死柄木弔「(家族を殺した…あの後、逃げるように家を出た…どうしたらいいのかわからなかった)」
死柄木弔「(これからどうしたらいい?誰か、誰でもいいから教えてくれ…たすけてくれ…罪悪感が喉に貼りついて声が出なかった)」
「ボク?大丈夫?どうしたの、そんなボ…」
「す、すぐヒーローか警察か誰か来るからね…おばあちゃん会社行かないとだから、ね」
死柄木弔「(人口密度の高い場所ほど大なり小なりトラブルが頻発する)」
死柄木弔「(それこそ迷子などより緊急性の高いトラブルが)」
死柄木弔「(それでもこのヒーロー溢れる社会にあって)」
死柄木弔「(この痒みは治っていただろうか…)」
オール・フォー・ワン「君は君自身にもコントロールできない程の破壊衝動を抱えている」
オール・フォー・ワン「そいつが溢れて体に知らせているんだ、痒みとしてね」
オール・フォー・ワン「我慢なんかしなくていい、それは決して駄目な事じゃない」
オール・フォー・ワン「心のままに動けばいい。でなければ君一人が苦しむだけだ」
オール・フォー・ワン「良心・道徳・倫理、全部誰かが作ったモノだ」
オール・フォー・ワン「世の中を円滑に動かしたい誰かがね」
オール・フォー・ワン「縛られるな、恐れるな、君の中にあるモノが何より大切なんだよ」
オール・フォー・ワン「転弧君、君はどうしたい?」
死柄木弔「振り切る前に壊せばそこまででもないな」
死柄木弔「でかいだけだなァ、わかるよ、目障りなモノを思いっきり壊すと愉しいよな」
リ・デストロ「私の力は手段である。人々を解放する為の、デストロの意志を完遂する為の!」
オール・フォー・ワン「君は君自身にもコントロールできない程の破壊衝動を抱えている」
オール・フォー・ワン「そいつが溢れて体に知らせているんだ、痒みとしてね」
オール・フォー・ワン「我慢なんかしなくていい、それは決して駄目な事じゃない」
「んだァ、てめェは!?俺らが歩いてんだよ、この道をォ」
オール・フォー・ワン「ああ、かわいそうに…何を恐れている?」
オール・フォー・ワン「心のままに動けばいい。でなければ君一人が苦しむだけだ」
オール・フォー・ワン「良心・道徳・倫理、全部誰かが作ったモノだ」
オール・フォー・ワン「世の中を円滑に動かしたい誰かがね」
オール・フォー・ワン「縛られるな、恐れるな、君の中にあるモノが何より大切なんだよ」
オール・フォー・ワン「転弧君、君はどうしたい?」
志村転弧「…僕を殴ったあの二人を、殺したい…」
志村転弧「何でかわかんないけど、嫌な気持ちが溢れて止まらなくなるんだ…」
志村転弧「抑えられないんだ…」
「面倒くせーなァ」
オール・フォー・ワン「閉じ込めてしまっただけさ、彼の中には残っている。引き留めるように咎めるように着けられた家族の手」
オール・フォー・ワン「記憶を閉じ込めた結果、感情だけが浮つく不安定な状態。不安なのさ、見ろよ、無意識下で個性をセーブしてる」
オール・フォー・ワン「僕は全てを肯定してあげよう、破壊を貪る恐怖の象徴」
オール・フォー・ワン「彼は今その大いなる一歩を踏み出しんだ」
オール・フォー・ワン「僕は全てを肯定してあげよう、破壊を貪る恐怖の象徴」
オール・フォー・ワン「彼は今その大いなる一歩を踏み出しんだ」
志村転弧「(何をしても許される気がする)」
オール・フォー・ワン「おまけさ、一つ壊してしまったからね。記念すべき日の思い出を忘れぬようにね」
オール・フォー・ワン「さぁ、見せておくれ、君の姿を、死柄木弔」
志村転弧「しがらき、とむら?」
オール・フォー・ワン「弔う、死を悲しみ別れを告げること。志村転弧は弔いを招く存在へと生まれ変わるんだ」
志村転弧「しがらきは?」
オール・フォー・ワン「さぁ、見せておくれ、君の姿を、死柄木弔」
志村転弧「しがらき、とむら?」
オール・フォー・ワン「弔う、死を悲しみ別れを告げること。志村転弧は弔いを招く存在へと生まれ変わるんだ」
志村転弧「しがらきは?」
オール・フォー・ワン「私の苗字」
死柄木弔「全部思い出した…俺はあの時、お父さんを殺したくて殺した」
死柄木弔「お母さんたちが崩れ行くのを見て心が軽くなった…あれは悲劇なんかじゃない」
死柄木弔「俺は本当にただ壊すだけだ」
死柄木弔「未来なんか要らないんだ」
死柄木弔「その先は連合の奴らが好きにすればいい」
死柄木弔「こんなものも全て要らない!!」
死柄木弔「全部思い出した…俺はあの時、お父さんを殺したくて殺した」
