Detective Conan
第1025話『大岡紅葉の挑戦状(後編)』
キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV. 高山みなみ
🔷毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈
🔷大岡紅葉 Ooka Momiji CV.ゆきのさつき
🔷伊織無我 Iori Muga CV.小野大輔
🔷柏木優 CV.上田燿司
🔷菅田克信 CV.小山剛志
🔷陣屋才輔 CV.川中子雅人
🔷倉庫の警備員 CV.塾一久
高木刑事「亡くなったのは浜名勉造さん、42歳、百貨店のバイヤーだそうです」
服部平次「よう見てみぃ。そのおじさんの頭に外れてのってるメタルフレームの眼鏡」
服部平次「右側のレンズにヒビが入ってんのに顔の右側に傷が何も無いんはおかしいやろ?」
コナン「って事はさ、落ちた時に外れた被害者の眼鏡を何かの理由で犯人がわざわざ遺体の頭のところに置いたって事になるよね」
コナン「って事でいいんだよね?新一兄ちゃん!」
服部平次「右側のレンズにヒビが入ってんのに顔の右側に傷が何も無いんはおかしいやろ?」
コナン「って事はさ、落ちた時に外れた被害者の眼鏡を何かの理由で犯人がわざわざ遺体の頭のところに置いたって事になるよね」
コナン「って事でいいんだよね?新一兄ちゃん!」
菅田克信「知らねぇよ。俺が言えるのは俺が来た時にはもうこの人が来ててよ、兄貴は死んでたって事だけだぜ」
陣屋才輔「じゃあ僕はこの人達の後に来たからさ、犯人じゃないって事でいいよね?」
コナン「そうとは限らないよ。だって長男の勉造さんを殺害した後に、どっかその辺に隠れてて誰かが勉造さんを発見してからヒョッコリ出てきたって場合も考えられるからね」
陣屋才輔「じゃあ僕はこの人達の後に来たからさ、犯人じゃないって事でいいよね?」
コナン「そうとは限らないよ。だって長男の勉造さんを殺害した後に、どっかその辺に隠れてて誰かが勉造さんを発見してからヒョッコリ出てきたって場合も考えられるからね」
高木刑事「でも兄弟にしてはよそよそしいですね」
柏木優「私達が養子に出されたのは30年前で」
陣屋才輔「会うのはそれ以来だから…」
陣屋才輔「拝ませてやるよ」
柏木・菅田・陣屋「ほら!」
毛利蘭「似てるかどうかわかんないね」
高木刑事「あっ!右手の手のひらに妙な形の火傷の痕が」
大岡紅葉「ホンマの兄弟やったらあれと同じ火傷の痕があるはずです」
毛利蘭「あっ!その火傷の痕って…ジンギスカンの鍋の痕!」
柏木優「ああ、養子に出される前に母が家政婦をすることになったお屋敷に兄弟で呼ばれてジンギスカンを食べたんだ」
大岡紅葉「ホンマの兄弟やったらあれと同じ火傷の痕があるはずです」
毛利蘭「あっ!その火傷の痕って…ジンギスカンの鍋の痕!」
柏木優「ああ、養子に出される前に母が家政婦をすることになったお屋敷に兄弟で呼ばれてジンギスカンを食べたんだ」
菅田克信「んで食べ終わって片付ける時に誰かが鍋をひっくり返しやがって、オフクロが火傷しそうなったから思わず手が出てこのザマよ」
柏木優「まぁ、この程度で済んで良かったよ。結構重くて長かったし」
菅田克信「ああ、その上あの日も肉焼きまくってたからな」
陣屋才輔「そうそう!熱々だったからよく受け止められたと思うよ」
柏木優「まぁ、この程度で済んで良かったよ。結構重くて長かったし」
菅田克信「ああ、その上あの日も肉焼きまくってたからな」
陣屋才輔「そうそう!熱々だったからよく受け止められたと思うよ」
