Detective Conan
キャスト
🔷目暮十三 Megure Jūzō CV: 茶風林
🔷高木渉 Takagi Wataru CV: 高木渉
🔷西津方玄 CV.佐藤正治🔷蝶野欽治 CV.秋元羊介
🔷遠島基行 CV.古澤融
🔷坂巻鈴江 CV.津野田なるみ
コナン「はあ?年代物の小皿で大儲け?」
コナン「おいおい 前にペルシャ絨毯で痛い目にあったの忘れたのかよ」
コナン「んで?そんな皿どこで手に入れたんだよ?」
阿笠博士「ホレ、前に君らも連れてったじゃろ?阿笠栗介というワシの伯父の別荘に」
コナン「ああ、星や太陽や月の暗号が隠されてたあの別荘か…」
阿笠博士「うむ、哀君がここへ来る前のことじゃったのォ」
阿笠博士「ホレ、前に君らも連れてったじゃろ?阿笠栗介というワシの伯父の別荘に」
コナン「ああ、星や太陽や月の暗号が隠されてたあの別荘か…」
阿笠博士「うむ、哀君がここへ来る前のことじゃったのォ」
灰原哀「最初は博士がその別荘に仕掛けた宝探しゲームだったのに、その暗号で屋根裏部屋が出現し」
灰原哀「ミイラや偽札の原版まで見つかって」
灰原哀「最後は原版を狙ってた悪者をとっ捕まえたってね」
阿笠博士「そうそう、そのお宝のおもちゃを隠しに行った時」
阿笠博士「棚の奥から古い木の板を見つけてのォ」
阿笠博士「何やら達筆で字が書かれていたから、持ち帰ってインテリアとして飾っておったんじゃが」
阿笠博士「つい先日それが板ではなく、フタがスライドする平たい箱だと気づき」
阿笠博士「中からなんと年代物の小皿が出てきたんじゃよ」
灰原哀「ミイラや偽札の原版まで見つかって」
灰原哀「最後は原版を狙ってた悪者をとっ捕まえたってね」
阿笠博士「そうそう、そのお宝のおもちゃを隠しに行った時」
阿笠博士「棚の奥から古い木の板を見つけてのォ」
阿笠博士「何やら達筆で字が書かれていたから、持ち帰ってインテリアとして飾っておったんじゃが」
阿笠博士「つい先日それが板ではなく、フタがスライドする平たい箱だと気づき」
阿笠博士「中からなんと年代物の小皿が出てきたんじゃよ」
コナン「へー」
阿笠博士「伯父の栗介は大富豪じゃったからな、もしかしたらかなり値打ちの骨董品ではないかと思って、知り合いの鑑定士に依頼したというわけじゃ」
コナン「でもいいのか?そんな小皿を勝手に持ってきちまって」
阿笠博士「栗介伯父さんは50年前に亡くなっとるし、その別荘を受け継いだ伯母さんには、別荘の中のものは好きにしてもいいと言われとったし、まぁその伯母さんも去年亡くなってしまったから、もうワシのもんじゃよ」
コナン「でもいいのか?そんな小皿を勝手に持ってきちまって」
阿笠博士「栗介伯父さんは50年前に亡くなっとるし、その別荘を受け継いだ伯母さんには、別荘の中のものは好きにしてもいいと言われとったし、まぁその伯母さんも去年亡くなってしまったから、もうワシのもんじゃよ」
コナン「はァ…んで?何で俺を呼んだんだよ?」
灰原哀「呼んだのは私よ。あの子を何とかしてほしいから来てもらったの」
コナン「あのこ?」
灰原哀「ほら、今も門の陰からこっち覗っている」
コナン「い…いやいや…世良の奴、勘がいいから…どうやら俺の他にも大人びた子供がいないか蘭たちに探りを入れてたらしくて…」
コナン「んで、それなら灰原がそうだって答えてたみたいで」
世良真純「で、他にはいないのか?歳の割に妙に大人びてる子」
毛利蘭「やっぱり…哀ちゃんだよね?」
コナン「まさかしびれを切らして直接訪ねてきたのか!?」
灰原哀「ちょっと!何とか追っ払いなさいよ!!」
灰原哀「ちょっと!何とか追っ払いなさいよ!!」
コナン「ハァ!?」
世良真純「へぇーそうだったんだ~それじゃあ…」
コナン「ああ…この前テレビの鑑定番組で出てたお盆だろ?」
コナン「確か1億円の値がついてたな」
世良真純「(1億円!?)」
阿笠博士「そうじゃ~その番組を見て"うちにも似たようなお盆がある"と鑑定を依頼してきた人が3人もいたらしくてのォ」
