ONE PIECE |
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原作(Original Story): 尾田栄一郎(Oda Eiichiro)
TVアニメ『ONE PIECE』 第936話ネタバレ
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第936話 会得せよ ワノ国の覇気・流桜
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放送日 | 2020年8月9日 |
OPテーマ | DREAMIN' ON (歌 : Da-iCE) |
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🔷モンキー・D・ルフィ Monkey D. Luffy CV.田中真弓 🔷ロロノア・ゾロ Roronoa Zoro CV. 中井和哉 🔷トラファルガー・ロー Trafalgar Law CV. 神谷浩史 🔷ベポ BEPO CV.高戸靖広 🔷花魁 小紫 Komurasaki CV.水樹奈々 🔷大看板 クイーン QUEEN CV.高橋広 🔷おトコ Toko CV.菊池こころ 🔷ヒョウ五郎 HYOGORO CV.西村知道
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光月日和「あ!やっぱり!勇気を出して言ってみて良かった!ちょっとした賭けでした。兄をご存知なんですね!?兄は無事なんですね!?」
ゾロ「待て!落ちつけ!頭を整理する」
光月日和「この光月家の復活が噂される時期に強くて親切な海外のお侍様がいるという事は兄の協力者かなって…!あ!それとも兄を追う敵!?」
ゾロ「味方だ!まずは味方だ」
光月日和「はぁ…よかった…錦えもんは?無事生きているかご存知ですか?カン十郎も雷ぞうも菊の丞も皆一緒ですか?」
ゾロ「菊の丞?菊のことか!?ああ…だが待て、どうもしっくりこねェ…お前本当にモモの妹か?」
光月日和「ご説明します」
ゾロ「成程たしかにそうだ。20年前から飛んで来たモモは8歳のままで、妹のお前は20年分、歳を重ね今じゃ26歳ってわけか」
ゾロ「ところで、コイツは聞いてていいんだな?」
おトコ「大丈夫!あたい知ってるもん!」
おトコ「姉さんとあたいの秘密にしてたんだよ」
光月日和「おトコは私の素顔を知る数少ない親友なんです」
光月日和「この子の明るさには私、日々救われてて、20年前の私もまだこの子の様に幼かったけど…あの日の事は決して忘れません」
光月日和「燃え盛る炎の中、目の前で兄達がどこかへ消えて行ってしまったんですから…同日に父おでんを失い…母をも失い…ある日突然全てを失って…兄は20年後に帰って来ると言われても…そんな雲をつかむ様な話に希望なんて持てなくて…当時は生きる気力さえ失っていました」
ゾロ「お前も一緒に未来へ飛んじゃダメだったのか」
光月日和「兄か私か…片方に何かあった時“光月”の血が途絶えない様にと」
ゾロ「酷だな…それは…」
光月日和「だけど、そんな私を父の家臣“河童の河松”が辛抱強く心を支え育ててくれたんです」
ゾロ「カッパ!?」
光月日和「はい!妖怪なんて信じ難いんですが、本人がそうである事に誇りをもっているので」
光月日和「城が燃えた日、八方を敵に囲まれるもお堀から水路を通って人知れず脱出」
河松「姫!しばし辛抱を!」
光月日和「父を母を兄を失い…ショックで口もきかなくなった私をいつも明るく励ましてくれて」
河松「姫!カッパ踊りでござい♪カッパッパー♪カッパッパッノパ♪」
河松「さァ、召し上がれ姫」
光月日和「河松もお腹が減っているんでしょ?」
河松「いやぁ…拙者腹の調子がちと悪く…それゆえこのような音が」
光月日和「せめて…せめて半分くらい食べてください」
河松「いやいや先程焼き魚が川を泳いでおったゆえ」
光月日和「焼き魚が川を!?」
河松「さよう!拙者先にいただき申した!」
光月日和「自分は食うや食わずで私に食べさせてくれて優しい河松が全身全霊で守ってくれたおかげで次第に私も笑える様になりました」
ゾロ「で、今そいつは?」
光月日和「私が13くらいの頃かしら逸れちゃって…でも河松は強~~い侍なのできっとこの国のどこかで決戦の日を待ってる筈!河松にも会いたいな」
光月日和「ゾロ十郎さん、決戦に備えて他にはどのような方がいらっしゃるのですか?」
ゾロ「そうだな…」
光月日和「え~~~~!?犬ちゃんやネコちゃんも一緒なんですか!?」
ゾロ「ああ」
光月日和「私二人共死んだと聞かされてて…もう会えないものだと…」
ゾロ「ネコマムシはまだワノ国には着いてねェかも知れねェが…ん?何してるんだ?」
