TVアニメ『takt op.Destiny』 第3話ネタバレ
放送日(Air Date): 2021年10月19日
第3話『覚醒-Journey-』
CAST
朝雛タクト「やれ」
運命「お目覚めになられましたか」
朝雛タクト「コゼット…」
運命「アンナにもその名前で呼ばれましたが私の名前は運命です。マエストロ」
朝雛タクト「何を言ってる…」
朝雛タクト「ああ…いや待て…とりあえず意味がわからない。確かにゆうべはいろいろありすぎた。僕もお前にもどう考えても普通じゃないことが起きた。それは間違いないが…」
運命「私は交響曲第5番・運命をスコアとして生まれたあなたのムジカートです。そしてあなたは、私を指揮するコンダクターです。マエストロ・タクト」
朝雛タクト「ムジカート…」
アンナ「タクト!起きたの?動いて大丈夫?」
朝雛タクト「何だ?これは…パーティーでも始めるつもりか?」
運命「私は交響曲第5番・運命をスコアとして生まれたあなたのムジカートです。そしてあなたは、私を指揮するコンダクターです。マエストロ・タクト」
朝雛タクト「ムジカート…」
アンナ「タクト!起きたの?動いて大丈夫?」
朝雛タクト「何だ?これは…パーティーでも始めるつもりか?」
アンナ「美味しそうじゃない。あんたもお腹空いているでしょ?ずっと寝てたんだし」
朝雛タクト「自覚できる症状は特にないな…」
朝雛タクト「それより、あれはどういうことなんだ?」
朝雛タクト「どのくらいだ?」
アンナ「丸1日ってとこかな。思ったより元気そうには見えるけど、どこかおかしなとことかない?」
朝雛タクト「自覚できる症状は特にないな…」
アンナ「それもね…全部タクトが起きたら説明してくれるってレニーさんが…」
朝雛タクト「レニーさん?」
アンナ「レニーさん、タクトが起きました」
レニー「あらあら眠れる王子様がやっとお目覚めってわけね。ちょっと待ってて。ちゃちゃっと仕上げちゃうから」
レニー「はじめましてタクト。私はレナード。みんなからはレニーって呼ばれてるわ」
タイタン「タイタン(巨人)だよ。よろしくね、タクトたん!」
朝雛タクト「黒い隕石だろ?ある夜突然降ってきて大量のD2を生み出した」
レニー「そう、黒い隕石・黒夜隕鉄。そこから湧き出す異質な力がこの星の大地に深く染み込みD2を生み出した」
レニー「ムジカートのおかげで戦況は一変したわ。彼女らの力の源はハルモニア鉱石。黒夜隕鉄と相反するエネルギーを持ち音楽に反応する不思議な石よ。D2襲来以前から僅かながら確認されていたその石のおかげで私達は戦う手段を得られた」
レニー「特にこの国ではD2を休眠状態にまで追い込んで戦いを終わらせることに成功した」
アンナ「それが4年前のザーガン宣言で私達の前にD2が出てくることはなくなった。あちこちで復興も始まって…」
朝雛タクト「それがどうしてああなった?そもそもあんた達シンフォニカがいたのに、何でこんなことが起きたんだ?」
レニー「D2達があの場に前触れなく突然現れた理由は、現時点ではなんとも言えないわ。ムジカートっていうのはね、通常はその資質を持つ者がシンフォニカの研究所で、複雑な工程を経て覚醒に至るの」
レニー「なのにこの子は、そのプロセスを何一つ辿ることなくいわば自然に覚醒した。生まれつき資質があったにしても普通では考えられないことよ。おそらく世界でも初めてのケースでしょうね」
運命「それは幸いでしたね。おかげであの街に現れたD2を殲滅できたのですから」
朝雛タクト「続けてくれ」
タイタン「タイタンもそうだよ」
朝雛タクト「コゼットはムジカートになってもういない…」
朝雛タクト「けれどムジカートにならなかったら、あのまま死んでいた。そういうことか?」
アンナ「タクト…もうやめて…」
朝雛タクト「事実を把握しなきゃならないんだ。でなきゃ何もできない」
レニー「タクトの認識で合っていると思うわ。でも今のこの子にはもう一つ問題があるの」
アンナ「これ以上、何があるっていうの!?」
運命「D2はちゃんと殲滅できました」
レニー「ムジカートは一旦覚醒すればその能力は安定的に発揮されるわ。けれど、運命ちゃんは武装も解けてしまって今はスリープ状態という感じかしら…こんな中途半端な状態は普通ありえない」
朝雛タクト「正しいプロセスを経ていないから何か欠陥があると?」
運命「D2はちゃんと殲滅できました」
レニー「ええ、よく頑張ったわ。でもこのままじゃ危険なのよ。おそらくエネルギー調節に何らかの不具合があるのね」
朝雛タクト「足は?」
アンナ「私の車が生きてる。家の方はめちゃくちゃだったけどね」
朝雛タクト「問題はルートか…大陸横断道路も鉄道も復旧はまだ終わってないよな」
レニー「封鎖地区への立ち入りは今も禁止よ。どのみち自殺行為だけどね。D2の撒いた毒が溢れてる死の大地だもの」
