ビッグマム「おかえり、ゼウス」
ロビン「ナミ!」
カイドウ「やっと来たか、リンリン!」
カイドウ「ぐずぐずしやがって」
ビッグマム「固ェこと言うな、カイドウ!間に合っただろ?マ~マママ」
ビッグマム「カイドウが言った通り、おれ達はある目的の為に同盟を組んだ」
ルフィ「目的?」
ビッグマム「いがみ合ってりゃ手が届かねェが、手を組めばもう射程範囲だ!いいかい、お前ら!!海賊の稼業に本腰を入れるよ!!」
ビッグマム「おれ達はついに!」
カイドウ「ひとつなぎの大秘宝」
ビッグマム・カイドウ「ワンピースを獲りに行くぞ!」

「うおおおおおおおお!!」ヤマト「ワンピース…」
ルフィ「それは!おれがもらうっての!!あいつら!」

カイドウ「古代兵器の存在は、世界に恐怖と戦争をもたらすだろう。覚悟しろ!それこそが、おれ達の望む暴力の世界!」


ジンベエ「古代兵器…」

ロビン「それは神の名を持ち、世界に三つあると言われている“プルトン” “ウラヌス” “ポセイドン”。彼らがその力を手にしたら、世界の均衡は崩れ、一気に破滅に向かう」

ジンベエ「大仰じゃないか?」

カイドウ「この国は、海軍でも世界政府でも容易に手が出せねェ滝に囲まれた天然の要塞だ」

カイドウ「武器工場を更に増やし、花の都の者達も労働力にすれば」
カイドウ「ここは楽園と呼べる海賊達の無法地帯となるだろう」

福ロクジュ「カイドウ様…それは…」

カイドウ「言った通りだ」

黒炭オロチ「光月家への恨み!ワノ国への恨み!」
黒炭オロチ「こいつら全員に復讐することが!このおれを突き動かしてきたんだ!!」
黒炭オロチ「花の都は、いわば黒炭家復讐の象徴!あいつらの土地も命も全部おれのもんだ!!」

黒炭オロチ「いくらお前でも!そう簡単に!勝手に手出しはさせねェぞ!!」

黒炭オロチ「聞いてんのか!てめェ!!」















ルフィ「モモ!待ってろ!」
ルフィ「くぅ…カイドウ!!」

ヤマト「バカ…何やってんだ」

ルフィ「おい!お前!モモんとこ行くぞ!案内しろ!」

ヤマト「う…うん」


ルフィ「すぐ助けるぞ!モモ!」
『鬼ヶ島 裏口』












アシュラ童子「とどめだ!!菊!!」


黒炭カン十郎「おぉ…菊…すまなかった…黒炭家としか生きることができない…こんなおれを…もう殺してくれ!兄弟のように共に過ごした日々を今だって忘れやしない…お前達を裏切って生きること…ずっと苦しかった…」

ルフィ「それは!おれがもらうっての!!あいつら!」
カイドウ「古代兵器の存在は、世界に恐怖と戦争をもたらすだろう。覚悟しろ!それこそが、おれ達の望む暴力の世界!」
ジンベエ「古代兵器…」
ロビン「それは神の名を持ち、世界に三つあると言われている“プルトン” “ウラヌス” “ポセイドン”。彼らがその力を手にしたら、世界の均衡は崩れ、一気に破滅に向かう」
ジンベエ「大仰じゃないか?」
ロビン「事実よ」

黒炭オロチ「すげェな!!ぐはははは!!」カイドウ「ついてはお前ら、オロチの部下達よ」

カイドウ「どちらかを選択しろ」カイドウ「この国は、海軍でも世界政府でも容易に手が出せねェ滝に囲まれた天然の要塞だ」
カイドウ「武器工場を更に増やし、花の都の者達も労働力にすれば」
福ロクジュ「カイドウ様…それは…」
カイドウ「言った通りだ」
黒炭オロチ「おい…」
黒炭オロチ「おい!!カイドウ!!てめェ!!さっきからべらべらと何言ってやがる!花の都はおれのおひざ元!」

黒炭オロチ「おれが黒炭の者というだけで、長年、長年どれ程!光月家に苦しめられてきたか!お前にわかるか!生きてるだけで迫害され!蔑まれ!すべてを奪われたおれの気持ちがァア!!」黒炭オロチ「光月家への恨み!ワノ国への恨み!」
黒炭オロチ「いくらお前でも!そう簡単に!勝手に手出しはさせねェぞ!!」
黒炭オロチ「この国はおれのもんだ!!」
黒炭オロチ「分を弁えろよ!カイドウ!」