高木刑事「ジンギスカンと言えば紙袋に入ったジンギスカンの鍋が置いてあったそうです」
目暮警部「どこにだね?」
高木刑事「あの被害者が突き落とされたと思われる辺りです」
警備員「ヒゲの男の方が最初に来られたのは覚えているんですが、その3人の順番までは…」
警備員「あの…もう行っていいですか?今日は人が多くて整理しなければならないので」
警備員「ヒゲの男の方が最初に来られたのは覚えているんですが、その3人の順番までは…」
警備員「あの…もう行っていいですか?今日は人が多くて整理しなければならないので」
高木刑事「何かあるんですか?」
警備員「なんでも年に一度のSNS映えする日らしくて…」
服部平次「ん?何やそれ!?」
伊織無我「紅葉お嬢様、ゆゆしき問題が発覚いたしました」
大岡紅葉「年に一度の映えるラブリースポット?今日この港で?素敵やないの!」
伊織無我「私が集めた情報によりますと、服部様は絶景で告白の機会をうかがっているご様子で」
伊織無我「このまま服部様が工藤様に推理勝負で勝利を収めてしまわれると、お嬢様の魅力を知る前に勝った勢いで和葉様に告白されてしまう恐れも…」
目暮警部「しかし3人が来た順番がわからんとなると、お手上げだな」
服部平次「ん?何やそれ!?」
伊織無我「紅葉お嬢様、ゆゆしき問題が発覚いたしました」
大岡紅葉「年に一度の映えるラブリースポット?今日この港で?素敵やないの!」
伊織無我「私が集めた情報によりますと、服部様は絶景で告白の機会をうかがっているご様子で」
伊織無我「このまま服部様が工藤様に推理勝負で勝利を収めてしまわれると、お嬢様の魅力を知る前に勝った勢いで和葉様に告白されてしまう恐れも…」
目暮警部「しかし3人が来た順番がわからんとなると、お手上げだな」
陣屋才輔「なくしてる間に僕達が送ったメールの履歴が大量に入ってて驚いたって」
柏木優「ええ、メールどころかよく贈り物をし合ってますよ。この前は兄がお気に入りだったっていう皮のベルトの腕時計を貰いましたよ」
菅田克信「俺には革ジャンをくれたよ。でも、お返しに兄貴が子供の頃好きだったチョコやナッツを送ったら、送り返してきてビックリしたぜ」
陣屋才輔「あ、それ、僕も同じ事をされたよ。昔、カニが好きだったからカニ缶を送ったのに、なぜか全部送り返してきて…」
コナン「(え?今何かひっかかったけど…何だ?)」
大岡紅葉「なぁ、コナン君、工藤君にちゃんと事件の状況伝えてくれはりますか?」
菅田克信「俺には革ジャンをくれたよ。でも、お返しに兄貴が子供の頃好きだったチョコやナッツを送ったら、送り返してきてビックリしたぜ」
陣屋才輔「あ、それ、僕も同じ事をされたよ。昔、カニが好きだったからカニ缶を送ったのに、なぜか全部送り返してきて…」
大岡紅葉「なぁ、コナン君、工藤君にちゃんと事件の状況伝えてくれはりますか?」
服部平次「(よっしゃ!俺が工藤に勝ったらこの勢いのまんま)」
陣屋才輔「じゃあ、カニが嫌いになったわけじゃないのか」
小嶋元太「痒いの…このせんべい食べたら急にな」
コナン「(なるほどそういうことか!)」
コナン「(どうやら服部はまだ解けてねぇようだな)」
コナン「(蘭も俺を応援してくれてるみてぇだし…え?待てよ)」
コナン「(あの顔…確か…)」
小嶋元太「痒いの…このせんべい食べたら急にな」
コナン「(なるほどそういうことか!)」
コナン「(どうやら服部はまだ解けてねぇようだな)」
コナン「(蘭も俺を応援してくれてるみてぇだし…え?待てよ)」
コナン「(あの顔…確か…)」
