竈門炭治郎「やめろーーー!!」
竈門炭治郎「(大丈夫…きっと何とかなる…奥さんの傷は致命傷じゃない)」竈門炭治郎「もっと強く!もっと強く紐で縛ってください!」
竈門炭治郎「(きっと大丈夫だ!この人は誰も殺してない)」
鬼舞辻󠄀無慘「大丈夫かい?見ちゃいけないよ。麗さん危険だ。向こうへ行こう」
警官「貴様ら何をしている?」
警官「酔っ払いか?」
警官「少年!その男から離れろ!」
警官「どけ!!」
竈門炭治郎「やめてください!俺以外はこの人を押さえられない!」
竈門炭治郎「やめてください!俺以外はこの人を押さえられない!」
警官「あっ、何だこいつの顔!正気を失ってるのか?」
竈門炭治郎「やめてくれ、この人に誰も殺させたくないんだ!邪魔をしないでくれ!お願いだから!」
珠世「ならば私もあなたを手助けしましょう」
竈門炭治郎「なぜですか?あなたは、あなたの匂いは…」
鬼舞辻󠄀無慘「私の顔は青白いか?病弱に見えるか?」
竈門炭治郎「うどんをお願いします!二杯お願いします!」
兪史郎「俺はお前達などどうなったっていいんだ!それをあの方がどうしてもと言うから連れてきたんだ!」
珠世「お帰りなさい」
竈門炭治郎「先程はお任せしてしまいすみません。その奥さんは?」
珠世「治療薬を作るためにはたくさんの鬼の血を調べる必要があります。あなたにお願いしたいことは二つ。一つ、妹さんの血を調べさせて欲しい。二つ、できる限り鬼舞辻の血が濃い鬼からも血液を採取して来て欲しい」
珠世「禰豆子さんは今極めて稀で特殊は状態です。二年間眠り続けたとのお話でしたが、恐らくはその際体が変化している」
珠世「もう一つの願いは過酷なものになる。鬼舞辻の血が濃い鬼とは即ち鬼舞辻により近い強さを持つ鬼ということです」
珠世「そのような鬼から血を奪るのは容易ではありません。それでも貴方はこの願いを聞いてくださいますか?」
竈門炭治郎「それ以外に道が無ければ俺はやります。珠世さんがたくさんの鬼の血を調べて薬を作ってくれるなら」
竈門炭治郎「そうすれば、禰豆子だけじゃなく、もっとたくさんの人が助かりますよね?」
鬼舞辻󠄀無慘「長く生きられないように見えるか?死にそうに見えるか?」
鬼舞辻󠄀無慘「違う違う違う違う。私は限りなく完璧に近い生物だ」
鬼舞辻󠄀無慘「私の血を大量に与え続けられるとどうなると思う?」
鬼舞辻󠄀無慘「人間の体は変貌の速度に耐えきれず細胞が壊れる」
鬼舞辻󠄀無慘「違う違う違う違う。私は限りなく完璧に近い生物だ」
鬼舞辻󠄀無慘「私の血を大量に与え続けられるとどうなると思う?」
鬼舞辻󠄀無慘「人間の体は変貌の速度に耐えきれず細胞が壊れる」
「御意」
竈門炭治郎「うどんをお願いします!二杯お願いします!」
竈門炭治郎「ごちそうさまでした!おいしかったです!」
店主「わかりゃいいんだよ、わかりゃ!!」
兪史郎「目くらましの術をかけている場所にいるんだ。辿れるものか」
兪史郎「それより、鬼じゃないかその女は、しかも醜女だ」
竈門炭治郎「(しこめ、しこめ?醜いってことか?誰が?)」
竈門炭治郎「(禰豆子!!)」
竈門炭治郎「醜女のはずないだろう!!よく見てみろこの顔立ちを!!」
竈門炭治郎「町でも評判の美人だったぞ!禰豆子は!」
兪史郎「行くぞ」
竈門炭治郎「いや、行くけれども醜女は違うだろ、絶対!!もう少し明るい所で見てくれ!!ちょっとあっちの方で!!」
竈門炭治郎「そうか、わかった!この口枷だな!この口枷のせいかもしれない!!」
竈門炭治郎「これを外した禰豆子を一度見てもらいたい」