死柄木弔「お母さんたちが崩れ行くのを見て心が軽くなった…あれは悲劇なんかじゃない」
死柄木弔「俺は本当にただ壊すだけだ」
死柄木弔「未来なんか要らないんだ」
死柄木弔「その先は連合の奴らが好きにすればいい」
死柄木弔「こんなものも全て要らない!!」
リ・デストロ「(のハズなのに…!!)」
死柄木弔「振り切る前に壊せばそこまででもないな」
死柄木弔「でかいだけだなァ、わかるよ、目障りなモノを思いっきり壊すと愉しいよな」
リ・デストロ「私の力は手段である。人々を解放する為の、デストロの意志を完遂する為の!」
死柄木弔「窮屈そうだな、リ・デストロ」
リ・デストロ「(何故ストレスが引いてしまうのか…)」
「力也さん、私達は代々隠れて生きてきた。あなたはデストロの遺志を完遂する人」
「デストロの無念をあなたが!」
リ・デストロ「デトラネット社謹製 負荷増幅鋼圧機構 クレストロ」
リ・デストロ「ストレス150%だ!!」
死柄木弔「あ、そう、そりゃいいや」
トゥワイス「近付き過ぎんなよ」
トゥワイス「あいつらを引きつけてくれてンのァ良いが、圧倒的過ぎる!今のうちに皆と合流できれば…」
Mr.コンプレス「珍しく早起きしやがって…今アレとぶつかりゃ連合全滅だ」
リ・デストロ「(何故ストレスが引いてしまうのか…)」
「力也さん、私達は代々隠れて生きてきた。あなたはデストロの遺志を完遂する人」
「デストロの無念をあなたが!」
リ・デストロ「デトラネット社謹製 負荷増幅鋼圧機構 クレストロ」
リ・デストロ「ストレス150%だ!!」
死柄木弔「あ、そう、そりゃいいや」
トゥワイス「近付き過ぎんなよ」
トゥワイス「あいつらを引きつけてくれてンのァ良いが、圧倒的過ぎる!今のうちに皆と合流できれば…」
Mr.コンプレス「珍しく早起きしやがって…今アレとぶつかりゃ連合全滅だ」
氏子達磨「ジョンちゃんを殺す気か!?」
Mr.コンプレス「はあ?」
氏子達磨「ジョンちゃんは転送を使うために扁桃炎になるんじゃ」
Mr.コンプレス「知るか!頑張れ!つーか嘘つけ!ポンポン使ってただろうが!」
氏子達磨「第三者に居場所が知られとる者と濃い付き合いをするつもりはない。解放軍のマーキングを外して出直して来なさい」
Mr.コンプレス「アンタ、死柄木が死んでもいいのか?オールフォーワンの後継なんだろ!?」
Mr.コンプレス「知るか!頑張れ!つーか嘘つけ!ポンポン使ってただろうが!」
氏子達磨「第三者に居場所が知られとる者と濃い付き合いをするつもりはない。解放軍のマーキングを外して出直して来なさい」
Mr.コンプレス「アンタ、死柄木が死んでもいいのか?オールフォーワンの後継なんだろ!?」
リ・デストロ「(抑圧ではなく解放を!異能の自由行使は人間として当然の苦しみ、覚醒の後、こいつはまるで…)」
リ・デストロ「(全て解放されたかのような)」
リ・デストロ「(そうか!この胸の高鳴りは)」
オール・フォー・ワン「恐れるな」
オール・フォー・ワン「こう考えてみよう。"人の命も進歩も努力も一切が自分の手中にある"と」
リ・デストロ「(全て解放されたかのような)」
リ・デストロ「(そうか!この胸の高鳴りは)」
オール・フォー・ワン「恐れるな」
オール・フォー・ワン「こう考えてみよう。"人の命も進歩も努力も一切が自分の手中にある"と」
トランペット「(扇動がかき消されている!?…そんな…)」
リ・デストロ「トランペット」
リ・デストロ「これ以上、無駄な死だ」
リ・デストロ「(異能の自由行使、抑圧ではなく解放を。ああ、偉大なるデストロよ、解放の先にいるべき人が自由を体現する者ならば、歴史の重みも、血の宿命も)」
リ・デストロ「(窮屈そうだと一笑に付すこの青年こそ、私はもう見えてしまった。この青年が輝いて見えてしまった)」
リ・デストロ「彼らは皆、私、いやデストロの遺志に賛同し殉ずる覚悟を培ってきた者たち。君の言う通り喧嘩を売って負けた。殺るなら殺れ」
リ・デストロ「異能解放軍はお前の後についていく」
ギガントマキア「…後継…」
Mr.コンプレス「八斎會と協力してたら、今頃寿司でも食ってたかなぁ…」
死柄木弔「おまえ、デトラネット社長だから、金あるよな!」
リ・デストロ「これ以上、無駄な死だ」
リ・デストロ「(窮屈そうだと一笑に付すこの青年こそ、私はもう見えてしまった。この青年が輝いて見えてしまった)」