阿笠博士「しかも驚いた事にその3枚の堆黒盆の柄が3枚とも全く同じ鶴の柄だったそうじゃ」
沖矢昴「ということは、もしかして3枚の内2枚は贋物(がんぶつ)だったと?」
阿笠博士「その通り!本物は数千万円はくだらないと言っておったわい」
阿笠博士「本物と贋物の違いを依頼してきた本人達も交えて解説するから見に来んか?とな」
沖矢昴「なるほど!そういうことなら、私もその鑑定士のお宅にお供させてもらってもよろしいでしょうか?ぜひこの目でその堆黒盆というものを拝見したいです」
阿笠博士「ああ、構わんが…」
沖矢昴「君はどうするんですか?」
世良真純「う~ん…僕はパスかなぁ…骨董品なんて興味ないし」
世良真純「だからお留守番しといてあげるよ!その女の子と一緒に!」
灰原哀「私も…私も博士と一緒に行くもん!古いお盆大好きだし!」
沖矢昴「では5人揃って行くというのはどうでしょうか?」
阿笠博士「そ…そうじのォ…」
コナン「ねぇ、どうして世良まで誘ったの?」
世良真純「なぁ、灰原哀の"あい"って哀しいって字を書くんだろ?ちょっとかわってるよな?親がつけたのか?」
コナン「しーっ!寝ちゃったみたいだから」
世良真純「"名は体を表す"なんて難しい言葉をしってるんだなあ~」
灰原哀「ええ、悪い?」
コナン「(あっ、開き直った)」
西津方玄「う~ん、良質の漆を絵にも塗り重ねたまさに絶品中の絶品!」
西津方玄「8千円…いやいや1億円でも欲しいという人はいるじゃろう」
西津方玄「ん?おや、部屋で待っていてくださいと言ったのにどうされました?」
西津方玄「もしかして声をかけられましたかな?だとしたら申し訳ない。どうやらまた補聴器の具合が悪いようじゃ」
西津方玄「そんなことよりも、まあ見てみなされ!重厚で鮮やかなこの佇まいを」
西津方玄「これぞまさしく本物の堆黒盆じゃ!」
西津方玄「8千円…いやいや1億円でも欲しいという人はいるじゃろう」
西津方玄「ん?おや、部屋で待っていてくださいと言ったのにどうされました?」
西津方玄「もしかして声をかけられましたかな?だとしたら申し訳ない。どうやらまた補聴器の具合が悪いようじゃ」
西津方玄「そんなことよりも、まあ見てみなされ!重厚で鮮やかなこの佇まいを」
西津方玄「これぞまさしく本物の堆黒盆じゃ!」
「それが私の盆だー!」
阿笠博士「ごめんください、西津さん、約束した阿笠です」
阿笠博士「ああ、例の堆黒盆を目の前にしてな」
コナン「救急車は?」
阿笠博士「それが…スマホを車の中に…」
コナン「灰原!救急車と警察に連絡を!」
灰原哀「ええ」
蝶野欽治「もしや私のお盆を狙う不届き者じゃあるまいな?」
高木渉「ええ」
高木渉「凶器はそこに立てかけてある一番手前の槍で間違いないそうです。犯人の指紋はありませんでしたが、先端の刃の部分に血がついていますし」
高木渉「阿笠さんが今日の午後2時頃に、最初にこの部屋へ来た時は、まだ被害者の西津さんの息があったという事を踏まえると」
高木渉「犯人は被害者を槍で殴り倒した後、阿笠さんがやってきたのでタンスかどこかに一旦身を潜め」
高木渉「阿笠さんが警察と救急車を呼ぶために部屋を出た後、殴り倒した槍で、今度は背中を刺して、止めを刺したんだろということです」
高木渉「ええ、殺害された西津さんは古美術鑑定家です」
目暮警部「堆黒盆?」
沖矢昴「ええ、中国の漆芸品で数千万円相当の品の鑑定を依頼されていたそうで、この部屋で頭から血を流し、虫の息だった被害者の目の前にその盆があったと、阿笠さんが言われていたのに」
沖矢昴「今はその盆がないということは、犯人の狙いは、その堆黒盆ではないでしょうか?」
沖矢昴「ええ、中国の漆芸品で数千万円相当の品の鑑定を依頼されていたそうで、この部屋で頭から血を流し、虫の息だった被害者の目の前にその盆があったと、阿笠さんが言われていたのに」
沖矢昴「今はその盆がないということは、犯人の狙いは、その堆黒盆ではないでしょうか?」
