キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV. 高山みなみ
🔷降谷零 Furuya Rey CV.古谷徹
🔷鬼塚八蔵 Onizuka Hachizo CV.大塚芳忠
『春。新しい事柄が始まる春。これは春に警察学校へ入校したある新人警官たちの物語』
『数年前』
降谷零「驚いたな…僕の拳を食らって立っている奴がいるとはな」
降谷零「僕の何が気に食わないか知らないが、僕は絶対警察官にならなきゃいけないんだ!邪魔しないでくれ!」
松田陣平「そうそれよ!ボクちゃん警察大好きっていうその根性が気に食わねぇんだよ!」
降谷零「何よバカな…君も警察官を目指してこの学校に入っただろうに!」
松田陣平「そうそれよ!ボクちゃん警察大好きっていうその根性が気に食わねぇんだよ!」
降谷零「何よバカな…君も警察官を目指してこの学校に入っただろうに!」
諸伏景光「誰だよ、こんな時間に…夜中の2時だぞ」
『諸伏景光(22)』
『諸伏景光(22)』
降谷零「悪いな、景」
諸伏景光「どうしたんだ?そのケガ…」
諸伏景光「どうしたんだ?そのケガ…」
降谷零「売られたケンカを買っただけさ」
諸伏景光「で?その相手とは仲良くやっていけそうか?」
降谷零「はぁ?冗談だろ?」
諸伏景光「まぁ、俺の部屋で待ってろよ。医務室から薬箱取って来てやっから」
降谷零「ああ…恩に着る」
伊達航「実はゆうべ自分の部屋にゴキブリが大量に出まして」
『伊達 航(22)』伊達航「退治するのに夢中になりすぎて机に頭をぶつけたり、散々な目に遭いまして…」
鬼塚八蔵「成程…」
伊達航「とはいえ!大切な学校の備品に傷をつけてしまった罰として我々鬼塚教場は一周多く回ってきます!」
松田陣平「うるせぇよ萩」
『萩原研二(22)』
萩原研二「おまけに差し歯まで抜かれてやんの。チョーウケる」
松田陳平「ハッ そりゃあ当然、俺だ!」
鬼塚八蔵「ええ、とんだ貧乏クジですよ」
鬼塚八蔵「全科目オールA、長い警察学校の歴史でも類を見ない抜群の成績で入校」
鬼塚八蔵「総代を務めた降谷はあの真面目過ぎる性格と頭髪のせいか他の学生とのイザコザが絶えず」
鬼塚八蔵「全科目オールA、長い警察学校の歴史でも類を見ない抜群の成績で入校」
鬼塚八蔵「総代を務めた降谷はあの真面目過ぎる性格と頭髪のせいか他の学生とのイザコザが絶えず」
鬼塚八蔵「兄が長野県警の優秀な刑事の諸伏は正義感の強いんだが」
鬼塚八蔵「今も両親の事件のトラウマを抱えている」
鬼塚八蔵「警察官だった父親の辞職を引きずっていて」
鬼塚八蔵「優れた洞察力とコミュニケーション能力を持った萩原はそのスキルを」
鬼塚八蔵「女子学生の尻を追い回す事にしか使っていない」
鬼塚八蔵「そして松田。面接のマイナスを学科や実技や高いレベルの専門知識でカバーしたのはいいが」
鬼塚八蔵「あの傍若無人で協調性の無さは致命的だ」
鬼塚八蔵「先が思いやられます」
鬼塚八蔵「であるからして警察は現場周辺の目撃情報を集めることになる。ここで注意したい事、誰がわかる奴いるか?」
降谷零「はい!」
降谷零「目撃情報の注意点しとて犯罪現場に居合わせたストレスや思い込みや警察官の誘導的な質問で目撃者の証言が歪められる可能性がある。その為、証言を鵜呑みにするのではなく、しっかりとした裏取りが必要である」
降谷零「目撃情報の注意点しとて犯罪現場に居合わせたストレスや思い込みや警察官の誘導的な質問で目撃者の証言が歪められる可能性がある。その為、証言を鵜呑みにするのではなく、しっかりとした裏取りが必要である」
松田陣平「まあ、ここを卒業した連中がそれをちゃんと実践できるかはマユツバもんだけどな」