工藤新一「このドーナツおいしいな!」
コナン「被害者の勉造さんのことで気付いた点があるって。勉造さんきっとカニアレルギーになっちゃったんじゃないかってさ!」
コナン「だって勉造さん、カニ好きだったのにカニ缶を送ったら送り返してきたんでしょ?」
コナン「だって勉造さん、カニ好きだったのにカニ缶を送ったら送り返してきたんでしょ?」
服部平次「缶詰には缶から溶け出した金属が含まれとるし」
服部平次「チョコやナッツにはニッケルやコバルトなんかの金属成分が入ってる」
服部平次「ほんで、革製品にはクロム金属液っちゅうんを使ってんねん!」
服部平次「おかしいやんか?勉造さんの遺体の頭にはメタルフレームの眼鏡が置いてあったんやで?あら、犯人の眼鏡やったんや!」
服部平次「突き落とさる時、勉造さんは犯人の眼鏡を掴んだんや。ほんでその眼鏡が落ちた弾みで壊れてしもた」
服部平次「チョコやナッツにはニッケルやコバルトなんかの金属成分が入ってる」
服部平次「ほんで、革製品にはクロム金属液っちゅうんを使ってんねん!」
服部平次「おかしいやんか?勉造さんの遺体の頭にはメタルフレームの眼鏡が置いてあったんやで?あら、犯人の眼鏡やったんや!」
服部平次「突き落とさる時、勉造さんは犯人の眼鏡を掴んだんや。ほんでその眼鏡が落ちた弾みで壊れてしもた」
服部平次「やから犯人は仕方なく勉造さんの眼鏡をかけたんや。勉造さんが呼んだ弟達がじきに来てしまうからのォ」
服部平次「つまり、勉造さんを転落死させた犯人は、容疑者ん中で唯一眼鏡をかけている…」
服部平次「陣屋才輔さん!アンタしたおらんっちゅうこっちゃ」
柏木・菅田「え?」
柏木優「母さんの体重ですよ。あの頃かなり太っていましたから」
陣屋才輔「ああ!そうだった!思い違いをしてたよ。でもこの通り火傷の痕もあることだし」
コナン「わーっ!ごめんなさい!お水こぼしちゃった」
コナン「水かと思ったら、レモンジュースだったよ!」
陣屋才輔「ええっ!?ああ…ちょっ…早く拭かないと」
陣屋才輔「ああ!そうだった!思い違いをしてたよ。でもこの通り火傷の痕もあることだし」
コナン「わーっ!ごめんなさい!お水こぼしちゃった」
コナン「水かと思ったら、レモンジュースだったよ!」
陣屋才輔「ええっ!?ああ…ちょっ…早く拭かないと」
服部平次「焦ってるっちゅうことはその火傷の痕、カンキツ系のジュースをその形に塗って」
服部平次「日光にさらしたんやな?」
コナン「あ、やっぱり水だった」
服部平次「果汁に含まれる光合成に関与する化学物質が紫外線に反応して植物性光線皮膚炎を起こすと思ったんやろうなァ」
服部平次「それに、そもそもアンタのその福耳が兄弟やないって言うてるんやで!」
服部平次「福耳は顕性遺伝や。両親のどっちかが福耳やないとほとんど生まれへん」
服部平次「いろいろ話聞いてて利用したんやろ?四男のフリしたら宝物が貰える思て」
服部平次「日光にさらしたんやな?」
コナン「あ、やっぱり水だった」
服部平次「果汁に含まれる光合成に関与する化学物質が紫外線に反応して植物性光線皮膚炎を起こすと思ったんやろうなァ」
服部平次「それに、そもそもアンタのその福耳が兄弟やないって言うてるんやで!」
服部平次「いろいろ話聞いてて利用したんやろ?四男のフリしたら宝物が貰える思て」
「ああ…この火傷の痕は才輔に会った頃、クールだと思って真似してつけたんだ」
「2人とも大学時代にとんがったバンドに入ってたから」
菅田克信「じゃあ、まさかてめぇ!宝物欲しさに弟の才輔を!」
