My Hero Academia
🖊原作者(Original Story): 堀越耕平(Kohei Horikoshi)
TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第31話ネタバレ
「別件での取材中でしたがご覧下さい。市街の至る所で炎と黒煙が立ち上っています。この災害が事故によるものか、それともヴィランの暴動か、こちらには全く情報が入ってきていません」
「なんだろ…あれ?」
「どこ?」
「あそこ」
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「人がいる!2人だ!」
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死柄木弔「帰ろう」
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緑谷出久「僕の脚、これ多分殺そうと思えば殺せてたと思うんだ」
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轟焦凍「ああ、俺らはあからさまに生かされた」
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轟焦凍「あんだけ殺意向けられて尚立ち向かったお前はすげえよ」
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飯田天哉「いや、違うさ、俺は」
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グラントリノ「おお!起きてるな、怪我人共」
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緑谷出久「グラントリノ!」
「人がいる!2人だ!」
死柄木弔「帰ろう」
緑谷出久「僕の脚、これ多分殺そうと思えば殺せてたと思うんだ」
轟焦凍「ああ、俺らはあからさまに生かされた」
轟焦凍「あんだけ殺意向けられて尚立ち向かったお前はすげえよ」
飯田天哉「いや、違うさ、俺は」
グラントリノ「おお!起きてるな、怪我人共」
緑谷出久「グラントリノ!」
緑谷出久「(面構!署…署長!?)」
緑谷出久「(ワン!?)」
面構犬嗣「君たちがヒーロー殺しを仕留めた雄英生徒だワンね」
轟焦凍「はい (署長がわざわざ…何だ)」
面構犬嗣「逮捕したヒーロー殺しだが、火傷に骨折となかなか重傷で、現在厳戒態勢の元、治療中だワン」
面構犬嗣「雄英生徒ならわかっていると思うが、超常黎明期、警察は統率と規格を重要視し、個性を武に用いない事とした」
面構犬嗣「そして、ヒーローはその穴を埋める形で台頭してきた職だワン」
面構犬嗣「個人の武力行使、容易に人を殺められる力、本来なら糾弾されて然るべきこれらが公に認められているのは、先人たちがモラルやルールをしっかり遵守してきたからなんだワン」
面構犬嗣「資格未取得者が保護管理者の指示なく個性で危害を加えたこと、たとえ相手がヒーロー殺しであろうともこれは立派な規則違反だワン」
面構犬嗣「君たち三名及びプロヒーロー、エンデヴァー・マニュアル・グラントリノ」
面構犬嗣「この六名には厳正な処分が下さなければならない」
轟焦凍「人をっ、救けるのがヒーローの仕事だろ!!」
面構犬嗣「だから君は卵だ。まったく、良い教育をしてるワンね、雄英もエンデヴァーも」
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轟焦凍「この犬!」
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グラントリノ「まァ、待て!話は最後まで聞け」
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面構犬嗣「以上が警察としての公式見解。で、処分云々はあくまで公表すればの話だワン」
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面構犬嗣「公表すれば世論は君らを褒め称えるだろうが、処罰はまぬがれない」
轟焦凍「この犬!」
グラントリノ「まァ、待て!話は最後まで聞け」
面構犬嗣「以上が警察としての公式見解。で、処分云々はあくまで公表すればの話だワン」
面構犬嗣「公表すれば世論は君らを褒め称えるだろうが、処罰はまぬがれない」
面構犬嗣「一方で汚い話、公表しない場合、ヒーロー殺しの火傷跡からエンデヴァーを功労者として擁立してしまえるワン」
面構犬嗣「幸い目撃者は極めて限られている。この違反はここで握りつぶせるんだワン。だが、君たちの英断と功績も誰にも知られることはない」
面構犬嗣「どっちがいい!?一人の人間としては前途ある若者の偉大なる過ちにケチをつけさせたくないんだワン!?」
マニュアル「まァ、どの道監督不行届で俺らは責任取らないとだしな」
