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竈門炭治郎「禰豆子、深追いするな！こっちへ戻れ！こっちへ来い」
竈門炭治郎「禰豆子！！」
竈門炭治郎「(鱗滝さんは言ってた。禰豆子は今鬼だと。必ずしも自分が守らねばならない程弱いわけではないと…)」
竈門炭治郎「(いいのか？任せても…二人を守ってくれれば攻撃に専念できる)」
竈門炭治郎「禰豆子、俺は下に行く！二人を守ってくれ！」
竈門炭治郎「できるな？」
竈門炭治郎「(沼の中)」
竈門炭治郎「(そしてこれは、攫われた人たちの着物や持ち物か？)」
竈門炭治郎「(匂いが来た！隙の糸！全集中 水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦！)」
竈門炭治郎「(うっ！苦しい！早く上へ)」
竈門炭治郎「お前たちは腐った油のような匂いがする！酷い悪臭だ！一体どれだけの人を殺した！」
竈門炭治郎「鬼舞辻無惨について知っていることを話してもらう」
竈門炭治郎「(骨の奥まで震えるような恐怖の匂い)」
沼鬼「言えないんだよオオオ！！」
竈門炭治郎「和巳さん、大丈夫ですか？」
和巳「婚約者を失って大丈夫だと思うか！」
和巳「(君も同じだったのか？そうなのか？)」
和巳「すまない！酷いことを言った！どうか許してくれ！すまなかったっ！」
和巳「(痛ましい手…硬く鍛え抜かれ分厚い…)」
竈門炭治郎「その女性の方、お願いします」
竈門炭治郎「(俺だけじゃない！どれだけの人を殺し痛めつけ苦しめた！鬼舞辻無惨！俺はお前を絶対に許さない！)」
鎹鴉「次ハ東京府浅草ァ」
鎹鴉「鬼ガ潜ンデイルトノ噂アリ」
竈門炭治郎「えっ！もう次行くのか？」
竈門炭治郎「こんな所初めて来た…人が多すぎる」
竈門炭治郎「(この匂い…どうして突然こんなところで！？家に残っていた匂いだ…)」
竈門炭治郎「(鬼舞辻無惨！)」
竈門炭治郎「(こいつが匂いの！！)」
鬼舞辻󠄀無慘「ん？」
「誰？」
鬼舞辻󠄀無慘「私に何か用ですか？随分慌てていらっしゃるようですね」
鬼舞辻󠄀無慘「人違いではないでしょうか」
竈門炭治郎「(何の罪もない人たちをこんなにも殺した！許せない！許せない！)」
沼鬼「苦しいか小僧、この沼の中には殆ど空気もない。さらに、この沼の闇は体に纏わり付いて重いだろう！地上のようには動けんのだ！ざまをみろ！浅はかにも自ら飛び込んできた愚か者め！」
竈門炭治郎「(舐めるなよ、一体俺がどこで鍛錬したと思ってるんだ)」
竈門炭治郎「(狭霧山の頂上はもっと空気が薄かった！さらに、水の中でこそ力を発揮する技がある！)」
竈門炭治郎「(沼の中でこんな角度の動きができるのか！)」
竈門炭治郎「(狭霧山の頂上はもっと空気が薄かった！さらに、水の中でこそ力を発揮する技がある！)」
竈門炭治郎「(沼の中でこんな角度の動きができるのか！)」
竈門炭治郎「(でも関係ない！攻撃のために接近した所を斬るだけだ！)」
竈門炭治郎「(足場もない不安定なこの場所でも使える型！上半身と下半身の激しいねじりで強い渦動を発生させる！)」
竈門炭治郎「(足場もない不安定なこの場所でも使える型！上半身と下半身の激しいねじりで強い渦動を発生させる！)」
竈門炭治郎「(匂いが来た！隙の糸！全集中 水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦！)」
竈門炭治郎「(うっ！苦しい！早く上へ)」
沼鬼「(この女強い！)」
沼鬼「(まだ何の異能も使えないようだが、それでもこの強さだ！この女は恐らく分けられた血の量が多いんだ！)」
沼鬼「(女の動きが速すぎて沼に潜れない)」
沼鬼「(だが、単調な攻撃に慣れてきたぞ！)」
沼鬼「(女の動きが速すぎて沼に潜れない)」
沼鬼「(だが、単調な攻撃に慣れてきたぞ！)」
沼鬼「(もげるほど首を蹴られても内臓を破裂させようと、鬼はすぐに回復できるんだ！)」
沼鬼「その面に風穴開けてやる！！」
竈門炭治郎「妹に触るな！！」
竈門炭治郎「お前たちは腐った油のような匂いがする！酷い悪臭だ！一体どれだけの人を殺した！」
沼鬼「女共はな、あれ以上生きていると醜く不味くなるんだよ！だから喰ってやったんだ！」
沼鬼「俺たち鬼に感謝…」
竈門炭治郎「もういい！！」
竈門炭治郎「鬼舞辻無惨について知っていることを話してもらう」
沼鬼「うぅ…うぅ…」
竈門炭治郎「話してもらう！話せ！！」
沼鬼「言えない…言えない…」
