My Hero Academia
🖊原作者(Original Story): 堀越耕平(Kohei Horikoshi)
TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』 第1話ネタバレ
第1話 緑谷出久:オリジン
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放送日 | 2016年4月3日 |
OPテーマ | THE DAY |
EDテーマ | HEROES |
CAST |
🔷緑谷出久 デク Midoriya Izuku CV.山下大輝 🔷爆豪勝己 Bakugo Katsuki CV.岡本信彦 🔷オールマイト All Might CV.三宅健太 🔷シンリンカムイ Kamui Woods CV.北田理道 🔷Mt.レディ Mt. Lady CV. 名塚佳織
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緑谷出久「こ…これ以上は、僕が許さないぞ」
爆豪勝己「ふっ、無個性のくせに」
爆豪勝己「ヒーロー気取りか?デク!」
『人は、生まれながらに平等じゃない。これが齢4歳にして知った社会の現実』
『そして、僕の最初で最後の挫折だ』
緑谷出久「でっけぇヴィラン!」
『事の始まりは中国・軽慶市。発光する赤児が生まれたというニュースだった』
『以降、各地で超常は発見され、原因も判然としないまま時は流れる。いつしか超常は日常に。夢は現実に』
『世界総人口の約8割が何らかの特異体質である超人社会となった現在、かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が脚光を浴びていた』
Mt.レディ「キャニオンカノン!」
『超常に伴い、爆発的に増加した犯罪件数』
『法の抜本的改正に国がもたつく間、勇気ある人々が、コミックさながらにヒーロー活動を始めた』
『彼らは活躍に応じて与えられるんだ。国から収入を、人々から名声を』
緑谷出久「おいおい、メモって!ヒーロー志望かよ?いいね!頑張れよ!」
「はい!頑張ります!」
先生「お前らも3年ということで、本格的に将来を考えていく時期だ。今から進路希望のプリントを配るが…」
先生「確か爆豪は雄英高だったな」
「雄英って…国立の?」
「今年偏差値79だぞ!」
「倍率も毎度やべぇんだろ!?」
爆豪勝己「そのザワザワがモブたるゆえんだ」
爆豪勝己「模試じゃA判定」
爆豪勝己「あのオールマイトをも超えて俺はトップヒーローとなり」
爆豪勝己「必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!」
先生「そういや、緑谷も雄英志望だったな」
「ぶははははははは」
「はァ!?緑谷が?無理っしょ!」
爆豪勝己「こらデク!」
爆豪勝己「無個性のてめぇが、なんで俺と同じ土俵に立てるんだァ!」
緑谷出久「ただ小さい頃からの目標なんだ…それにその…やってみないと分かんないし…」
爆豪勝己「てめェが何をやれるんだ?無個性のくせによ」
「強盗だぁああ!!誰か!!」
ヴィラン「捕まえられるもんなら捕まえてみな」
「あれ?ヒーローいないじゃん」
「今朝の混乱に乗じたんだろ。個性持て余してる奴なんていくらでもいるし」
「キリねぇなぁ」
オールマイト「キリはある」
オールマイト「なぜって?…私が来た!!」
緑谷出久「今朝の事件ニュースサイトのトップだ!早く帰ってノートにまとめなきゃ」
爆豪勝己「話はまだ済んでねぇぞデク」
爆豪勝己「一線級のトップヒーローは大抵学生時から逸話を残してる」
爆豪勝己「俺はこの平凡な私立中学から、初めて唯一の雄英進学者っつぅ箔を付けてぇのさ」
爆豪勝己「つぅわけで一応さ、雄英受けるなナード君」
爆豪勝己「そんなにヒーローに就きてぇんなら、効率良い方法あるぜ?来世は個性が宿ると信じて、屋上からのワンチャンダイブ」
緑谷出久「(餌じゃないよ…バカ…僕のノートだ…バカ…馬鹿野郎!)」
緑谷出久「お母さん、パソコン!!」
緑谷引子「また?」
緑谷引子「出久だけで再生数1万は増やしてるわね」
緑谷出久「チョーかっこいいな!僕も個性出たら、こんなふうになりたいな!あはははは!」
医者「諦めたほうが良いね」
医者「失礼、奥さんは第四世代ですね?個性の方は?」
緑谷引子「ええ、もちろん、私はちょっとしたものを引き付けるくらいで…夫は火吹きます」
医者「本来なら4歳までに、そのどちらか、あるいは複合的個性が発現するんだけどね、昔、超常黎明期に一つの研究結果が発表されてね、足の小指に関節があるかないかって流行ったの」
医者「出久君には関節が2つある。この世代じゃ珍しい」
医者「何の個性も持ってない型だよ」
緑谷出久「僕も…なれるかなぁ…」
緑谷引子「ごめんね出久…ごめんね…ごめんね…」
緑谷出久「(そうさ!周りの言うことなんて気にするな!)」
緑谷出久「(ぐいっと上見て突き進め!)」
緑谷出久「あははははは!」
緑谷出久「ヴィラン!?」
ヴィラン「大丈夫!体を乗っ取るだけさ、落ち着いて」
緑谷出久「(息が…出来ない…)」
緑谷出久「(死ぬ…死ぬのか…)」
オールマイト「もう大丈夫だ、少年!」
オールマイト「私が来た」
オールマイト「TEXAS SMAASHHHH!!」
オールマイト「ヘイ!ヘイ!」
オールマイト「よかった!」
オールマイト「元気そうで何よりだ。いやぁ悪かった。ヴィラン退治に巻き込んでしまった」
オールマイト「いつもはこんなミスしないのだが、オフだったのと慣れない土地で浮かれちゃったかなぁ!あはははは!」
オールマイト「しかし君のお陰さ。ありがとう!」
オールマイト「無事、詰められた!」
緑谷出久「(ほ…本物だ!生だとやっぱり、画風が全然違う!)」
緑谷出久「あ!サインサイン」
緑谷出久「してあるー!!」
緑谷出久「あああああありがとうございます!!」
オールマイト「じゃ!私はこいつを警察に届けるので液晶越しに、また会おう!」
緑谷出久「え…そんな…もう」
オールマイト「こらこらこらこらこらこらこら!!」
オールマイト「離しなさい!」
緑谷出久「あ…な…た…に…」
オールマイト「OKOK!わかったから目と口閉じな」
オールマイト「私はまじで時間がないので、これで!」
緑谷出久「待って!あ、あの…」
オールマイト「ノー!待たない!」
緑谷出久「でも!」
「諦めた方がいいね」
「ごめんね…出久!」
「てめぇがなにをやれるんだ!無個性のくせによ!」
緑谷出久「(確かにそうかもしれにい…けど…それでも…僕は…)」
緑谷出久「個性がなくても、ヒーローはできますか?」
緑谷出久「個性のない人間でも、アナタみたいになれますか?」
『オールマイトとの出会いが、この奇跡が、僕の運命を大きく変えることになるなんて、この時はまだ想像さえしていなかったんだ』