黒炭オロチ「誰のお陰で武器の調達ができると思ってやがる!!」
黒炭オロチ「おれあってのワノ国だろうが!!わかってるんだろうな!!」

カイドウ「ふん!知らねェよ!!」

カイドウ「こいつはもう!用済みだ!!」

ビッグマム「あははははは!マ~マママ」

カイドウ「くだらねェ」

カイドウ「おれにとっちゃ」

カイドウ「黒炭家も光月家もどうでもいい話だ!!」

ルフィ「モモ!!」

ルフィ「おい!あれモモじゃねェか!」ルフィ「モモ!待ってろ!」
ヤマト「おい!声がでかい!」

ルフィ「くぅ…カイドウ!!」
ヤマト「バカ…何やってんだ」
ルフィ「おい!お前!モモんとこ行くぞ!案内しろ!」
ヤマト「う…うん」
ルフィ「すぐ助けるぞ!モモ!」
黒炭カン十郎「おれはお前の剣の癖を知っているんだ!おれの技は見覚えがないだろ!!」
黒炭カン十郎「おぉ…菊…すまなかった…黒炭家としか生きることができない…こんなおれを…もう殺してくれ!兄弟のように共に過ごした日々を今だって忘れやしない…お前達を裏切って生きること…ずっと苦しかった…」
黒炭カン十郎「モモの助様に本当に本当にひどい事をした…黒炭として生まれて…こんな生き方しかできないおれを…許してくれ…おれは…おれは…本当はお前達と共に生きていきたかった…」
アシュラ童子「菊!!やるんだ!!」

菊の丞「カン十郎さん…今からでも間に合います!カイドウを倒しに行きましょう!!」黒炭カン十郎「こんなおれに…こんなおれに…そこまで…お前はなんて…」
黒炭カン十郎「甘いんだ」
アシュラ童子「菊ーー!!」

菊の丞「(すべてがウソだと言ってください…こんなカン十郎さんは…)」
菊の丞「(偽物だ!今戦っているカン十郎さんは!すべてまやかしだ!!)」
黒炭カン十郎「お菊~」
黒炭カン十郎「おーい!どういうつもりだ!」
菊の丞「どっちが!あなたの心はどこにあるのですか!あなたは一体誰なんだ!」


菊の丞「拙者達と共に笑い、泣いた」
黒炭カン十郎「最初から思っちゃいない!今ここにいるおれだけがすべて!赤鞘のおれは全部芝居だ!喜びも悲しみも何一つ分け合っちゃいない!お前のことなんかなんとも思っちゃいない!すべては黒炭家の為!!」
黒炭カン十郎「死ね!!」
黒炭カン十郎「見ろ、この光景を!最高の大舞台を!」
菊の丞「(すべては幻…人生のすべてが芝居…あなたは役の中でしか…生きていなかった…)」

黒炭カン十郎「お前の心を震わせたのなら、役者冥利に尽きる!」黒炭カン十郎「なに!」
菊の丞「切ったのは、あなたを信じようとしてきた拙者の心!芝居は終幕です!」

菊の丞「この裏切りこそ、芝居と言ってほしかった…拙者達が知っているカン十郎さんには…もう会えない…」菊の丞「あの時の喜びも…悲しみも…すべて幻…」
菊の丞「ならば!容赦しない!!」

菊の丞「残・雪・剣」
黒炭カン十郎「こんなわかりきった技!お菊、お前はやはり優しい子だ」
菊の丞「(目の前の男はカン十郎じゃない!カン十郎さんはもういない!)」
菊の丞「どうして!どうしてなの!今まで全部お芝居なんて…」
菊の丞「どうしてだよ~~~!!」
黒炭カン十郎「(素晴らしい…素晴らしいぞ…見事だお菊…死に場所を探していた…これでついに…この大舞台で死ねるなら…)」

黒炭カン十郎「(本望なり!完璧だ!いい…最高の気分だ…)」

傳ジロー「錦さん」
錦えもん「ああ、行こう」
シシリアン「錦えもん殿!傳ジロー殿!ご武運を!!」

イヌアラシ「背後から狙うとは!卑怯な!」
カン十郎「おい!河松!その筆はそれがしのだ!」
菊之丞「まぁまぁ」
光月おでん「仲良くしろ、お前ら あっははは!」

傳ジロー「お金がないです、おでん様!」
光月おでん「なにィ!」

ネコマムシ「今日の晩飯もないぜよ」
カン十郎「また飯抜きですかおでん様」
アシュラ童子「勘弁してほしいど」
光月おでん「よーし!仕事は町で恵んでもらう~!」
錦えもん「また!?」
雷ぞう「そんなこと言う大名、聞いた事ないですぞ」
光月おでん「確かにおれもない…ははははははは!!」

カン十郎「おれはカン十郎っていうんだ」
カン十郎「カッカッカッ!よろしくな」

錦えもん「辛かったな…お前達…」イゾウ「錦さん」

イゾウ「今は、参りましょう」錦えもん「イゾウ!」
錦えもん「ここでいいのか?死に場所は」
イゾウ「もう死に損なうのはたくさんだ」
錦えもん「よし!行こう!」
錦えもん「お菊」

カイドウ「じゃ、5秒で決めろ、オロチの部下達よ」
カイドウ「おれと共に海賊になるか、今ここでおれ達に挑んで死ぬか」
カイドウ「これから来る世界の対戦に向けて、この国を海賊の帝国に変える」
カイドウ「本業の遠征も増えることだろう」
カイドウ「今夜、この鬼ヶ島を花の都に移し」
カイドウ「ワノ国は滅ぶ!!」
カイドウ「国の名は“新鬼ヶ島”!将軍は、息子ヤマトだ!!」

ヤマト「あいつ」ヤマト「今なんつったァ!!」
ヤマト「なってたまるかァ!!!」

ヤマト「クソオヤジ!!!」ルフィ「早くしろ!モモが殺される!」
ヤマト「よし!近道だ!」
ヤマト「よし!近道だ!」
ルフィ「おう!」