「才輔はつい先日病気で亡くなったんだ。亡くなる前に暗号の事も母親の宝物の事も聞いてたよ」
「久しぶりに兄弟に会いたかったけど、会っても覚えてないだろうなぁって…」
「そして彼が亡くなり、遺品整理をしてたら、彼のスマホに勉造さんからメールが届いたんだ。“宝物は杯戸港の第4倉庫!そこで待ってるから来られるやつは連絡してくれ”って」
「2人とも大学時代にとんがったバンドに入ってたから」
菅田克信「じゃあ、まさかてめぇ!宝物欲しさに弟の才輔を!」
「才輔はつい先日病気で亡くなったんだ。亡くなる前に暗号の事も母親の宝物の事も聞いてたよ」
「久しぶりに兄弟に会いたかったけど、会っても覚えてないだろうなぁって…」
「そして彼が亡くなり、遺品整理をしてたら、彼のスマホに勉造さんからメールが届いたんだ。“宝物は杯戸港の第4倉庫!そこで待ってるから来られるやつは連絡してくれ”って」
「資産家のご主人様から頂いた宝物だって」
服部平次「あぁ、それは母親を庇った時に4兄弟の手のひらに名誉の負傷を負わせた思い出の宝物」
服部平次「勉造さんが落とされる前に持っとったジンギスカンの鍋やろうからな」
服部平次「“兄弟そろってまたその鍋でジンギスカンを食べたら家族が仲ようしてた30年前の事を思い出すやろ”ってちゅうアンタらのオカンの思惑やったんやろ」
柏木優「じゃあ、兄が我々をここに呼んだのは…」
菅田克信「みんなでジンギスカンをやる為だったのか」
服部平次「そうとは知らんとアンタは分け前欲しさに火傷してしもたっちゅうワケや。殺人っちゅう大火傷をなぁ!」
大岡紅葉「(カッコええ~)」
大岡紅葉「(さすがウチの未来の旦那さんです)」
大岡紅葉「ほんなら伊織、手筈通りに」
服部平次「そうとは知らんとアンタは分け前欲しさに火傷してしもたっちゅうワケや。殺人っちゅう大火傷をなぁ!」
大岡紅葉「(カッコええ~)」
大岡紅葉「(さすがウチの未来の旦那さんです)」
大岡紅葉「ほんなら伊織、手筈通りに」
服部平次「(よっしゃ!今ならまだ間に合うで)」
遠山和葉「わぁ~めっちゃ綺麗な夕陽やわぁ」
服部平次「アホ!夕陽の手前の2隻の客船よう見てみぃ」
服部平次「せやから、今日はハート記念日や」
服部平次「和葉、これからおまえに俺のハートを伝えるさかい。よう聞いとけよ」
服部平次「え?か?和葉?」
服部平次「工藤?」
コナン「和葉ちゃんならさっき伊織って人に耳打ちされて階段を降りてったぜ」
コナン「あそこに」
服部平次「和葉のやつ何してんねん?せっかく俺が…」
コナン「ハート記念日」
服部平次「ちゃちゃちゃ…ちゃうねん…せやシャレや!シャレがきいててオモロイやろ?」
服部平次「工藤?」
コナン「和葉ちゃんならさっき伊織って人に耳打ちされて階段を降りてったぜ」
コナン「あそこに」
服部平次「和葉のやつ何してんねん?せっかく俺が…」
コナン「ハート記念日」
服部平次「ちゃちゃちゃ…ちゃうねん…せやシャレや!シャレがきいててオモロイやろ?」
コナン「ああ、修学旅行の時の借りがあったからな」
コナン「まぁ、わからなきゃわからないほど」
服部平次「解きたくなるんが探偵やけどな」
服部平次「ああ、それやったら伊織っちゅう執事に聞いたで。お前もよう知ってる有名人のお屋敷や」
コナン「有名人?」
服部平次「将棋の六冠王、羽田秀吉名人の実家の羽田家や!このことはまだ世間に知らされてへんみたいやけどな」
コナン「(確か羽田名人は赤井さんの弟で世良の兄だったよな)」
コナン「(その羽田名人の義理の兄が17年前アメリカで何者かにAPTX4869を飲まされて殺害された羽田浩司)」