オールマイト「君なら私の力受け継ぐに値する」
緑谷出久「力を受け継ぐ…?」オールマイト「ははは!なんて顔してるんだ、提案だよ、本番はここからさ、いいかい少年」
オールマイト「私の力を君が受け取ってみないかという話さガハッ!」
緑谷出久「(何を言っているんだ?オールマイト)」
オールマイト「平和の象徴オールマイトはナチュラルボーンヒーローでなければならないからね。だが少年、君に真実を伝えよう」
緑谷出久「そんな話今まで聞いたこともないし議論の中でも…」
緑谷出久「そんな大層なもの何で…何で僕にそこまで…」
オールマイト「もともと後継は探していたのだ。そして君になら渡してもいいと思ったのさ。無個性でただのヒーロー好きな君は、あの場の誰よりもヒーローだった!どうする?」
オールマイト「ヘイヘイヘーイ!なんて座り心地のいい冷蔵庫だよ」
緑谷出久「だってオールマイト274kgあるんでしょ?」
オールマイト「いや、痩せちゃって255kg、この姿だと」
緑谷出久「ていうか僕なんで海浜公園でゴミ引っ張ってるんですか?」
オールマイト「それはあれさ、君、器じゃないもの」
緑谷出久「うわぁああああ!」
緑谷出久「だってオールマイト274kgあるんでしょ?」
オールマイト「いや、痩せちゃって255kg、この姿だと」
緑谷出久「ていうか僕なんで海浜公園でゴミ引っ張ってるんですか?」
オールマイト「それはあれさ、君、器じゃないもの」
緑谷出久「うわぁああああ!」
オールマイト「体だよ体。私の個性ワン・フォー・オールはいわば何人もの極まりし身体能力が一つに収束されたもの」
オールマイト「生半可な体では受け取りきれず四肢がもげ爆散してしまうんだ」
緑谷出久「じゃあつまり体をつくり上げるトレーニングのためにゴミ掃除?」
オールマイト「イエス!だがそれだけじゃない」
オールマイト「昨日ネットで調べたらこの海浜公園、一部の沿岸は何年もこの様のようだね」
オールマイト「最近のヒーローは派手さばかり追い求めるけどね。本来ヒーローってのは奉仕活動」
オールマイト「地味だなんだと言われてもそこはブレちゃあいかんのさ」
オールマイト「この区画一帯の水平線を蘇らせる。それが君のヒーローへの第一歩だ!」
オールマイト「緑谷少年は雄英志望だろ?」
オールマイト「生半可な体では受け取りきれず四肢がもげ爆散してしまうんだ」
緑谷出久「じゃあつまり体をつくり上げるトレーニングのためにゴミ掃除?」
オールマイト「イエス!だがそれだけじゃない」
オールマイト「昨日ネットで調べたらこの海浜公園、一部の沿岸は何年もこの様のようだね」
オールマイト「最近のヒーローは派手さばかり追い求めるけどね。本来ヒーローってのは奉仕活動」
オールマイト「地味だなんだと言われてもそこはブレちゃあいかんのさ」
オールマイト「この区画一帯の水平線を蘇らせる。それが君のヒーローへの第一歩だ!」
オールマイト「緑谷少年は雄英志望だろ?」
緑谷出久「はい!雄英はオールマイトの出身校ですから!行くなら絶対雄英だと思ってます」
オールマイト「行動派オタクめ!くぅ!」
オールマイト「しかし、前にも言ったが無個性でも成り立つような仕事じゃない」
オールマイト「悲しいがな現実はそんなもんだ。まして雄英ヒーロー科は最難関。つまり…」
緑谷出久「入試同日まで残り10か月で器を完成させなきゃ!」
オールマイト「そこでこいつ!私考案“目指せ合格アメリカンドリームプラン”!」
オールマイト「ゴミ掃除をより確実にクリアするためのトレーニングプランだ。生活全てをこれに従ってもらう」
『こうして地獄の10ヶ月は幕を開けた』
オールマイト「そこでこいつ!私考案“目指せ合格アメリカンドリームプラン”!」
オールマイト「ゴミ掃除をより確実にクリアするためのトレーニングプランだ。生活全てをこれに従ってもらう」
『こうして地獄の10ヶ月は幕を開けた』
緑谷出久「キツイ…これ10ヶ月か…入試1週間前には仕上げないと辛いしな」
オールマイト「“目指せ合格アメリカンドリームプラン”は入試に間に合うよう君の体を鑑みて調整したはずなんだが…」
緑谷出久「他の人より何倍も頑張らないとダメなんだ!きっと追いつけない!」
『そうして入試当日の朝6時』
オールマイト「お疲れ」
緑谷出久「オールマイト…僕できた…できました!」
オールマイト「ああ、驚かされた」
オールマイト「エンターテイナーめ!10代ってすばらしい!」
オールマイト「ほら見ろよ。10か月前の君さ」
オールマイト「よく頑張ったよ本当に!ようやく入り口の蜃気楼がうっすら見えてきた程度だが…」
オールマイト「確かに器は成した!」
緑谷出久「なんか…ズルだな僕は…オールマイトにここまでしてもらえて恵まれ過ぎてる」
オールマイト「(ハハハッ!(今更何を…自分の頑張りだろうに)」
オールマイト「その泣き虫直さないとな!さあ授与式だ!」
オールマイト「これは受け売りだが、最初から運よく授かったものと認められ譲渡されたものではその本質が違う」
