Detective Conan
第1024話『大岡紅葉の挑戦状(前編)』
キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV. 高山みなみ
🔷毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈
🔷灰原哀 Haibara Ai CV.林原めぐみ
🔷阿笠博士 Agasa Hiroshi CV.緒方賢一
🔷大岡紅葉 Ooka Momiji CV.ゆきのさつき
🔷伊織無我 Iori Muga CV.小野大輔
🔷柏木優 CV.上田燿司
🔷菅田克信 CV.小山剛志
🔷陣屋才輔 CV.川中子雅人
🔷大岡家の使用人 CV.岐部公好
🔷倉庫の警備員 CV.塾一久
大岡紅葉「もう一度聞いて確認させてもろてもええやろか?」
伊織無我「はい、もちろんでございます、紅葉お嬢様」
🔊大岡紅葉「そらホンマにホンマですか?平次君」
🔊服部平次「何べんも言わすな、ドアホ!もしもそないだ事があったら何でも言うこと聞いたるわ!」
毛利蘭「メール?…紅葉さんから!?」
大岡紅葉「急なメールで大変恐縮ですが、京都でお会いした工藤新一君に解いてほしい暗号がありまして」
大岡紅葉「その画像を転送させてもらいました」
毛利蘭「これは、ある資産家のお屋敷に長年勤めて先日亡くなられた家政婦さんが亡くなる間際に4人の息子さん達に送った暗号」
大岡紅葉「なんでも彼女が生前御主人様に頂いたすごい宝物を息子達に譲りたいとのこと」
大岡紅葉「彼女はミステリー好きで、息子達が力を合わせて宝物に辿り着くように4人に1枚ずつ暗号を送ったそうなんですが」
大岡紅葉「4人がそれぞれ暗号を送りあった後、突然、長男の音信が途絶えてしまって、もしかしたら長男はもう暗号を解いてしまい、宝物の在り処で何かトラブルがあったのではと」
大岡紅葉「3兄弟から資産家の家に問い合わせがあり」
大岡紅葉「その資産家と縁のある大岡家が暗号解読を依頼されたのです」
大岡紅葉「聞くところによりますと工藤新一君は有名な高校生探偵。本当は彼に直接メールしたかったんですが、連絡先がわからず、メールアドレスを交換したあなたにメールを差し上げた次第です」
毛利蘭「ちょうど今日東京に行く予定がございますので、詳しい話は午後4時に杯戸中央ビルの屋上で…ってあと3時間しかないじゃない!早く新一に電話しなきゃ!」
服部平次「挨拶なんかええから詳しい話っちゅうんを教えろや!」
大岡紅葉「詳しいゆうても一言加えるだけです。暗号には“フットボウル好きの母より”と書いてありましたけど」
大岡紅葉「彼女はフットボウル、つまりサッカーの試合を一度も観戦しはったことがなかったそうですよ」
服部平次「(ちゅうことは…暗号の最後に書いてある)」
コナン「(フットボウルに注目しろって事だよな…)」
服部平次「(最初の3枚は“フット”の字ぃがちょっと太なってるけど…)」
コナン「(最初の4枚の暗号ば“ボウ”が少し太くなってる)」
コナン・平次「(何で?)」
大岡紅葉「あら?工藤新一君の姿が見当たりませんけど」
毛利蘭「あ、暗号はメールで画像を送ったんだけど、忙しくてここには来られないから、私とコナン君が代わりに話を聞きに来たの」
大岡紅葉「平次君がだいぶ有利になってしまうんちゃいますか?」
コナン「だ…大丈夫だよ!新一兄ちゃん今僕と電話が繋がってるから」
毛利蘭「(だから何でコナン君と?)」
伊織無我「この暗号の解読には1人の人間の安否がかかっていて一刻も早く解かねばならないと言う事と」
