TVアニメ『takt op.Destiny』 第2話 ネタバレ
放送日(Air Date): 2021年10月12日
第2話『音楽-Reincarnation-』
キャスト CAST
朝雛タクト「父さん!」
朝雛タクト「父さん!父さん!」
ザーガン「音楽は人の心を照らす光。かつてマエストロ・朝雛が言われた言葉です」
ザーガン「人々を励まし希望を与え人生に豊かさをもたらしてくれる音楽をこの世界から奪わせてはならないと」
ザーガン「それは気高く美しい理想でありました。D2はその理想を無残にも引き裂いたのです!」
ザーガン「我々は彼の志を忘れないと同時に、その死を教訓とせねばなりません」
ザーガン「音楽にはD2を打ち砕く輝かしい力がある。ですが!破滅をもたらす諸刃の剣とも成り得る。今その力を正しく扱えるのは我らシンフォニカが作り上げたムジカートのみです」
ザーガン「国民の皆さん。今しばらくD2の脅威が消え去るその日までは音楽を謹んでいただきたい」
ザーガン「二度とこのような悲劇を繰り返さないために!」
ザーガン「音楽は今の世界にとってはあまりにも強すぎる毒なのです」
コゼット「おっはよ~タクト!」
コゼット「盛り上がってるとこ悪いけど、今週も掃除の時間がやってまいりました」
朝雛タクト「頼んでない。さっさと帰れ」
コゼット「うわっ!また~毎度毎度たった1週間でどうしてこうなっちゃうの?先週私があんなにきれいに片づけたのに」
朝雛タクト「生活するうえでのすべての機能を集約した結果だ。雑事に阻まれることなく没頭できる最高の空間だぞ」
コゼット「ただのものぐさじゃん、見なよ、そこなんて小さくてヤバい子達が集まってパーティーやってるよ」
朝雛タクト「放っておけ。奴等は単に見かけが不快なだけで僕のピアノの邪魔はしない。誰かと違ってな」
コゼット「私も別に邪魔はしないよ。タクトが人として最低限の生活を守れるようここに来てるだけなんだから」
朝雛タクト「もういい、勝手にしろ、僕は時間が惜しいんだ」
アンナ「コゼット!こっち終わった」
コゼット「タクト絶対お風呂入ってないしそのシャツも着替えてないでしょ」
朝雛タクト「お前は掃除に来たのか?邪魔をしたかったのか?どっちなんだ!?」
コゼット「だって一番汚いところから掃除しないと片づかないじゃない」
コゼット「だって一番汚いところから掃除しないと片づかないじゃない」
朝雛タクト「僕のピアノの邪魔はしないんじゃなかったのか?自分でそう言ったよなコゼット!」
コゼット「あれ?ごめんごめん!掃除の邪魔になるのはタクトだった」
コゼット「あれ?ごめんごめん!掃除の邪魔になるのはタクトだった」
朝雛タクト「そうか…また今日も僕のピアノとの貴重な時間を潰すつもりだな!」
アンナ「コゼット!タクト!いいかげんにしなさ~い!」
コゼット「ねぇタクト、いつまでこんな生活続けるつもり?」
コゼット「せめてあの薄暗いガレージに一日中いるのはやめようよ~たまには天気のいい日に公園で散歩とかさぁ」
コゼット「せめてあの薄暗いガレージに一日中いるのはやめようよ~たまには天気のいい日に公園で散歩とかさぁ」
朝雛タクト「くだらない。時間の無駄だ」
コゼット「私達が来なきゃゴミに埋もれて死ぬかお風呂サボったあげく病気になって死ぬかだよ」
朝雛タクト「バカバカしい。家から一歩も出てないのに汚れるわけないだろう」
コゼット「何それ…本気で言ってる?」
朝雛タクト「むしろお前らが外から汚れを持ち込む可能性の方がよっぽど高い」
コゼット「信じらんない!あ~かわいそう!こんなだめ人間に一日中ずっと弾かれてるピアノがホントかわいそう!」
コゼット「私達が来なきゃゴミに埋もれて死ぬかお風呂サボったあげく病気になって死ぬかだよ」
朝雛タクト「バカバカしい。家から一歩も出てないのに汚れるわけないだろう」
コゼット「何それ…本気で言ってる?」
朝雛タクト「むしろお前らが外から汚れを持ち込む可能性の方がよっぽど高い」
コゼット「信じらんない!あ~かわいそう!こんなだめ人間に一日中ずっと弾かれてるピアノがホントかわいそう!」
朝雛タクト「かわいそう?ピアノが?何を言ってる?ピアノもむしろ僕のような人間に弾かれて本望に決まってるだろ」
アンナ「シャラップ!そのへんにしといてコゼット。タクトも食事中よ」