オールマイト「肝に銘じておきな。これは君自身が勝ち取った力だ」
『僕はコミックもびっくりの現実をその手に掴んで』
オールマイト「さあ時間ないって。試験に遅刻するぞ!さあさあさあ!」
緑谷出久「かっちゃん」
爆豪勝己「俺の前に立つな、殺すぞ」
緑谷出久「おっお早う、がんバ張ろうね、お互ががい」
緑谷出久「(あの日以来、かっちゃんは僕に何もしてこない…はぁ…ビビっちゃうのコレも癖だ)」
緑谷出久「(以前とは違うんだ。思い出せ。この10ヶ月間を)」
緑谷出久「(踏み出せ!ヒーローへの第一歩を!……これだよ)」
麗日お茶子「大丈夫?」
麗日お茶子「私の個性、ごめんね勝手に、でも、転んじゃったら縁起悪いもんね」
麗日お茶子「緊張するよねえ。お互い頑張ろう」
緑谷出久「(女子と喋っちゃった)」
プレゼント・マイク「受験生のリスナー、今日は俺のライヴにようこそー!エヴィバデセイヘイ!」
プレゼント・マイク「こいつあシヴィー、なら受験生のリスナーに実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ、アーユーレディ!?」
緑谷出久「ボイスヒーロー“プレゼント・マイク”だ!すごい!ラジオ毎週聞いてるよ、感激だなあ」
緑谷出久「雄英の講師は皆プロのヒーローなんだ」
爆豪勝己「俺の前に立つな、殺すぞ」
緑谷出久「おっお早う、がんバ張ろうね、お互ががい」
緑谷出久「(あの日以来、かっちゃんは僕に何もしてこない…はぁ…ビビっちゃうのコレも癖だ)」
緑谷出久「(以前とは違うんだ。思い出せ。この10ヶ月間を)」
緑谷出久「(踏み出せ!ヒーローへの第一歩を!……これだよ)」
麗日お茶子「大丈夫?」
麗日お茶子「私の個性、ごめんね勝手に、でも、転んじゃったら縁起悪いもんね」
麗日お茶子「緊張するよねえ。お互い頑張ろう」
緑谷出久「(女子と喋っちゃった)」
プレゼント・マイク「受験生のリスナー、今日は俺のライヴにようこそー!エヴィバデセイヘイ!」
プレゼント・マイク「こいつあシヴィー、なら受験生のリスナーに実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ、アーユーレディ!?」
緑谷出久「ボイスヒーロー“プレゼント・マイク”だ!すごい!ラジオ毎週聞いてるよ、感激だなあ」
緑谷出久「雄英の講師は皆プロのヒーローなんだ」
爆豪勝己「うるせぇ」
プレゼント・マイク「入試要項通り、リスナーにはこの後10分間の“模擬市街地演習”を行ってもらうぜ!持ち込みは自由、プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな」
爆豪勝己「つまり、ダチ同士で協力さえねえってことか」
爆豪勝己「チッ!てめェを潰せねぇじゃねぇか」
プレゼント・マイク「演習場には仮想ヴィランを三種・多数配置してあり、それぞれの“攻略難易度”に応じてポイントを設けてある。各々なりの個性で仮想ヴィランを行動不能にし、ポイントを稼ぐのがリスナーの目的だ」
プレゼント・マイク「もちろん、他人への攻撃等アンチヒーローな行為はご法度だぜ!?」
飯田天哉「質問よろしいでしょうか!?」
プレゼント・マイク「演習場には仮想ヴィランを三種・多数配置してあり、それぞれの“攻略難易度”に応じてポイントを設けてある。各々なりの個性で仮想ヴィランを行動不能にし、ポイントを稼ぐのがリスナーの目的だ」
プレゼント・マイク「もちろん、他人への攻撃等アンチヒーローな行為はご法度だぜ!?」
飯田天哉「質問よろしいでしょうか!?」
プレゼント・マイク「OK」
飯田天哉「プリントには四種のヴィランが記載されております。誤載であれば、日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態」
飯田天哉「我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです」
飯田天哉「ついでにそこの縮毛の君!」
飯田天哉「先程からボソボソと気が散る!物見遊山のつもりなら即刻ここから去りたまえ」
緑谷出久「すみません」
プレゼント・マイク「オーケーオーケー、受験番号7111くん、ナイスなお便りサンキューな」
プレゼント・マイク「四種目のヴィランは0P、そいつは言わばお邪魔虫」
プレゼント・マイク「各会場に一体所狭しと大暴れしている“ギミック”よ。倒せないことはないが倒しても意味はない。リスナーにはうまく避けることをお薦めするぜ」
飯田天哉「ありがとうございます!失礼いたしました!」
プレゼント・マイク「俺からは以上だ。最後にリスナーへ我が校校訓をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った。“真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者”と」
プレゼント・マイク「更に向こうへ!プルスウルトラ!」