伊織無我「服部様が工藤様に負けた場合、服部様は紅葉お嬢様のお願い事を叶えるという約束をお忘れなく」
コナン「なぁ服部、何なんだよ、お願い事って」
大岡紅葉「4人の息子さん達も子供の頃に別れ別れになってから30年間一度も会った事がないそうです」
大岡紅葉「まぁ、母親の家政婦さんと長男だけは3人の弟とメールで連絡を取ってはったと聞きましたげど」
遠山和葉「ほんなら、その宝物の話を聞いた悪い人が兄弟のフリして横取りしに来てもわからんのとちゃう?」
毛利蘭「あ!あの店です!あのパンケーキ屋さん!」
大岡紅葉「東京さんは気ィが長くてよろしおますなあ」
毛利蘭「そうなの!人気店だと1時間待ちとか普通だよ!」
遠山和葉「ちゅうねん蘭ちゃん!あら京女のイケズ!ホンマは“時間無駄にしよってこのヒマ人が!”言うてんねん」
服部平次「ひょっとして俺らの他にもう誰か来たんとちゃうか?」
警備員「今朝早くヒゲを生やした男の人が来て、その後、別の男の人が来て…ついさっきも立て続けに2人来ましたよ」
遠山和葉「もしかして例の4兄弟なんちゃう?」
警備員「着きましたよ。あれが第4倉庫です」
大岡紅葉「彼女はミステリー好きで、息子達が力を合わせて宝物に辿り着くように4人に1枚ずつ暗号を送ったそうなんですが」
大岡紅葉「4人がそれぞれ暗号を送りあった後、突然、長男の音信が途絶えてしまって、もしかしたら長男はもう暗号を解いてしまい、宝物の在り処で何かトラブルがあったのではと」
大岡紅葉「3兄弟から資産家の家に問い合わせがあり」
大岡紅葉「その資産家と縁のある大岡家が暗号解読を依頼されたのです」
大岡紅葉「聞くところによりますと工藤新一君は有名な高校生探偵。本当は彼に直接メールしたかったんですが、連絡先がわからず、メールアドレスを交換したあなたにメールを差し上げた次第です」
毛利蘭「ちょうど今日東京に行く予定がございますので、詳しい話は午後4時に杯戸中央ビルの屋上で…ってあと3時間しかないじゃない!早く新一に電話しなきゃ!」
吉田歩美「コナン君!」
コナン「まあな…」
コナン「あぁ…蘭から送られて来たんだけど、ちょっと訳ありみたいでよ」
服部平次「なるほどなぁ」
服部平次「ひょっとしてこの暗号解いた長男がなんかトラブルに巻き込まれたかもしれへんから」
服部平次「暗号解いて様子を見に行ってほしいってことなんやろうけど」
服部平次「どうせ長男が宝を独り占めして、どっかに逃げてもうてるから、こんなん解いても意味ないで」
大岡紅葉「そうですか…やっぱり平次君にも解けませんか」
服部平次「んな事言うてへんやろ!?こないな暗号なんか誰より早く解いたるわ!」
服部平次「ひょっとしてこの暗号解いた長男がなんかトラブルに巻き込まれたかもしれへんから」
服部平次「暗号解いて様子を見に行ってほしいってことなんやろうけど」
服部平次「どうせ長男が宝を独り占めして、どっかに逃げてもうてるから、こんなん解いても意味ないで」
大岡紅葉「そうですか…やっぱり平次君にも解けませんか」
服部平次「んな事言うてへんやろ!?こないな暗号なんか誰より早く解いたるわ!」
伊織無我「大丈夫でございます」
伊織無我「羽田行きチケットは用意しておりますので」
伊織無我「来るも来ないもあなた方の自由ですが、来なければ紅葉お嬢様の勝ちだという事をご了承ください」
遠山和葉「って言われてしもうて飛行機に乗って慌ててここに来てん」
遠山和葉「平次に結婚迫ってくるに決まってんねん!平次は子供ん時みたいにもう一回俺とカルタしたいんやろとか言うてたけど…」