アンナ「シャラップ!そのへんにしといてコゼット。タクトも食事中よ」
アンナ「はぁ…まぁコゼットはいつも言い過ぎだけど要は私達は心配なの。少しは何か行動してみてもいいんじゃない?」
朝雛タクト「何が言いたい?」
コゼット「だからね、外に出て弾きたくない?ピアノ。絶対みんな喜ぶと思うよタクトのピアノ」
朝雛タクト「僕はここでしか弾けない。だいたい外にはピアノなんて残ってないだろ。適当なことを言うな」
コゼット「だからね、外に出て弾きたくない?ピアノ。絶対みんな喜ぶと思うよタクトのピアノ」
朝雛タクト「僕はここでしか弾けない。だいたい外にはピアノなんて残ってないだろ。適当なことを言うな」
コゼット「ああ言えばこう言うし、また!没収!」
アンナ「うちの両親、それにロッテ姉さんもあんたに何かあったら亡くなったケンジおじ様に合わせる顔がないって。でも私とコゼットだっていずれニューヨークに移ることになるかもしれないし」
アンナ「うちの両親、それにロッテ姉さんもあんたに何かあったら亡くなったケンジおじ様に合わせる顔がないって。でも私とコゼットだっていずれニューヨークに移ることになるかもしれないし」
コゼット「えっ?」
アンナ「可能性の話よ。そうなったらあんたはどうするの?タクト」
アンナ「可能性の話よ。そうなったらあんたはどうするの?タクト」
朝雛タクト「どうもしない。僕はここで自分の音楽を守るだけだ。ごちそうさまでした」
コゼット「じゃーん!見て見てこれ!」
コゼット「うちの街にも来るんだって!シンフォニカのお祭りが」
コゼット「待って待って!お願い聞いて!タクトが堂々と外でピアノ弾きまくれるチャンスなんだってば!」
コゼット「シンフォニカパーティーってのはね、シンフォニカがあっちこっちの街を回って開いてくれるお祭りなの。ザーガン宣言から4年もたったし、いろいろとみんな今我慢してることも、この日はわーっと騒いで元気を取り戻そうよって」
コゼット「移動遊園地でしょ、屋台でしょ、ダンスにお芝居。現地の皆さんのパフォーマンスも大歓迎。このお祭りなら街のど真ん中で音楽鳴らしたって怒られない。一晩中徹夜で弾いたって…たぶん」
朝雛タクト「たぶん?」
朝雛タクト「わからない」
コゼット「まぁまぁそこらへんはきっと何とかなるからさ。出ようよタクト。みんなにタクトの音楽を聴いてもらおう。毎日ずっと一生懸命弾き続けてきたんじゃない。このまま人に聴かせないまま終わるなんてタクトもほんとは嫌でしょ」
コゼット「大丈夫だよ。参加方法なら私がばっちり調べと…」
朝雛タクト「僕のピアノを聴いたことがあるのはお前とアンナだけだ。確信がない」
朝雛タクト「僕の音楽は本当に人の心に届くレベルまで達してるのか…」
コゼット「タクトは上手だよ」
朝雛タクト「技術だけの問題じゃない。音楽を捨てたこの世界にそもそも届くとは思えない。だから弾きたくない」
コゼット「…そっか…でも私はタクトの音楽は届くと思うよ。待ってる人達は絶対にいる。私は好きだよ」
コゼット「あ~あ…だめだ…暗譜できてるのここまでだ」
朝雛タクト「弾けたのかお前」
コゼット「死んじゃったママに教わったの。フランスは音楽だめじゃなかったから」
コゼット「死んじゃったママに教わったの。フランスは音楽だめじゃなかったから」
朝雛タクト「3年ぶりってわけか」
コゼット「ううん。時々弾いてたよ」
朝雛タクト「どこで?」
コゼット「ここで。タクトがお風呂入ってる間に」
朝雛タクト「なんで悲愴なんだ?もっと他にあるだろう?」
コゼット「気分だったの。今ならこの曲書いたベートーベンの気持ちわかるかも…」
コゼット「あっ…ごめんって」
朝雛タクト「なんで悲愴なんだ?もっと他にあるだろう?」
コゼット「気分だったの。今ならこの曲書いたベートーベンの気持ちわかるかも…」
朝雛タクト「何なんだ一体」
コゼット「だってさぁ、なんでもOKって言ってたくせにピアノって聞いた途端なんかゴチャゴチャ言ってきてさぁ」
朝雛タクト「全然わからん。何の話だ?」
コゼット「お祭り!シンフォニカの用意した音楽以外勝手にやっちゃだめなんだって。同じ音楽なのに」
朝雛タクト「まだやってたのか。僕は出るなんて一言も言ってないぞ」
