🏐HAIKYU!!
🖊原作者(Original Story) : 古舘春一 Furudate Haruichi
TVアニメ『ハイキュー!!』 第2期11話ネタバレ放送日(Airdate) : 2015年12月12日
第2期11話『上』 Up Above
CAST
影山飛雄「(今、梟谷の前衛の攻撃は二枚)」
影山飛雄「(ここはセンターからの速攻か?)」
影山飛雄「(バックアタックか?)」
影山飛雄「(それとも流石にそろそろ4番来るか?)」
「!!!!!!!!」
生川「ツーアタック!梟谷逆転し返した!」
影山飛雄「(ここはセンターからの速攻か?)」
影山飛雄「(バックアタックか?)」
影山飛雄「(それとも流石にそろそろ4番来るか?)」
「!!!!!!!!」
生川「ツーアタック!梟谷逆転し返した!」
生川「エースは一本も打ってないのに!」
宮ノ下英里「木兎ってさ、一見長男って感じだけど実際のところ末っ子なんだよね」
宮ノ下英里「単体では最強だけど」
小見春樹「(木兎の不調なんて慣れっこなんだよ)」
木葉秋紀「(ちょっとしたことで、すーぐ上がったり下がったりするからなぁ)」
猿杙大和「(しょうがねぇなぁ、もう…)」
雀田・白福「あと一点!!」
烏養繋心「梟谷は木兎が引っ張るチームっつうより、他のメンバー全員で木兎を引っ張るチームってことか…」
月島蛍「(梟谷が木兎さんのワンマンチームじゃないことは分かった。それでも…)」
月島蛍「(単体で木兎さんより怖い人はいないでしょ)」
黒尾鉄朗「おお~!」
黒尾鉄朗「上出来!」
東峰旭「(ここでサーブをミスれば、即試合終了)」
東峰旭「(ここは、確実に入れていく!)」
赤葦京治「(烏野は、そろそろうちがどういうチームかわかった頃)」
赤葦京治「(つまり、エースから意識が逸れる頃)」
赤葦京治「(そして、木兎さんが打ちたくてそわそわしだす頃)」
烏養繋心「(エースのもろさが他のメンバーの強さを引き出し、同時に簡単には崩れない根っこの強さになってる。こういう強さもあるわけか…)」
武田一鉄「正直、木兎君さえ止められればあるいは…と思っていたんですが、甘かったですね」
烏養繋心「あれだけ自由かつわがままでいられるのも、それを放置できるのも、お互いの信頼関係があってこそだろうな。うちはまだまだずけずけとわがまま言えるほどの仲じゃないからなー」
東峰旭「あぁ、すまん!最後のサーブ、ビビってどうぞ攻撃してくださいってサーブ打っちまった」
烏養繋心「あれだけ自由かつわがままでいられるのも、それを放置できるのも、お互いの信頼関係があってこそだろうな。うちはまだまだずけずけとわがまま言えるほどの仲じゃないからなー」
東峰旭「あぁ、すまん!最後のサーブ、ビビってどうぞ攻撃してくださいってサーブ打っちまった」
烏養繋心「誰だって自分のミスで試合終わらせたくねぇし」
烏養繋心「でも、勝ちにいくサーブを打とうとするのを、非難する奴なんかいねぇよ」
烏養繋心「でもまぁ、終わってみれば見事な負けっぷりななわけだが…一つだけはっきりしてる。お前たちの攻撃は全国相手に通じる!」
武田一鉄「今の君たちは、サーブもコンビネーションも他のチームにはかなわない。後から始めたのだから当然ですね。でも、やめてはいけません。自分の力はこのくらいと思ってはいけません」
武田一鉄「色は混ぜると濁って汚くなっていきますよね。でも、混ざり合った最後はどの色にも負けない黒です!烏らしく黒のチームになって下さい!」
影山・日向「ん?」
武田一鉄「たとえが難しかったかなぁ…」
澤村大地「いえ!ありがとうございました!!」
菅原孝支「打つほう!」
澤村大地「いえ!ありがとうございました!!」
澤村大地「それじゃ合宿最後のペナルティ!フライング一周ゥ!」
西谷夕「旭さん!まだ時間あるんで、俺のトス打ってもらえませんか?」