遠山和葉「蘭ちゃん、ホンマはこないな事頼みたくないんやけど…工藤君に言うてくれへんか?今回は平次に勝ちを…」
伊織無我「羽田行きチケットは用意しておりますので」
伊織無我「来るも来ないもあなた方の自由ですが、来なければ紅葉お嬢様の勝ちだという事をご了承ください」
遠山和葉「って言われてしもうて飛行機に乗って慌ててここに来てん」
遠山和葉「平次に結婚迫ってくるに決まってんねん!平次は子供ん時みたいにもう一回俺とカルタしたいんやろとか言うてたけど…」
遠山和葉「蘭ちゃん、ホンマはこないな事頼みたくないんやけど…工藤君に言うてくれへんか?今回は平次に勝ちを…」
🔊大岡紅葉「葉っぱちゃん!それはルール違反とちゃいますか?」
🔊大岡紅葉「ほんならそうさせてもらいます」
大岡紅葉「大岡紅葉です」
服部平次「挨拶なんかええから詳しい話っちゅうんを教えろや!」
大岡紅葉「詳しいゆうても一言加えるだけです。暗号には“フットボウル好きの母より”と書いてありましたけど」
大岡紅葉「彼女はフットボウル、つまりサッカーの試合を一度も観戦しはったことがなかったそうですよ」
服部平次「(ちゅうことは…暗号の最後に書いてある)」
コナン「(フットボウルに注目しろって事だよな…)」
服部平次「(最初の3枚は“フット”の字ぃがちょっと太なってるけど…)」
コナン「(最初の4枚の暗号ば“ボウ”が少し太くなってる)」
コナン・平次「(何で?)」
大岡紅葉「あら?工藤新一君の姿が見当たりませんけど」
毛利蘭「あ、暗号はメールで画像を送ったんだけど、忙しくてここには来られないから、私とコナン君が代わりに話を聞きに来たの」
大岡紅葉「平次君がだいぶ有利になってしまうんちゃいますか?」
コナン「だ…大丈夫だよ!新一兄ちゃん今僕と電話が繋がってるから」
毛利蘭「(だから何でコナン君と?)」
大岡紅葉「まぁ、ええですわ。ほんなら暗号を解く情報が揃ったところで、よーいドンです!」
伊織無我「この暗号の解読には1人の人間の安否がかかっていて一刻も早く解かねばならないと言う事と」
コナン「なぁ服部、何なんだよ、お願い事って」
服部平次「どうせしょうもない事やから気にすんなや」
大岡紅葉「4人の息子さん達も子供の頃に別れ別れになってから30年間一度も会った事がないそうです」
大岡紅葉「まぁ、母親の家政婦さんと長男だけは3人の弟とメールで連絡を取ってはったと聞きましたげど」
遠山和葉「ほんなら、その宝物の話を聞いた悪い人が兄弟のフリして横取りしに来てもわからんのとちゃう?」
大岡紅葉「それは大丈夫です。その4兄弟の掌にはわかりやすい印がついてるそうやから」
大岡紅葉「なんでもその4兄弟が子供の頃に負うた火傷の痕らしいです」
大岡紅葉「お母さんが大火傷しそうになったのを庇ってついたゆう話ですけど」
伊織無我「失礼ながら、もう10分と30秒もお歩きになっておられますが、目的の店はまだでございますか?」
大岡紅葉「なんでもその4兄弟が子供の頃に負うた火傷の痕らしいです」
大岡紅葉「お母さんが大火傷しそうになったのを庇ってついたゆう話ですけど」
伊織無我「失礼ながら、もう10分と30秒もお歩きになっておられますが、目的の店はまだでございますか?」
毛利蘭「あ!あの店です!あのパンケーキ屋さん!」
大岡紅葉「東京さんは気ィが長くてよろしおますなあ」
毛利蘭「そうなの!人気店だと1時間待ちとか普通だよ!」
大岡紅葉「イケズとちゃいます。相手が傷つく前に察しはるようにほのめかしているんです」
大岡紅葉「まぁ、並んだ時間と立ったまんまで疲れた分を足して料理の値段から引いてくれはるんやったらええんですけどねぇ」