飯田天哉「申し訳ございませんでした」
マニュアル「よし、他人に迷惑かかる。わかったら二度とするなよ」
轟焦凍「よろしくお願いします」
面構犬嗣「大人のズルで君たちが受けていたであろう称賛の声はなくなってしまうが、せめて共に平和を守る人間としてありがとう」
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轟焦凍「最初から言ってくださいよ」
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緑谷出久「轟くん…」
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『思わぬ形で始まった路地裏の戦いはこうして人知れず終わりを迎えた。ただ、その影響もまた人知れず僕らを蝕んで』
轟焦凍「最初から言ってくださいよ」
緑谷出久「轟くん…」
『思わぬ形で始まった路地裏の戦いはこうして人知れず終わりを迎えた。ただ、その影響もまた人知れず僕らを蝕んで』
死柄木弔「どこもかしこも、脳無は二の次かよ!」
死柄木弔「忘れるどころか俺らの方がおまけ扱いか」
ベストジーニスト「ああ、私も大いに気になっている。人は大きな事件に目を奪われる。しかし、こういう時こそヒーローは冷静でいなければならない。ケイオスは時に人を惑わし根底に眠る暴虐性を引きずり出そうとしてくる」
ベストジーニスト「というわけで今日もピッチリ平常運行」
ベストジーニスト「タイトなジーンズで心身共に引き締めよう」
飯田天哉「左手、後遺症が残るそうだ」
緑谷出久「(後遺…症!)」
飯田天哉「両腕ボロボロにされたが、特に左のダメージが大きかったらしくてな、腕神経叢(わしんけいそう)という箇所をやられたようだ。とは言っても、手指の動かし辛さと多少のしびれくらいなものらしく、手術で神経移植すれば治る可能性もあるらしい」
飯田天哉「ヒーロー殺しを見つけた時、何も考えられなくなった…マニュアルさんにまず伝えるべきだった…なのに怒りで我を忘れてしまった」
飯田天哉「奴は憎いが奴の言葉は事実だった。だから、俺が本当のヒーローになれるまで、この左手は残そうと思う」
轟焦凍「飯田…」
緑谷出久「(あの時もっと強く言っておけば…いやよそう。飯田くんはもう飲み込んだんだ。僕が謝るのは失礼だ)」
轟焦凍「冗談どゃねぇ、ハンドクラッシャー的な存在に…」
オールマイト「先生!」
グラントリノ「まァ教育権なんざ今更どうでもいい。先代、志村との約束、お前を育てる為だけに取った資格だからな」
オールマイト「その節は本当にお世話になりました。先生の教えがあって今の私があるというものです」
グラントリノ「その割にはちっとも顔見せんな」
オールマイト「いっいえいえ、新しい教師生活が忙しく」
オールマイト「グラントリノともあろう者を戦慄させるとは…しかし、お縄になったのに何が…」
オールマイト「同質?」
グラントリノ「安い話“カリスマ”っつー話だ」
グラントリノ「今後取調べが進めば、奴の思想・主張がネットニュース・テレビ・雑誌、あらゆるメディアで垂れ流される。今の時代、善くも悪くも抑圧された時代だ。必ず感化される人間は現れる」
オールマイト「個々で現れたところで今回のようにヒーローが…」
グラントリノ「そこでヴィラン連合だ。保須事件でステインと連合とつながりが示唆された」
グラントリノ「この時点の連合は“雄英を襲って返り討ちにされたチーマーの集まり”からそういう思想ある集団だったと認知される。つまり、受け皿は整えられていた。個々の悪意は小さくとも、一つの意志の下集まる事で何倍にも何十倍にも膨れ上がる」
オールマイト「塚内くんから脳無に複数の個性が与えられていると聞き、いやな予感はしていましたが」
オールマイト「あの怪我でよもや生きていたとは。信じたくない事実です」
グラントリノ「俊典、お前のことを健気に憧れているあの子にも折を見てしっかり話しといた方がいいぞ。お前とワン・フォー・オールにまつわる全てを」
「近頃は法を犯してまで〜って奴も減ってなァ。仲間も売れねえっつって嘆いてるばっかよ。困ったもんだ」
義爛「ライセンスなしでサポートアイテムやらコスチューム開発・売買は罪重いからねェ。それに加え最近じゃ正規のサポート会社がヒーローの資格ねえ奴に横流ししてるっつう噂まであるしなァ」
義爛「そこだよ。聞きな。ここだけの話だ。面白い儲け話がある。あんたら組合の品質を心底評価してるからこそ話すんだぜ」
義爛「この動画見たか?今最もアツイヒーロー殺しの動画だ」
『私立のヒーロー科高校に進学するも“教育体制から見えるヒーロー観の根本的腐敗”に失望。1年の夏に中退』
『10代終盤まで“英雄回帰”を訴え、街頭演説を行うも“言葉に力はない”と諦念』
『以降の10年間は“義務達成”の為、独学で殺人術を研究、鍛錬。この間に両親は他界』
ステイン「誰かが血に染まらねば、ヒーローを取り戻さねば、来い!来てみろ贋物ども!俺を殺していいのは本物のヒーロー、オールマイトだけだ!」
義爛「動き始めてる」