光月日和「嬉しくて嬉しくて…うう…うう…」
おトコ「アハハハハ!面白い姉さん」
光月日和「でも泣きません!武士の娘ですから!イヌちゃんやネコちゃんが来てくれるなら赤鞘九人男が全員揃うのも夢ではありませんね!」
ゾロ「どうだかな…錦えもん、カン十郎、雷ぞう、お菊、イヌアラシ、ネコマムシ…おれ達が知ってるのはつまりその六人とモモの助…残る3人にはまだ会ってねェ」
光月日和「その三人とは先程お話しした河松と傳ジロー、アシュラ童子です。3人ともどこにいるのか、無事なのか、私にもわかりませんが」
光月日和「今、都でこのお札が騒ぎになってますので、きっと出て来てくれます」
ゾロ「反乱の意志がある者に配った判じ絵か…騒ぎのお陰で一気に情報が広まったのはかえって手っ取り早い気もするが、肝心の集合場所がバレ同志達が捕まったのはどう考えてもマイナスだ。どうなる事やらな…」
光月日和「きっと大丈夫です!私はそう信じてます!」
ゾロ「まっ、船頭多くても船は進まねェ!おれは考えを停止するが」
光月日和「そうですそうです!ゾロ十郎さんはとにかく傷を治していただかなくちゃ!さぁ眠ってください」
ゾロ「ああ、言われなくても…」
光月日和「おトコ奇跡よ!嬉しい~アハハハハ~兄上が生きてたわ」
おトコ「よかったね姉さんアハハハハハハ!」
日和・おトコ「アハハハハハハハハ!ハハハハ!」
ゾロ「(うるせェな!よく眠れねェじゃねェか!)」
光月日和「だけど8歳!不思議ね!兄はまだ幼いまま、錦えもん達もあの20年前のまま」
光月日和「会ったら私どうなっちゃうんだろう。決戦前に会わない方がいいのかしら。武士の戦いにもし水を差したら…」
光月日和「ねェ、おトコ?」
ヒョウ五郎「触らずブッ飛ばすパンチですかい?」
ルフィ「ああ!やってみるまでわかんねェ…けど見たことはあるんだ」
ルフィ「レイリーも」
ルフィ「あのまさかり野郎が使ったのも同じ武装色の覇気の筈なんだ!何が違うんだ」
ヒョウ五郎「“覇気”とは海外の概念だな」
ルフィ「何か…知ってんのか!?」
ヒョウ五郎「ワノ国にも体を伝い刀身に纏わせる“力”がある。良い刀は斬りたい時に鉄をも斬り、斬りたくない時は紙すら斬れぬ。それは剣士の心一つ」
ヒョウ五郎「麦わらの人、昔、豪剣でならしたてまえが、ちと見ておいてくれ!」
ルフィ「ジジイ!」
ヒョウ五郎「麦わらの人!指示をくれ!」
トラファルガーロー「おれの仲間達を疑った事忘れるなよ」
ロー「信頼し合えねェ者同士が死線で背中を預けられるとは思わねェ!」
ウソップ「おい待て~!トラ男!!」
ウソップ「あーあ、怒って出て行ったぞトラ男の奴…帰ってくるかな…しのぶめ!余計な事しやがって!」
ナミ「しのぶちゃんのイラ立ちもわかるでしょ?20年待った作戦なんだもん」
ウソップ「ベポ達がもし作戦を喋ったとしてもおれは責めない」
「消えろ!貴様ら下人の世話になどならぬ!」
ウソップ「何だ?笑いが絶えないえびす町で怒鳴り声とは…」
「アレは新入りなんだよ」
ウソップ「出たな!妖怪あずきババー」
「昨日都落ちしてきた元都の人間だ」
ウソップ「都落ち!?」
「花の都は将軍に忠実で金を生み出せる者しか住めない」
「あいつらは随分悪い事やってたらしいけどねェ」
「まず下っ端“ブン業”は夜な夜な町に火をつけて回るも、役人を金で買収してお咎めなし」
ウソップ「放火魔!?」
「その火事で儲かる奴がいるのさ」
「家の建て直しに使う木材を売る“材木屋、凡ゴウ”」
「まだ終わりじゃないよ。火事で死んだ者の遺族の悲しみにつけ込んで」
「高値をつきつけるのが僧侶兼桶屋の“びん豪”」
「びん豪、凡ゴウ、ブン業はグルなのさ。ところがどんな悪さをしようとお役人を買収してるんで絶対に捕まらない。表でいい顔したとんだ悪道者達だった」
「面白い事に昨日死んだ絶世の美女花魁小紫に3人共ホレ込んでさァ」
「それで三人共貢ぎに貢いで破産しちまったってんだからお天道様は見てるんだねって噂」
ナミ「でも噂にしちゃ随分具体的ね。それ事実でしょ?だとしたらあの花魁は知っててやったのね。すごい。一体何者なの?小紫って」
ウソップ「ああ!あいつら!そうか!思い出した!あいつら花魁道中で騒いでた奴らだ!」
「3人にはヤスさんが住む家を宛てがって世話してやったのにまだ偉ぶって手に負えないんだよ」
ウソップ「世話好きだなァ、トの康は!やべェ奴らなのに」
ルフィ「弾いた~~~~!」
囚人「うおおお!!ヒョウじいがギフターズを討ち取ったー!!」
囚人「ヒョウじいって本当にあの“花のヒョウ五郎”なんじゃ」
ヒョウ五郎「麦わらの人、お前さんがやりてェ事、もしコレなら少しァお力になれるやもしれん!」
ルフィ「教えてくれ…それだよォ~~~~~~っ!」