竈門炭治郎「え!?」
兪史郎「それより、鬼じゃないかその女は、しかも醜女だ」
竈門炭治郎「(しこめ、しこめ?醜いってことか?誰が?)」
竈門炭治郎「(禰豆子!!)」
竈門炭治郎「醜女のはずないだろう!!よく見てみろこの顔立ちを!!」
竈門炭治郎「町でも評判の美人だったぞ!禰豆子は!」
竈門炭治郎「いや、行くけれども醜女は違うだろ、絶対!!もう少し明るい所で見てくれ!!ちょっとあっちの方で!!」
竈門炭治郎「そうか、わかった!この口枷だな!この口枷のせいかもしれない!!」
竈門炭治郎「これを外した禰豆子を一度見てもらいたい」
竈門炭治郎「え!?」
兪史郎「早く来い。誰もいないうちに」
竈門炭治郎「行き止まりの向こうに屋敷が!」
兪史郎「早く来い!いいか、あの方に失礼のないようにしろよ」
兪史郎「俺はお前達などどうなったっていいんだ!それをあの方がどうしてもと言うから連れてきたんだ!」
兪史郎「ただいま戻りました」
珠世「お帰りなさい」
竈門炭治郎「先程はお任せしてしまいすみません。その奥さんは?」
珠世「この方は大丈夫ですよ」
珠世「ご主人は気の毒ですが拘束して地下牢に」
竈門炭治郎「人の怪我の手当をしてつらくないですか?」
兪史郎「鬼の俺たちが血肉の匂いに涎を垂らして耐えながら人間の治療をしているとでも?」
珠世「ご主人は気の毒ですが拘束して地下牢に」
竈門炭治郎「人の怪我の手当をしてつらくないですか?」
兪史郎「鬼の俺たちが血肉の匂いに涎を垂らして耐えながら人間の治療をしているとでも?」
竈門炭治郎「ごめん…」
珠世「よしなさい。なぜ暴力を振るうの」
珠世「名乗っていませんでしたね。私は珠世と申します。その子は兪史郎。仲良くしてやってくださいね」
竈門炭治郎「(無理だな…これは)」
珠世「つらくはないですよ。普通の鬼よりかなり楽かと思います。私は私の体を随分弄っていますから、鬼舞辻の呪いも外しています」
珠世「こちらへ」
竈門炭治郎「あ!禰豆子行儀悪いぞ!」
珠世「よしなさい。なぜ暴力を振るうの」
竈門炭治郎「(無理だな…これは)」
珠世「つらくはないですよ。普通の鬼よりかなり楽かと思います。私は私の体を随分弄っていますから、鬼舞辻の呪いも外しています」
珠世「こちらへ」
竈門炭治郎「あ!禰豆子行儀悪いぞ!」
珠世「構いませんよ。楽にしてください」
竈門炭治郎「すみません」
珠世「では先程の続きですが、人を喰らうことなく暮らしていけるようにしました。人の血を少量飲むだけで事足りる」
竈門炭治郎「血を?それは…」
珠世「不快に思われるかもしれませんが、金銭に余裕の無い方から輸血と称して血を買っています。勿論彼らの体に支障が出ない量です」
竈門炭治郎「(そうか、この人たちから鬼特有の異臭がしない理由はそれなんだ。でも、やっぱり人の血は必要…血だけなら禰豆子にも)」
珠世「兪史郎はもっと少量の血で足ります。この子は私が鬼にしました」
竈門炭治郎「えっ、あなたがですか!?でも、えっ?」
珠世「そうですね、鬼舞辻以外は鬼を増やすことができないとされている。それは概ね正しいです。二百年以上かかって鬼にできたのは兪史郎ただ一人ですから」
竈門炭治郎「二百年以上かかって鬼にできたのは兪史郎ただ一人ですから!?珠世さんは何歳ですか!?」
珠世「では先程の続きですが、人を喰らうことなく暮らしていけるようにしました。人の血を少量飲むだけで事足りる」
竈門炭治郎「血を?それは…」
