぞ)…この匂い!」
竈門炭治郎「切符!(やっぱりこれも微かに鬼の匂いがする。切符を切った時に眠らされたんだな)」
竈門炭治郎「(何だろう…この縄を日輪刀で絶ち切るのは、良くない気がする)」
竈門炭治郎「禰豆子、頼む!みんなの縄を燃やしてくれ!」
竈門炭治郎「善逸、起きろ!起きろ、善逸!起きるんだ!!」
竈門炭治郎「起きろ、伊之助!頼む!(だめだ…二人共起きない…どうしたら…)」
竈門炭治郎「何だ!?」
「邪魔しないでよ!!あんたたちが来たせいで夢を見せてもらえないじゃない!!」
「何してんのよ!あんたも起きたなら加勢しなさいよ!結核だか何だか知らないけど、ちゃんと働かないならあの人に言って夢見せてもらえないようにするからね!!」
竈門炭治郎「(俺と繋がってた人だろうか)」
竈門炭治郎「(結核、病気なんだ、可哀想に…許せない鬼だ!人の心につけ込んだ)」
竈門炭治郎「ごめん、俺は戦いに行かなきゃならないから」
竈門炭治郎「(禰豆子の燃える血か?僅かだけど鬼の匂いもするぞ)…この匂い!」
竈門炭治郎「切符!(やっぱりこれも微かに鬼の匂いがする。切符を切った時に眠らされたんだな)」
竈門炭治郎「(何だろう…この縄を日輪刀で絶ち切るのは、良くない気がする)」
竈門炭治郎「禰豆子、頼む!みんなの縄を燃やしてくれ!」
竈門炭治郎「善逸、起きろ!起きろ、善逸!起きるんだ!!」
竈門炭治郎「起きろ、伊之助!頼む!(だめだ…二人共起きない…どうしたら…)」
竈門炭治郎「何だ!?」
「邪魔しないでよ!!あんたたちが来たせいで夢を見せてもらえないじゃない!!」
「何してんのよ!あんたも起きたなら加勢しなさいよ!結核だか何だか知らないけど、ちゃんと働かないならあの人に言って夢見せてもらえないようにするからね!!」
竈門炭治郎「(俺と繋がってた人だろうか)」
竈門炭治郎「(結核、病気なんだ、可哀想に…許せない鬼だ!人の心につけ込んだ)」
竈門炭治郎「ごめん、俺は戦いに行かなきゃならないから」
竈門炭治郎「大丈夫ですか?」
「ありがとう。気を付けて」
竈門炭治郎「はい!」
竈門炭治郎「(うっ!すごい匂いだ!重たい、この風の中、鬼の匂いがここまで!こんな状態で眠ってたのか、俺は!客車が密閉されたとはいえ、信じられない!不甲斐無い!鬼は風上、先頭車両か?)」
竈門炭治郎「禰豆子は来るな!危ないから待ってろ!みんなを起こせ!」
魘夢「あれぇ、起きたの?おはよう」
魘夢「まだ寝ててよかったのに」
竈門炭治郎「(コイツが…)」
魘夢「何でかなぁ、せっかく良い夢を見せてやっていたでしょう?お前の家族みんな惨殺する夢を見せることもできたんだよ?」
魘夢「そっちの方がよかったかなぁ、イヤでしょ?つらいもんね?じゃあ、今度は、父親が生き返った夢を見せてやろうか」
魘夢「(本当は幸せな夢を見せた後で、悪夢を見せてやるのが好きなんだ)」
魘夢「(人間の歪んだ顔が大好物だよ、堪らないよね)」
魘夢「何でかなぁ、せっかく良い夢を見せてやっていたでしょう?お前の家族みんな惨殺する夢を見せることもできたんだよ?」
魘夢「そっちの方がよかったかなぁ、イヤでしょ?つらいもんね?じゃあ、今度は、父親が生き返った夢を見せてやろうか」
魘夢「(本当は幸せな夢を見せた後で、悪夢を見せてやるのが好きなんだ)」
魘夢「(人間の歪んだ顔が大好物だよ、堪らないよね)」
魘夢「(だけど俺は油断しないから回りくどくても確実に殺すよ、鬼狩りはね)」
魘夢「(インクに俺の血を混ぜた切符。車掌が切符を切って、鋏痕をつければ術が発動する)」
魘夢「(それなのに)」
魘夢「(何でコイツは起きたのかな…短時間で覚醒条件も見破った)」
魘夢「幸せな夢や都合のいい夢を見ていたいっていう人間の欲求は、凄まじいのにな」
竈門炭治郎「人の心の中に土足で踏み入るな!!」
竈門炭治郎「俺はお前を許さない!!」
竈門炭治郎「(それともこの鬼は、彼よりも弱かった?)」
魘夢「素敵だね、その顔!そういう顔を見たかったんだよ」
魘夢「頚を斬ったのにどうして死なないのか教えて欲しいよね?いいよ、俺は今気分が高揚してるから」
魘夢「赤ん坊でもわかるような単純なことさ、それがもう本体ではなくなっていたからだよ」
魘夢「今喋っているこれもそうさ、頭の形をしているだけで頭じゃない」
魘夢「君がすやすやと眠っている間に俺はこの汽車と融合した!」
魘夢「この列車の全てが俺の血であり肉であり骨となった!」
魘夢「ふふっ、その顔、わかってきたかなぁ」
魘夢「つまり、この汽車の乗客二百人余りが俺の体をさらに強化するための餌、そして人質」
魘夢「ねぇ、守りきれる?君は一人でこの汽車の端から端までうじゃうじゃとしている人間たち全てを、俺におあずけさせられるかな?」
魘夢「頚を斬ったのにどうして死なないのか教えて欲しいよね?いいよ、俺は今気分が高揚してるから」
魘夢「赤ん坊でもわかるような単純なことさ、それがもう本体ではなくなっていたからだよ」
魘夢「今喋っているこれもそうさ、頭の形をしているだけで頭じゃない」
魘夢「君がすやすやと眠っている間に俺はこの汽車と融合した!」
魘夢「この列車の全てが俺の血であり肉であり骨となった!」
魘夢「ふふっ、その顔、わかってきたかなぁ」
魘夢「つまり、この汽車の乗客二百人余りが俺の体をさらに強化するための餌、そして人質」
魘夢「ねぇ、守りきれる?君は一人でこの汽車の端から端までうじゃうじゃとしている人間たち全てを、俺におあずけさせられるかな?」
竈門炭治郎「煉獄さん!善逸!伊之助ーっ!寝てる場合じゃない!起きてくれ!頼む!禰豆子ー!眠っている人達を守るんだ!!」
次回予告
竈門炭治郎「伊之助!よく来てくれた」
竈門炭治郎「伊之助の鎹鴉の名前はどんぐり丸。いつも伊之助の近くにいるのですが伊之助に食べられそうになったので今は上手に気配を消しているらしいですよ」
嘴平伊之助「行くぞ紋次郎!」