灰原哀「テレビの鑑定番組で似たような堆黒盆に1億円の値がついた影響でね」
高木渉「い、1億円!?」
世良真純「被害者はその3枚の盆の依頼者3人をまじえて、今日本物と贋物の違いを解説するって言ってたらしいから」
世良真純「普通に考えたらいるだろうね?鑑定士を殺害し」
世良真純「本物の盆を自分が持って来た箱に入れ、大金をせしめようとしている」
世良真純「犯人が…」
世良真純「あんたら3人の中にな!」
目暮警部「なるほど!では一人ずつ伺いましょうか?名前と職業と犯行時刻の午後2時頃、どこで何をしていたのかを」
高木渉「い、1億円!?」
世良真純「被害者はその3枚の盆の依頼者3人をまじえて、今日本物と贋物の違いを解説するって言ってたらしいから」
世良真純「普通に考えたらいるだろうね?鑑定士を殺害し」
世良真純「本物の盆を自分が持って来た箱に入れ、大金をせしめようとしている」
世良真純「犯人が…」
世良真純「あんたら3人の中にな!」
目暮警部「なるほど!では一人ずつ伺いましょうか?名前と職業と犯行時刻の午後2時頃、どこで何をしていたのかを」
遠島基行「私の名前は遠島基行。証券会社に勤めるサラリマンです。去年亡くなった祖父から相続した倉の中にテレビの鑑定番組に出ていた盆とそっくりな盆がある事に気づいて鑑定を依頼したんです」
目暮警部「では、その盆を金に変えたかったと」
遠島基行「あ、いや、別にお金に困ってるワケじゃありませんよ」
遠島基行「一度トイレに行ったら家が広くて迷ってしまい…しばらくウロウロと…そうこうしていたらドタドタと彼らが廊下を走る音が聞こえて来たので、あの部屋に行ったんです」
蝶野欽治「しばらくこの女子とこの応接間におったんじゃが、部屋にじっとしておるのは性に合わなくてのォ」
蝶野欽治「書斎に行って古美術の書物を読みふけっておったら、こやつと同じく誰かが廊下を走るけたたましい足音を聞いて、あそこへ行ったんじゃ」
蝶野欽治「とにかく!私のが本物の堆黒盆じゃ!あれがもし贋物だったとしたら、恥ずかしくて一族郎党に顔向け出来んわい!」
蝶野欽治「書斎に行って古美術の書物を読みふけっておったら、こやつと同じく誰かが廊下を走るけたたましい足音を聞いて、あそこへ行ったんじゃ」
蝶野欽治「とにかく!私のが本物の堆黒盆じゃ!あれがもし贋物だったとしたら、恥ずかしくて一族郎党に顔向け出来んわい!」
坂巻鈴江「私は美術館の館長を勤める坂巻鈴江と申します」
坂巻鈴江「私が持って来たのは、長年我が美術館に展示していた堆黒盆です」
坂巻鈴江「今度、その美術館をリニューアルオープンするにあたり、堆黒盆をその目玉にしたいので」
坂巻鈴江「どれくらいの価値がある品なのか確認してくれと、美術館のオーナーに頼まれて、鑑定依頼をしたんです」
坂巻鈴江「本当に鑑定番組でやっていたような値打ちはあるのかと」
坂巻鈴江「なので似たような盆を持っていらした方が、私共の他に2人もいらしたなんて、夢にも思いませんでしたわ」
目暮警部「では、あにたは2時頃この応接間に?」
坂巻鈴江「ええ、一人で。最初は家政婦さんたちもいらしたんですけど」
坂巻鈴江「へ、別にあるかどうか聞いただけで、催促したわけじゃないわ!」
目暮警部「そうか」
コナン「ねぇ、この家って他に人はいないの?」
高木渉「ああ、いつもは息子さん夫婦がいるらしいんだけど、今は家族旅行で出かけているそうなんだ」
世良真純「なるほど!つまり犯行時刻、この家にいたのは、玄関にいた僕達を除けば」
世良真純「トイレに行って帰りに迷ってしまった遠島基行さん」
コナン「ねぇ、この家って他に人はいないの?」
高木渉「ああ、いつもは息子さん夫婦がいるらしいんだけど、今は家族旅行で出かけているそうなんだ」
世良真純「なるほど!つまり犯行時刻、この家にいたのは、玄関にいた僕達を除けば」
世良真純「トイレに行って帰りに迷ってしまった遠島基行さん」