珠世「不快に思われるかもしれませんが、金銭に余裕の無い方から輸血と称して血を買っています。勿論彼らの体に支障が出ない量です」
竈門炭治郎「(そうか、この人たちから鬼特有の異臭がしない理由はそれなんだ。でも、やっぱり人の血は必要…血だけなら禰豆子にも)」
珠世「兪史郎はもっと少量の血で足ります。この子は私が鬼にしました」
竈門炭治郎「えっ、あなたがですか!?でも、えっ?」
珠世「そうですね、鬼舞辻以外は鬼を増やすことができないとされている。それは概ね正しいです。二百年以上かかって鬼にできたのは兪史郎ただ一人ですから」
竈門炭治郎「二百年以上かかって鬼にできたのは兪史郎ただ一人ですから!?珠世さんは何歳ですか!?」
兪史郎「女性に歳を聞くな、無礼者!!」
珠世「兪史郎、次にその子を殴ったら許しませんよ」
兪史郎「はい!(怒った顔も美しい)」
珠世「一つ誤解しないでほしいのですが、私は鬼を増やそうとはしていません」
珠世「不治の病や怪我などを負って余命幾許もないそんな人にしかその処置はしません。その時は必ず本人に鬼となっても生き永らえたいか訊ねてからします」
竈門炭治郎「(嘘偽りのない清らかな匂いがする)」
竈門炭治郎「(この人は信用できる)」
竈門炭治郎「珠世さん、鬼になってしまった人を人に戻す方法はありますか?」
朱紗丸「見えるか?」
矢琶羽「見える、見えるぞ足跡が」
矢琶羽「あちらをぐるりと大回りしている。3人になっておる。何か大きな箱も持っておる」
朱紗丸「どうやって殺そうかのう~力がみなぎる。あのお方に血を分けていただいたおかげじゃ」
矢琶羽「それはもう残酷に殺してやろうぞ」
珠世「鬼を人に戻す方法はあります」
竈門炭治郎「教えてくださっ」
兪史郎「寄ろうとするな、珠世様に!!」
朱紗丸「見えるか?」
矢琶羽「見える、見えるぞ足跡が」
矢琶羽「あちらをぐるりと大回りしている。3人になっておる。何か大きな箱も持っておる」
朱紗丸「どうやって殺そうかのう~力がみなぎる。あのお方に血を分けていただいたおかげじゃ」
矢琶羽「それはもう残酷に殺してやろうぞ」
竈門炭治郎「教えてくださっ」
兪史郎「寄ろうとするな、珠世様に!!」
兪史郎「投げたのです珠世様、殴ってません」
珠世「どちらもだめです」
珠世「どんな傷にも病にも必ず薬や治療法があるのです。ただ、今の時点では鬼を人に戻すことはできませんが、それもきっと…」
珠世「ですが、私たちは必ずその治療法を確立させたいと思っています。そのために、あなたにお願いしたいことがあります」
珠世「ですが、私たちは必ずその治療法を確立させたいと思っています。そのために、あなたにお願いしたいことがあります」
珠世「治療薬を作るためにはたくさんの鬼の血を調べる必要があります。あなたにお願いしたいことは二つ。一つ、妹さんの血を調べさせて欲しい。二つ、できる限り鬼舞辻の血が濃い鬼からも血液を採取して来て欲しい」
珠世「禰豆子さんは今極めて稀で特殊は状態です。二年間眠り続けたとのお話でしたが、恐らくはその際体が変化している」
珠世「もう一つの願いは過酷なものになる。鬼舞辻の血が濃い鬼とは即ち鬼舞辻により近い強さを持つ鬼ということです」
珠世「そのような鬼から血を奪るのは容易ではありません。それでも貴方はこの願いを聞いてくださいますか?」
竈門炭治郎「そうすれば、禰豆子だけじゃなく、もっとたくさんの人が助かりますよね?」
竈門炭治郎「今日はいきなり大正こそこそ噂話。愈史郎さんは珠世様日記をつけるのが趣味。1日で7枚から10枚くらい書いているらしいですよ」