松田陣平「そりゃあもちろん」
松田陣平「誇りと使命感を持って国家国民に奉仕し」
松田陣平「人権を尊重して公正かつ親切に職務を執行し」
松田陣平「規律を厳正に保持して相互の連携を強め」
松田陣平「人格を磨き、能力を高めて自己の充実に努め」
松田陣平「清廉にして堅実な生活態度を保持する。それが警察官…でしたよね?」
鬼塚八蔵「うん、わかっていればよろしい。では今日の講義はここまで!各自しっかりと復習しておくように」
松田陣平「誇りと使命感を持って国家国民に奉仕し」
松田陣平「人権を尊重して公正かつ親切に職務を執行し」
松田陣平「規律を厳正に保持して相互の連携を強め」
松田陣平「清廉にして堅実な生活態度を保持する。それが警察官…でしたよね?」
鬼塚八蔵「うん、わかっていればよろしい。では今日の講義はここまで!各自しっかりと復習しておくように」
松田陳平「何でお前までここに座るんだよ!」
降谷零「え?空いてるんだろ?ここ」
諸伏景光「伊達班長、これいらないからあげるよ」
諸伏景光「伊達班長、これいらないからあげるよ」
伊達航「要らないのか?」
諸伏景光「あぁ…今あまり食欲なくて」
伊達航「じゃ遠慮なく」
萩原研二「なぁ、このテーブルにソース置いて…」
伊達航「ほら、調達はお前の得意分野じゃなかったか?」
萩原研二「なんか他のテーブル全部切れちゃってて」
萩原研二「陳平ちゃん、かっこいい顔が台無しだよ」
松田陣平「なっ、何しやがる!」
萩原研二「なぁ、このテーブルにソース置いて…」
伊達航「ほら、調達はお前の得意分野じゃなかったか?」
萩原研二「なんか他のテーブル全部切れちゃってて」
萩原研二「陳平ちゃん、かっこいい顔が台無しだよ」
松田陣平「なっ、何しやがる!」
松田陣平「余計なお世話だ!」
萩原研二「なら自分でちゃんとしなよ」
萩原研二「なら自分でちゃんとしなよ」
降谷零「さっきの授業、どういう心境の変化なんだ?」
「ほっとけよ」
降谷零「ああ、彼があんなに警察を嫌う理由が知りたくてね」
諸伏景光「タイトル戦を控えていた為、関わることを避けその場を離れたが、翌日男の一人がそこで死体となって発見され」
諸伏景光「警察は犯行時刻に現場周辺で松田の父親を見たという証言と被害者は元プロボクサーで彼と因縁があり、殴殺だったことを踏まえて松田の父親を逮捕」
諸伏景光「後に真犯人が捕まり容疑は晴れたんだけど、予定されていたタイトル戦は流れてしまい、ボクシングをやめ人が変わったように酒に溺れてしまったって話さ」
降谷零「なるほど…それで警察を恨んでいるのか…でも何でそんな彼が警察官になりたがってるんだ?」
諸伏景光「さぁ…萩原もそこが謎なんだよって首を傾げてたよ」
降谷零「おっとこんな時間か…少し早いけど移動しとくか」
諸伏景光「じゃあゼロは先に行っててくれ」
降谷零「ん?」
降谷零「そうか、遅れるなよ」
鬼塚八蔵「いいか、よく聞け!今お前らが手にしているのはSAKURA!日本警察正式採用5連発リボルバーだ」
鬼塚八蔵「射撃検定は5発発砲を4セット実施!上位2セットの合計を得点とする!」
鬼塚八蔵「70点未満は落第だ!」
鬼塚八蔵「射撃検定は5発発砲を4セット実施!上位2セットの合計を得点とする!」
鬼塚八蔵「70点未満は落第だ!」
萩原研二「5発ほぼド真ん中!やるね降谷ちゃん」
鬼塚八蔵「降谷、なかなかいいセンスをしているが、上には上がいることを覚えておけ!貴様らの先輩に最初の試射で満点」
鬼塚八蔵「つまり20発全弾ド真ん中に的中させた天才がいるからな」
鬼塚八蔵「降谷、なかなかいいセンスをしているが、上には上がいることを覚えておけ!貴様らの先輩に最初の試射で満点」
鬼塚八蔵「つまり20発全弾ド真ん中に的中させた天才がいるからな」