コゼット「いいじゃんやっちゃおうよ!こうなったら出たとこ勝負でさ」
コゼット「朝雛タクト衝撃のストリートピアノデビュー!」
朝雛タクト「そこで朝雛の名前出したら絶対に許可なんて下りないだろ」
コゼット「悲愴の第一楽章は絶望の今。かすかな希望の明日を見いだす第三楽章」
コゼット「その間をつなぐ第二楽章は愛なの」
コゼット「その間をつなぐ第二楽章は愛なの」
朝雛タクト「は?」
コゼット「ママの受け売り」
コゼット「また弾きに来るね!次は連弾してあげてもいいよ」
朝雛タクト「ふざけるな」
コゼット「お姉ちゃん、ごめんね」
朝雛タクト「お前知ってたんだな?コゼットが弾けるのを」
アンナ「ああ、やっと気付いた?」
朝雛タクト「お前の妹は何なんだ?」
アンナ「いい子でしょ?」
アンナ「いっつも元気でポジティブでちょっと強引なとこもあるけど、面倒見よくて優しくて笑顔もとってもかわいいしほんと羨ましい」
朝雛タクト「何が?」
アンナ「私にだってもちろん甘えてはくれる。でも違うの。あの子があんなに自然に思いのままの笑顔を向けるのは、あんただけなのよ」
朝雛タクト「こっちはいい迷惑だ。好き放題騒がれて勝手にピアノまで弾かれて」
アンナ「私にだってもちろん甘えてはくれる。でも違うの。あの子があんなに自然に思いのままの笑顔を向けるのは、あんただけなのよ」
朝雛タクト「こっちはいい迷惑だ。好き放題騒がれて勝手にピアノまで弾かれて」
アンナ「はぁ~…ほんとピアノバカよね」
朝雛タクト「何だと?」
アンナ「本当に誰も聴いてくれる人がいなくなった時それでもあんたはまだ弾き続けられるの?」
「ザーガンGMによる終息宣言から4年。D2の脅威は完全には消えていませんが我らは怯むことなく再生の道を歩んでいきます」
アンナ「本当に誰も聴いてくれる人がいなくなった時それでもあんたはまだ弾き続けられるの?」
「ザーガンGMによる終息宣言から4年。D2の脅威は完全には消えていませんが我らは怯むことなく再生の道を歩んでいきます」
「今日この祭りが皆さんの明日への活力となることを願います」
アンナ「今頃あいつ腰抜かしてるでしょうね。タクトのうろたえた顔見てやりたかったわ」
アンナ「演奏の許可の方は大丈夫なのね?」
コゼット「うん!街の実行委員じゃ話進まないから思い切ってシンフォニカに直接聞いたらあっさりOK!」
「グランドピアノじゃないか」
「すげえこんなのまだ残ってたんだ」
「何か聴かせてくれるの?」
コゼット「18時からここに世界最高のピアニストが来るから絶対見に来てね!」
アンナ「ほんとに来るのかしら?あいつ」
ザーガン「盛況のようで何よりです、支部長」
支部長「ザ…ザーガングランド・マエストロ!直接おいでになられるとは伺って…」
ザーガン「たまたま近くまで来たので寄っただけです。まだ任務がありますから」
シントラー「実にいいものですねぇ」
シントラー「人々が平和を謳歌している光景は」
シントラー「市民の皆さんの安全には十分気をつけてくださいね」
支部長「はい!それはもう」
アンナ「コゼット!ひとっ走り行ってくる!首に縄つけてでもあいつを引っ張り出すから」
コゼット「大丈夫。とりあえず私がつないどくからお姉ちゃんはここで見てて。来るよ、タクトは」
コゼット「タクト!」
朝雛タクト「お前なぁ、祭にその曲は違うだろ」
コゼット「ヘヘヘ…やっぱり来てくれた」
コゼット「さぁご存分に、マエストロ!」
朝雛タクト「ハァ…」
朝雛タクト「聴かせてやるよ、本物の音楽ってやつを」
コゼット「さぁご存分に、マエストロ!」
朝雛タクト「ハァ…」
朝雛タクト「コゼット!!」
朝雛タクト「コゼット!!」
コゼット「…タクト…」
コゼット「やっぱり私…タクトのピアノ…好き…」
朝雛タクト「コゼット…こうじゃないだろ…音楽はもっと心地よくて…喜びにあふれてて…一緒に歌おうってお前が…」
朝雛タクト「終わらせない…聞こえるだろ?立て!目を開けろコゼットー!!」
朝雛タクト「コゼット!!」
コゼット「…タクト…」
コゼット「やっぱり私…タクトのピアノ…好き…」
朝雛タクト「終わらせない…聞こえるだろ?立て!目を開けろコゼットー!!」
運命「マエストロ」
運命「これを」
運命「D2の活動を確認。これより殲滅に入ります。ご指示を」