大岡紅葉「まぁ、並んだ時間と立ったまんまで疲れた分を足して料理の値段から引いてくれはるんやったらええんですけどねぇ」
服部平次「足して…」
服部平次「ああ、やっぱりフットボウルに暗号を解く鍵があったやん」
服部平次「暗号の最初の3枚は“フット”の字ィが太なってる。“フット”は足のことやから、“足”つまり“足せ”っちゅうこっちゃ。せやから、その3枚の暗号を文字に合わせて重ねるとこないな妙な字ができる」
服部平次「暗号の最初の3枚は“フット”の字ィが太なってる。“フット”は足のことやから、“足”つまり“足せ”っちゅうこっちゃ。せやから、その3枚の暗号を文字に合わせて重ねるとこないな妙な字ができる」
コナン「だから4枚目の矢印の暗号が必要なんだ」
コナン「4枚目の暗号は“ボウ”の字が太くなってるでしょ?ボウは弓の事だから、“引け”って意味」
コナン「ってことは、最初の3枚を重ねた変な文字から矢印の暗号を消せばいいんだから」
コナン「こうなって文字が読めるようになる」
コナン「って新一兄ちゃんが言ってたよ」
服部平次「つまり杯戸港の第4倉庫に行けば、宝物が見つかるちゅうこっちゃ!」
遠山和葉「ほんならまぁ2人共ほとんど同時に解けたんやから、この勝負チャラでええんちゃうかなぁ」
伊織無我「そうでしょうか?工藤様は暗号が解けた後、コナン様に答えを伝えて、それをコナン様が口にされたのなら」
伊織無我「ストレートに解けて口に出された服部様より工藤様の方が若干早いのでは?」
大岡紅葉「ホンマです!伊織ええこと言うなぁ!」
コナン「4枚目の暗号は“ボウ”の字が太くなってるでしょ?ボウは弓の事だから、“引け”って意味」
コナン「ってことは、最初の3枚を重ねた変な文字から矢印の暗号を消せばいいんだから」
コナン「こうなって文字が読めるようになる」
コナン「って新一兄ちゃんが言ってたよ」
服部平次「つまり杯戸港の第4倉庫に行けば、宝物が見つかるちゅうこっちゃ!」
伊織無我「そうでしょうか?工藤様は暗号が解けた後、コナン様に答えを伝えて、それをコナン様が口にされたのなら」
伊織無我「ストレートに解けて口に出された服部様より工藤様の方が若干早いのでは?」
大岡紅葉「ホンマです!伊織ええこと言うなぁ!」
服部平次「ちゃうちゃう!工藤も解けてすぐに」
大岡紅葉「困りましたなぁ…」
伊織無我「では、こうしてはいかがでしょう?」
伊織無我「では、こうしてはいかがでしょう?」
警備員「ああ、暗号を解いて来られたんですね。では第4倉庫までご案内します」
服部平次「ひょっとして俺らの他にもう誰か来たんとちゃうか?」
警備員「今朝早くヒゲを生やした男の人が来て、その後、別の男の人が来て…ついさっきも立て続けに2人来ましたよ」
遠山和葉「もしかして例の4兄弟なんちゃう?」
警備員「着きましたよ。あれが第4倉庫です」
陣屋才輔「ぼ、僕も…」
コナン「じゃ、もしかしておじさん達3人はお母さんに暗号を貰った4兄弟のうちの3人だね?」
柏木優「っていうか何なんだ!?君達は」
伊織無我「我々はあなた方のお兄様の安否を知るために暗号解読を依頼されたものです」
陣屋才輔「母さんが家政婦をやっていた…」
コナン「じゃ、もしかしておじさん達3人はお母さんに暗号を貰った4兄弟のうちの3人だね?」
柏木優「っていうか何なんだ!?君達は」
伊織無我「我々はあなた方のお兄様の安否を知るために暗号解読を依頼されたものです」
陣屋才輔「母さんが家政婦をやっていた…」
コナン「ねぇ、誰かこの遺体に触った?」
服部平次「ほんでどうやら犯人は、あんたら3兄弟の中におるみたいやのぉ」