鬼塚八蔵「どうした松田?ケンカっ早いガキには拳銃は難しいか?」
松田陳平「このチャカ、誰かが落としたんじゃないっスか?リボルバーは落下の衝撃に弱ぇから、もしかしたらシリンダーストップが破損してんじゃね?」
松田陳平「あ~やっぱりシリンダーストップいっちゃってたわ。バレルとシリンダーの軸線もズレてたし…これじゃあ当たらねぇぜ」
鬼塚八蔵「松田ァ!!すぐに元に戻せ!」
萩原研二「またやっちゃったか…」
降谷零「また?」
萩原研二「ああ、陳平ちゃんは分解魔!ガキの頃から何でもかんでも分解しなきゃ気が済まねぇんだよ!」
萩原研二「その分メカには詳しいんだけどな、爆弾とか特に」
鬼塚八蔵「拳銃訓練は中止だ!中止!全員装備返却!松田はそこに立てろ!」
鬼塚八蔵「ええっ!銃弾が一発返却されていない!?」
助教「はい。全ての拳銃を数え直したんですが、実弾が一発だけ足りませんでした。まァ全てと言っても松田の拳銃はまだ回収していませんが…」
鬼塚八蔵「松田ァ!何でまだ組み立ててないんだ!?」
松田陳平「弾なんて持ってないっスよ!」
伊達航「はい!」
伊達航「ん?お前じゃないんだろ?」
松田陣平「ああ」
松田陣平「てんめェ!父親の事を知りもしないで」
作業員「うわあ!」
伊達航「おい!お前らやることはわかってるよな?」
松田陣平「拳銃」
萩原研二「弾」
降谷零「射撃」
伊達航「俺は土台」
諸伏景光「じゃあ俺は土台の上のつっかえ棒かな」
伊達航「おうよ!んじゃ野郎共!行くぞ!」
伊達航「おい!お前らやることはわかってるよな?」
松田陣平「拳銃」
萩原研二「弾」
降谷零「射撃」
伊達航「俺は土台」
諸伏景光「じゃあ俺は土台の上のつっかえ棒かな」
伊達航「おうよ!んじゃ野郎共!行くぞ!」
諸伏景光「すぐに仲間が助けますから…」
伊達航「それまでくたばんないでくださいよ!」
降谷零「その拳銃を組み立てるのにどれくらい時間がかかる?」
松田陳平「ワンラウンドだ」
降谷零「ワンラウンド…3分!?そんなに?」
松田陳平「ああ、ただ組み立てるだけなら30秒もかからねぇが、元々故障した拳銃な上に試射なしで正確に弾を発射できる制度が必要になる」
松田陳平「あのロープをパッキン大先生に一発で仕留めてもらわなきゃならねぇからな。今萩原が見つけて来るであろう弾丸を込めて」
萩原研二「あれ?あれあれ~あんだよ!弾こんな所に落ちてんじゃんか」
萩原研二「アンタだな?弾をくすねてたのは」
伊達航「それまでくたばんないでくださいよ!」
降谷零「その拳銃を組み立てるのにどれくらい時間がかかる?」
松田陳平「ワンラウンドだ」
降谷零「ワンラウンド…3分!?そんなに?」
松田陳平「ああ、ただ組み立てるだけなら30秒もかからねぇが、元々故障した拳銃な上に試射なしで正確に弾を発射できる制度が必要になる」
松田陳平「あのロープをパッキン大先生に一発で仕留めてもらわなきゃならねぇからな。今萩原が見つけて来るであろう弾丸を込めて」
萩原研二「あれ?あれあれ~あんだよ!弾こんな所に落ちてんじゃんか」
萩原研二「アンタだな?弾をくすねてたのは」
伊達航「鬼塚教官!」
松田陣平「当たり前だぜ。あの世からこっちに連れ戻してやったんだからな」
降谷零「誤認逮捕は同情するけど、あの場合…」
松田陣平「ケンカを止めていれば、殺人自体起こらなかった可能性が高い…だろ?んなこたァわかってんだけどよ、間違って親父の夢、ぶっ潰したのにシレッとしてる警察がどうにも許せねぇんだよ」
降谷零「それで?そんな君がなぜ警察官に?」
降谷零「それで?そんな君がなぜ警察官に?」
松田陣平「んなの決まってらぁな~ぶん殴ってこのモヤモヤを晴らしてぇからだよ」