リ・デストロ「彼らは皆、私、いやデストロの遺志に賛同し殉ずる覚悟を培ってきた者たち。君の言う通り喧嘩を売って負けた。殺るなら殺れ」
リ・デストロ「しかし、私もまたデストロの遺志に殉ずる覚悟」
リ・デストロ「異能解放軍はお前の後についていく」
ギガントマキア「…後継…」
Mr.コンプレス「八斎會と協力してたら、今頃寿司でも食ってたかなぁ…」
死柄木弔「おまえ、デトラネット社長だから、金あるよな!」
一週間後
『平穏な街を襲った惨劇。犯人グループは偽の情報でヒーローを街の外へ誘導し、計画的に襲撃を実行。突然の災禍に見舞われた泥花市民は結束してこれに抗戦。事態を把握したヒーローたちが遅れて合流。市民に多くの犠牲者を出しながらも、犯人グループ20名全員の死亡と共に事件は幕を閉じた』
『平穏な街を襲った惨劇。犯人グループは偽の情報でヒーローを街の外へ誘導し、計画的に襲撃を実行。突然の災禍に見舞われた泥花市民は結束してこれに抗戦。事態を把握したヒーローたちが遅れて合流。市民に多くの犠牲者を出しながらも、犯人グループ20名全員の死亡と共に事件は幕を閉じた』
『"訓練を受けていない一般市民の個性行使が被害拡大を招いた"とされる一方』
『世間では住民たちの行動を英雄視する声が止まない。しかし、事件は多くの謎を残したままとなる』
Mr.コンプレス「いやを雨降って地固まるとはこういう事だね」
荼毘「何もしてなかっただろ」
Mr.コンプレス「ハッハ 抜かせ、ちゃんと逃げ回ってた」
スピナー「荼毘、食わねぇならもらうぞ」
トガヒミコ「それやめてください。私が生きてるので嫌です」
スケプティック「だいたいその寿司はウチの金で買ったモノだが?治療も映像編集もトガのコートも全てウチからの提供であってだな」
トゥワイス「あァ!!病院にいるハズのハゲがこのアジトにいるのは誰のお陰だっけ!!?」
トランペット「やめましょう、スケプティック。最高指…リ・デストロがお決めになられた方たちです」
リ・デストロ「ようこそ集まってくれた」
リ・デストロ「解放戦士諸君!異能解放戦軍リ・デストロである」
トガヒミコ「弔くん、お手手全部壊れたんじゃなかったのですか?」
リ・デストロ「解放戦士諸君!異能解放戦軍リ・デストロである」
リ・デストロ「これより、異能解放戦軍は生まれ変わる」
トガヒミコ「弔くん、お手手全部壊れたんじゃなかったのですか?」
スピナー「一つだけ無事だったんだと。あの中で原形留めてたのは奇跡だよ」
リ・デストロ「連合の存在は障壁であると、私はあの日までそう信じて疑わなかった!私の眼はあまりに狭窄であった!」
リ・デストロ「血に捉われ教えに縛られた私はあそこで真の解放を見た!これは降伏ではない!」
リ・デストロ「この死柄木弔が真の解放者であると畏敬の念に打たれたものであり、必然の譲位である!」
リ・デストロ「今より解放軍は死柄木弔を最高指導者とし再臨を果たす!」
リ・デストロ「より深化した解放の道を辿るにあたり、異能解放軍及びヴィラン連合は融合し、新たな名を冠する!」
リ・デストロ「血に捉われ教えに縛られた私はあそこで真の解放を見た!これは降伏ではない!」
リ・デストロ「この死柄木弔が真の解放者であると畏敬の念に打たれたものであり、必然の譲位である!」
リ・デストロ「今より解放軍は死柄木弔を最高指導者とし再臨を果たす!」
リ・デストロ「より深化した解放の道を辿るにあたり、異能解放軍及びヴィラン連合は融合し、新たな名を冠する!」
死柄木弔「超常解放戦線」
死柄木弔「ヴィランの名を排し異能の枠組みを更に広く解釈できるものとした」
死柄木弔「又、壇上の9名を行動隊長に任命し、傾向別に部隊編成を行う」
死柄木弔「まァ、名前なんてこれと同じ飾りだ。好きにやろう」
「うおおおおおおおおお!!」
リ・デストロ「おつかれさまでございました!何かお飲み物でも」
死柄木弔「失せろ」
氏子達磨「超常解放戦線、仰々しい名前じゃのう。まァ、ヴィラン連合なんちゅうチープな名よりはいいか」
死柄木弔「マキアは従った。あんたの言ってた最低限の格はついたと思うぜ」
氏子達磨「記憶も戻り個性も含め本来のおまえに戻った」
氏子達磨「約束通り力を授けよう、おまえがそれを望むなら」
死柄木弔「マキアは従った。あんたの言ってた最低限の格はついたと思うぜ」
氏子達磨「記憶も戻り個性も含め本来のおまえに戻った」
氏子達磨「約束通り力を授けよう、おまえがそれを望むなら」