鬼舞辻󠄀無慘「喋ってはいけない」
鬼舞辻󠄀無慘「私のことを誰にも喋ってはいけない」
鬼舞辻󠄀無慘「喋ってはいけない」鬼舞辻󠄀無慘「私のことを誰にも喋ってはいけない」
鬼舞辻󠄀無慘「喋ったらすぐにわかる。私はいつも君を見ている」
沼鬼「言えない！言えない！言えない…」
竈門炭治郎「(骨の奥まで震えるような恐怖の匂い)」
沼鬼「言えないんだよオオオ！！」
竈門炭治郎「(ああ…また何も聞き出せない…)」
竈門炭治郎「禰豆子！寝てる。血も止まっている。回復するための眠りか」
竈門炭治郎「禰豆子！寝てる。血も止まっている。回復するための眠りか」
竈門炭治郎「ごめん…ごめんな…もう少し待ってくれ…兄ちゃんがきっと人間に戻してやるからな」
竈門炭治郎「和巳さん、大丈夫ですか？」
和巳「婚約者を失って大丈夫だと思うか！」
竈門炭治郎「和巳さん、失っても失っても生きていくしかないです。どんなに打ちのめされようと…」
和巳「お前に何がわかるんだ！お前みたいな子供に！」
竈門炭治郎「俺はもう行きます。これを」
和巳「お前に何がわかるんだ！お前みたいな子供に！」
竈門炭治郎「俺はもう行きます。これを」
竈門炭治郎「この中に里子さんの持ち物があるといいのですが…」
和巳「(君も同じだったのか？そうなのか？)」
和巳「すまない！酷いことを言った！どうか許してくれ！すまなかったっ！」
和巳「(痛ましい手…硬く鍛え抜かれ分厚い…)」
和巳「(少年の手ではなかった)」
竈門炭治郎「その女性の方、お願いします」
竈門炭治郎「(俺だけじゃない！どれだけの人を殺し痛めつけ苦しめた！鬼舞辻無惨！俺はお前を絶対に許さない！)」
鎹鴉「次ハ東京府浅草ァ」鎹鴉「鬼ガ潜ンデイルトノ噂アリ」
竈門炭治郎「えっ！もう次行くのか？」
鎹鴉「行クノヨ！」
竈門炭治郎「街はこんなに発展してるのか！夜なのに明るい」
竈門炭治郎「建物高っ！なんだあれ！都会って都会って…」
竈門炭治郎「めまいがする…」
竈門炭治郎「し、失礼しました！！」
竈門炭治郎「すみません…山かけうどんください…」
竈門炭治郎「街はこんなに発展してるのか！夜なのに明るい」
竈門炭治郎「建物高っ！なんだあれ！都会って都会って…」
竈門炭治郎「めまいがする…」
竈門炭治郎「し、失礼しました！！」
竈門炭治郎「すみません…山かけうどんください…」
「あ…あいよ」
竈門炭治郎「こんな所初めて来た…人が多すぎる」
「山かけうどん一丁できあがり」
竈門炭治郎「ありがとうございます」
竈門炭治郎「(鬼舞辻無惨！)」
竈門炭治郎「(こいつが匂いの！！)」
鬼舞辻󠄀無慘「ん？」
竈門炭治郎「(こいつが！！)」
「お父さん」
「お父さん」「誰？」
竈門炭治郎「(こいつ、こいつこいつ！！)」
鬼舞辻󠄀無慘「大丈夫だよ、安心なさい」
竈門炭治郎「(人間のふりをして暮らしているんだ)」
鬼舞辻󠄀無慘「私に何か用ですか？随分慌てていらっしゃるようですね」
「あら？どうしたの？」
「お母さん！」
竈門炭治郎「(人間だ…女の子と女の人は人間の匂いだ)」
竈門炭治郎「(知らないのか？わからないのか？こいつが鬼だって？人を喰うって！)」
「お知り合い？」
鬼舞辻󠄀無慘「いいや、困ったことに少しも」
鬼舞辻󠄀無慘「知らない子ですね」
竈門炭治郎「(知らないのか？わからないのか？こいつが鬼だって？人を喰うって！)」
「お知り合い？」
鬼舞辻󠄀無慘「いいや、困ったことに少しも」
鬼舞辻󠄀無慘「知らない子ですね」
鬼舞辻󠄀無慘「人違いではないでしょうか」
竈門炭治郎「やめろー！！」
次回予告
竈門炭治郎「ついに鬼舞辻無惨を見つけた！こいつを倒せば禰豆子を人間に！」
竈門禰豆子「んー！」
竈門炭治郎「それにしても浅草の人達はおしゃれな格好をしていたなぁ。禰豆子も似合いそうだな」
竈門炭治郎「その間に大正こそこそ噂話。うどん屋の豊さんは浅草生まれ浅草育ち。浅草を愛しているので浅草でうどんを作っている、らしいですよ」
竈門炭治郎「スーツかぁ！ちょっと大人になった気がするな」
竈門炭治郎「わ！任務に戻らないと！次回、第8話 幻惑は血の香り」
竈門炭治郎「その間に大正こそこそ噂話。うどん屋の豊さんは浅草生まれ浅草育ち。浅草を愛しているので浅草でうどんを作っている、らしいですよ」
竈門炭治郎「スーツかぁ！ちょっと大人になった気がするな」
竈門炭治郎「わ！任務に戻らないと！次回、第8話 幻惑は血の香り」
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