東峰旭「おう、いいよ」
田中龍之介「ノヤっさん!俺にも打たしてくれ!」
西谷夕「おう!もちろんだぜ、龍!」
菅原孝支「あぁ、俺も」
田中龍之介「上げてくれるんすか?スガさん!あざーす」
菅原孝支「あぁ、違う違う」
菅原孝支「打つほう!」
影山飛雄「クッソ!速攻がもっと成功してれば、梟谷からセットとれたかもしんねぇのに」
日向翔陽「でも、これで戦える!読まれたり、追いつかれたりしても戦える!」
影山飛雄「人のこと勝手に決めんじゃねぇ!」
日向翔陽「でも、これで戦える!読まれたり、追いつかれたりしても戦える!」
影山飛雄「俺のトス次第だろう」
日向翔陽「お前はそのうちやるから大丈夫」
影山飛雄「人のこと勝手に決めんじゃねぇ!」
日向翔陽「じゃ、やれねぇのかよ?」
影山飛雄「やれるに決まってんだろう、ボケェ!」
日向翔陽「やるんじゃねーか」
月島蛍「会話からにじみ出る頭の悪さ…」
山口忠「ぷふっ!!」
菅原孝支「ふぅ~戻ったらすぐ、春高1次予選だなぁ」
澤村大地「ああ、次俺たちがここに来るとしたら、その後か。そんときはいくらか涼しいかな」
菅原孝支「残暑がある残暑」
東峰旭「突破できなきゃ…俺たちはもう来れないわけか…」
菅原孝支「出たぁああ!!ネガティブひげー!!」
澤村大地「また全員で来るに決まってんだろう!ボケェ!」
東峰旭「あぁ…つーか、今の影山の言い方に似てる」
澤村大地「ボケェ!日向、ボケェ!」
菅原孝支「似てる!」
東峰旭「もっかい!」
日向翔陽「なんか…余分に怒られてる感じする…」
影山飛雄「は?」
月島蛍「木兎さんにも不調な時があるんですね」
赤葦京治「ああ、まぁよくわかんないところで自滅するからね」
赤葦京治「でも、敵が強いことでに凹むってこともないから、割と大丈夫。他のメンバーみんなが心折れそうな時は、たいてい一人だけ元気だしね。なんだかんだで頼りになるよ」
日向翔陽「木兎さん!本番では負けません!」
木兎光太郎「おお!受けて立つぜ!はははは」
木兎光太郎「ふふっ、春高の前にまずはお肉争奪戦だぜ!日向!!」
猫又育史「一週間の合宿お疲れ、諸君」
猫又育史「空腹にこそ美味いものは微笑む」
西谷夕「わかっているな、龍?」
田中龍之介「当然だぜ、虎」
山口忠「なんで西谷さんが師匠なんだろう…」
月島蛍「清水先輩に唯一平手打ちを食らったことのあるツワモノだかららしいよ」
山口忠「…アハハ…」
澤村大地「月島、もっと食べなさいよ!」
月島蛍「いや、僕はそんなには…」
黒尾鉄朗「ほら、野菜も食えよ~研磨もだこらぁ!」
澤村大地「コメを食えよ!」
木兎光太郎「肉だろ!?肉を食え!ツッキー!大きくなれないぞー!」
菅原孝支「親戚のおっさんか…」
夜久衛輔「そして、うざがる現代っ子」
海信行「気づいて面白がってるな、主将連中は」
小鹿野大樹「はぁ~」大滝真子「烏野の3年生ってしっかりしてそうですよね」
小鹿野大樹「我が梟谷グループのマネちゃんズは、レベルが高いが、烏野が加わって、それがさらに上がったと思うが、どうだろう」
千鹿谷栄吉「異論ありません」
清水潔子「エースはメンタル弱いけどね」
宮ノ下英里「え?そうなの?あんなに怖そうなのに…」
雀田かおり「でも、単細胞エースよりはいいと思うな」
日向翔陽「全国で5本の指!?すっげぇええ!!」
木兎光太郎「だろ?だろ?あっはははは!」
黒尾鉄朗「でも、お前らんとこのウシワカは3本の指に入ってくる奴だぜ」
日向翔陽「3本!?」
木兎光太郎「おい!そんなところ言ったら、俺が霞んじゃうじゃねーか!」
灰羽リエーフ「3本ってことは後2人いるってことっスか?」
黒尾鉄朗「東北のウシワカ、九州のキリュウ、関東のサクサ。これが今年の全国高校、三大エース」
日向翔陽「お~!!」
月島蛍「そのうちの一人がよりによって宮城に…」