朝雛タクト「だとすると、ラスベガスまで行って南へ下りてメキシコ湾沿いにニューオーリンズ」
レニー「そこから北上してアパラチア山脈を抜ければニューヨークね。東海岸は廃墟になってしまっている街も多いのだけど、今のところD2の再活動は報告されていない」
朝雛タクト「今のところは…か」
レニー「どちらにせよまだ危険な場所も多い。用心していくべきね」
アンナ「父さん達に連絡したいんだけど…」
朝雛タクト「電話は?通じないのか?」
アンナ「この一帯の回線は切れてるって話…コゼットのこと早く伝えないとなのに…」
レニー「シンフォニカの専用回線があるわ。私が話を通してあげる」
アンナ「ありがとうございます!よかった…ニューヨーク・シンフォニカならコゼットを治してもらえるんですよね?」
レニー「少なくとも今よりはずっと安定した状態にはできるはずよ」
朝雛タクト「だったら行くしかない」
朝雛タクト「何もせずにここでこのままなんて絶対に御免だ!これ以上、僕から何も奪わせない!」
レニー「ニューヨークまでってわけにはいかないけど、私達も途中まであなた達についていくわ。タクトもコンダクターとして最低限の知識はあった方がいいでしょう?」
朝雛タクト「ああ、頼む」
レニー「じゃあ準備して出発しましょう。台所のもの、片づけるわね」
アンナ「あっ!私もやります」
朝雛タクト「え?」
アンナ「あの子がうちに来た最初の日もそうだった…緊張して食事に手をつけてくれなくて…」
アンナ「お祭りのあとに3人で食べようと思ってここに持ってきていたの。帰ってきてからのコゼット何も口にしなかった」
アンナ「あの子がうちに来た最初の日もそうだった…緊張して食事に手をつけてくれなくて…」
朝雛タクト「クソッ!」
アンナ「タクト!?どこに行くの!?何が起こってるの」
アンナ「タクト!?どこに行くの!?何が起こってるの」
レニー「アンナちゃん、落ち着いて。ムジカートはD2がいれば離れたところでも気配でわかるの。どうやら運命ちゃんはタイタンより先にD2を見つけて倒しに行っちゃったみたいね」
レニー「アンナちゃんはここで二人が戻ってくるのを待ってて。大丈夫。私達がなんとかするから。追いかけるわよタイタン」
タイタン「イエスマエストロ!」
運命「そうですか」
運命「それは大変ですね」
朝雛タクト「すぐにレニー達も来るはずだ。お前はこれ以上…」
朝雛タクト「うっ!」
運命「殲滅です」
朝雛タクト「お前…なぁ…」
運命「ああ…そういえば他にもいたんでした」
朝雛タクト「バカなのか?お前は…」
レニー「タクト、運命ちゃん、無事ね?」
タイタン「タイタンが来たらもう大丈夫だよ~!」
レニー「タイタン」
タイタン「了解!任せて!」
レニー「ちょっと…大丈夫?」
朝雛タクト「何なんだ?これは…水の中で溺れてるみたいだ…気を抜いたら意識が遠のきそうだ…」
レニー「もしかして…あなた運命ちゃんに食べられてる?」
レニー「普通のムジカートはもちろんそんなことはしないわ」
レニー「でも運命ちゃんはイレギュラーだからあなたの生命力を食べて戦う力にしているのかしらね」
朝雛タクト「許可した覚えはないんだが…」
レニー「イッツ…ショータイム!」
タイタン「ラスト!」
運命「お任せください」
レニー「だってあなたおいしそうだもんね」
朝雛タクト「どういう意味だ?」
レニー「冗談よ。今のは…」
レニー「イッツ…ショータイム!」
運命「お任せください」
運命「一般の方は避難してください」
朝雛タクト「アンナ!下がってろ巻き込まれるぞ」
アンナ「で…でもタクト!」
運命「マエストロ、家屋を巻き込みますがよろしいでしょうか?」
朝雛タクト「気にするな!吹き飛ばせ!」
アンナ「ちょっとは加減しなさい!めちゃくちゃじゃない」
朝雛タクト「もういい」
アンナ「最初の目的地はラスベガスね。途中の道も今のところは特に危険はないって話だし、一気に進みましょう」
アンナ「アンナお姉ちゃんね」
運命「ですがあなたの個体名はアンナでは?」
運命「お姉ちゃん」
アンナ「そう!やればできるじゃない!」
運命「ところで昨日食べたあの甘いものはまた食べられるのでしょうか?」
アンナ「そう!やればできるじゃない!」
運命「何をしているのですか?」
朝雛タクト「え?ああ…ピアノが弾きたいんだ。こんな何日も鍵盤を触ってないなんてありえない」
アンナ「我慢しなさいよ」
朝雛タクト「トイレじゃないんだぞ!我慢できるか!」
運命「マエストロはピアノを弾かれるのですか?」
朝雛タクト「えっ?悪いか?」
運命「いえ、機会がありましたらぜひ私にもお聴かせください」
朝雛タクト「お前に音楽が理解できるのか?
運命「当然です。私はムジカート。音楽より生まれた存在ですから」
運命「ところで昨日食べたあの甘いものはまた食べられるのでしょうか?」