木兎光太郎「おーい!ツッキー!俺のスパイク相手に散々練習したのにウシワカにビビるなんて許さん!」
木兎光太郎「そーだそーだ!」
リエーフ・日向「じゃあ!それを倒せば、日本一ですか?」
猫又育史「いやいや、こっちもいい刺激をもらったようだし、お互いさまだ」
黒尾鉄朗「言うね~!下手くそトップ2!」
灰羽リエーフ「日向が1位か…」
日向翔陽「研磨がサーブもレシーブも俺の方がうまいって言ってたぞ!」
灰羽リエーフ「くっ!!」
武田一鉄「猫又先生、今回も呼んで頂いて、ありがとうございました」
武田一鉄「ここに来られたからこその変化もあったみたいです」
猫又育史「いやいや、こっちもいい刺激をもらったようだし、お互いさまだ」
猫又育史「半年後には今と同じチームは一つも存在しない。メンバーの変わった新しいチームになっている」
猫又育史「後悔の残らない試合など知らない、少なくとも俺は。それでも後悔のない試合をしてほしいと思うし、そうであるように力を尽くしかないのだろうな」
武田一鉄「…はい」
日向翔陽「自分が弱いのはいやだけどさ」
日向翔陽「自分より上がたくさんいるっつうのは」
日向翔陽「ちょーーわくわくすんなあ!」
黒尾鉄朗「じゃ、またな」
澤村大地「おう!また!」
『夏休み、合宿遠征』
『全日程終了』
武田一鉄「明日の予選で2回勝てば、10月の代表決定戦に進出できます」
谷地仁花「い…いよいよ公式戦っスか…緊張…緊張してきた…」
清水潔子「仁花ちゃんには初めての大会だもんね」
谷地仁花「おっす」
清水潔子「私たちには」
清水潔子「最後だ」
清水潔子「ごめんごめん!涙目にならないで」
谷地仁花「なってないっす!蚊が入っただけっす」
清水潔子「蚊が!?」
烏養繋心「何熱心に見てるんだ?先生」
武田一鉄「あぁ、烏養くん、いやぁ、うちの1年生もすごいんですが、他にもすごい1年生がいるものだなって思って…」
烏養繋心「あぁ…そいつか…確かにな」
月島明光「蛍と話すの、すげぇ久しぶりだな」
月島蛍「そうだっけ…」
月島明光「俺が帰ってきてもメシんとき以外、部屋にこもりっきりだし」
月島蛍「そうだっけ…」
月島明光「お前、なんか顔つき変わったな。遠征行ってたんだろう?きつかった?」
月島蛍「ふつう…」
月島明光「きつかったって顔してんぞ」
月島蛍「今でもバレーやってるんでしょ?」
月島明光「おう、チームに入ってるよ」
月島蛍「大会とかあるの?」
月島明光「おう、出るよ」
月島明光「高校であんなだったのに何でまだやるの、って?」
月島明光「それはな、高校であんなだったからだよ」
月島明光「今思い出してもクソ悔しいし、いい経験したって消化もできない」
月島明光「お前にもみっともないとこ見せたしな…」
月島明光「何もやってないんだ…高校で俺は…バレーの気持ちいいとこ全然やれてない。でも、もう知っちゃったんだ」
月島明光「スパイクキメる気持ち良さも」
月島明光「歓声の誇らしさも」
木兎光太郎「その瞬間があるか、ないかだ」
月島明光「気が済むまで、本気でやれる場所にいたい」
月島蛍「そう…そう…か」
烏養一繋「お前ら明日から試合だろ?いい加減にしとけよ」
日向翔陽「もう一本!もう一本だけ!」
影山飛雄「ラスト一本で切り上げます!」
鎌先靖志「うわっ!青根!またでっかくなってね?」
二口堅治「あらら~鎌先さん~また来たんですか?暇ですか?就活大丈夫ですか?シャツまくりすぎじゃないっすか?」
鎌先靖志「二口、てめぇえ!先輩をありがたく…」
金田一勇太郎「なぁ、国見、及川さんのあの話って本当かな?」
国見英「本当なんじゃない?結構無茶するじゃん、あの人」
日向翔陽「コンクリート出身、日向翔陽です。あなたをぶっ倒して全国へ行きます!」
牛島若利「もう一本」
『8月11日、全日本バレーボール高等学校選手権大会。通称”春の高校バレー”宮城県代表決定戦一次予選、当日』